Oracle Enterprise Manager HP OpenView Operations Connectorインストレーションおよび構成ガイド リリース9(1.0.4.0.0)およびリリース10(1.1.4.0.0) B54821-01 |
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Hewlett-Packard OpenView Operations Connector(バージョン1.0.4.0.0)により、Oracle Enterprise ManagerとHP OpenView Operations UNIX(OVOU)(バージョン8.0)がWebサービスを使用して統合され、2つのアプリケーション間でのイベント情報の交換が可能になります。
Oracle Management Connector for HP OpenView Operationsを使用すれば、HP OpenView Operationsを使用してデータ・センターを管理する顧客は、エンドツーエンドのイベントおよびアラートの共有を有効にすることにより、Oracle Enterprise Managerとの統合が可能になります。コネクタにより管理者は、OVOUのイベントをOracle Enterprise Managerに、またOracle Enterprise ManagerのアラートをOVOUに、自動的に転送できるようになります。
さらに、コネクタではOVOUから転送されたすべてのイベントを監視しており、OVOUで変更が発生した場合にはいつでも、Oracle Enterprise Managerコンソールでアラート情報が自動的に更新されます。Oracle Enterprise Managerから送信されたアラートについても、OVOUで同様の同期化が行われます。その結果、2つのシステムは常に同期化され、管理者にはデータ・センター全体に関する最新情報が提供されます。
両エンドでのアラート・ライフ・サイクルの同期化
アラート情報交換時のアラート・マッピングのカスタマイズ
アラート情報の双方向のフロー
発生元システムでのイベント/アラートの状態の変更は他方のシステムに反映されますが、その逆は行われません。たとえば、アラートがOracle Enterprise ManagerからHP OpenView Operationsに転送される場合、Enterprise Managerでの状態の変更はすべてHP OpenView Operationsに反映されます。しかし、HP OpenView Operationsでアラートの状態が変更された場合、アラートの発生元はEnterprise Managerであるため、変更はEnterprise Managerに反映されません。この逆の場合も同様です。
この後の項では、コネクタでどのようにOVOUメッセージが処理され、OVOU Webサービスがポーリングされるかを説明します。
概念的には、Oracle Enterprise Managerのアラートは、OVOUのメッセージに相当します。OVOUでは、メッセージはイベント発生時にオペレータに対して生成される情報です。OVOUでは、承認という言葉の意味が、一般のアプリケーションの場合と異なります。OVOUでメッセージの承認とは、アラートが解決されて、メッセージが閉じられることを意味します。
Oracle Enterprise Managerでアラートがトリガーされるたびに、OVOU Connectorでは自動的にOVOUでメッセージを開くか更新できます。通知ルールを使用すれば、メッセージが必ず開かれるアラートや、そのためのアラート重大度を指定できます。
コネクタによってOVOUでイベント・メッセージが開かれた後にアラートの重大度が変わると、HP OpenView Operationsに伝播されます。Oracle Enterprise Managerでアラートの重大度が「クリア」に変わると、対応するメッセージが承認されます。つまり、OVOUでメッセージが閉じられます。
インストールと構成が完了すると、イベント・コネクタでは、Oracle Enterprise Managerとの間でアラートとメッセージを交換するイベントがないか、OVOU Webサービスに対して自動的にポーリングを行います。ポーリング・サイクルは構成可能です。期間は分単位で指定し、指定可能な最小期間は5分です。
ポーリング・サイクルごとに、イベント・コネクタによりOVOUに最大200件まで新規または更新イベントがないかポーリングが行われます。Oracle Enterprise Manager Connectorフレームワークでは、ポーリング・レスポンスで返信されたすべてのイベントを処理し、承認します。
このコネクタでは、次のバージョンのOracle Enterprise ManagerおよびHP OpenView Operationsがサポートされています。
Oracle Enterprise Manager Grid Control 10gリリース4と個別パッチ6884527以降
HP OpenView Operations UNIXバージョン8.0.x
HP OpenView Operationsエージェントは、次のプラットフォームにインストールできます。
OSのバージョンが8以上のItaniumアーキテクチャ・ベースのHP-UX
OSのバージョンが10以上のSPARCアーキテクチャ・ベースのSolaris
HP OpenView Operations Connectorを使用する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
Oracleパッチがインストールされていること。パッチをインストールするには、次のようにします。
次のサイトからパッチ番号6884527をダウンロードします。
ダウンロードしたREADME.txtファイルに含まれている手順に従います。
HP OpenView Operationsユーザー・アカウントが、HP OpenView Operationsエージェントで使用できるように設定されていること。アカウントには、管理権限が必要です。
Oracle Enterprise ManagerからHP OVOUにアラートが転送されるようにするには、次のようにする必要があります。
HP OpenView OperationsサーバーでOracleEnterpriseManagerというメッセージ・グループを作成します。前述のHP OpenView Operationsアカウントは、このメッセージ・グループへのアクセス権限を持ち、このメッセージ・グループでメッセージを作成および更新できる必要があります。
HP OpenView OperationsサーバーでOracleEnterpriseManagerというノードを作成します。このノードはメッセージ許可タイプであり、関連付けられたIPアドレスがないことが必要です。Enterprise Managerによって挿入されたメッセージは、このノードに割り当てられます。