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Oracle Enterprise Manager HP OpenView Operations Connectorインストレーションおよび構成ガイド
リリース9(1.0.4.0.0)およびリリース10(1.1.4.0.0)
B54821-01
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2 コネクタのインストール

Oracle Enterprise Manager Connectorフレームワークには、HP OpenView Operations(OVO)とイベント情報を交換するためのWebサービス・インタフェースが必要です。OVOにはWebサービス・インタフェースが備わっていないので、サード・パーティのOVO Webサービス・フロントエンドをインストールする必要があります。これは、Oracle Enterprise Managerのインスール・パッケージに含まれています。

このWebサービスは、OVOサーバーと接続できるUNIXまたはWindowsシステムであればインストールできます。OVO Webサービス・フロントエンドの他に、OVOサーバーと同じ物理システムにバックエンドOVOエージェントもインストールする必要があります。OVOエージェントは事前に構成されており、同様にOracle Enterprise Managerインストール・パッケージに含まれています。

図2-1は、OVOU Connectorの各種コンポーネント間の通信を示しています。

図2-1 コネクタのコンポーネント間の通信

図2-1については本文で説明。

この章の以降の項では、次の項目について説明します。

インストール・プラットフォーム

HP OpenView Operations Webサービスは、Java JRE 1.6をサポートする次のプラットフォームにインストールできます。

HP OpenView Operationsエージェントは、次のプラットフォームにインストールできます。

HP OpenView Operationsエージェントのインストールと実行

この後の項では、エージェントを問題なくインストールし、その後で実行できるようにする手順について説明します。

エージェントのインストール

バックエンドOVOエージェントは、OVO APIとデータを交換し、OVOサーバーと同じ物理システム上で稼働する必要があります。OVOエージェントは、OVO Webサービスのインタフェースになるように事前に構成されており、構成は最小限で済みます。

OVOエージェントをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. コネクタ・バイナリをOTNからダウンロードし、OVOエージェントをインストールするディレクトリに適切なエージェント.zipファイルを置きます。これはHP OpenView Operationsシステム・ホストで実行する必要があります。

    エージェントzipファイルの名前は、HP-UXプラットフォームの場合はagent-hpovou-connector.tar.gz、Solarisプラットフォームの場合はagent-solaris-connector.tar.gzになります。

  2. ターミナルを開き、作業ディレクトリをインストール・ディレクトリに変更します。

  3. 次に示す適切なコマンドを入力して、エージェントzipを解凍します。

    • HP-UXの場合:

      gunzip agent-hpovou-connector.tar.gz
      
    • Solarisの場合

      gunzip agent-solaris-hpovou-connector.tar.gz
      
  4. 次に示す適切なコマンドを入力して、解凍した.tarファイルからインストール・ファイルを抽出します。

    • HP-UXの場合:

      tar xvf agent-hpovou-connector.tar
      
    • Solarisの場合

      tar xvf agent-solaris-hpovou-connector.tar
      

    これによりインストール・ファイルの入ったovo-agentディレクトリが作成されます。

  5. 作業ディレクトリをovo-agent/scriptsディレクトリに変更します。

  6. 次のコマンドを入力して、OVOエージェントを構成する設定スクリプトを実行します。

    ./setup.sh

    この手順では、次のプロンプトが表示されます。

    1. Enter the OpenView message groups to register: 新規または更新アラートがないか問い合せるポーリングの際に、Oracle Enterprise Managerで対象とされるOVOメッセージ・グループのリストを空白で区切って入力します。


      注意:

      エージェントに登録されたすべてのメッセージ・グループに、自動アクションを定義する必要があります。これにより、エージェントはOVOで作成された新しいメッセージを検出できます。自動アクションが定義されていないメッセージ・グループの場合、何も実行しないスクリプトを起動する自動アクションを設定する方法をお薦めします。

    2. Enter the OVO UserID to be used: OVO APIへのアクセスに使用されるOVOアカウントのユーザー名を入力します。これは、前提条件の項で指定したOVOユーザー・アカウントです。

    3. Enter the OVO Password: OVO APIへのアクセスに使用されるOVOアカウントのパスワードに入力します。これは、前提条件の項で指定したOVOユーザー・アカウントです。

      セキュリティ上の理由から、パスワード情報はターミナルにエコーバックされません。

    4. Enter the system UserID that has access to start and stop the service: OVOエージェントを開始および停止できるシステム・ユーザー名を入力します。


      注意:

      Solarisプラットフォームの場合、エージェントを開始するアカウントには、環境変数LD_LIBRARY_PATHにパス/opt/OV/libを含める必要があります。これにより、エージェントが参照するOVOライブラリを検索する場所がOSに指示されます。

    5. Enter the host name of the HP-OVO Adapter: OVO Webサービスがインストールされるホスト名を入力します。これは、同じシステムでも、OVOサーバーおよびOracle Enterprise Managerサーバーに接続できる別のシステムでもかまいません。

  7. 別のターミナルを開き、rootとしてログインします。

  8. 作業ディレクトリを、OVOエージェント・インストール・ディレクトリ内のovo-agent/scriptsディレクトリに変更します。

  9. 次のコマンドを入力して、root権限によりOVOエージェントを実行できるようにします。

    ./root-setup.sh

  10. rootとしてログインしているターミナルを閉じます。

  11. インストール・ディレクトリからagent-hpovou-connector.tarファイルを削除します。

エージェントの実行および停止

エージェントの実行

Solarisプラットフォームでエージェントを開始する前に、環境変数LD_LIBRARY_PATHにパス/opt/OV/libが含まれていることを確認します。

OVOエージェントを開始するには、次のコマンドを入力します。

./startallbb

エージェントの停止

OVOエージェントを停止するには、次のコマンドを入力します。

./stopallbb

OVOエージェントを停止する権限のあるアカウントのユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。

HP OpenView Operations Webサービスのインストール

OVO Webサービスは、OVOに出入りするすべてのデータのフロントエンドとしての役割を果します。Oracle Enterprise Managerでは、メッセージの作成または更新が必要な場合、またはOVOからの新規または更新メッセージを取得する必要がある場合に、このWebサービスをコールします。

OVO Webサービスは、OVOサーバーおよびOracle Enterprise Managerサーバーと接続できるUNIXまたはWindowsシステムであればインストールできます。

UNIXでのHP OpenView Operations Webサービスのインストールと実行

この後の項では、Webサービスをインストールして、その後実行する方法について説明します。

UNIXでのWebサービスのインストール

UNIXプラットフォームでWebサービスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Webサービスをインストールするディレクトリを作成します。

  2. ターミナルを開き、作業ディレクトリをインストール・ディレクトリに変更します。

  3. Oracle Technology Networkからインストール・ディレクトリにws-hpovou-connector-unix.tar.gzファイルをダウンロードします。

  4. 次のコマンドを入力して.tarファイルを解凍します。

    gunzip ws-hpovou-connector-unix.tar.gz

  5. 次のコマンドを入力して、インストール・ファイルを抽出します。

    tar xvf ws-hpovou-connector-unix.tar

    これによりインストール・ファイルの入ったiwave-af-1.1.1ディレクトリが作成されます。

  6. 次のコマンドを入力して、作業ディレクトリを次のように変更します。

    cd iwave-af-1.1.1/endpoints/hpovou

  7. 次のコマンドを入力して、インストール・スクリプトを実行します。

    ./install.sh

  8. HTTPSを使用するかどうかたずねられたら、次のいずれかを指定します。

    • Yを指定すると、HTTPSポート番号8443を使用するようWebサービスが設定されます。

    • Nを指定すると、HTTPSポート番号8080を使用するようWebサービスが設定されます。

  9. HP-OVOサーバーのホスト名の入力を求められたら、OVOエージェントがインストールされているホスト名を入力します。

    ローカル・ホストのホスト名は指定できないので注意してください。ホスト名は、システムの実際のホスト名またはIPアドレスです。

  10. 次のコマンドを入力して、作業ディレクトリをiwave-af-1.1.1ディレクトリに変更します。

    cd ../..

  11. 次のコマンドを入力して、OVO Webサービスにアクセスするためのユーザー名およびパスワードを変更します。

    bin/propertiesEditor.sh -e framework.username="<username>" -e framework.password="<password>" conf/spring.properties

    ここで、<username>はWebサービス用に指定するユーザー名、<password>はパスワードです。

    このコマンドは、構成ファイルでユーザー名およびパスワード情報を暗号化します。

  12. インストール・ディレクトリからws-hpovou-connector-unix.tarファイルを削除します。

これでWebサービス・フレームワークがインストールされ、開始の準備ができました。

UNIXでのWebサービスの実行

次のタスクとともに示したHP OpenView Operations Webサービス・フレームワーク・コマンドを実行するには、まず作業ディレクトリをインストール・ディレクトリにある

iwave-af-1.1.1/bin

に変更します。

  • Start: ./service.sh start

  • Shut Down: ./service.sh stop

  • Restart: ./service.sh restart

  • Check Status: ./service.sh status

WindowsでのHP OpenView Operations Webサービスのインストールと実行

この後の項では、Webサービスをインストールして、その後実行する方法について説明します。

前提条件

次の項に進む前に、次の前提条件が満たされている必要があります。

  • Java Runtime Environment(JRE)バージョン6がインストールされている。

  • JAVA_HOME環境変数がJREインストール・ディレクトリに設定されている。

  • Zipユーティリティ(WinZipなど)がzipファイルの解凍用にインストールされている。

WindowsでのWebサービスのインストール

WindowsプラットフォームでWebサービスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Webサービスをインストールするディレクトリを作成します。

  2. Oracle Technology Networkからインストール・ディレクトリにws-hpovou-connector-windows.zipファイルをダウンロードします。

  3. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、作業ディレクトリをインストール・ディレクトリに変更します。

  4. zipユーティリティを使用してws-hpovou-connector-windows.zipファイルを解凍します。

  5. 作業ディレクトリをiwave-af-1.1.1\confディレクトリに変更します。

  6. 次のコマンドを入力して、OVOコネクタ構成ファイルをインストールします。

    copy ..\endpoints\hpovou\hpovou-spring.xml .

  7. 次のコマンドを入力して、WebサービスをOVOエージェントに接続するように構成します。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -p hpovou.xmlagent=http://<OVOserver>:9007 
    spring.properties
    

    ここで、<OVOserver>はOVOサーバーのホスト名またはIPアドレスです。

  8. データを暗号化するかどうかに基づいて、Webサービスで使用するURLを構成します。使用できるプロトコルは2つあります。デフォルトのプロトコルはHTTPで、データは暗号化されません。使用できるもう1つのプロトコルはHTTPSで、SSL証明書を使用してデータを暗号化します。

    Enterprise ManagerとHP OVOU Webサービス・サーバー間の通信には、プロトコルとしてHTTPSの使用をお薦めします。HTTPは、セキュアな接続が必要なく、2つのシステム間でデータがクリアテキストで転送できる場合にのみ使用してください。

    • 暗号化なしでWebサービスを構成するには、次のコマンドを入力して、WebサービスのURLを構成してください。

      ..\bin\propertiesEditor.bat -p services.url=http://<hostname>:8080/
      services spring.properties
      

      ここで<hostname>は、Webサービスがインストールされるシステムのホスト名またはIPアドレスです。

      propertiesEditor.batスクリプトはWindowsプラットフォーム専用です。これに相当するUNIXプラットフォーム用のスクリプトは、propertiesEditor.shです。

    • 暗号化を使用するようにWebサービスを構成するには、次のコマンドを入力して、WebサービスのURLを構成してください。

      ..\bin\propertiesEditor.bat -p services.url=https://<hostname>:8443/
      services spring.properties
      

      ここで<hostname>は、Webサービスがインストールされるシステムのホスト名またはIPアドレスです。

  9. SSL証明書をインストールします。データを暗号化するかしないかに関係なく、これはインストールする必要があります。前の手順でHTTPプロトコルを使用するようにWebサービスを構成した場合、自己署名付きSSL証明書をインストールします。HTTPSプロトコルを使用するようにWebサービスを構成した場合、自己署名付きSSL証明書または認証局によって割り当てられる証明書をインストールできます。

    • 自己署名付きSSL証明書を生成し、インストールするには、次のようにします。

      • 次のコマンドを入力し、<hostname>を前の手順で指定したシステム・ホスト名またはIPアドレスに置き換えます。

        "%JAVA_HOME%\bin\keytool" -genkey -alias iwave -keyalg RSA -keysize 
        1024 -dname "CN=<hostname>, OU=Development, O=iWave Software, L=Frisco, 
        ST=TX, C=US" -keypass iwavepw -storepass iwavepw -keystore keystore.jks
        
    • 認証局が発行する証明書をインストールするには、次のようにします。

      • 認証局(VeriSignなど)の証明書をリクエストします。

      • 証明書リクエストでは、必ず前の手順で指定したシステムのホスト名またはIPアドレスを指定してください。証明書のホスト名は、Webサービス用に構成したホスト名と一致させる必要があります。これが一致しないと、Webサービスは機能しません。

      • 認証局の証明書を取得したら、次のコマンドを入力して、証明書をインストールします。<certificateFile>は、認証局によって提供されたファイルのフルパス名です。

        "%JAVA_HOME%\bin\keytool" -export -alias iwave -file <certificateFile> -keypass iwavepw
        -storepass iwavepw -keystore keystore.jks
        
  10. 次のコマンドを入力して、OVO Webサービスにアクセスするためのユーザー名およびパスワードを変更します。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -e framework.username="<username>" -e framework.password="<password>" spring.properties

    ここで、<username>はWebサービス用に指定するユーザー名、<password>はパスワードです。

    このコマンドは、構成ファイルでユーザー名およびパスワード情報を暗号化します。

  11. ws-hpovou-connector-windows.zipファイルを削除します。

これでWebサービス・フレームワークがインストールされ、開始の準備ができました。

署名付き証明書をWallet Managerに追加するには、「Wallet Managerへの署名付き証明書の追加」を参照してください。

WindowsでのWebサービスの実行

OVO Webサービス・フレームワークを開始するには、次のようにします。

  1. 作業ディレクトリをインストール・ディレクトリのiwave-af-1.1.1\binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    startAdapters.bat

OVO Webサービス・フレームワークを停止するには、アダプタを起動したウィンドウで[Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押します。

Wallet Managerへの署名付き証明書の追加


注意:

Oracle Wallet Managerは、OMSの$ORACLE_HOME/binにあります。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

署名付き証明書を追加するには、Oracle Enterprise Managerで次の手順を実行します。

  1. OVOサービスで使用している証明書のコピーを取得するには、次のようにします。

    1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

      <OVOWS_INSTALL>/iwave-af-1.1.1/conf

      ここで<OVOWS_INSTALL>は、OVO Webサービスがインストールされているディレクトリです。

    2. 証明書を抽出する次のコマンドを発行します。

      - UNIXプラットフォームの場合:

      $JAVA_HOME/bin/keytool -exportcert -alias iwave -file ovows.cer -keystore keystore.jks -storepass iwavepw

      - Windowsプラットフォームの場合:

      %JAVA_HOME%\bin\keytool -exportcert -alias iwave -file ovows.cer -keystore keystore.jks -storepass iwavepw

    3. 証明書ファイルovows.cerを、Enterprise Managerがインストールされているシステムに転送します。

  2. 新しいターミナルを開き、ORACLE_HOME環境変数をOMSがインストールされているディレクトリに設定します。

  3. スーパー管理者として、OMSホストで次のorapki utilityコマンドを使用してウォレットを作成します。

    $OMS_HOME/sysman/bin/orapki wallet create -wallet client -auto_login

  4. 次のコマンドを入力して、信頼できる証明書をウォレットに追加します。

    $OMS_HOME/sysman/bin/orapki wallet add -wallet client -trusted_cert -cert <certFile>

  5. ウォレットのコンテンツを表示するには、次のコマンドを入力します。

    $OMS_HOME/sysman/bin/orapki wallet display -wallet client

    追加した証明書が「信頼できる証明書」に表示されていることを確認します。

  6. Oracle Wallet Managerを起動し、クライアント・ウォレットを開きます。


    注意:

    Oracle Wallet Managerは、$OMS_HOME/sysman/binにあります。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  7. 「信頼できる証明書」をクリックして、メイン・メニューで「操作」を選択します。

  8. 「すべての信頼できる証明書のエクスポート」を選択します。

  9. ファイルをcertdb.txtとして保存します。

  10. certdb.txtファイルをコネクタのホーム・ルート・ディレクトリ($OMS_HOME/sysman/connector)に置きます。

    ルート・ディレクトリにcertdb.txtファイルがすでに存在する場合は、ファイルを開き、certdb.txtファイルのコンテンツを既存のコンテンツに追加します。

これにより、Java SSLでこのファイルを使用して、Oracle Enterprise ManagerとOVO Webサービス間の通信をHTTPSモードでできるようになります。


関連項目:

ウォレット作成の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』の、orapkiを使用したOracleウォレットの作成および表示に関する項を参照してください。

Oracle Enterprise ManagerでのHP OpenView Operations Connectorのインストール

次の手順では、新規のHP OpenView Operations UNIX Connectorの追加方法について説明します。

  1. 次のコマンドを入力して、connector .jarファイルを抽出します。

    $ORACLE_HOME/bin/emctl extract_jar connector <jarfile> <connectorTypeName> <OracleHomes>


    注意:

    この抽出はすべてのOMSインスタンスで実行する必要があります。これは、すべてのOMSインスタンスでファイルにローカルでアクセスする必要があるためです。

    コマンドの例

    C:\OracleHomes\oms10g\bin\emctl extract_jar connector 
    "C:\OracleHomes\oms10g\sysman\connector\hpovou.jar" "HP OVOU Connector"
    "C:\OracleHomes\oms10g"
    

    このコマンドを実行すると、<OracleHomes>…sysman\connectorディレクトリにHP_OVOU_Connectorという新規のコネクタ・サブディレクトリが作成されます。

  2. 必要な二重引用符に注意して次のコマンドを入力し、コネクタを登録します。登録が必要なのは1回のみです。

    $ORACLE_HOME/bin/emctl register_connector connector 
    “<deployment file>”
    <server> <port> <databaseSid> <username> <password> “<omshome>”
    
    
    
    

    パラメータの説明

    • deployment file: コネクタ・デプロイメント・ファイルの完全修飾名。このHPOVOUConnector.xmlファイルは、HP OVOU Connectorディレクトリの$ORACLE_HOME/sysman/connector/HP_OVOU_Connector/にあります。

    • server: Oracle Enterprise Managerリポジトリのホスト名。

    • port: リポジトリのリスナー・ポート。

    • databaseSid: リポジトリ・データベース・インスタンス。

    • username: システム管理者権限を持つアカウントのユーザー名(SYSMANなど)。

    • password: ユーザー・アカウントのパスワード。

    • omshome: “<oraclehome>\oms10g”(二重引用符の使用を推奨)。

    • oraclehome: OMSインストールの最上位ディレクトリ。

    コマンドの例

    $ORACLE_HOME/bin/emctl register_connector connector 
    “C:\OracleHomes\oms10g\sysman\connector\HP_OVOU_Connector\HPOVOUConnector.xml” 
    localhost 1521 emrep SYSMAN password “C:\OracleHomes\oms10g”
    

これで、emctl register_connectorコマンドによって新規のHP OVOU Connectorがロードされると、図2-2のように「管理コネクタ」ページにコネクタが表示されます。

図2-2 インストール済のHP OVOU Connector

図2-2については本文で説明。