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Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド
10g(10.1.3.4)
B50833-01
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D データベース・メンテナンス

この付録では、サポートされている各種データベースをOracle Web Services Manager(Oracle WSM)デプロイメントに接続する方法について説明します。

この付録は、次の項で構成されています。

Oracle WSMによるデータベースの使用方法

Oracle WSMデータベースでは、次のOracle WSMコンポーネントからの情報を格納します。

Oracle WSMデータベースは、Oracle WSM Monitorによって生成されるパフォーマンス・メトリック関連のRAWデータとコンパイル済データの格納にも使用されます。

Oracle Lite 10g

Oracle WSMは、Oracle Lite Database 10gにバンドルされています。Microsoft Windows上にOracle WSMをスタンドアロン・インストールとして基本インストール・オプションでインストールすると、Oracle Lite 10gが自動的にインストールされます。

インストーラは、パラメータinstall.db.typeのプロパティ値がoracleに設定されていることを確認すると、Oracle WSMをインストールし、指定したデータベースに接続します。

wsmadmin initialize操作は、Oracle Web Services Managerに必要なデータベース表を自動的に作成します。次に、必要なデータをそれらの表にアップロードします。詳細は、「initialize」を参照してください。


注意:

Oracle Liteは、単一ホスト・マシンでのOracle WSMの動作確認と概念証明のデプロイメントに最適です。本番環境では動作保証されていません。Oracle WSMの本番デプロイメントをOracle 10gと統合する必要があります。

Oracle Liteのアンインストール

次の手順は、Oracle Liteのアンインストールの方法について説明しています。

バンドルされたOracle Liteインスタンスをアンインストールする手順

  1. コマンド・ウィンドウを開き、Oracle Liteをインストールしたディレクトリに移動します。

    Oracle Liteインストールのデフォルトの場所は、install.propertiesファイルのolite.install.homeプロパティの値によって示されます。

  2. コマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行します。

    wsmadmin uninstallOLite

    wsmadminコマンドを使用したOracle Liteのアンインストールの詳細は、「uninstallOLite」を参照してください。

Oracle 10g

Oracle 10gをOracle Web Services Managerと統合するには、次の作業を完了する必要があります。

  1. Oracle Web Services Managerをインストールし、表D-1に従ってデータベース・プロパティを設定する前に、install.propertiesファイルを変更します。

    表D-1 Oracle 10gのinstall.propertiesの設定

    プロパティ 説明

    db.type

    oracleを指定。

    db.driver.type

    thickまたはthinを指定。JDBC Thinドライバにより、100% Javaを使用してOracleデータにアクセスできます。Thickドライバは、Oracle固有のネイティブ・コード(非Java)を使用します。その結果、サイズがかなり大きくなり、クライアント側のインストールが必要になりますが、Thinドライバに比べパフォーマンスが向上します。

    db.host

    データベースのホストであるコンピュータのマシン名、IPアドレスおよびポートです。

    単一ノードの場合、host:portという構文で指定します。

    RACデータベースの場合、host1:port1^host2:port2^という構文で指定します。

    db.name

    Oracle Web Services Managerレジストリが存在するデータベース・インスタンスのサービス名(デフォルトはCCOREです)。

    db.userid

    データベースにログインするためのスキーマまたはアカウント。

    db.password

    db.useridで指定したアカウントに関連付けられたパスワード。

    db.type

    oracleを指定。


  2. コマンド・ウィンドウを開き、ORACLE_HOME\owsm\binに移動し、次のコマンドを実行して、Oracleデータベースを初期化します。

    wsmadmin initialize

    wsmadmin initializeコマンドの使用方法の詳細は、「initialize」を参照してください。

パスワードの変更

セキュリティのために、パスワードを変更する必要があります。特に、データベース・パスワードは、定期的な変更が必要です。Oracle WSM環境では、単一のOracle WSMデータベースを使用することをお薦めします。ただし、Oracle WSMコンポーネントは、複数のデータベース・インスタンスをサポートできます。

次の手順は、Oracle WSMデータベースの単一インスタンスのデータベース・パスワードを変更する方法を説明しています。

単一データベース・インスタンスのパスワードを変更する手順

  1. Oracle DatabaseのOWSMスキーマのパスワードを変更します。

  2. Oracle WSMコンポーネントがデプロイされているOracle Application Serverを再起動します。

  3. ORACLE_HOME\owsm\bin\coresv.propertiesファイルを編集して、新しいデータベース・パスワードでdataload.messagelog.db.passwordプロパティを更新します。

  4. coresv.propertiesファイルのパスワードをエンコードします。

    wsmadmin encodePasswords coresv.properties dataload.messagelog.db.password
    
  5. データベース構成プロパティを構成ディレクトリ・プロパティ・ファイルにコピーします。

    wsmadmin copyDBConfig
    
  6. 個別にまたはallパラメータを使用して、Oracle WSMアプリケーションを再デプロイします。

    wsmadmin deploy oc4j_admin_password all
    
  7. Oracle Application Serverインスタンスを再起動します。

「データベース構成プロパティの更新」の手順を実行します。

次の手順では、Oracle WSMデータベースの複数インスタンスのデータベース・パスワードを変更する方法を示します。

複数のデータベース・インスタンスのパスワードを更新および調整する手順

  1. Oracle DatabaseのOWSMスキーマのパスワードを変更します。

  2. Oracle WSMコンポーネントがデプロイされているOracle Application Serverを再起動します。

  3. 各アプリケーションのアプリケーション・プロパティ・ファイル内の関連属性を更新します。これらのファイルは、ORACLE_HOME\owsm\config\application_nameにあります。

  4. 手順3で変更した各プロパティのパスワードをエンコードします。

    wsmadmin encodePasswords file_name property_name
    
  5. データベースに接続するOracle WSMコンポーネントを再デプロイします。

    wsmadmin deploy oc4j_admin_password component
    
  6. Oracle Application Serverインスタンスを再起動します。

  7. Oracle WSMコンポーネントで使用される各Oracle Databaseでこの手順を繰り返します。

「データベース構成プロパティの更新」の手順を実行します。

データベース構成プロパティの更新

Oracle WSMコンポーネントのデータベース・パスワードを更新しても、Oracle WSM AgentおよびGatewayのデータベース構成プロパティは更新されません。そのため、これらのコンポーネントのメッセージ・ログにアクセスできません。この問題を解決するには、新規パスワードを指定したコンポーネントに関するプロパティを手動で編集します。

  1. Web Services Manager Controlにログインします。

  2. ナビゲーション・ペインで、「ポリシー管理」を選択します。

  3. Oracle WSM AgentまたはGatewayの「編集」をクリックします。

  4. 新規データベース・パスワードを使用してcfluent.messagelog.db.passwordを編集し、この変更を保存します。