この章では、一般的な管理およびセキュリティに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
Windowsでは、createASInstanceコマンドへのWindowsショートカットを作成して、そのショートカットからコマンドを呼び出すと、ORACLE_CONFIG_HOMEディレクトリに既存の構成がある場合、createASInstanceコマンドによりユーザー入力を求められます。しかし、それに応じて入力したy
またはn
は無視されます。
この問題を回避するには、先に[Enter]キーを押し、既存の構成を無視する場合はy
、既存の構成を使用する場合はn
と応答します。
createInstance
コマンドを-apacheRoot
オプションとともに使用して追加のApplication Serverインスタンスを作成する際、opmnctl status -l
で表示されるステータスに、同じHTTPプロトコルの2つの異なるポートが示されます。
79**で始まるポートはApacheリスニング・ポートです。もう一方のポートは診断用ポートです。詳細は、インスタンスのホームにあるohs/conf/httpd.confやohs/conf/dms.confなどのApache構成ファイルを調べてください。
Microsoft VistaおよびWindows 2008システムでは、Oracle Application Serverの起動と停止に管理者権限が必要です。
opmnctl
を使用してコマンドラインから起動および停止するには、管理者としてcmd.exe
を実行し、DOSウィンドウを開きます(cmd.exe
を右クリックして「管理者として実行」を選択します)。
「スタート」メニューにあるOracle Application Serverのショートカットを使用して起動および停止するには、ショートカットを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
起動および停止時に管理者権限がないと、アクセスが拒否されたというエラー・メッセージが表示されます。
この項では、Oracle Application Server 10.1.3.4の新機能について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Application Server 10.1.3.4では、1つのOracle Application Serverインストール(ORACLE_HOME
)内に複数のアプリケーション・サーバー・インスタンスを作成できます。これらのインスタンスは、ORACLE_HOME
と同じホスト上の異なるディレクトリに置いて、ORACLE_HOME
のローカル・インスタンスにすることも、ネットワーク上の複数のホストに分散させることもできます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』の複数のアプリケーション・サーバー・インスタンスの使用方法に関する項を参照してください。