Oracle Virtual Directoryは、複数のデータ・ソースからユーザー・データを結合して、1つの集約された仮想ディレクトリを作成します。
Oracle Access Managerアプリケーションの観点から見た場合、仮想ディレクトリは他のLDAPディレクトリと同様の概観と機能を持っています。通常、Oracle Access Managerによって取得されたデータが複数の異なる環境のソースから取得されたデータであることを、Oracle Access Managerのユーザーが意識することはありません。
ターゲット・データ・ストアの所有者の観点から見た場合、Oracle Virtual Directoryによる影響は最小限です。データ・ストア所有者がデータ所有権を放棄することはありません。Oracle Virtual Directoryによってネイティブ・データ構造のフォーマットが変更されることはなく、元のデータの永続コピーも保持されません。
管理者の観点から見た場合、Oracle Virtual Directoryを使用することにより、Oracle Access Manager用に複数のデータ・ソースを使用できるようになります。
多くの場合、この統合は製品のインストール中および設定中に完了します。このため、Oracle Access ManagerとOracle Virtual Directoryの統合の詳細は、『Oracle Access Managerインストレーション・ガイド』で説明しています。