A WebLogic 9.2インストールにおけるSOA Suite 10.1.3.3のアップグレード・パス

WebLogic 9.2インストールのSOA Suite 10.1.3.3を10.1.3.4にアップグレードするための手順は、次のとおりです。

1. SOAドメイン内の管理対象サーバーおよびAdmin Serverを停止します。

2. 既存のSOA Suite 10.1.3.3インストール（SOA_HOME）でSOA Suiteパッチセット10.1.3.4を適用します。

   「インストールおよび構成」の「手順5: SOA Suiteパッチセット10.1.3.4の適用」を参照してください。

3. SOAスキーマを10.1.3.4にアップグレードします。

   SOA Suite 10.1.3.3パッチセット・インストール・パックで使用できるorabpel/oraesbスキーマの10.1.3.4 SOAスキーマ・アップグレード・スクリプトを実行します。

   ORABPELスキーマに対して次のSQLスクリプトを実行して、ORABPELスキーマをアップグレードします。

   install\soa_schema_upgrade\bpel\scripts\upgrade_10133_10134_oracle.sql

   ORAESBスキーマに対して次のSQLスクリプトを実行して、ORAESBスキーマをアップグレードします。

   install\soa_schema_upgrade\esb\sql\oracle\upgrade_10133_10134_oracle.sql

4. WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4のパッチを適用します。

   パッチの適用の詳細は、「手順6: WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4のパッチの適用」を参照してください。

5. Weblogic_SOA10134_Base\SOADomain.propertiesファイルのインストール・プロパティを変更します。

   「手順7: WebLogic Serverバージョン9.2のインストールと構成」の手順3を参照してください。

   WebLogic 9.2対応のSOA Suite 10.1.3.3を含む既存のドメインを保持するには、次の値を選択します。

   • CREATE_NEW_DOMAIN = NO

   • DOMAIN_HOME: 既存のドメインの親ディレクトリのパス

   • EXISTING_DOMAIN_NAME: SOA Suite 10.1.3.3に使用される既存のドメインの名前

   • ADMIN_SERVER_PORT: 既存のドメインのAdmin Serverが実行されているポート

   SOADomain.propertiesファイルの他のプロパティに適切な値を入力します。

6. SOAドメインでAdmin Serverを起動します。

7. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、Weblogic_SOA10134_Baseフォルダから次のスクリプトを実行します。

   オペレーティング・システム	実行スクリプト
   Windows XP	upgrade.bat
   Linux	upgrade.sh

   
   

   このスクリプトにより既存のドメインがアップグレードされます。このドメインには、Admin Server（AdminServer）およびOracle SOA Server管理対象サーバー（oracleSOAServer）が含まれます。SOAアプリケーションが再デプロイされ、アダプタ・バイナリが10.1.3.4にアップグレードされます。また、古いSOAアプリケーションおよびアダプタが<APPS_HOME>/soaApps_backup/<date>にバックアップされます。

   
   

   注意: このスクリプトでは、コマンド・プロンプトにデフォルトの「weblogic」ユーザーのパスワードを入力するプロンプトが表示されます。 upgrade.batまたはupgrade.shファイルの実行時には、環境変数BEA_HOMEをbeaフォルダに設定してください。たとえば、Microsoft WindowsではC:\bea、Linuxでは/home/userfolder/beaに設定します。 BEA_HOME変数値に基づき、設定スクリプトはjdkフォルダ名をjdk150_06と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、JAVA_HOME変数に設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。たとえば、JAVA_HOME=BEA_HOME/jdk150_06のようになります。 JAVA_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にJAVA_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。 BEA_HOME変数値に基づき、設定ファイルはWebLogicフォルダ名をweblogic92と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、変数WL_HOMEに設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。たとえば、WL_HOME=BEA_HOME\weblogic92のようになります。 WL_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にWL_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。 WL_HOMEを環境変数として設定すると、変数WL_JAR_PATHが設定されます。ここには値WL_HOME\server\lib\weblogic.jarが含まれます。 WL_JAR_PATHは、WebLogic antタスク・クラスweblogic.ant.taskdefs.management.WLSTTaskのロードに使用されます。設定スクリプトはweblogic.jarがWL_HOME\server\libフォルダに存在すると仮定します。