Oracle Identity Managerを特定のサード・パーティのアプリケーションと統合するには、事前定義済コネクタを使用します。この章では、事前定義済コネクタをインストールする手順について説明します。
注意: 事前定義済コネクタは、Oracle Identity Managerのコア・サーバー・リリースとは別に、Oracle Identity Manager Connector Packに収められています。管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能を使用して必要なリリースのコネクタをインストールできるかどうかを確認するには、Oracle Identity Manager Connector Packのドキュメントを参照してください。 |
この章の内容は、次のとおりです。
ほとんどの事前定義済コネクタのインストールでは、次のタスクの一部またはすべてを実行する必要があります。
インストール要件の確認
ターゲット・システムの構成
Oracle Identity Managerサーバー上のディレクトリへのコネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー
Oracle Identity Managerサーバーの構成
コネクタXMLファイルのインポート
リコンシリエーションの構成
プロビジョニングの構成
Secure Sockets Layer(SSL)の構成
前述のタスクのうち、管理およびユーザー・コンソールでは次のタスクを実行できます。
Oracle Identity Managerサーバー上のディレクトリへのコネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー
コネクタXMLファイルのインポート
アダプタのコンパイル(プロビジョニングの構成の手順の一部)
注意: 残りのタスクは手動で実行する必要があります。これらのタスクの実行手順は、Oracle Identity Manager Connector Packドキュメント・ライブラリのコネクタ固有のドキュメントを参照してください。 |
Oracle Identity ManagerのSYSTEM ADMINISTRATORS
グループに属しているすべてのユーザーがコネクタをインストールできます。また、必要なメニュー項目および権限を割り当てられているグループのメンバーもコネクタをインストールできます。
必要な権限は次のとおりです。
フォーム・デザイナ(挿入の許可、書込み権限、削除権限)
構造ユーティリティ.追加の列(挿入の許可、書込み権限、削除権限)
メタ表の階層(挿入の許可、書込み権限、削除権限)
必要なメニュー項目は「デプロイメント管理のコネクタ・インストール」です。
SYSTEM ADMINISTRATORS
グループに属していないユーザー・アカウントを使用する場合、コネクタをインストールするには、そのユーザー・アカウントが属するグループの1つに前述の権限とメニュー項目を適用する必要があります。
事前定義済コネクタをインストールするには、次の手順を実行します。
「コネクタのインストールのためのユーザー・アカウントの作成」に記載されているユーザー・アカウントを使用して管理およびユーザー・コンソールにログインします。
「デプロイメント管理」、続いて「コネクタのインストール」をクリックします。
「コネクタ・リスト」リストから、インストールするコネクタを選択します。このリストには、デフォルトの次のコネクタ・インストール・ディレクトリにインストール・ファイルをコピーしたコネクタの名前とリリース番号が表示されます。
OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
インストール・ファイルを別のディレクトリにコピーした場合は、次の手順を実行します。
「代替ディレクトリ」フィールドで、そのディレクトリのフルパスと名前を入力します。
「コネクタ・リスト」リストにコネクタのリストを再移入するには、「リフレッシュ」をクリックします。
「コネクタ・リスト」リストから、インストールするコネクタを選択します。
「ロード」をクリックします。
次の情報が表示されます。
コネクタのインストール履歴
コネクタのインストール履歴は、同じコネクタの以前にインストールされていたリリースに関する情報です。
コネクタの依存性の詳細
コネクタの中には、使用を開始する前に別のコネクタのインストールが必要なものがあります。たとえば、Novell GroupWiseコネクタを使用する前に、Novell eDirectoryコネクタをインストールする必要があります。この場合、Novell eDirectoryはNovell GroupWiseの依存コネクタになります。
コネクタの依存性の詳細には、選択したコネクタをインストールする前にインストールが必要なコネクタのリストが含まれます。これらの詳細には、すでにインストールされている依存コネクタに関する情報や、インストールされている依存コネクタの中でアップグレードが必要なものがあるかどうかに関する情報も含まれます。
コネクタのインストールに進む前に、正しいバージョンの依存コネクタがインストールされているかどうかを確認する必要があります。
インストール・プロセスを開始するには、「続行」をクリックします。
次のタスクが順番に実行されます。
コネクタ・ライブラリの構成
コネクタXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)
アダプタのコンパイル
タスクが正常に完了すると、そのタスクにチェック・マークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークと、失敗の理由を示すメッセージが表示されます。必要な修正を行った後で、失敗の理由に応じて次のいずれかの手順を実行してください。
「再試行」をクリックしてインストールを再試行します。
インストールを取り消して、手順1から再度実行します。
インストールが失敗する理由の1つとしては、構成XMLファイル内のファイルおよびディレクトリ・パスに関する情報と、実際のファイルおよびディレクトリ・パスとの不一致があります。この場合は、エラー・メッセージが表示されます。
たとえば、リコンシリエーションの対象のJARファイルの実際の名前がrecon.jar
であるとします。この名前が構成XMLファイルでrecon1.jar
と指定されている場合、エラー・メッセージが表示されます。
このようなエラー・メッセージが表示された場合は、次のいずれかの手順を実行します。
構成XMLファイルで変更を行い、「ステップ1: インストールするコネクタの選択」ページからインストールを再試行します。
前述の例では、JARファイルの名前を構成XMLファイルでrecon.jar
に変更し、「ステップ1: インストールするコネクタの選択」ページからインストールを再試行します。
ファイルまたはディレクトリの実際の名前またはパスを変更し、「再試行」オプションを使用します。
前述の例では、JARファイルの名前をrecon1.jar
に変更し、「再試行」ボタンをクリックします。
コネクタのインストール・プロセスの3つのタスクすべてに成功すると、インストールに成功したことを示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行が必要な手順のリストも表示されます。この手順は次のとおりです。
コネクタを使用するための前提条件が満たされていることの確認
注意: この段階で、前提条件のリストを表示するには、PurgeCacheユーティリティを実行し、サーバー・キャッシュにコネクタ・リソース・バンドルの内容をロードします。PurgeCache ユーティリティの実行の詳細は、『Oracle Identity Managerベスト・プラクティス・ガイド』を参照してください。
一部の事前定義済コネクタには、前提条件はありません。 |
コネクタ用のITリソースの作成
ITリソース・タイプが表示されます。指定したタイプのITリソースを作成する必要があります。
コネクタのインストール時に作成したスケジュール済タスクの構成
XMLファイルのインポート・プロセス中に作成したスケジュール済タスクの名前が表示されます。これらのスケジュール済タスクを構成する必要があります。
注意: ITリソースの作成およびスケジュール済タスクの構成を行う管理およびユーザー・コンソールのページへのリンクには、コンソールの左ナビゲーション・ペインにある「リソース管理」メニューを展開してアクセスすることもできます。 |