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Oracle Application Server CDC Adapters for SQL Serverユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)
B53287-01
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2 Oracle ConnectおよびOracle Studioのインストール

この項では、Oracle ConnectおよびOracle Studioのインストール方法について説明します。


注意:


この項で説明するインストール手順以外に、Oracle Application ServerにJ2CA 1.5アダプタをインストールする必要があります。 J2CA 1.5アダプタのインストールについては、『Oracle Application Server Adapterインストレーション・ガイド』を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。

はじめに

OracleAS Adapter for SQL Serverをインストールする前に、次の手順を実行していることを確認します。

Microsoft SQL Serverの要件

Microsoft SQL Server 2000または2005(Standard、EnterpriseまたはSBS Edition)。 MS SQL Server 2005の場合、Service Pack 1以上を使用する必要があります。 SQL Serverは、Oracle Connectをインストールする場所にインストールする必要があります。

Windowsのハードウェアおよびソフトウェア要件

この項では、Oracle Connectをインストールするための次の要件について説明します。

ハードウェア要件

次の表に、Oracle Connectのハードウェア要件の要約を示します。

表2-1 Oracle Connectのハードウェア要件

ハードウェア・コンポーネント 要件

プロセッサ

Pentiumプロセッサに基づく、Intel社製または完全互換のコンピュータ

メモリー

256MBのRAM

Oracle Connectのディスク領域

40MBの空きディスク領域


ソフトウェア要件

次の表に、Oracle Connectのソフトウェア要件の要約を示します。

表2-2 Oracle Connectのソフトウェア要件

ソフトウェア・コンポーネント 要件

オペレーティング・システム

Microsoft 2000 Service Pack 2以上、Microsoft Windows XPまたはMicrosoft Windows Server 2003

Microsoft

Microsoft Windowsに付属するネットワーク・トランスポート・プロトコル・ソフトウェア(TCP/IP)


UNIXの要件

次のUNIXオペレーティング・システムがサポートされています。

  • Red Hat Linux

  • Linux SUSE

  • HP-UX

  • IBM AIX

  • Sun Solaris

すべてのオペレーティング・システムで、48MBのディスク領域が必要です。

WindowsでのOracle Connectのインストール

Microsoft SQL ServerをインストールしているWindowsコンピュータ、およびCDCアダプタのステージング領域用に使用しているマシンに、Oracle Connectをインストールする必要があります。 このとき、同じコンピュータでも異なるコンピュータでもかまいません。

次の項では、WindowsマシンでのOracle Connectのインストール方法について説明します。

WindowsプラットフォームでのOracle Connectのインストール

この項では、Oracle Connectのインストール方法について説明します。Oracle Connectをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:


バージョン10.1.3.3からアップグレードする場合は、インストール・ウィザードでアップグレード・オプションを使用する必要があります。バージョン10.1.3.3をアンインストールしてから新しいバージョンをインストールしないでください。これを実行した場合、Defディレクトリ内のすべてのデータが失われます。

  1. Oracle ConnectをインストールするWindowsコンピュータ上のフォルダに、次のインストール・ファイルをコピーします。

    • OCL_10134_windows.exe

    • brand.bin

  2. Windowsコマンドライン・インタフェースを開きます。

  3. インストール・ファイルをインストールしたディレクトリに移動します。

  4. コマンド・プロンプトで次のように入力して、Oracle Connectをインストールします。

    "OCL_10134_windows.exe" -a -bBRAND=".\brand.bin" -bSERVER
    

    インストール・ウィザードが開きます。インストール・ウィザードの手順に従って、インストールを完了します。


注意:


Windows XPコンピュータにOracle Connectをインストールする場合は、論理ドライブをインストール先フォルダとして使用できません。

UNIXでのOracle Connectのインストール

CDCアダプタのステージング領域用に使用しているUNIXマシンに、Oracle Connectをインストールする必要があります。次の項では、UNIXマシンでのOracle Connectのインストール方法について説明します。

UNIXプラットフォームでのOracle Connectのインストール

この項では、UNIXプラットフォームでのOracle Connectのインストール方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

インストール前のタスク

インストール手順を開始する前に、次の情報が用意されていることを確認してください。

  • Oracle Connectをインストールするルート・ディレクトリ。


    注意:


    システムのルート・ディレクトリ/varまたは/tmpをルート・ディレクトリにすることはできません。

  • Oracle Connectが実行されるアカウント名。

  • インストール・ソース・メディアが、リムーバブル・メディアまたはディスク・アーカイブ・ファイルのどちらであるか。

    システムのデフォルトのデバイスではないリムーバブル・メディアからインストールする場合は、メディアのデバイス名が必要です(/dev/rmt/0mなど)。オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、またはシステム管理者にサイトのデバイス名の検索を依頼してください。

    ディスク・アーカイブ・ファイルからインストールする場合は、Oracle Connectディスク・アーカイブ・ファイルの名前が必要です(/tmp/nav.2.0.tarなど)。

  • 使用されるシェル: C-shell、Korn-shellまたはBourne-shell。インストールにより、指定されたシェルに従って起動ファイルが作成されます。

次のインストールを実行するときは、次のファイル名を<filename>として使用します。

  • RedHat Linuxの場合: OCL10134-linuxrh.tar.Z

  • Linux Suseの場合: OCL10134-linuxsuse.tar.Z

  • HP-UXの場合: OCL10134-hpux.tar.Z

  • IBM AIXの場合: OCL10134-ibmaix.tar.Z

  • Solarisオペレーティング・システム(SPARC)の場合: OCL10134-sunsol2.8.tar.Z

Oracle Connectのインストール

Oracle Connectをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. tar.Zファイルをシステムに転送します。

  2. 次のコマンドを使用して、ファイルを解凍します。

    uncompress <filename>
    
  3. 次の例に示すように、tarコマンドを実行します。

    tar xvf <filename> nav_install
    

    次のメッセージが表示されます。

    x nav_install, nnnn bytes, mmmm tape blocks
    

注意:


インストール・ファイルの実行に使用されるディレクトリにWRITE権限があることを確認してください。

インストール・タスク

Oracle Connectをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行します。

    ./nav_install
    

    このコマンドにより、インストール手順が開始されます。インストール手順は、一連の画面プロンプトおよびレスポンスで表示されます。

  2. ディスク・アーカイブ(.tar)ファイルのフルパスを入力し、[Enter]を押します。

  3. インストールのルート・ディレクトリ名を入力し、[Enter]を押します。このディレクトリに対するWRITE権限が必要です。デフォルトのディレクトリは、ユーザーのホーム・ディレクトリです。


    注意:

    • システムのルート・ディレクトリまたは/varディレクトリまたは/tmpディレクトリをルート・ディレクトリにすることはできません。

    • Oracle Connectは、navrootという名前の固定ディレクトリにインストールされます。


  4. Oracle Connectがインストールされるディレクトリ名を確認し、[Enter]を押します。

  5. Oracle Connectが実行されるアカウント名を入力し、[Enter]を押します。このアカウント名は、クライアントによるサーバーへの匿名アクセスに使用されます。このアカウント名はインストールの完了後に変更できます。

  6. アカウント名を確認し、[Enter]を押します。

  7. Oracle Connectの実行に必要なシェルを入力し、[Enter]を押します。次のオプションが表示されます。

    • C-shell(/bin/csh

    • Korn-shell(/bin/ksh

    • Bourne-shell(/bin/sh

  8. 管理権限を持つユーザーのアカウント名を入力します。オプションで、すべてのユーザーがOracle Connectを管理できるようにするには、[Enter]を押します。

インストール後のタスク

Oracle Connectのインストール後に、次のインストール後のタスクを実行します。

Oracle Connect環境の構成

Oracle ConnectをUNIXプラットフォームにインストールした後、FTPを使用して、brand.binファイルをOracle ConnectコンピュータのNAVROOT/binにコピーします。

NAVROOTは、Oracle Connectがインストールされているディレクトリです。

Oracle Connectスクリプトの構成

Oracle Connectサーバー・プロセスを管理するプログラム(nav_server)は、C-shell、Bourne-shellおよびKorn-shellのファイルへのシンボリック・リンクによってアクセスされます。

nav_serverを設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Connectがインストールされているディレクトリの下のbinディレクトリで、次のコマンドを使用して、nav_serverへの既存のリンクを削除します。

    rm nav_server
    
  2. Oracle Connectがインストールされているディレクトリの下のbinディレクトリで、次に示すように、必要なバージョンのnav_serverへリンクします。

    • C-shell: ln -s nav_server.csh nav_server

    • Bourne: ln -s nav_server.sh nav_server

    • Korn: ln -s nav_server.ksh nav_server


    注意:


    ファイル名を変更するのではなく、シンボリック・リンクを使用します。

Oracle Connect nav_loginプロシージャにより、Oracle Connectの実行時にデフォルトの環境が定義されます。サイトに依存する変数を環境に含める場合は、site_nav_loginという名前のファイルを作成し、このファイルをOracle Connectルート・ディレクトリの下のbinディレクトリに保存します。nav_loginにより、site_nav_loginが自動的に実行されます。

Oracle Connectを実行するには、nav_loginを起動する必要があります。ユーザー・ログイン・スクリプトから起動できます。

nav_loginを起動するコマンドラインは、ユーザーが実行しているシェルによって異なります。次の表に、コマンドラインを起動するそれぞれのオプションを示します。

シェル nav_loginコマンド
CSH
source root/bin/nav_login
Bourne
. root/bin/nav_login.sh
Korn
. root/bin/nav_login.sh

nav_loginコマンドで、rootは、Oracle Connectインストールのルート・ディレクトリを示しています。ログイン・プロシージャの実行後、環境変数NAVROOTはこのルート・ディレクトリを指します。

サーバー・ファイルに対するREAD権限およびEXECUTE権限がユーザーにあることを確認します。権限を変更するには、chmodコマンドを使用します。

Oracle Connectデーモンの起動

Oracle Connectへのクライアント/サーバー・アクセスのためには、Oracle Connectデーモンがサーバーで実行されている必要があります。システム起動でデーモンを起動するには、デーモンを起動する次のコマンドを/etc/inittabファイルの最後に追加します。

nv:3:once:navroot/bin/irpcd -l ip:2551 start >/dev/console 2>&1

このコマンドでは、シンボルnavrootをOracle Connectがインストールされているディレクトリで置き換え、ipをコンピュータのIPアドレスで置き換える必要があります。


注意:


Oracle Connectへの自動クライアント/サーバー・アクセスを許可するには、システム起動時にスーパーユーザー・アカウントからデーモンを起動します。

Oracle Studioのインストール

次の項では、Oracle Studioのインストール方法について説明します。


注意:


OracleASレガシー・アダプタまたはOracleAS CDCアダプタを使用しているために、Oracle Studioバージョン10.1.3.4以上がコンピュータにインストールされている場合は、再インストールの必要はありません。古いバージョンのOracle Studioがインストールされている場合は、最新バージョンをインストールする必要があります。

Oracle Studioの要件

Oracle Studioのハードウェア要件は、次のとおりです。

  • プロセッサ: Pentiumプロセッサに基づく、Intel社製または完全互換のコンピュータ

  • メモリー: 256MB

  • ディスク領域: 120MBの空きディスク領域

Oracle Studioは、次のオペレーティング・システムにインストールできます。

  • Windows XP Service Pack 2以上

    Windows 2003

    Windows Vista

  • Linux OSおよびGTK

WindowsでのOracle Studioのインストール

Oracle Studioは、標準的なインストール・ウィザードによってインストールされます。Oracle Studioをインストールするには、次の手順を実行します。

  • インストール・ファイルを実行します。Windowsの「スタート」メニューの「ファイル名を指定して実行」オプションを使用するか、またはWindowsエクスプローラを使用します。ウィザード画面の手順に従います。

LinuxでのOracle Studioのインストール

LinuxでのOracle Studioのインストールは、次のいずれかによって実行できます。

ウィザードによるOracle Studioのインストール(SHインストール)

インストール・ウィザードを使用して、Oracle Studioをインストールできます。標準インストールまたはカスタム・インストールを簡単に実行できます。Linux SHインストールでは、次の手順を実行します。

  1. 権限があるディレクトリにインストールします。

  2. モードを実行モードに変更します。次のように入力します。

    Chmod +x <file name>
    
  3. 次のように入力します。

    ./ <file name>
    

    現在のディレクトリにインストールしない場合は、フルパスを入力します。

サイレント・インストールによるインストール(RPM)

Linux RPM方式を使用して、Oracle Studioをインストールできます。Linuxでサイレント・インストールを実行するには、次の手順を実行します。

  • 次のように入力します。

    rpm -i <file name>
    

    RPMパラメータを使用して、カスタム・インストールを作成できます。