この付録では、Oracle Web Services Manager(Oracle WSM)wsmadminコマンドの機能の概要を説明します。
必要な実行コンポーネントの登録
追加アプリケーションおよび実行コンポーネントのインストール
Oracle WSMをインストールしたら、トポロジの要件に応じたインストールの構成およびカスタマイズに、Oracle WSMコンフィギュレーション・アシスタントを使用する上で、この付録の情報を役立ててください。
WSMADMINコマンドの場所
wsmadminコマンドは、次のディレクトリから実行します。
ORACLE_HOME\owsm\bin
UNIXでのWSMADMINコマンドの使用
UNIXオペレーティング・システムでOracle WSM WSMADMINコマンドを使用する場合、コマンドはwsmadmin.shとして指定する必要があります。Oracle WSMドキュメントでは、すべてのWSMADMINコマンドに関してMicrosoft Windowsオペレーティング・システムの構文(wsmadmin)を使用しています。UNIXシステムでコマンドを使用する場合は、wsmadminをwsmadmin.shに置き換えてください。
wsmadmin startコマンドを使用したOracle WSMサーバーの起動
スタンドアロンのOracle WSMインストールの場合、Oracle WSMサーバーは、wsmadmin startコマンドを使用して起動する必要があります。「start」を参照してください。
|
注意: バンドルされたアプリケーション・サーバーを単独で起動すると、Oracle WSMは動作しません。 |
Oracle WSMをOracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.1.0)の一部としてインストールした場合、サーバーの起動の詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。
次に示すのは、wsmadminコマンドの構文です。
wsmadmin operation parameters
operationの有効値は、次のとおりです。
コマンドには、大文字と小文字の区別があります。各操作については、後続の項で説明します。
多くのWSMADMINコマンドでは、実行するためにアプリケーション・サーバーまたはデータベース・サーバー(あるいは両方)のパスワードを指定する必要があります。コマンドを実行するときに、必要なパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。この方法でパスワードを指定すると、パスワードはエンコードされて保護されます。
場合によっては、プロセスを自動化して、ユーザーによる直接入力なしでパスワードを指定する必要があります。このような状況では、次の構文を使用してコマンドラインからパスワードを指定できます。
-Doc4jAdminPassword=password: このパラメータを使用してOracle Application Serverのパスワードを指定します。
-DDBPassword=password: このパラメータを使用してOracle Database Serverのパスワードを指定します。
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注意: コマンドラインで指定したパスワードは保護されません。すべてのOracle WSMユーザーから見られる可能性があります。 |
入力リダイレクト演算子を使用してパスワードをスクリプトに指定することもできます。
この操作では、Oracle WSMのクローンを作成します。
構文
wsmadmin applyTopology
使用上の注意
このコマンドでは、inspectTopologyコマンドで生成されるtopology.propertiesファイルを使用してOracle WSMのクローンを作成します。Oracle Application Serverをクローニングする場合、トポロジ・フォルダはソース・マシンから宛先マシンの正しい場所にコピーされます。それ以外の場合は、フォルダを宛先マシンのORACLE_HOME\owsm\configに手動でコピーする必要があります。
wsmadmin applyTopologyコマンドを実行する前に、宛先マシンのトポロジ情報を含むtopology.propertiesファイルを編集する必要があります。このファイルの内容に関する情報およびこの情報の更新方法は、「topology.propertiesファイル」を参照してください。
database.updateプロパティがtrueに設定されている場合、applyTopologyコマンドを実行すると、宛先マシンのOracle DatabaseのOracle WSMデータはすべて削除されます。次に、ソース・マシンのORACLE_HOME/owsm/config/topology/exportディレクトリおよびORACLE_HOME/owsm/config/topology/templateディレクトリから宛先マシンのcode>ORACLE_HOME/owsm/config/topology/importディレクトリに、表がコピーされます。必要な変更がデータベース表に適用されます。最後に、データベース表が宛先インストールにインポートされ、Oracle WSMコンポーネントが再デプロイされます。
宛先インストールが複数システムにわたって配置されている場合、最初にこのコマンドを実行するときに、topology.propertiesファイルのdatabase.updateプロパティをtrueに設定してデータベース表をインポートする必要があります。その後のマシンにOracle WSMコンポーネントをクローニングする場合は、database.updateプロパティをfalseに設定する必要があります。
topology.propertiesファイル
ソース・インストール・トポロジの説明を含むファイルは、ORACLE_HOME/owsm/config/topology/topology.propertiesです。次の表は、このファイルに含まれる一部のプロパティのリストです。必要に応じて、宛先マシンに適切となるように、これらのプロパティの値を検証して変更します。たとえば、ソース・インストールと宛先インストールが異なるマシン上にある場合、少なくとも、コンポーネントのホスト名とポートを変更する必要があります。
宛先インストールのデータベースがソース・インストールとは異なる場合は、ファイルのデータベース・プロパティを編集します。database.passwordプロパティのデータベース・パスワードをクリアテキストで入力し、wsmadmin encodePasswordコマンドを使用してパスワードを暗号化します。
表C-1 topology.propertiesプロパティ
| プロパティ名 | 説明 |
|---|---|
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Oracle WSMコンポーネントが再デプロイされる宛先インストールのOC4Jインスタンスを指定します。 このプロパティを設定しないと、特定のコンポーネントが宛先マシンに再デプロイされません。 |
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Oracle Databaseをクローニングするかどうかを指定します。 デフォルト値はfalseです。 |
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Oracle WSMが使用するOracle Databaseを指定するプロパティ。
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Oracle WSM Monitor RMIおよびSOAPエンドポイントを指定するプロパティ。 |
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Oracle WSM Monitorアラート用のSMTPサーバーおよび資格証明を指定するプロパティ。 |
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Oracle WSM Monitorアラート用のSNMPサーバーおよび資格証明を指定するプロパティ。 |
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Web Services Manager Controlエンドポイントを指定するプロパティ。 |
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Web Services Manager Controlがユーザーを認証する対象のLDAPディレクトリを指定するプロパティ。 |
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外部オンライン・ヘルプ・ファイルの場所を指定するプロパティ。 |
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技術サポート組織に連絡するためのURLを指定します。 |
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Oracle WSM Gatewayエンドポイントを指定するプロパティ。 |
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Oracle WSM Policy Managerエンドポイントを指定するプロパティ。 |
また、宛先インストールの特定のコンポーネント、ポリシー実行ポイントおよびポリシーに応じて、topology.propertiesファイルに追加されるコンポーネント構成ファイルから追加プロパティを検索します。たとえば、次のプロパティのカテゴリを検索します。
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注意: 構文の説明では、太字はエントリにある実際のテキストを示します。 |
Oracle WSM GatewayコンテキストURLプロパティ次のプロパティを使用して、各Oracle WSM GatewayのコンテキストURLを定義します。
component–component_ID.contextUrl=url
説明
component: コンポーネントの名前
component_ID: コンポーネントのID
url: Oracle WSM GatewayへのURL
例
gateway-C0003001.contextUrl=http://10.178.95.103:80/gateway
WebサービスWSDLプロパティ次のプロパティを使用して、各WebサービスWSDLを定義します。
component_name–component_ID.service–service_ID.wsdl_url=url
説明
component_name: コンポーネントの名前。たとえば、gateway。
component_ID: コンポーネントのID
service_ID: WebサービスのID
url: Webサービス・エンドポイントのURL
たとえば、次のようになります。
gateway-C0003001.service-SID0003001.wsdl_url=http://10.178.95.103:80/ccore/TimeService.wsdl gateway-C0003001.service-SID0003002.wsdl_url=http://10.178.95.103:80/6149927_Client-HelloWorld_WS-context-root/MyWebService1Soap12HttpPort?WSDL gateway-C0003001.service-SID0003003.wsdl_url=http://10.178.95.103:80/CDIServicesWS/CDIServicesWSSoapHttpPort?WSDL
ポリシー実行ポイント・プロパティ各Oracle WSMコンポーネントにはデフォルトのプロパティ・セットがあります。次の構文を使用して、これらのプロパティを定義します。
default.property=value
property: プロパティ名
value: プロパティに割り当てる値
説明
default.cfluent.messagelog.enabled=true
default.cfluent.messagelog.type=db
default.cfluent.messagelog.file.maxFileSize=5000000
default.cfluent.messagelog.db.url=${database.url}
default.cfluent.messagelog.db.driver=${database.driver}
default.cfluent.messagelog.db.userid=${database.userid}
default.cfluent.messagelog.db.password=${database.password}
...
Oracle WSMインストールをクローニングすると、これらのデフォルト設定は変更できません。そのため、デフォルトを変更する場合は、topology.propertiesファイル内のこれらのプロパティを変更する必要があります。
コンポーネント構成プロパティ次の構文を使用して、各ポリシー実行ポイントの構成を指定するプロパティ・セットがあります。
pep–component_ID–vversion–property=value
説明
component_ID: コンポーネントID
version: コンポーネントのバージョン
property: コンポーネント・プロパティの名前
value: プロパティに割り当てる値
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.enabled=true
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.type=db
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.file.logDirectory=
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.file.maxFileSize=5000000
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.db.url=${database.url}
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.db.driver=${database.driver}
pep-C0003003-v26-cfluent.messagelog.db.userid=${database.userid}
...
pep-C0003002-v58-cfluent.messagelog.enabled=true
ポリシー・パイプライン手順プロパティコメントによってポリシー手順のタイプを識別します。この後にポリシー手順の構成を示す一連のプロパティがあります。
pep–component_ID–policy_version–service_name (service_version)–pipeline_type.stepstep_number.property= value
説明
component_ID: パイプラインのID
policy_version: ポリシーのバージョン番号
service_name: Webサービスの名前
service_version: Webサービスのバージョン
pipeline_type: ポリシー手順が属するパイプラインを指定します。有効な値は、RequestまたはResponseです。
step_number: 手順のID
property: プロパティの名前
value: プロパティに割り当てる値
#pipeline3047.step0.implementation=com.cfluent.policysteps.common.LoggerStep pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Response.step0.Enabled=true pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Response.step0.LogLevel=envelope #pipeline3049.step0.implementation=com.cfluent.policysteps.common.LoggerStep pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step0.Enabled=true pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step0.LogLevel=envelope #pipeline3049.step1.implementation=com.cfluent.policysteps.security.wssecurity.SignStep pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.Enabled=false #pipeline3049.step1.implementation=com.cfluent.policysteps.security.wssecurity.SignStep pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.Enabled=false pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.KeyStoreFile=/my/keystore/location pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.KeyStoreType=jks pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.KeyStorePassword=????BUUpfArOY7Dqr32ZiBi0f9A= pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.SignerKeyAlias=alias pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.SignerKeyPassword=????BSp5xQ0leeFHs3CvuBTlcng/EqyYAv72kA== pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.SignatureAlgorithm=RSA-SHA1 pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.SignedContent=BODY pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.XpathExpression= pep-C0003002-v3-OpenTradeService(1.0)-Request.step1.NameSpaces=vt
関連コマンド
inspectTopology
この操作では、JARおよびJSPソース・ファイルを使用して、デプロイされるJ2EEアプリケーションWARまたはEARファイルを作成します。
構文
wsmadmin buildApps
使用方法
インストール済アプリケーションの値は、Oracle WSMインストール時にinstall.propertiesファイルに保存されています。buildApps操作の実行後、deployApps操作を実行する必要があります。アプリケーションを個人で作成し、デプロイする必要が生じる場合があります。たとえば、buildApps操作とdeployApps操作の間に、次の手動の作業が必要になる場合があります。
Oracle WSMアプリケーションのデプロイ前に、Oracle WSMアプリケーション・アーカイブのバージョニング
手動でデプロイするアプリケーション・アーカイブの準備
buildApps操作でアプリケーションの作成が終了すると、deployAppsを使用して、標準設定でアプリケーション・アーカイブをデプロイします。
この操作では、install.propertiesファイルの値に基づいて新しいアプリケーションの構成ファイルを生成します。
構文
wsmadmin configApps
使用方法
buildAppsまたはdeployを実行する前に、この操作を使用します。この操作を実行しても、JSSO対応アプリケーションに影響はありません。この操作を使用して、データベース・パスワードを変更してから、アプリケーションを再デプロイできます。
この操作では、install.propertiesファイルから次のプロパティを読み取ります。
表C-2 configApps実行時に使用されるinstall.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
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|
アプリケーション・サーバーのタイプを |
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HTTPホスト名を指定します。 |
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HTTPポートを指定します。 |
|
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アプリケーションをデプロイするコンテナの名前を指定します。 |
|
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Oracle WSM Controlに対してシングルサインオンを有効にする場合にのみ、値を |
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|
プロキシ・サーバーの名前。 |
|
|
プロキシ・サーバーのポート番号。 |
|
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プロキシ・サーバーを使用して接続しないホストをリストにします。縦棒(|)で区切られたリストを作成でき、ワイルドカード一致にアスタリクス(*)を使用できます。 |
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|
値を |
|
|
ドライバ・タイプを |
|
|
データベースがインストールされているマシン名、またはIPアドレスを指定します。 |
|
|
データベースのポート番号を指定します。 |
|
|
データベース・ユーザーIDを指定します。 |
|
|
データベースのパスワードを指定します。 |
|
|
SQL Server JDBC JARファイルの場所を指定します。 |
この操作を実行すると、既存のファイルが上書きされ、次のファイルが作成されます。
ORACLE_HOME\owsm\bin\agent.properties
ORACLE_HOME\owsm\bin\coresv.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\ccore\logging.xml
ORACLE_HOME\owsm\config\ccore\logging.xml
ORACLE_HOME\owsm\config\ccore\ui-config-installer.properties
ORACLE_HOME \owsm\config\clientagent\clientagent-config-installer.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\clientagent\logging.xml
ORACLE_HOME\owsm\config\coreman\logging.xml
ORACLE_HOME\owsm\config\coreman\monitor-config-installer.properties
ORACLE_HOME \owsm\config\gateway\gateway-config-installer.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\gateway\logging.xml
この操作により、copyDBConfig操作の使用時に作成されるファイルのサブセットも含め、すべてのアプリケーションの構成に必要な全ファイルが作成されます。
変更を伝播するために、アプリケーションを再デプロイする必要があります。
この操作では、データベース構成パラメータを構成ディレクトリ・プロパティ・ファイルにコピーします。
構文
wsmadmin copyDBConfig
構文
buildAppsまたはdeployを実行する前に、この操作を使用します。この操作では、coresv.propertiesファイルから次の値を読み取ります。
表C-3 copyDBConfig実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
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データベースURLの場所 |
|
|
データベース・ドライバのタイプ( |
|
|
データベースのログインに使用されるユーザーID |
|
|
データベースにログインするための暗号化されたパスワード |
この操作では、値を読み取った後、次のcoresv.propertiesファイルが変更されます。
ORACLE_HOME\owsm\bin\agent.properties
ORACLE_HOME\owsm\bin\coresv.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\ccore\ui-config-installer.properties
ORACLE_HOME \owsm\config\clientagent\clientagent-config-installer.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\coreman\monitor-config-installer.properties
ORACLE_HOME\owsm\config\gateway\gateway-config-installer.properties
変更を伝播するために、アプリケーションを再デプロイする必要があります。
この操作は、Oracle WSM Monitorで表示できるデータを生成するテスト・ツールです。wsmadmin dataGeneratorを使用して、次のタイプのデータを表示します。
構文
wsmadmin dataGenerator
使用方法
wsmadmin dataGeneratorを使用して、次のタイプのデータを表示します。
pingデータ
フロー・データ
起動データ
次のプロパティは、Oracle WSM Monitor専用です。この操作では、coresv.propertiesファイルから次の値を読み取ります。
この操作では、dataloadConfigure操作で生成されたSQLスクリプトをプライマリOracle WSMデータベースにロードします。
構文
wsmadmin dataload
使用方法
dataload操作では、データをOracle WSMデータベースにロードする前に、そのデータがデータベースにすでに存在しているかどうかをチェックします。データが存在している場合、操作は終了します。
dataloadの実行前に、dataloadConfigure操作を実行する必要があります。dataloadとdataloadConfigureの2つの操作により、データベースにロードする前にデータを柔軟にカスタマイズできます。
initialize操作は、dataload操作とdataloadConfigure操作を結合します。
dataload操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-5 dataload実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
データベースURLの場所 |
|
|
データベース・ドライバのタイプ( |
|
|
データベースにログインするためのユーザーID |
|
|
データベースにログインするための暗号化されたパスワード |
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、データベース・スキーマの作成とシード・データのロードに使用されるSQLスクリプトを生成します。
構文
wsmadmin dataloadConfigure
使用方法
データベース・ファイルは、ORACLE_HOME\owsm\dbに作成されます。dataloadConfigure操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-6 dataloadConfigure実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
データベースURLの場所 |
|
|
データベース・ドライバのタイプ( |
|
|
データベースにログインするためのユーザーID |
|
|
データベースにログインするための暗号化されたパスワード |
dataloadConfigureの実行後に、dataload操作を実行します。詳細は、「dataload」を参照してください。
initialize操作は、dataload操作とdataloadConfigure操作を結合します。
この操作では、コンポーネントを作成、デプロイし、OC4Jアプリケーション・エンジンにバインドします。
構文
wsmadmin deploy component
パラメータ
component: デプロイされるコンポーネントの名前。有効値は次のとおりです。
all: すべてのコンポーネントをデプロイします。
control: Web Services Manager Controlをデプロイします。
gateway: Oracle WSM Gatewayをデプロイします。
monitor: Oracle WSM Monitorをデプロイします。
policymanager: Oracle WSM Policy Managerをデプロイします。
使用方法
この操作を使用して、コントロール、ゲートウェイ、モニターまたはポリシー・マネージャのインスタンスの作成、デプロイ、バインドを行います。すべてのコンポーネント上でこれらの作業を同時に実行できます。この操作を実行して、デプロイ前にカスタマイズすることなく、アプリケーションをデプロイします。デプロイ前にアプリケーションをカスタマイズするには、「buildApps」を参照してください。
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)を使用してOracle WSMを管理しているときに、Oracle WSM Policy Managerをデプロイした場合は、Oracle WSMコンポーネントがインストールされているOC4JインスタンスでOPMNプロセスを再起動する必要があります。OPMNを再起動しないと、Web Services Manager Controlにログインしようとしたときにエラーを受け取ります。
この操作では、コンポーネントをOC4Jアプリケーション・エンジンにデプロイします。
構文
wsmadmin deployApps component
パラメータ
component: デプロイされるコンポーネントの名前。有効値は次のとおりです。
all: すべてのコンポーネントをデプロイします。
control: Web Services Manager Controlをデプロイします。
gateway: Oracle WSM Gatewayをデプロイします。
monitor: Oracle WSM Monitorをデプロイします。
policymanager: Oracle WSM Policy Managerをデプロイします。
使用方法
この操作を使用して、Web Services Manager Control、Oracle WSM Gateway、Oracle WSM MonitorまたはOracle WSM Policy Managerのインスタンスをデプロイします。allパラメータを使用して、すべてのコンポーネントを一度にデプロイすることも、個々のコンポーネントをデプロイすることもできます。buildApps操作の使用後に、この操作を使用します。詳細は、「buildApps」を参照してください。deployApps操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-7 deployApps実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
OC4Jコンテナの場所 |
|
|
外部OC4Jインストールの場所 |
|
|
外部OC4Jインストールのホスト名 |
|
|
外部OC4Jインストールのポート番号 |
|
|
外部OC4Jインストールの管理者のポート番号 |
|
|
外部OC4Jインストールの管理者のユーザー名 |
|
|
OC4Jインスタンスの場所 |
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)を使用してOracle WSMを管理しているときに、Oracle WSM Policy Managerをデプロイした場合は、Oracle WSMコンポーネントがインストールされているOC4JインスタンスでOPMNプロセスを再起動する必要があります。OPMNを再起動しないと、Web Services Manager Controlにログインしようとしたときにエラーを受け取ります。
この操作では、プロパティ・ファイル内のパスワードをエンコードします。
構文
wsmadmin encodePasswords propertyFile properties
パラメータ
propertyFile: 指定したファイルの名前
properties: エンコードされるパスワードのリスト
使用方法
複数のパスワードはコロン(:)で区切ることができます。ただし、空白は使用できません。
この操作では、Oracle WSMデータベースからファイルにデータをエクスポートします。
構文
wsmadmin exportDBData
使用方法
エクスポートされた表は、XMLファイルとして格納されます。この操作は、次の理由で実行します。
Oracle WSMデータをバックアップする。
データを別の場所に移動する前に格納する。
|
注意: PATH環境変数がSQL*Plusのインストールされている場所に設定されていることを確認します。 |
exportDBData操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-8 exportDBData実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
Oracle WSMデータベース・ファイルを格納するデフォルトの場所は、 |
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
このコマンドを実行すると、次のメッセージが表示されます。
警告: 入力ディレクトリのデータが削除されます。続行しますか。Y-Yes N-No:
データのエクスポートを続行するには、Yを選択します。
この操作では、コンポーネントに関連付けられたポリシーをエクスポートします。
構文
wsmadmin exportPolicySet component_ID
component_ID: ポリシーがエクスポートされるOracle Web Services GatewayまたはAgentのコンポーネントID。
使用方法
このコマンドにより、ポリシーとポリシー実行ポイントが一緒にパッケージされるので、Oracle WSM GatewayまたはAgentは、ポリシーを取得するためにOracle WSM Policy Managerと通信する必要はありません。
このコマンドを実行する際に、Oracle WSMインスタンスが稼働している必要があります。
exportPolicyコマンドを使用する前に、いくつかのプロパティをORACLE_HOME/owsm/bin/coresv.propertiesファイルに追加する必要があります。
ポリシーは、ORACLE_HOME/owsm/bin/coresv.propertiesファイルに設定したdb.export.dirプロパティによって定義されているディレクトリにエクスポートされます。ファイルの名前は、PolicySet–component_ID–timestamp.xmlとして動的に生成されます。変数component_IDは、wsmadmin exportPolicySetコマンドに指定されているコンポーネントIDです。エクスポートされたポリシーをさらに識別するために、エクスポートのタイムスタンプがファイル名に付加されます。
この操作では、選択したOracle WSMオブジェクトをエクスポートします。
構文
wsmadmin exportTransferableObjects
使用上の注意
wsmadmin exportTransferableObjectsコマンドはORACLE_HOME\scripts\LMTInstructions.xmlファイルを使用して、ファイルに指定されたOracle WSMオブジェクトをエクスポートします。
エクスポートするコンポーネント、サービスおよびカスタム手順テンプレートをLMTInstructions.xmlファイルに指定する必要があります。また、エクスポートする手順テンプレートのバージョンも指定する必要があります。入力ファイルの例は、『Oracle Web Services Manager管理者ガイド』の第10章「Oracle WSMのクローニングおよび水平移行」を参照してください。
ORACLE_HOME\owsm\bin\coresv.propertiesファイルのdb.export.dirプロパティを、コンポーネントをエクスポートするディレクトリに設定します。
関連コマンド
importTransferableObjects
構文
wsmadmin help operation
パラメータ
operation: この付録で説明されている任意の有効なwsmadmin操作。wsmadmin操作の完全なリストは、「WSMADMINコマンドの構文」を参照してください。
使用方法
コマンドwsmadmin helpを実行すると、このコマンドで実行できる有効な操作のリストが表示されます。操作で指定可能な引数を含め、特定の操作のヘルプを表示するには、operation変数でその操作の名前を指定します。
この操作では、ファイルのデータをOracle WSMデータベースにインポートします。
構文
wsmadmin importDBData
使用方法
次の要件が満たされていることを確認します。
この操作を実行する前に、SQL*Plusがインストールされていることを確認します。
PATH環境変数がSQL*Plusのインストールされている場所に設定されていることを確認します。
importDBData操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-10 importDBData実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
Oracle WSMデータベースにデータを転送するデフォルトの場所は、 |
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
Oracle WSMオブジェクトをインポートします。
構文
wsmadmin importTransferableObjects
使用方法
このコマンドはLMTInstructions.xmlファイルの情報を使用して、ファイルに指定された属性を持つ、指定されたコンポーネント、サービス、ポリシーおよびカスタム・テンプレートをインポートします。
インポートされるOracle WSMコンポーネント、サービスおよび手順テンプレートには、宛先マシンで次の使用可能なIDが割り当てられます。
LMTInstructions.xml File
LMTInstructions.xmlファイルは、宛先マシンのORACLE_HOME/scriptsディレクトリにある必要があります。
|
注意: 入力ファイルの例は、『Oracle Web Services Manager管理者ガイド』の第10章「Oracle WSMのクローニングおよび水平移行」を参照してください。 |
コンポーネント属性 インポートするコンポーネントごとに属性を指定する必要があります。次に、<component>タグおよびその属性の例を示します。
<component id="C0003029"
import-name="ImportedGateway16Jan"
url="http://jdoe-pc.abc.oracle.com:7780/gateway"
monitor-rmi-host="localhost"
monitor-rmi-port="3118"
monitor-soap="http://localhost:7780/coreman/services/CoremanClient"
monitor-type="rmi"
database-url="jdbc:oracle:thin:@//10.177.34.170:1521/orcl.abc.oracle.com"
database-driver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver"
database-user-id="ORAWSM"
database-user-password="????BXbXX/cf08QHKYYAb6v4o/bb2r37tTw4Tw=="
create-new="false"
type="Gateway"
mapped-to-component-id="C0003029">
...
</component>
表C-11に、指定する必要がある属性を示します。
表C-11 <component>タグ属性
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
エクスポートされたコンポーネントのID。 |
|
|
インポートされるコンポーネントに割り当てる名前。この名前が宛先マシンで一意であることを検証します。宛先マシンに同じ名前を持つ別のコンポーネントが存在する場合、 |
|
|
インポートされるコンポーネントのURL。 |
|
|
Oracle Web Services Monitorがインストールされている宛先マシンのRMIホスト名。 |
|
|
Oracle Web Services Monitorがリクエストをリスニングする宛先マシンのRMIポート。 |
|
|
Oracle WSM Monitorの測定が処理される宛先マシンのSOAPエンドポイント・サービスURL。デフォルトでは、これは |
|
|
Oracle Web Services Monitorと通信する手法を指定します。有効値は、 |
|
|
データがインポートされる宛先マシン上のデータベースのURL。このURLは、宛先マシンの |
|
|
データがインポートされる宛先マシン上のデータベースのドライバ。このドライバは、宛先マシンの |
|
|
データがインポートされる宛先マシン上のデータベースのデータベース・ユーザー名。データベース・ユーザー名は、宛先マシンの |
|
|
データがインポートされる宛先マシン上のデータベースのデータベース・パスワード。データベース・パスワードは、宛先マシンの |
|
|
|
|
|
インポートされるコンポーネント・タイプを指定します。有効値は、Gateway、ClientAgentおよびServerAgentです。 |
|
|
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サービス属性 インポートされるWebサービスごとに属性を指定する必要があります。<service>タグは、<component>タグの子タグです。<component>タグは複数の<service>タグを持つことができます。次に、<service>タグおよび属性の例を示します。
<component id="C0003029"
...
<service id="SID0003268"
import-name="TimeService16Jan1"
version="1.0"
wsdl="http://jdoe-pc.abc.oracle.com:7780/ccore/TimeService.wsdl"
url="http://jdoe-pc.abc.oracle.com:7780/ccore/TimeService.jsp">
<pipeline-property pipeline-name="Service" step="0" prop-name="ReplyTimeout" prop-value="300000"/>
<pipeline-property pipeline-name="Request" step="0" prop-name="LDAPHost" prop-value="localhost"/>
</service>
...
</component>
表C-12に、エクスポートされるサービスごとに指定する必要がある属性を示します。
表C-12 <service>タグ属性
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
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エクスポートされたサービスのID。 |
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インポートされるサービスに割り当てる名前。この名前が宛先マシンで一意であることを検証します。宛先マシンに同じ名前を持つ別のサービスが存在する場合、 |
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インポートされるエクスポートしたサービスのバージョン番号。 |
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インポートされるサービスWSDLのURL。 |
プロパティ値 サービスを宛先マシンにインポートする際に、一部のプロパティを変更する必要がある場合があります。たとえば、宛先インストールのLDAPホストの名前がソース・インストールとは異なる場合は、LDAPHostプロパティに割り当てられている値を変更する必要があります。また、タイムアウト値を変更する必要がある場合もあります。コンポーネントをインポートする場合に、<pipeline-property>タグを使用してプロパティと新しい値を指定できます。<pipeline-property>タグは、<service>タグの子タグです。表C-13に、pipeline-property属性を示します。
表C-13 <pipeline-property>タグ属性
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
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変更されるパイプラインの名前。 |
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変更される手順の名前。 |
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変更されるプロパティの名前。 |
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宛先マシンでprop-nameプロパティに割り当てる値。 |
カスタム・テンプレート属性 <step-template>タグは<component>タグの子タグです。手順テンプレートを宛先のOracle Web Services Managerインスタンスにインポートする場合は、ID、名前およびバージョン番号を手順テンプレートに割り当てる必要があります。手順テンプレートのIDおよび名前は、宛先のOracle Web Services Managerインスタンスで一意にする必要があります。次に、<step-template>タグの例を示します。
<component id="C0003030"
...
<step-template id="891B611A-0F24-85DD-3C27-8B56B5F7G4F21248"
version="1.0"
import-id="891B611A-0F24-85DD-3C27-8B56B5F7G4F21249"
import-name="Custom JMS Header step - XXXXXX"
import-version="1.0"
</step-template>
</component>
表C-14に、<step-template>タグに指定する必要がある属性を示します。
表C-14 <step-template>タグ属性
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
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エクスポートされた手順テンプレートのID。 |
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エクスポートされた手順テンプレートのバージョン番号。 |
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インポートされる手順テンプレートのID。この番号は、宛先のOracle Web Services Managerインスタンスで一意にする必要があります。 |
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インポートされる手順テンプレートの名前。この名前は、宛先のOracle Web Services Managerインスタンスで一意にする必要があります。 |
|
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インポートされる手順テンプレートのバージョン番号。インポートされる手順テンプレートにバージョン番号を割り当てます。 |
関連コマンド
exportTransferableObjects
この操作では、Oracle WSMインストールを検査します。
構文
wsmadmin inspectTopology -D inspect.level=inspect_level_value
パラメータ
inspect_level_value: 0(デフォルト)の場合最新バージョンのポリシーのみ検査され、1の場合すべてのバージョンのポリシーが検査されます。この検査結果はtopology.propertiesファイルに記録されます。
使用上の注意
このコマンドはOracle WSMインストールのトポロジを示すファイルを生成し、Oracle DatabaseからOracle WSMデータをエクスポートします。
トポロジを記述する生成ファイルは、ORACLE_HOME/owsm/config/topology/topology.propertiesです。
デフォルトでは、各ポリシーの最新バージョンのみが検査されて、topology.propertiesファイルに記述されます。ポリシーの以前のバージョンを検査するには、-Dinspect.levelパラメータを使用します。デフォルトでは、これは0に設定され、現行バージョンのみ検査されます。1に設定すると、すべてのバージョンが検査されます。topology.propertiesファイルに記述されるポリシーを宛先インストール向けに構成できます。ポリシーを宛先インストールにインポートする際に、topology.propertiesファイルに指定した構成でポリシーがインポートされます。
-Dinspect.levelパラメータでは、どのポリシーをtopology.propertiesファイルに記述するかしか指定されません。この設定にかかわらず、ポリシーのすべてのバージョンがソース・インストールからエクスポートされ、宛先インストールにインポートされます。topology.propertiesファイルに記述されていないポリシーは、ソース・インストールの構成でインポートされます。クローニング・プロセスが完了すると、Web Services Manager Controlを使用してすべてのポリシーを表示および変更できます。
wsmadmin inspectTopologyコマンドは、Oracle Database表をソース・インストールの次の場所にエクスポートします。
ORACLE_HOME/owsm/config/topology/export: 各データベース表はこのディレクトリのXMLファイルにエクスポートされます。
ORACLE_HOME/owsm/config/topology/template: 正常に宛先データベースにインポートするには、複数の表で再フォーマットが必要な場合があります。再フォーマットされた表はこのディレクトリにあります。
宛先インストールにインポートする前に、データベース表のデータを変更する必要がある場合は、ORACLE_HOME/owsm/config/topology/exportディレクトリからORACLE_HOME/owsm/config/topology/templateディレクトリにXMLファイルをコピーし、コピーしたファイルを変更することをお薦めします。
クローニング・プロセス中に、ORACLE_HOME/owsm/config/topology/exportディレクトリのファイルは、ORACLE_HOME/owsm/config/topology/templateディレクトリのすべてのファイルで上書きされます。
関連コマンド
applyTopology
構文
wsmadmin initialize
使用方法
この操作を使用して、Oracle Liteデータベースを初期化し、スキーマを作成します。ただし、Oracleデータベースを初期化するには、この操作を使用する前に、スキーマを終了する必要があります。データベースにロードするデータのカスタマイズが必要な場合、dataloadConfigure操作とdataload操作を使用します。詳細は、「dataloadConfigure」と「dataload」を参照してください。
initialize操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-15 dataload実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
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データベースURLの場所 |
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データベース・ドライバのタイプ( |
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データベースにログインするためのユーザーID |
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データベースにログインするための暗号化されたパスワード |
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データのみ、またはスキーマとデータをインポートする値 |
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作は、インストール手順の最後に、インストーラにより自動的に起動されます。
構文
wsmadmin install
使用方法
インストーラは、Oracle WSM構成の最後に、このコマンドを起動します。必要な場合は、構成手順に、バンドルされたOC4JコンポーネントおよびOracle Liteコンポーネントの初期化が含まれます。J2EEアプリケーション(Web Services Manager Control、Oracle WSM Policy Manager、Oracle WSM Monitorなど)の作成およびデプロイも行います。この単一の操作により、次のすべての操作が起動され、実行されます。
configApps
installOLite
installOC4J
initialize
encodePasswords
Oracle WSMデータベースとOracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。アプリケーション・サーバーのパスワードには、OC4Jシステム管理者のパスワードを指定してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、agent.propertiesファイルに基づき、J2EEエージェントを作成し、インストールします。
構文
wsmadmin installAgent
使用方法
installAgent操作には、agent.propertiesファイルの次の属性が必要です。
表C-16 installAgent実行時に使用されるagent.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
エージェントのタイプは、クライアント・エージェントまたはサーバー・エージェントのいずれかです。 |
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、スタンドアロン・インストールに含まれているバンドル済のOC4Jアプリケーション・サーバーをインストールします。
構文
wsmadmin installOC4J
使用方法
この操作は、Oracle WSMのOC4Jサーバー・ポートを初期化します。この操作では、最初の実行時に、OC4J管理者パスワードを設定します。
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、基本インストールに含まれているバンドル済のOracle Liteデータベースをインストールします。
構文
wsmadmin installOLite
使用方法
この操作により、次の機能が実行されます。
install.propertiesファイルのinstall.db.*属性の読取り
%WinDir%/OCBC.iniへのデータベース・エントリの追加
%WinDir%/POLITE.iniの作成および更新
Windowsサービス管理ツールでの、Oracle Liteデータベース用サービスの作成
Oracle WSMデータベース(orawsm)インスタンスのシステム・ユーザーのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作を使用して、データベースでユーザー・グループを管理します。
構文
wsmadmin manageUserGroups parameter
パラメータ
parameter: ユーザーまたはグループ名。有効値は次のとおりです。
addUser
addGroup
addUserGroup
deleteUser
deleteGroup
deleteUserGroup
使用方法
manageUserGroups操作には、manageUserGrops.propertiesファイルの特定の属性が必要です。propertiesファイルの作成に必要な変更については、『Oracle Web Services Manager管理者ガイド』を参照してください。
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作を使用して、指定したパスワード・ファイルに対して、ユーザーに関連付けられたパスワードをエンコードします。これは、ファイル・ベース認証とともに使用します。
構文
wsmadmin md5encode htpasswdfile username
パラメータ
htpasswdfile: ユーザー名およびパスワードを含むファイルの名前
username: テキスト・ファイルのユーザー名
使用方法
ユーザー名およびパスワードごとに、md5encodeコマンドを実行します。コマンドラインに指定されたユーザーのパスワードを入力するためのプロンプトが表示されます。暗号化された結果はそれぞれ、ファイルの最後に追加されます。htpasswdfileファイルでの例は、次のとおりです。
johndoe:{MD5}JMnhX1KvxHwiW3V+e+4fnQ==
janedoe:{MD5}dqIXO+Y5M1TnL/pNbfEDCg==
この操作では、Oracle WSM 10.1.2のプロパティおよびデータベース設定をOracle WSM 10.1.3.1.0に移行します。
構文
wsmadmin migrate OWSM_10.1.2_dir
パラメータ
OWSM_10.1.2_dir: Oracle WSM 10.1.2がインストールされているディレクトリ
使用方法
Oracle WSMデータベースとOracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。アプリケーション・サーバーのパスワードには、OC4Jシステム管理者のパスワードを指定してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
wsmadmin migrateコマンドの詳細は、『Oracle Web Services Managerアップグレード・ガイド』を参照してください。
この操作では、Oracle WSM Policy Managerから旧バージョンのポリシーを削除します。
構文
wsmadmin purgePolicies component_ID policy_version
component_ID: Web Services Manager AgentまたはGatewayのID
policy_version: ポリシーのバージョン番号。旧バージョンのすべてのポリシー(policy_versionより前のバージョン番号のポリシー)がパージされます。
使用上の注意
policy_versionに指定されたバージョン番号が現行のアクティブなポリシーより後の場合は、現行のアクティブなポリシー以外のすべてのポリシーがパージされます。たとえば、現行のアクティブなポリシーのバージョン番号が5で、policy_versionを6に設定してwsmadmin purgePoliciesを実行すると、バージョン1〜4がパージされます。バージョン5はパージされず、アクティブ・ポリシーのままです。
ポリシーのバージョン番号は正数です。policy_versionに負数を指定すると、ポリシーはパージされません。
この操作では、基本インストールに含まれているOC4Jアプリケーション・エンジンとOracle Liteデータベース・サーバーを起動します。
構文
wsmadmin start
使用方法
start操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-17 start実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
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OC4Jコンテナの場所。 |
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OC4Jインストールのホスト名。 |
|
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プロキシ・サーバーのポート番号。 |
|
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プロキシを使用してデータを交換しないホスト・マシンの名前。 |
startOLiteの後にstartOC4Jを使用する場合は、この操作を使用します。
この操作では、基本インストールに含まれているOC4Jアプリケーション・エンジンを起動します。
構文
wsmadmin startOC4J
使用方法
startOC4J操作では、coresv.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
この操作では、基本インストールに含まれているOC4Jアプリケーション・エンジンとOracle Liteデータベース・サーバーを停止します。
構文
wsmadmin stop
使用方法
この操作では、coresv.propertiesファイルのoc4j.j2ee.home属性を読み取ります。
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
stop操作は、stopOC4J操作とstopOLite操作を結合します。
この操作では、基本インストールに含まれているOC4Jアプリケーション・エンジンを停止します。
構文
wsmadmin stopOC4J
使用方法
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、指定したコンポーネントをOC4Jインスタンスからアンバインドおよびアンデプロイします。
構文
wsmadmin undeploy component
パラメータ
component: デプロイされるコンポーネントの名前。有効値は次のとおりです。
all: すべてのコンポーネントをデプロイします。
control: Web Services Manager Controlをデプロイします。
gateway: Oracle WSM Gatewayをデプロイします。
monitor: Oracle WSM Monitorをデプロイします。
policymanager: Oracle WSM Policy Managerをデプロイします。
使用方法
undeploy操作では、install.propertiesファイルから次の属性を読み取ります。
表C-19 undeploy実行時に使用されるcoresv.properties
| 属性名 | 説明 |
|---|---|
|
|
OC4Jインストールのホスト名 |
|
|
OC4Jインストールの管理者ユーザー名 |
|
|
OC4Jインスタンスの場所 |
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
Oracle WSM製品のアンインストール時に、インストーラは自動的にこの操作を起動します。
構文
wsmadmin uninstall
使用方法
構成解除手順には、OC4JおよびOracle Liteのコンポーネントのアンインストールが含まれます。J2EEアプリケーションもアンインストールされます。パスワードを指定しないと、操作でOC4Jコンポーネントはアンインストールされません。この操作により、次の全操作の機能が実行されます。
uninstallOC4Jを実行します。パスワードを指定しないと、OC4Jはアンインストールされません。OC4Jを手動でアンインストールする必要があります。
uninstallOLiteを実行します。
構成ファイルを削除します。
|
注意: この操作では、データベースはクリーンアップされません。この手順は別に実行する必要があります。 |
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、基本インストールに含まれているOC4Jアプリケーション・サーバーを非アクティブ化します。
構文
wsmadmin uninstallOC4J
使用方法
この操作では、次の操作の機能が実行されます。
undeployAll
stopOC4J
Oracle Application Serverのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。OC4Jシステム管理者のパスワードを使用してください。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
この操作では、Oracle WSM基本インストールに含まれているOracle Liteデータベース・サーバーをアンインストールします。
構文
wsmadmin uninstallOLite
使用方法
この操作により、次のタスクが実行されます。
Oracle Liteデータベース・サーバーの停止およびシステムからのサービスの削除
%WinDir%/OCBC.iniからのデータベース・エントリの削除
%WinDir%/POLITE.iniの消去
この操作では、Oracle WSMデータベースをアップグレードします。
構文
wsmadmin upgrade database_type
パラメータ
database_type: Oracle WSMのこのバージョンでは、Oracleデータベースのみをサポートするため、oracleの指定が必要
使用方法
Oracle WSMデータベースのパスワードを指定するためのプロンプトが表示されます。WSMADMINにパスワードを指定するその他の方法は、「WSMADMINコマンドのパスワード」を参照してください。
このバージョンのOracle WSMは、Oracleデータベースのみをサポートします。