コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。
使用するOracle Identity Managerのリリースに応じて、次のいずれかの項に示された手順を実行します。
次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Oracle Identity Manager | Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1以上。 |
| ターゲット・システム | BMC Remedy AR System 7.1。
注意: ターゲット・システムはSSL通信をサポートしません。 |
| 外部コード・ファイル | 必要なファイルのセットは、Oracle Identity Managerを実行するオペレーティング・システムごとに異なります。詳細は、「外部コード・ファイルのコピー」を参照してください。 |
| ターゲット・システムのユーザー・アカウント | Demoユーザーに割り当てられたすべての権限を持つユーザーをBMC Remedyに作成します。
「ITリソースの定義」の項の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。 |
Oracle Identity Managerを実行するオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの項に示された手順を実行します。
|
注意: Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。 |
Oracle Identity ManagerがMicrosoft Windowsで実行されている場合、外部コード・ファイルをコピーするには次の手順を実行します。
次のファイルをBMC Remedy Admin Clientのインストール・ディレクトリ(C:/Program Files/AR Systemなど)から、OIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。
|
注意: これらのファイルがターゲット・システムのインストール・ディレクトリに存在しない場合は、ベンダーに確認してください。 |
arapi70.jar
arutil70.jar
arapi70.dll
arjni70.dll
arrpc70.dll
arutl70.dll
icudt32.dll
icuin32.dll
icuuc32.dll
PATH環境変数にOIM_HOME/xellerate/ThirdPartyを指定します。
Oracle Identity ManagerがLinuxまたはSolarisで実行されている場合、外部コード・ファイルをコピーするには次の手順を実行します。
次のファイルをBMC Remedy Admin Clientのインストール・ディレクトリ(BMC_HOME/ar/mid-tier/WEB-INF/lib/など)から、OIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。
|
注意: これらのファイルがターゲット・システムのインストール・ディレクトリに存在しない場合は、ベンダーに確認してください。これらの |
libarjni70.so
libarutiljni70.so
libicudatabmc.so
libicudatabmc.so.32
libicui18nbmc.so
libicui18nbmc.so.32
libicuiobmc.so
libicuiobmc.so.32
libicuucbmc.so
libicuucbmc.so.32
arapi70.jar
arutil70.jar
システム・プロファイル・ファイルの末尾に、次の行を追加します。
LD_LIBRARY_PATH=OIM_HOME/xellerate/ThirdParty
export LD_LIBRARY_PATH
|
注意: このガイドで、コネクタ・インストーラは、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能のことを指します。 |
Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール手順は次のとおりです。
コネクタ・インストーラを実行する手順は、次のとおりです。
コネクタ・インストール・メディアの内容を次のディレクトリにコピーします。
OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』のコネクタのインストールに使用するユーザー・アカウントの作成に関する項で説明しているユーザー・アカウントを使用して、管理およびユーザー・コンソールにログインします。
「デプロイメント管理」→「コネクタのインストール」をクリックします。
「コネクタ・リスト」から、「BMC Remedy Ticket Management RELEASE_NUMBER」を選択します。このリストには、デフォルトのコネクタ・インストール・ディレクトリにインストール・ファイルがコピーされたコネクタの名前およびリリース番号が表示されます。
OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
インストール・ファイルを別のディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。
「代替ディレクトリ」フィールドに、ディレクトリのフルパスと名前を入力します。
「コネクタ・リスト」のコネクタのリストを再移入するには、「リフレッシュ」をクリックします。
「コネクタ・リスト」から、「BMC Remedy Ticket Management RELEASE_NUMBER」を選択します。
「ロード」をクリックします。
インストール処理を開始するには、「続行」をクリックします。
次のタスクが順番に実行されます。
コネクタ・ライブラリの構成
コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント管理の使用)
アダプタのコンパイル
タスクが正常に完了すると、そのタスクのチェック・マークが表示されます。タスクが失敗した場合は、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行った後、次のいずれかの手順を実行します。
「再試行」をクリックしてインストールを再試行します。
インストールを取り消して、手順1から再開します。
コネクタのインストール処理に関する3つのタスクがすべて成功すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。さらに、インストール後に実行する必要のある手順のリストが表示されます。これらの手順は次のとおりです。
コネクタの使用の前提条件が満たされていることの確認
|
注意: この段階で、前提条件のリストを表示するために、PurgeCacheユーティリティを実行してコネクタ・リソース・バンドルの内容をサーバー・キャッシュにロードします。PurgeCacheユーティリティの実行の詳細は、「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。
一部の事前定義済コネクタには、前提条件がありません。 |
コネクタのITリソースの構成
このページに表示されるITリソースの名前を記録します。ITリソースの構成手順は、このガイドで後述します。
コネクタのインストールの際に作成されるスケジュール済タスクの構成
このページに表示されるスケジュール済タスクの名前を記録します。これらのスケジュール済タスクの構成手順は、このガイドで後述します。
コネクタ・インストーラを実行すると、次の表に示すファイルが、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータ上の宛先ディレクトリにコピーされます。
| インストール・メディア・ディレクトリのファイル | コピー先ディレクトリ |
|---|---|
lib/xlBMCRemedyTicket.jar |
OIM_HOME/xellerate/JavaTasks
|
lib/xlBMCRemedyTicketRecon.jar |
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
|
次のファイルは、指定された宛先ディレクトリに手動でコピーする必要があります。
| インストール・メディア・ディレクトリのファイル | コピー先ディレクトリ |
|---|---|
configディレクトリにあるファイル
|
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/BMCTICKET/config
|
test/scriptsディレクトリにあるファイル |
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/BMCTICKET/scripts
|
Oracle Identity Managerクラスタへのコネクタのインストール
クラスタ環境にOracle Identity Managerをインストールする際に、すべてのJARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。コピー対象ファイルおよびOracle Identity Managerサーバー上のコピー先に関する情報は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
|
注意: この手順は、Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上にコネクタをインストールする場合に実行します。 |
次の手順に従って、BMCTicket ITリソースのパラメータ値を指定する必要があります。
管理およびユーザー・コンソールにログインします。
「リソース管理」を開きます。
「ITリソースの管理」をクリックします。
ITリソースの編集アイコンをクリックします。
ページ最上部のリストから、「詳細およびパラメータ」を選択します。
ITリソースのパラメータ値を指定します。次の表に、各パラメータの説明を示します。
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
UserName |
ターゲット・システムへの接続に使用されるユーザーID。
デフォルト値は |
Password |
ターゲット・システムへの接続に使用されるユーザーIDのパスワード。 |
SeverName |
BMC RemedyサーバーのIPアドレスまたはコンピュータ名。 |
Port |
BMC RemedyサーバーがリスニングするTCP/IPポート。
デフォルト値は |
LastReconTime |
このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。
デフォルト値は |
IsSecure |
暗号化機能が有効化されているかどうかを指定します。
値は |
FormNameHelpDesk |
新規作成されたユーザーおよび更新されたチケットの詳細を取得できるターゲット・システムのフォームまたはビューの名前。
デフォルト値は |
FormNameInterface |
新規作成されたチケットの詳細を取得できるターゲット・システムのフォームまたはビューの名前。
デフォルト値は |
NoOfTrials |
コネクタがターゲット・システムの接続を試行する最大回数。
デフォルト値は |
DelayBetweenTrials |
タイムアウトが発生した場合のターゲット・システムへの接続の時間間隔。
デフォルト値は、 |
FullNameOfUser |
ターゲット・システムへの接続を試行するユーザーの完全名。 |
「更新」をクリックして値を保存します。
Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3.1へのコネクタのインストール手順は次のとおりです。
コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。
|
注意: この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。Help Desk/BMC Remedy/BMC Remedy Ticket Management これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。 |
| インストール・メディア・ディレクトリのファイル | コピー先ディレクトリ |
|---|---|
configディレクトリにあるファイル
|
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/BMCTICKET/config
|
lib/xlBMCRemedyTicket.jar |
OIM_HOME/xellerate/JavaTasks
|
lib/xlBMCRemedyTicketRecon.jar |
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
|
resourcesディレクトリにあるファイル |
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
|
test/scriptsディレクトリにあるファイル |
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/BMCTICKET/scripts
|
xml/BMCTicketConnector_DM.xml |
OIM_HOME/xlclient
|
「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。
コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。
左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。
「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。
OIM_HOME/xlclientディレクトリにあるBMCTicketConnector_DM.xmlファイルを検索して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。
「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。BMCTicket ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。
BMCTicket ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。
「次へ」をクリックします。BMCRemedyTicket ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。
「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。
|
関連項目: その他のITリソースを定義する場合の手順は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
「選択内容の表示」をクリックします。
XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。
「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。
コネクタのXMLファイルをインポートしたら、次の章に進みます。
BMCTicket ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
UserName |
ターゲット・システムへの接続に使用されるユーザーID。
デフォルト値は |
Password |
ターゲット・システムへの接続に使用されるユーザーIDのパスワード。
デフォルト値は空白です。 |
SeverName |
BMC RemedyサーバーのIPアドレスまたはコンピュータ名。 |
Port |
BMC RemedyサーバーがリスニングするTCP/IPポート。
デフォルト値は |
LastReconTime |
このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。
デフォルト値は |
IsSecure |
暗号化機能が有効化されているかどうかを指定します。
値は |
FormNameHelpDesk |
新規作成されたユーザーおよび更新されたチケットの詳細を取得できるターゲット・システムのフォームまたはビューの名前。
デフォルト値は |
FormNameInterface |
新規作成されたチケットの詳細を取得できるターゲット・システムのフォームまたはビューの名前。
デフォルト値は |
NoOfTrials |
コネクタがターゲット・システムの接続を試行する最大回数。
デフォルト値は |
DelayBetweenTrials |
タイムアウトが発生した場合のターゲット・システムへの接続の時間間隔。
デフォルト値は、 |
FullNameOfUser |
ターゲット・システムへの接続を試行するユーザーの完全名。 |
これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。
Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。
|
注意: クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。 |
必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。
必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。
「外部コード・ファイルのコピー」の項に示された手順を実行する際には、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_HOME/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。
コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。
コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/xellerate/binディレクトリに移動します。
|
注意: ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。OIM_HOME/xellerate/bin/batch_file_name |
次のいずれかのコマンドを入力します。
Microsoft Windowsの場合:
PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
UNIXの場合:
PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
|
注意: ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。 |
このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。
OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml
ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。
ALL
このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。
DEBUG
このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。
INFO
このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示す情報メッセージのロギングが有効化されます。
WARN
このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。
ERROR
このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。
FATAL
このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。
OFF
このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。
ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。
BEA WebLogic Server
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=log_level
この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
IBM WebSphere Application Server
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=log_level
この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
JBoss Application Server
ロギングを有効にするには、次のようにします。
JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索します。
<category name="Adapter.BMCTicket">
<priority value="log_level"/>
</category>
XMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。
<category name="Adapter.BMCTicket"> <priority value="INFO"/> </category>
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
JBoss_home/server/default/log/server.log
Oracle Application Server
ロギングを有効にするには、次のようにします。
OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=log_level
この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。
次に例を示します。
log4j.logger.Adapter.BMCTicket=INFO
ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。
OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
ターゲット・システムを構成するには、次の手順を実行します。
各ターゲット・アプリケーションには、BMC Remedyのカスタム・チケット・フォームが必要です。ターゲット・アプリケーションのカスタム・チケット・フォームを作成するには、次のいずれかの方法を使用できます。
HPD:IncidentInterface_CreateおよびHPD:Help Deskフォームのコピーを作成。
HPD:IncidentInterface_CreateおよびHPD:Help Deskフォームに基づくビューを作成。
HPD:IncidentInterface_CreateまたはHPD:Help Deskフォームのコピーまたはビューを作成する前に、次の手順を実行する必要があります。
|
関連項目: フォームへのフィールドの追加およびビューの作成の詳細は、『Action request system 7.1 Developing ARSystem Application:Basic』を参照してください。 |
HPD:IncidentInterface_CreateまたはHPD:Help DeskフォームにOIMUserIdフィールドを追加します。次に手順を示します。
BMC Remedy Administratorにログインします。
「Filters」をクリックします。
フォームを開きます。
HPD:Help Deskフォームにフィールドを追加する場合は、「Contact」タブをクリックします。
文字フィールドを作成し、必須フィールドに設定します。
作成する文字フィールドの「Field Properties」ダイアログ・ボックスを開きます。
「Display」タブをクリックします。
「Label」フィールドに、OIMUserIDと入力します。
「Permissions」タブをクリックし、「Public」権限を割り当てます。
「Field Properties」ページを閉じます。
フォームへの変更を保存します。
HPD: IncidentInerface_CreateフォームからHPD:Help Deskフォームに値をプッシュするように、HPD:HII:CreateIncident_100'!フィルタを更新します。次に手順を示します。
BMC Remedy Administratorにログインします。
「Filters」をクリックします。
「HPD:HII:CreateIncident_100`!」フィルタを開きます。
「If-Action(1)」タブをクリックします。
「Fields」リージョンで、次のようにします。
「Name」メニューから、「OIMUserID」を選択します。
「Value」メニューから、「OIMUserID」を選択します。
フィルタを保存して閉じます。
attributemapping_prov.propertiesファイルとattributemapping_recon.propertiesファイルでOIMUserIdフィールドの値を更新します。
これらのファイルは次のディレクトリにあります。
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/BMCTICKET/config
attributemapping_prov.propertiesファイルで、次の行を探します。
OIMUserId=<database ID>
この行で、<database ID>をデータベースIDに置き換えます。たとえば、次のようになります。
OIMUserId=536870915
attributemapping_recon.propertiesファイルで、次の行を探します。
Ticket.OIMUserId=<database ID>
この行で、<database ID>をデータベースIDに置き換えます。たとえば、次のようになります。
Ticket.OIMUserId=536870915
これらを変更したら、各ターゲット・システムのフォームのコピーまたはビューを作成します。各ビューまたはコピーで、次の情報を提供するフィールドを追加します。
ターゲット・アプリケーション名
ターゲット・アプリケーション・モジュールのアクセス情報
ユーザーの詳細
この項では、Remedy暗号化に関する次の項目について説明します。
暗号化を有効化して暗号化オプションを設定するには、ar.confファイル(UNIX)またはar.cfgファイル(Microsoft Windows)にサーバー暗号化オプションを指定する必要があります。これは、テキスト・エディタを使用して実行できます。
Encrypt-Security-Policy暗号化オプションを設定できます。これは、暗号化が有効化されているかどうかを示す整数値です。ar.cfg(またはar.conf)ファイルにこのオプションがない場合、暗号化はデフォルトで無効化されています。暗号化が有効化されている場合は、この暗号化オプションを次のいずれかの値に設定できます。
0: 暗号化が許可されます。暗号化が有効化または無効化されているクライアントおよびサーバーがこのAR Systemサーバーに接続できます。
1: 暗号化は必須です。暗号化が有効化されているクライアントおよびサーバーのみがこのAR Systemサーバーに接続できます。
2: 暗号化は許可されません。暗号化が有効化されているかどうかにかかわらず、クライアントおよびサーバーは暗号化なしで通信できます。
次の表に、ar.conf(またはar.cfg)ファイルに追加可能なオプションのサンプル設定を示します。
| オプションの設定 | 意味 |
|---|---|
| Encrypt-Security-Policy: 1 | 暗号化は必須です。 |
| Encrypt-Public-Key-Expire: 86400 | 公開鍵の継続時間は1日(86400秒)です。 |
| Encrypt-Symmetric-Data-Key-Expire: 2700 | 対称型データの暗号化キーの継続時間は45分(2700秒)です。 |
| Encrypt-Public-Key-Algorithm: 5 | 公開鍵の暗号化キーの強度はRSA-1024(パフォーマンス・セキュリティ)です。 |
| Encrypt-Data-Encryption-Algorithm: 2 | 対称型データの暗号化キーの強度はRC4 128ビット(パフォーマンス・セキュリティ)です。 |
これらのオプションを設定しない場合は、デフォルト値が使用されます。暗号化レベルのデフォルトは、使用する暗号化製品により異なります。
Remedy暗号化を有効化するには、次のようにします。
実行中のAR Systemプロセスをすべて終了または停止します。
これを実行するには、「コントロール パネル」、「管理ツール」、「サービス」の順に開きます。実行中の各AR Systemプロセスを停止します。
ar.confファイル(UNIXの場合)またはar.cfgファイル(Microsoft Windowsの場合)に、設定が0(暗号化を許可)または1(暗号化必須)のEncrypt-Security-Policyオプションを追加します。必要に応じて、ファイルにその他のオプションを追加します。
ar.confファイルのデフォルトのUNIXディレクトリは、ar_install_dir/confです。Microsoft Windowsの場合、ar.cfgファイルはar_install_dir\confディレクトリに格納されています。ここで、ar_install_dirはARサーバーのARSystemのインストール・ディレクトリです。
|
注意: Encrypt-Security-Policyオプションを1(暗号化必須)に設定すると、暗号化を使用するようにアップグレードされていないサーバーまたはクライアントと通信できなくなります。 |
AR Systemサーバーを再起動します。
AR Systemサーバーを起動すると、暗号化が有効化されている場合には、暗号化ライセンスおよび暗号化構成設定が確認されます。Remedy暗号化製品の適切なライセンスが検出されない場合、または無効な構成設定が検出された場合には、次のエラー・メッセージが1つ以上表示されます。
暗号化が無効化されている場合、暗号化エラー・チェックは行われず、暗号化エラーは無視されます。エラー・メッセージは、検出された順序で表示されます。