ヘッダーをスキップ
Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows and UNIX Systems
B19264-06
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

5 Oracle Universal Installerを使用した製品のインストール

この章の内容は次のとおりです。

インストール前の前提条件のチェック

インストールの前に、Oracle Universal Installerにより環境がチェックされ、インストールを成功させるための要件が満たされているかどうかが確認されます。システム設定の問題を早期に検出することにより、インストール時に問題が発生する可能性が低減されます。たとえば、不十分なディスク領域、不足しているパッチ、不適切なハードウェアなどの問題が検出されます。

Oracle Universal Installer固有のテストであるか、特定の製品に対して定義されたテストであるかにかかわらず、任意のソフトウェアをインストールする前にインストールに対して定義されているすべての前提条件チェックを実行するには、Oracle Universal Installerが必要です。固有の前提条件チェックは、Oracle Universal Installerが実行される各オペレーティング・システムに対して定義されています。すべての前提条件チェック・パラメータは、oraparam.iniファイル(または定義する別の*.iniファイル)で定義する必要があります。すべての結果はinstall Actions<timestamp>.logファイルに記録されます。

前提条件チェックは、次の3通りの方法で実行できます。

表5-1 前提条件チェックのコマンドライン・パラメータ

コマンド 説明

-paramFile <file name>

このフラグを使用して、使用するoraparam.iniファイルの場所を指定します。たとえば、独自のパラメータ・ファイルを作成し、Oracle Universal Installerの操作に使用できます。Oracle Universal Installerでは、前提条件チェックを含むすべての操作に対して、指定したファイルが使用されます。

-executeSysPrereqs

インストールを続行せずに前提条件チェックのみ実行するには、コマンドラインでこのフラグを使用します。このフラグを使用して、インストールの実行を決定する前に、基本的な前提条件が満たされていることを確認できます。

-ignoreSysPrereqs

すべての前提条件チェックを無視するには、コマンドラインでこのフラグを使用します。このフラグは、チェック自体に欠陥があることがわかっている場合、または環境がすでに検証されている場合に役立つことがあります。このフラグは、使用が推奨されないオプションのフラグです。


チェッカへの入力は、prerequisite.xmlファイルにリストされます。チェッカが実行された後、定義済の入力とともに結果をprerequisite_results.xmlファイルで確認できます。これらのファイルは、oraInventory/logsディレクトリにあります。prerequisite_results.xmlファイルは、その後でチェッカを実行する際に入力ファイルとして再利用できます。

Oracle製品のインストール

次の各項では、Oracle Universal Installerの起動方法とOracle製品のインストール方法について説明します。この項では、次の内容について説明します。

Oracle製品のインストール時のヘルプの表示

製品をインストール中、任意の時点で「ヘルプ」をクリックして、インストールに固有の画面に関する情報を表示できます。

Oracle Universal Installerには、2種類のオンライン・ヘルプが用意されています。

  • Oracle Universal Installerのすべてのコピーとともに提供される汎用オンライン・ヘルプ。

    これらのトピックでは、インストールする製品にかかわらず、すべてのOracle Universal Installerユーザーに対して表示される画面およびダイアログ・ボックスについて説明しています。

  • 特定のインストールに固有のオンライン・ヘルプ。

    これらのトピックは、製品開発者により作成され、インストールしている製品に固有の画面およびダイアログ・ボックスについて説明します。たとえば、「インストール・タイプ」ページのヘルプ・トピックは、多くの場合、インストール開発者が作成したカスタム・ヘルプ・トピックであり、インストールしている製品に固有のインストール・タイプを説明します。

オンライン・ヘルプ・トピックを表示した後で、「ツール」メニューから「ナビゲータ」を選択してナビゲータ・ペインを表示します。ナビゲータ・ペインから、目次の表示、他のトピックの選択またはオンライン・ヘルプ内の特定の単語や語句の検索を行うことができます。


注意:

ナビゲータまたは目次からは汎用ヘルプ・トピックのみが使用できます。カスタム・ヘルプ・トピックは、説明対象のダイアログまたはウィンドウで「ヘルプ」ボタンをクリックすることでのみアクセスできます。

ORAPARAM.INIファイルについて

oraparam.iniファイルは、Oracle Universal Installerの初期化ファイルです。このファイルには、特定のOracle Universal Installer機能の動作を定義する情報が含まれます。各製品のインストールには、固有のoraparam.iniファイルがあります。

一般にこのファイルの内容を編集する必要はありませんが、特定の状況では、このファイルの内容を理解することが問題のトラブルシューティングとなったり、Oracle Universal Installer製品の特定の側面を理解する一助となる場合があります。

たとえば、ほとんどのインストールにおいて、Oracle Universal Installerでは、製品のインストール・キットまたはステージの場所を示す「ファイルの場所」ページにデフォルト値を提供します。このデフォルト値は、oraparam.iniファイルに格納されています。oraparam.iniファイルは、インストールに必要なJava Runtime Environment(JRE)の場所も示します。

ステージング領域では、このファイルは実行可能ファイルと同じディレクトリにあります。次に例を示します。

UNIXシステムの場合:

cd/<Product_Shiphome_Location>/install/solaris/runInstaller
cd/<Product_Shiphome_Location>/install/solaris/OraParam.ini

Windowsシステムの場合:

cd\<Product_Shiphome_Location>\install\win32\setup.exe
cd\<Product_Shiphome_Location>\install\win32\OraParam.ini

ステージング領域では、デフォルトのOUI_LOCATIONは、次のようにoraparam.iniファイルの場所からの相対パスです。

../../stage/

インストール後、oraparam.iniファイルは/ouiディレクトリにあります。

次の表に、oraparam.iniファイルのパラメータおよびその使用方法について説明します。

表5-2 oraparam.iniのパラメータ

セクション/パラメータ 説明

[Oracle]

このセクションには、インストールに関連する様々なパラメータが含まれます。

DISTRIBUTION

oraparam.iniファイルが配布メディアにある場合は、TRUEに設定します。配布メディアは、CD-ROMまたはWebサーバーです。インストール後、このパラメータはFALSEに設定されます。

SOURCE

ステージング領域(products.xmlファイル)の場所。この場所は、oraparam.iniが存在するディレクトリからの相対です。

LICENSE_LOCATION

ライセンス情報のテキスト・ファイルの場所。この場所は、oraparam.iniが存在するディレクトリからの相対です。法的契約条件ファイルは、プレーン・テキスト・ファイルである必要があります。LICENSE_LOCATION変数を指定した場合、Oracle Universal Installerでは、「ようこそ」画面で「次へ」ボタンをクリックした後でライセンスに同意するかどうかを確認します。ライセンスに同意すると、Oracle Universal Installerは次に進みます。ファイルが見つからない場合、このパラメータは無視されます。

LICENSE_TITLE

この変数の値は、ライセンス契約のタイトルとして表示されます。Oracle Universal Installerは、ライセンス・ダイアログが表示されている場合にのみこの値を読み取ります。つまり、LICENSE_LOCATION変数に有効な値が指定されている場合です。

JRE_LOCATION

Oracle Universal Installerで使用されるJava Runtime Environment(JRE)の場所。注意: 単一インストールで2つの異なるJREバージョンを示す場合は、oraparam.iniファイルを元の場所の1つ下のレベルに移動し、個々のプラットフォームのJREの場所を指定します。たとえば、元の場所がDisk1/installディレクトリにある場合は、ファイルをDisk1/install/win32またはDisk1/install/solarisディレクトリに移動し、個々のプラットフォームのJREの場所を指定します。

OUI_LOCATION

対話モード(GUIベース)で使用されるOracle Universal Installerファイルの場所を示します。このパラメータの指定は任意です。DISTRIBUTION=TRUEの場合、Oracle Universal InstallerはOUI_VERSIONパラメータを使用してこの値を計算します。デフォルト値を上書きする場合は、このパラメータを使用します。

../../stage/Components/oracle.swd.oui/<version>/1/DataFiles/Expanded

OUI_CORE_LOCATION

サイレント・モードで使用する場所を示します。このパラメータの指定は任意です。DISTRIBUTION=TRUEの場合、Oracle Universal InstallerはOUI_VERSIONパラメータを使用してこの値を計算します。デフォルト値を上書きする場合は、このパラメータを使用します。

../../stage/Components/oracle.swd.oui.core/<version>/1/DataFiles/Expanded

OUI_VERSION

使用しているOracle Universal Installerのバージョンを設定します。BOOTSTRAPを機能させるには、バージョンを正しく設定する必要があります。

DISPLAY_VERSION

インストール時に「インストール・タイプ」ダイアログでトップレベル・コンポーネントのバージョンを非表示にするには、FALSEに設定します。

JRE_MEMORY_OPTIONS

JREの初期ヒープしきい値を増やすには、これらのパラメータを設定します。たとえば、-mx48mと設定します。

DEFAULT_HOME_LOCATION

デフォルトのOracleホームの位置。

DEFAULT_HOME_NAME

Oracleホームのデフォルト名。このパラメータは、以前にOracleをインストールしていないホストでインストールを実行する場合にのみ使用されます。

NO_BROWSE

参照しないディレクトリ、通常は表示に長時間かかる大きなディレクトリをリストします。たとえば、/net/nfsと指定します。

NLS_ENABLED

Oracle Universal InstallerでNLSサポートを有効にする場合は、TRUEに設定します。インストール・セッションの翻訳を無効にするにはFALSEに設定します。英語以外のシステムで実行した場合でも、Oracle Universal Installerは英語で表示されます。

BOOTSTRAP

TRUEまたはFALSEに設定します。このパラメータは、Oracle Universal Installerにブートストラップの試行を指示します。CDの作成前はTRUEに設定しますが、ステージング領域をハード・ディスクにコピーした後はFALSEに設定します。

BOOTSTRAP_SIZE

BOOTSTRAPがTRUEに設定されている場合は、このパラメータを使用して、一時領域に必要なサイズを設定します。たとえば、Oracle Universal Installerをインストールする場合は、このパラメータの値を、Oracle Universal InstallerとJREの両方で必要な一時領域に設定します。デフォルトでは、このエントリが設定されていない場合、Oracle Universal InstallerはWin32に対して45MB、Win64に対して52MB、Solarisに対して69MBを想定します。ただし、これらの値は、より新しいバージョンのJREに必要な領域に基づいて、主要リリースごとに異なる可能性があります。出荷ホームに広告イメージが含まれている場合、インストール開発者は、イメージが占める領域をこの値に追加する必要があります。Oracle Universal Installerは、起動前に一時領域要件をチェックし、Oracle Universal Installerをブートストラップ・モードで実行するための十分な領域がない場合はエラーを生成します。

USE_BUILD_NUMBER

このパラメータを使用して、コンポーネントの以前のバージョンまたはコピーを上書きするかどうかを判断する際に、Oracle Universal Installerでコンポーネントのビルド番号を考慮するかどうかを制御します。このパラメータは、本番出荷前のホームでのみ使用することを目的としています。

APPLTOP_STAGE

このパラメータは、Oracle Applicationsの最上位(APPL_TOP)ディレクトリの場所をユーザーが指定する場合に使用します。このパラメータがTRUEに設定されている場合、「ファイルの場所」ページには、APPL_TOPディレクトリを選択するためのフィールドが表示されます。このパラメータは、Appsインストールでのみ使用するオプションのパラメータです。このパラメータが指定されていない場合、デフォルトではFALSEが想定されます。

REGISTRATION_URL

ユーザーがOracle Universal Installerの「製品登録」ページから移動する先のURL。REGISTRATION_KEYパラメータは、このサイトで検証されます。このパラメータをREGISTRATION_KEYパラメータとともに設定して、「製品登録」ページを起動します。どちらのパラメータも必須です。

REGISTRATION_KEY

このキーは、REGISTRATION_URLの位置にある暗号化キーに照らして検証されます。このパラメータをREGISTRATION_URLパラメータとともに設定して、「製品登録」ページを起動します。どちらのパラメータも必須です。

[IMAGES]

このセクションには、インストールに関連付けられているイメージがリストされます。インストール時に広告を表示するには、各イメージを個別の変数として指定します。


インストールのモード

Oracle Universal Installerを使用して、次の3つのモードのいずれかでOracle製品をインストールできます。

  • 対話: Oracle Universal Installerの対話モードを使用して、インストール・ダイアログで要求された情報を入力することにより、GUIを使用してインストールを実行できます。この方法は、少数のホストで少数の製品を異なる設定でインストールする場合に最も便利です。

  • 抑止: Oracle Universal Installerの抑止モードを使用して、レスポンス・ファイルまたはコマンドライン・エントリを特定の対話型ダイアログと組み合せて使用することにより、必要な情報を提供できます。Oracle Universal Installerの起動時にコマンドラインで情報を提供することにより、非表示にするダイアログを選択できます。インストールに、手動で入力する必要のあるカスタム情報に加えてレスポンス・ファイルで取得できるパラメータの共通セットがある場合は、この方法が最も便利です。

  • サイレント: Oracle Universal Installerのサイレント・インストール・モードを使用して、GUIを省略し、必要な情報をレスポンス・ファイルで提供できます。この方法は、複数のホストに同じ製品を複数回インストールする場合に最も便利です。レスポンス・ファイルを使用して、インストール・パラメータがわかっている製品のインストールを自動化できます。レスポンス・ファイルの使用方法およびサイレント・モードでのインストールの詳細は、第4章「レスポンス・ファイルのカスタマイズおよび作成」を参照してください。


    注意:

    Windowsプラットフォームで-noConsoleフラグを使用して、コンソールでのメッセージを非表示にできます。

インストール・メディア

3つの各インストール・モードでは、3つの異なるメディアからインストールできます。


注意:

Windowsで共有ドライブからインストーラを起動する場合は、共有ドライブをマップしてからインストーラを起動する必要があります。

これらの異なるインストール方法の詳細は、次の各項を参照してください。


注意:

runInstaller(UNIX)またはsetup.exe(Windows)を起動する場合は、このコマンドが存在するディレクトリから起動するか、runInstaller(UNIX)またはsetup.exe(Windows)の完全パスを指定する必要があります。

1枚のCD-ROMからのインストール

1枚のCD-ROMに格納されているOracle製品をインストールする場合は、次の場所にある実行可能ファイルsetup.exeまたはrunInstaller.shを実行することにより、Oracle Universal Installerを起動します。

../install/<platform>

<platform>は、Win32、Win64、Solaris、Linuxなどを表します。

UNIXシステムの場合は、コマンドラインで./runInstallerと入力してスクリプトを実行します。


注意:

win64用のOracle Universal Installerの動作は、win32用のOracle Universal Installerと同じです。ただし、CD上のスタートアップ・ディレクトリはwin32ではなくwin64です。win32ディレクトリからOracle Universal Installerを起動した場合、Oracle Universal Installerは、32ビット・ソフトウェアのインストールに使用される32ビット・モードで起動します。64ビット・ソフトウェアをインストールする場合はwin64を使用してください。

32ビットと64ビットの両方のOracle Universal Installerを64ビット・マシンにインストールした場合は、2つの異なるインベントリが作成され、保守されます。ただし、64ビット・ソフトウェアを32ビット・ホームに、また32ビット・ソフトウェアを64ビット・ホームにインストールすることはできません。


複数のCD-ROMからのインストール

UNIXに複数のCDによるインストールを作成する場合は、次のコマンドを使用して、runInstallerをバックグラウンドで起動できます。

./runInstaller &

バックグラウンドでrunInstallerを起動することにより、Oracle Universal Installerの起動後に現在のディレクトリを変更し、CDを排出できます。(別のディレクトリからフォアグラウンド・プロセスとしてrunInstallerを起動する場合にも役立つことがあります。)

Oracle Universal Installerをバックグラウンドで起動してから終了するシェル・スクリプトを作成できます。シェル・スクリプトの作成を選択する場合は、レスポンス・ファイルを使用してサイレント・インストールを行う場合に、シェル・スクリプトに渡したすべてのパラメータをrunInstallerに渡すことも忘れないでください。

TEMP/TMPディレクトリ

UNIXでのインストールとWindowsでのインストールの両方で、Oracle Universal InstallerおよびJREの一時コピーが/OraInstall<timestamp>という名前のサブディレクトリのTEMPまたはTMPディレクトリに置かれるため、CD-ROMを変更する際にこれらのアプリケーションを起動できます。一時ファイルは、1枚のCDでのインストールでも作成されます。UNIXとWindowsの両方で、Oracle Universal Installerは%TEMP%%TMP%の順に検索します。どちらも設定されていない場合、Oracle Universal Installerは、UNIXでは/tmp、Windowsではc:\tempをデフォルトとして使用します。


注意:

TEMP/TMPディレクトリは、クラスタ・ファイル・システムまたは共有の場所に置かないでください。

CDのマウント解除

UNIXでは、複数のCD-ROMからの製品のインストールでトラブルが発生した場合、次の手順を使用して、最初のCD-ROMをマウント解除し、2枚目のCD-ROMをマウントします。それでも問題が解決しない場合は、このトピックの最後にあるドキュメント・リンクを参照してください。

ほとんどの場合、次の手順は、Oracleソフトウェアのインストール中の2枚目のCD-ROMへの切替え時に発生する問題に役立ちます。現在の作業ディレクトリがCD-ROMになっている場合に誤ってインストーラを実行した場合は、次の手順に従って次のCD-ROMをマウントしてください。

  1. システムのルート・ディレクトリに移動し、次のコマンドを使用してrootユーザーとしてログインします。

    $ cd /
    $ su root
    
  2. 次のコマンドを使用して、CD-ROMをドライブからマウント解除し、取り出します。

    # umount cdrom_mount_point_directory
    
  3. 次のCD-ROMをドライブに挿入し、次のコマンドを使用してマウントします。

    # mount options device_name cdrom_mount_point_directory
    
  4. 「インストール」ダイアログ・ボックスに適切なマウント・ポイントを入力します。

  5. 「OK」をクリックして続行します。

この手順を試した後も問題が解決しない場合は、Oracle Technology Networkから入手可能なOracle Databaseのインストレーション・ガイドで複数のCD-ROMからのインストールに関する項を参照してください。

http://otn.oracle.com/documentation

ステージング先のHTTPの場所からのインストール

Oracle Universal Installerでは、製品をWebからインストールできます。Webサーバーでステージング領域を公開し、Oracle Universal Installerのソース場所で、products.xmlファイルのHTTPの場所を指定します。

たとえば、次のように入力できます。

http://www.oracle.com/product/ouiinstall/stage/products.xml

Oracle Universal Installerは、ローカル・ステージ、ネットワーク・ステージまたはCD-ROMステージと同じようにWebステージング領域を認識します。

Oracleソフトウェアを複数のターゲットにデプロイする必要のある大規模顧客のシステム管理者は、Webインストールとレスポンス・ファイルの機能を組み合せて使用できます。

  1. ステージング領域を共有ファイル・システムにコピーし、イントラネットまたはWebサーバー上でアクセス可能にします。

  2. 同じ場所に定義済レスポンス・ファイルを含めます。(異なるユーザー・グループが異なるレスポンス・ファイルを使用できます。)

  3. クライアントはOracle Universal Installerをローカルに実行し、メール送信またはダウンロードされたローカル・レスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。

Webでのインストール機能は、インストールの開発時に従う必要のあるガイドラインに依存します。製品のインストレーション・ガイドをチェックして、製品のインストールでWebインストールが保証されているかどうかを確認してください。

ステージがWeb対応かどうかをテストするために、次のことを試すことができます。

  1. ステージをWebサーバーにコピーします。

  2. Oracle Universal Installerをローカルに起動し、products.xmlファイルの場所を指定します。次に例を示します。

    http://smpweb.us.oracle.com/product/ouiinstall/stage/products.xml
    

UNIXユーザーに対する特別な指示

次の各項では、特定の製品をUNIXシステムにインストールする際に適用される特別な手順について説明します。

サーバー接続の失敗エラー

Oracle Universal InstallerをSolarisオペレーティング・システムで実行しているときにXlibエラー、またはサーバーへの接続に失敗したというエラーが発生する場合は、Oracle Universal Installerを実行しているホスト・コンピュータで次の環境変数を定義する必要があります。

%setenv DISPLAY <machine name>:0.0

<machine name>は、Oracle Universal Installerを表示するコンピュータの名前で置き換えます。

Oracle Universal Installerを表示するコンピュータで、次のコマンドを入力します。このコマンドを使用すると、他のコンピュータがモニターに情報を表示できます。

%xhost +

環境変数DISPLAYを設定した後で、runInstallerスクリプトを再実行します。


注意:

レスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードで実行することにより、DISPLAYを指定しなくてもOracle Universal Installerを実行できます。

root権限でのUNIXインストーラの場所の提供

UNIXプラットフォームの様々なインストール操作は、root権限で実行する必要があります。たとえば、Oracle Universal Installerインベントリを作成するにはroot権限が必要です。

Oracle Universal Installerを初めてインストールする場合、インストールを進める前に、別の端末ウィンドウからシェル・スクリプトを実行するよう求められます。コンフィギュレーション・アシスタントが実行される前にスクリプトをrootとして実行する必要がある場合にのみ、Oracle Universal Installerは、インストールの完了後にroot.shを実行するようユーザーに求めます。それ以外の場合、ユーザーは後でrootとしてroot.shを実行するよう求められます。


注意:

Oracle Universal Installerをサイレント・モードで実行しているときに、コンフィギュレーション・アシスタントの前にroot.shが必要な場合、Oracle Universal Installerはインストール時にコンフィギュレーション・アシスタントをスキップします。ユーザーは、サイレント・インストールの完了後に、root.shrootとして実行し、スキップされたコンフィギュレーション・アシスタントを実行する必要があります。

必要なシェル・スクリプトを正常に実行するには、次のようにします。

  1. Oracle Universal Installerウィンドウを開いたままにして、別の端末ウィンドウを開きます。

  2. 新しい端末ウィンドウで、substitute user(代理ユーザー)コマンドを使用してroot権限でログインします。

    su -root
    
  3. Oracleソフトウェア製品を現在インストールしているOracleホームにディレクトリを変更します。

  4. シェル・スクリプト./root.shを実行します。

  5. スクリプトが終了し、コマンド・プロンプトに戻ったら、新しい端末ウィンドウを終了し、Oracle Universal Installerに戻ってインストールを続行します。


    注意:

    シェル・スクリプトを実行するためにはインストールを終了しないでください。インストールを終了すると、このスクリプトが削除されます。

    スクリプトの実行を求められるのは、初回のインストール時のみです。


UNIXグループ名の提供

UNIXシステムで製品をインストールしている場合、インストーラは、ベース・ディレクトリを所有するグループの名前の指定も求めます。

Oracleソフトウェアの更新、インストールおよび削除の権限を持つUNIXグループ名を選択する必要があります。このグループのメンバーには、選択したベース・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

このグループに属するユーザーのみが、このホストでソフトウェアをインストールまたは削除できます。

Oracle製品の削除

次の各項では、Oracle Universal Installerを使用してインストールした製品を削除する方法について説明します。この項では、次の内容について説明します。

Oracle Universal InstallerでのOracle製品およびOracleホームの削除

削除は、インストールする製品を選択する前、または正常なインストール後に実行できます。

対話モードでOracle製品またはOracleホームを削除するには、次の手順を実行します。

  1. CD-ROMから、または次の方法でOracle Universal Installerを起動します。

    • Windowsプラットフォームの場合は、「スタート」「Installation Products」「Oracle Universal Installer」の順に選択して、「スタート」メニューからOracle Universal Installerを起動します。

    • UNIXプラットフォームの場合は、コマンドラインで、runInstallerが格納されているディレクトリからこのスクリプトを実行します。デフォルトでは、そのホストで最初に作成されたOracleホームと同じレベルにあります。

  2. 「ようこそ」画面で「製品の削除」をクリックします。

    「インベントリ」パネルが表示されます。

  3. 「インベントリ」パネルの「内容」タブで、削除する製品を選択し、「削除」をクリックします。Oracleホームも同じ方法で削除できます。Oracleホームが削除された後で、その名前と場所を再利用して他の製品をインストールできます。

  4. 削除の確認ダイアログが表示され、製品とその依存コンポーネントを削除するかどうかを確認されます。「はい」をクリックします。

Oracle Universal Installerにより、特定の製品を削除した場合に問題の原因となる可能性のある製品の依存性が警告され、削除の確認を求められます。

次に進む前に、削除する製品のリスト全体に特に注意してください。Oracle Universal Installerでは、各コンポーネントの依存性に基づいてこのリストを算出しています。


注意:

インストールする製品を選択する前であれば、Oracle Universal Installerの「インストールされた製品」ボタンを使用して製品を削除することもできます。

依存コンポーネントを持つトップレベル製品の削除

トップレベル・コンポーネントは、インストールの最重要コンポーネントです。これは、インストール可能な製品として最初のインストール画面に表示されるコンポーネントです。1回のインストール・セッションではトップレベル・コンポーネントを1つのみインストールできます。

特定のコンポーネントの削除を選択した場合、Oracle Universal Installerは依存性情報を分析し、一緒に削除する必要のある他のコンポーネントがあるかどうかを判断します。一般に、コンポーネントの削除が選択された場合、次のコンポーネントが一緒に削除されます。

  • 選択したコンポーネントに対して必須の依存性を持つすべてのコンポーネント。

  • 他の依存コンポーネントを持たない、選択したコンポーネントの依存コンポーネント。依存コンポーネントは、トップレベル・コンポーネント(依存コンポーネント)が依存関係を持つコンポーネントです。

サイレント削除

「レスポンス・ファイルのインストールおよび使用」の説明に従ってコマンドライン・インストールを実行できるだけでなく、コマンドラインによる削除も実行できます。コマンドラインによる削除を使用すると、Oracle Universal Installer GUIを使用せずにシステムからOracle製品またはOracleホームを削除できます。

ユーザーにダイアログ・ボックスやプロンプトを表示しないことを選択できます。また、削除時に通常使用される特定のダイアログ・ボックスの表示を選択的に回避することもできます。

「インベントリ」ダイアログ・ボックスの即時表示

次のコマンドを使用すると、「インベントリ」ダイアログ・ボックスが即時に表示されます。このダイアログ・ボックスを使用すると、ユーザーは、Oracle Universal Installerの起動画面をナビゲートしなくても削除する項目を選択できます。

setup.exe -deinstall -silent (on Windows)
./runInstaller -deinstall -silent (on UNIX)

「インベントリ」ダイアログ・ボックスの非表示

削除時に「インベントリ」ダイアログ・ボックスをユーザーに対して非表示にするには、削除する製品をレスポンス・ファイルのDEINSTALL_LISTパラメータで指定し、削除するOracleホームをREMOVE_HOMES変数で指定します。レスポンス・ファイルの詳細は、「レスポンス・ファイルを使用したインストール」を参照してください。

DEINSTALL_LISTパラメータの詳細は、第4章「レスポンス・ファイルのカスタマイズおよび作成」を参照してください。

他のレスポンス・ファイル・パラメータと同様に、DEINSTALL_LISTパラメータもOracle Universal Installerのコマンドラインで指定できます。たとえば、UNIXマシンでは次のように入力します。

./runInstaller -deinstall -silent DEINSTALL_LIST={"component1","1.0.1.2"}

インベントリからOracleホームを削除するには、REMOVE_HOMES変数を使用します。

レスポンス・ファイル・パラメータの指定の詳細は、「コマンドラインからのレスポンス・ファイル変数の設定」を参照してください。

削除の確認および進捗ダイアログ・ボックスの非表示

次のコマンドを使用して、コマンドラインによる削除の際に、削除の確認ダイアログ・ボックスおよび進捗ダイアログ・ボックスを非表示にできます。

Windowsシステムの場合:

setup.exe -deinstall -silent session:SHOW_DEINSTALL_PROGRESS=false
   session:SHOW_DESINSTALL_CONFIRMATION=false

UNIXシステムの場合:

./runInstaller -deinstall -silent session:SHOW_DEINSTALL_PROGRESS=false
   session:SHOW_DESINSTALL_CONFIRMATION=false

インストール後のOracle Universal Installerの実行

次の各項では、インストール後のOracle Universal Installerの様々な使用方法について説明します。この項では、次の内容について説明します。

Oracle Universal Installerの起動

Oracle Universal Installerは、Oracle製品のインストール時にシステムにインストールされます。

\Program Files\Oracle\oui (on Windows)
At the same level as <oraInventory> (on UNIX)

すべてのプラットフォームについて、実行可能ファイル(setup.exeまたはrunInstaller.sh)が次のディレクトリにあります。

<oui_location>/bin

Oracle Universal Installerの新規バージョンで古いバージョンが置き換えられます。

Oracle Universal Installerは、「インベントリ」パネルの「独立した製品」の下に、Oracleホーム外の製品として配置されます。

Oracle Universal Installerを起動するには、次のようにします。

  • Windowsプラットフォームでは、「スタート」「プログラム」「Oracle Installation Products」「Oracle Universal Installer」の順に選択します。

  • UNIXでは、インストールされているディレクトリから./runInstallerを実行します。

    たとえば、<oraInventory>/u01/oracle/oraInventoryの場合、Oracle Universal Installerは/u01/oracle/ouiにあります。

runInstaller.shスクリプトも使用可能であるため、ユーザーは別のディレクトリからOracle Universal Installerを直接起動できます。

Oracle Universal Installerは、初めてインストールおよび実行されたときに、oraparam.iniファイルのJRE_LOCATIONパラメータで指定された場所を使用してJREパス(実行元の場所)をチェックします。指定されたJREが見つからない場合は、エラーが返されます。

コマンドライン引数

次に、runInstaller -helpコマンドからの出力を示します。このコマンドは、コマンドライン・オプションの完全なリストとその説明、およびコマンドライン変数の使用方法を示します。

Usage:
runInstaller [-options] [(<CommandLineVariable=Value>)*]
Where options include:
-clusterware oracle.crs,<crs version> Version of Cluster ready services installed.
-crsLocation <Path> Used only for cluster installs, specifies the path to the crs home
location. Specifying this overrides CRS information obtained from central inventory.
-invPtrLoc <full path of oraInst.loc> Unix only. To point to a different inventory location.
The orainst.loc file contains:

inventory_loc=<location of central inventory>
inst_group=<>
-jreLoc <location> Path where Java Runtime Environment is installed. OUI cannot be run
 without it.
-logLevel <level> To filter log messages that have a lesser priority level than <level>.
 Valid options are: severe, warning, info, config, fine, finer, finest, basic, general,
 detailed, trace. The use of basic, general, detailed, trace is deprecated.
-paramFile <location of file> Specify location of oraparam.ini file to be used by OUI.
-responseFile <Path> Specifies the response file and path to use.
-sourceLoc  <location of products.xml> To specify the shiphome location.
-addLangs To add new languages to an already installed product.
-addNode For adding node(s) to the installation.
-attachHome For attaching homes to the OUI inventory.
-cfs Indicates that the Oracle home specified is on cluster file system
(shared). This is mandatory when '-local' is specified so that Oracle
Universal Installer can register the home appropriately into the inventory.
-clone For making an Oracle Home copy match its current environment.
-debug For getting the debug information from OUI.
-deinstall For deinstall operations.
-detachHome For detaching homes from the OUI inventory without deleting
inventory directory inside Oracle home.
-enableRollingUpgrade Used in cluster environment, to enable upgrade of a product on a
subset of nodes (on which the product was installed).
-executeSysPrereqs Execute system pre-requisite checks and exit.
-force Allowing silent mode installation into a non-empty directory.
-help Displays above usage.
-ignorePatchConflicts Ignore all conflicts with existing interim patches during an
upgrade. The conflicting interim patches are removed from the home.
-ignoreSysPrereqs For ignoring the results of the system pre-requisite checks.
-local Performs the operation on the local node irrespective of the
cluster nodes specified.
-printdiskusage Log debug information for disk usage.
-printmemory Log debug information for memory usage.
-printtime Log debug information for time usage.
-record -destinationFile <Path> For record mode operation, information is recorded in the
destination file path.
-removeallfiles For removing the home directory after deinstallation of all the components.
-removeAllPatches Remove all interim patches from the home
-silent For silent mode operations, the inputs can be a response file or a
list of command line variable value pairs.
-updateNodeList For updating node list for this home in the OUI inventory.
-waitforcompletion For windows. setup.exe will wait for completion instead of
spawning the java engine and exiting.
-nobackground Do not show background image
-noclusterEnabled No cluster nodes specified.
-noconsole For suppressing display of messages to console. Console is not
allocated.
-nowarningonremovefiles To disable the warning message before removal of home directory.
-nowait For windows. Do not wait for user to hit Enter on the console
after the task (install etc.) is complete.
-formCluster To install the Oracle clusterware in order to form the cluster.
-remotecp <Path> Unix specific option. Used only for cluster installs, specifies
the path to the remote copy program on the local cluster node.
-remoteshell <Path> Unix specific option. Used only for cluster installs, specifies
the path to the remote shell program on the local cluster node.

Command Line Variables Usage
Command line variables are specified using <name=value>; for example:
[ session: | compName: | compName:version: ]variableName="valueOfVariable"]

Session/Installer variables are specified using:
[session:]varName=value
Ex 1: session:ORACLE_HOME_NAME="OraHome"
Ex 2: ORACLE_HOME_NAME="OraHome"
The lookup order is session:varName then just varName).
The session prefix is used to avoid ambiguity.

Component variables are specified using:
[compInternalName:[Version:]]varName
Ex 1: oracle.comp1:1.0.1:varName="VarValue"
Ex 2: oracle.comp1:varName="VarValue"
Ex 2: oracle.comp1:varName="VarValue"
The lookup order is compInternalName:Version:varName, then compInternalName:varName, then just varName.

Oracle Universal Installerの終了コードの使用

Oracle Universal Installerの起動および停止をプログラムで行っている場合(たとえば、レスポンス・ファイルを使用してOracle Universal Installerを起動した場合)は、Oracle Universal Installerで生成された終了コードを考慮し、Oracle Universal Installerが返すコードに応じて特定のアクションを実行できます。

Oracle Universal Installerでは、次の終了コードの1つが返されます。

コード 説明
0 すべてのインストールが正常に終了しました。
1 すべてのインストールが正常に終了しましたが、一部のオプション構成ツールが失敗しました。
2 ローカル・インストールは正常に終了しましたが、一部のリモート操作が失敗しました。
-1 少なくとも1つのインストールが失敗しました。

次の点に注意してください。

  • この機能は、Oracle Universal Installerがブートストラップ・モードで実行されている場合には動作しません。ブートストラップ・モードの場合、setup.exe/runInstallerはJREプロセスの起動のみを行い、終了コードを待たずに即時に戻ります。oraparam.iniファイルに次の行が存在する場合、Oracle Universal Installerはブートストラップ・モードで実行されます。

    BOOTSTRAP=TRUE
    
  • いずれの製品もインストールせずに終了した場合(たとえば、「ようこそ」画面から終了した場合)、終了コードは-1になります。

クローニングの考慮事項

既存のOracleホームをコピーし、新しい環境用に構成できます。このプロセスをクローニングと呼びます。


注意:

クローニングされたOracleホームでのパッチの適用および削除は、通常の方法でインストールされたOracleホームと同じ動作です。クローニングされたインストールにパッチを直接適用できます。

次のコマンドを使用して、クローン・モードでOracle Universal Installerを起動します。

./runInstaller -clone ORACLE_HOME="<target location>" ORACLE_HOME_NAME="<unique name on node>"
[-responseFile <full path>]

Windowsマシンでは、runInstallerのかわりにsetup.exeを使用します。-responseFileパラメータの指定は任意です。クローン時のパラメータは、コマンドラインまたはコマンドラインで指定されたレスポンス・ファイルで指定できます。

クローン時のアクティビティは、インストール時にcloneActions<timestamp>.logファイルに記録されます。

クローニングの詳細は、第7章「Oracle Universal Installerを使用したOracleソフトウェアのクローニング」を参照してください。


注意:

ほとんどのクローニングはサイレント・モードで実行されるため、OracleホームをOracle製品がインストールされていないホスト(oraInst.locファイルのないホスト)にクローニングした場合、Oracle Universal InstallerはINVENTORY_LOCATION変数で指定された場所にセントラル・インベントリを作成します。この変数が指定されていない場合、Oracle Universal Installerは<cloned_home>/oraInventoryディレクトリにセントラル・インベントリを作成します。

クローニングの終了後に、oraInstRoot.shrootとして実行し、oraInventoryを最終的なクローニング先の場所に移動する必要があります。


Oracle Universal Installerのログ・ファイルについて

Oracle Universal Installerを使用して製品をインストールまたは削除した場合、各インストールに関する重要な情報は、インベントリのみでなく、次のディレクトリにある一連のログ・ファイルにも保存されます。

$ORACLE_HOME/cfgtoollogs

これらのログ・ファイルを使用して、インストールの問題をトラブルシューティングできます。これらのファイルは、WindowsまたはUNIXコンピュータにインストールする様々なソフトウェア・コンポーネントの削除および構成にも不可欠です。Oracle Universal Installerでは、「インストール」ページに現在のセッションのログ・ファイルの名前と場所が表示されます。各インストール・ユーティリティまたは構成ユーティリティにより、$ORACLE_HOME/cfgtoollogsフォルダ内に、ログを格納する別々のフォルダが提供されます。

製品の削除に使用されるログは、インストール・プロセス中に生成されるinstallActions<timestamp>.logとは異なることに注意してください。installActions<timestamp>.logは簡単に読むことができ、インストール時に実行された操作の確認に使用できます。

Oracle Universal Installerで生成されるログ・ファイルの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。オンライン・ヘルプの使用の詳細は、「Oracle製品のインストール時のヘルプの表示」を参照してください。