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Oracle SOA Suite WebLogic Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B52441-02
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B WebLogicクラスタを使用したSOA Suite 10.1.3.4 HAの設定

この付録では、WebLogic Server 9.2でクラスタ化されたOracle SOA Suite 10.1.3.4をインストールおよび構成するための構成手順について説明します。この付録の内容は次のとおりです。

B.1 HAトポロジのサンプル

これは、メンバーとして次のものが選択されたトポロジのサンプルです。

要件に従って、より多くのメンバーでクラスタを構成するようにサンプルの手順を拡張できます。図B-1は、トポロジ・サンプルの図を示しています。

図B-1 トポロジの図

前後のテキストで図B-1について説明されています。

図B-2は、トポロジのサンプルに対して実行されるスクリプトのフローチャートを示しています。

図B-2 スクリプト実行のフローチャート

前後のテキストで図B-2について説明されています。

B.2 HAトポロジのサンプルをインストールおよび構成する手順

ここでは、「HAトポロジのサンプル」で説明したHAトポロジのサンプルをインストールおよび構成するための詳しい手順について説明します。

B.2.1 前提条件

HAトポロジのサンプルをインストールおよび構成するには、次の前提条件を満たす必要があります。

  1. 両方のマシン(Machine1およびMachine2)にWebLogic Server 9.2をインストールします。

  2. Weblogic_SOA10134_HA.zipファイルをダウンロードし、両方のマシンで抽出します。

B.2.2 データベースのインストール

共通のデハイドレーション・ストア:

  1. 共通のマシン(Machine1またはMachine2)にOracle Database 10.2.xをインストールします。

  2. SOASuite 10.1.3.1 Install Pack/Disk1/Soa_schemas/ircaからIRCAを実行して、前述のデータベースでORABPEL/ORAESB/ORAWSMスキーマを作成します。

  3. SOASuite 10.1.3.4 Install Pack/Disk1/Soa_schemas_upgradeからORABPEL/ORAESBスキーマの10.1.3.4スキーマ・アップグレード・スクリプトを実行します。

B.2.3 両方のマシンでのSOA Suite 10.1.3.4(for OC4J)のインストール

Oracle SOA Suite 10.1.3.1をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 両方のマシン(Machine1およびMachine2)にOracle SOA Suite 10.1.3.1 for OC4Jをインストールします。

  2. SOA Suite 10.1.3.4の基本インストールを選択します。Linuxの場合は、前述のインストール中に作成したデータベースを選択します。両方のマシンでインストールに同じパスを選択します。

  3. インストール後、両方のマシンのORACLE_HOMEが同じ場所を指していることを確認します。

  4. 両方のインストールでパッチセット4(Oracle SOASuite 10.1.3.4 for OC4J)を適用します。

  5. WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4のパッチを適用します。

    パッチの適用の詳細は、「手順6: WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4のパッチの適用」を参照してください。

  6. 両方の物理マシン(Machine1およびMachine2)にOracle SOA Suite 10.1.3.4 for OC4Jをインストールします。


    注意:


    前述のシナリオでは、両方の物理マシンにOracle SOA Suite for OC4Jがインストールされている必要があります。

B.2.4 WebLogic 9.2対応のSOA 10.1.3.3用のHA設定の構成手順

WebLogic 9.2対応のSOA 10.1.3.3用のHA設定を構成するには、次の手順を実行します。


注意:


この項のすべてのパスは、Weblogic_SOA10134_HAの解凍場所に相対的です。

  1. SOADomain.propertiesファイルに適切なエントリを作成し、Machine1でsetupDomain.bat/shを実行します。

    Domainプロパティ、Admin Serverプロパティ、DataSourceプロパティなど、ドメイン全体の詳細をSOADomain.propertiesに入力する必要があります。

    このスクリプトでは、デフォルトの「weblogic」ユーザーに設定するパスワードを入力するプロンプトが表示されます。

  2. OracleSOAServer1SOANode.propertiesファイルに適切なエントリを作成し、Machine1でaddNode.bat/shを実行します。

    OracleSOAServer2SOANode.propertiesファイルのエントリを変更し、同じマシン(Machine1)でaddNode.bat/shスクリプトを再び実行します。

    クラスタ内のその他の管理対象サーバーについて、この手順をさらに繰り返すことができます。このスクリプトを実行するたびに、該当する管理対象サーバーのSOANode.properties値が変更されます。

    このスクリプトでは、Admin Serverに接続するためのユーザーIDとパスワードを入力するプロンプトが表示されます。

  3. 必要な管理対象サーバーをすべて追加した後、Machine1でpackDomain.bat/shスクリプトを実行します。

    この手順は、addNode.bat/shスクリプトを使用してすべての管理対象サーバーがドメインに追加された後にのみ実行してください。

  4. Machine1のWL_HA_SOA_Installables/templateディレクトリからMachine2のWL_HA_SOA_Installables/templateディレクトリにSOAManagedServerTemplate.jarを転送します。

    必要に応じて、その他のマシンについてこの手順を繰り返すことができます。

  5. Machine2でunpackDomain.bat/shスクリプトを実行します。必要に応じて、その他のマシンについてこの手順を繰り返すことができます。

  6. SOANode.propertiesファイルを編集し、Machine1およびMachine2でconfigNode.bat/shを実行します。各マシンのSOANode.propertiesファイルのエントリが更新されていることを確認します。

    このスクリプトでは、Admin Serverに接続するためのユーザーIDとパスワードを入力するプロンプトが表示されます。

  7. Machine1でconfigDomain.bat/shを実行します。これは、Machine1でのみ実行する必要があります。この手順では、SOAアプリケーションがクラスタにデプロイされます。

    このスクリプトでは、Admin Serverに接続するためのユーザーIDとパスワードを入力するプロンプトが表示されます。

B.3 インストール後の手順

次のインストール後の手順を実行します。

B.3.1 NodeManagerの設定

<BEA_HOME>/weblogic92/server/binディレクトリに移動し、startNodemanagerスクリプトを編集して、JAVA_OPTIONS引数の一部として次のプロパティを追加します。Windows: JAVA_OPTIONS=%JAVA_OPTIONS% -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=trueを設定します。

UNIX:

JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true"を設定します。

B.3.2 BPELのCollaxa-configの構成

両方のマシンでSOA_HOME/bpel/system/config/collaxa-config.xmlの次のプロパティを更新して、BPELランタイムのHAを構成します。

  • bpelPlatform = weblogic_8

  • soapServerUrl = LoadBalancerHost:port

  • soapCallbackUrl = LoadBalancerHost:port

  • enableCluster = true

  • clusterName = LoadBalancerHost:port

B.3.3 BPELのJGroupの構成

両方のマシンで<SOA_HOME>/bpel/system/config/jgroups-protocol.xmlファイルを更新して、BPELインスタンス間のJGroupを設定します。これは、BPELインスタンス間のBPELプロセスとアダプタ状態の同期に使用されます。

B.3.4 ESBデザインタイム(ESB-DT)

ESBランタイム(ESB-RT)と同じHAクラスタでESB-DTを実行することはお薦めしません。次のオプションを選択してください。

  1. クラスタのドメインの外部にある、クラスタ化されていない個別の管理対象サーバー内でESB-DTを実行します。

    Oracle SOA Suite 10.1.3.4 for Weblogic 9.2をダウンロードしてインストールし、設定を完了します。

    インストール後の手順を実行した後、管理対象サーバーのesbservicesデプロイを除いて、すべてのデプロイを無効化または削除します。

    新しい管理対象サーバーのhostName/ポートを使用して、ESB_PARAMETER(oraesb)表のDT_OC4J_HOST and DT_OC4J_PORTパラメータを変更します。

    ESB-DT HAの場合、ESB-DTのActive-Passiveクラスタを個別に設定する必要があります。

    ESB_DTを単一のインスタンスとして実行し、ORAESBスキーマ内のESB_PARAMETER表のDT_OC4J_HOSTおよびDT_OC4J_PORTフィールドで、このインスタンスのホスト/ポートを更新する必要があります。

B.3.5 ロード・バランサ

外部ロード・バランサであるApache for WebLogic Clusterの設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic ServerでApacheプラグインをインストールおよび構成するには、http://e-docs.bea.com/wls/docs92/plugins/apache.htmlを参照してください。

  2. すべてのマシンの<SOA_HOME>/bpel/utilities/ant-orabpel.propertiesおよび<SOA_HOME>/bpel/system/config/collaxa-config.xmlファイルで、ロード・バランサのホスト名とポート名を記述します。

B.3.6 アドレス

SOAアプリケーションは、インストール後に次のアドレスで使用できます。

  • Admin Server: http://Machine1: 8001/console

  • BPELコンソール: http://LoadBalancerhost: port/BPELConsole

  • OWSM: http://LoadBalancer: port/ccore/Login.jsp

  • ワークリスト・アプリケーション: http://LoadBalancerhost: port/

  • RuleAuthor : http://LoadBalancerhost: port/ruleauthor

  • ESB-DT: http://Machine1: 9700/esb