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Oracle Enterprise Manager管理
10gリリース5(10.2.0.5)
B56251-01
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1 Enterprise Managerフレームワーク概要

この章は、Enterprise Manager Grid Control(Grid Control)の概要を説明しており、アーキテクチャおよび製品に統合されている各種コア・コンポーネントを理解するために役立ちます。

この章の内容は、次のとおりです。

Grid Control概要

Grid Controlは、OracleおよびOracle以外のテクノロジの両方で動作しているシステムを含む、完全なOracle ITインフラストラクチャの監視、管理およびライフ・サイクル管理機能の一元化を実現するシステム管理ソフトウェアです。インフラストラクチャはOracle Database、Oracle WebLogic Managed Server、これらのサーバーにデプロイされるWebアプリケーション、これらのターゲットを実行するホストなどがそれぞれ複数集められ、構成されている可能性があります。当然、個々の製品のコンソールを使用して、これらのターゲットのステータスを個別に監視できますが、複数のコンソール・ウィンドウを切り替え、多数のウィンドウで各ターゲットのパフォーマンスを追跡するのは煩雑な作業です。

Grid Controlは、1つのコンソールからOracle ITインフラストラクチャ全体の監視および管理を可能にする単一ウィンドウ・ソリューションを提供します。Grid Controlはまた、IBM WebSphere Application Server、Microsoft SQL Server、Juniper Networks NetScreen Firewallなど、特定のOracle以外の製品の監視もサポートしています。

エンドツーエンドの監視、管理、構成管理、プロビジョニングおよびセキュリティ機能を幅広く網羅したGrid Controlを活用することで、このようなグリッド・コンピューティング環境の管理コストを削減でき、管理作業の複雑さを軽減できます。Grid Controlの堅牢なサービスレベル管理機能によって、トランザクションおよびエンドユーザーのパフォーマンス監視が強化され、複数層インターネット・アプリケーションのより詳細な診断が可能になり、サービスレベルが大幅に向上します。

Grid Controlの詳細は、次のURLでアクセス可能な当社のWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/enterprise_manager/index.html

Grid Controlアーキテクチャ

Grid Controlは単一のエンティティに見えますが、技術的には次のソフトウェアのコンポーネントで構成されています。

OMSは管理エージェントとの通信を担当するGrid Controlアーキテクチャの頭脳としての役割、および情報を格納する集中リポジトリとしての役割を持ち、管理エージェントは監視対象ターゲットから情報を収集してOMSに転送する手足としての役割を持ちます。さらに、管理リポジトリはOracle Databaseに構成されるリポジトリであり、収集した情報を格納します。

次の図はGrid Controlアーキテクチャを示しています。

図1-1 Enterprise Manager Grid Controlアーキテクチャ

Enterprise Manager Grid Controlアーキテクチャ

Grid Controlのインストール後、管理対象ターゲットの状態についての情報を表示するユーザー・インタフェースであるGrid Controlコンソールが表示されます。ただし、内部的には、OMSが管理エージェントを編成し、ターゲットを検出、監視および管理し、収集された情報を将来の参照および分析のためリポジトリに格納します。

Grid Controlのコア・コンポーネントを次にまとめて示します。

表1-1 Enterprise Manager Grid Controlコンポーネント

コンポーネント 定義

Oracle Management Agent(管理エージェント

管理エージェントは、管理対象の各ホストにデプロイされる重要なソフトウェア・コンポーネントです。これらのホスト上で実行されている全ターゲットの監視、中間層Oracle Management Serviceとの監視情報のやり取り、およびホストとそのターゲットの管理およびメンテナンスを行います。

Oracle Management Service(OMS

OMSは管理エージェントとともに編成されるJ2EE Webアプリケーションであり、ターゲットを検出、監視および管理し、収集された情報を将来の参照および分析のためリポジトリに格納します。OMSはまた、Grid Controlコンソールのユーザー・インタフェースをレンダリングします。OMSはGrid Controlの他のコア・コンポーネントとともにインストールされるアプリケーション・サーバーにデプロイされます。

Oracle Management Repository(管理リポジトリ

管理リポジトリは、管理エージェントによって収集された情報がすべて格納される記憶域です。データベース・ジョブ、パッケージ、プロシージャ、ビューおよび表領域などのオブジェクトで構成されます。

技術的には、OMSが管理エージェントから受け取った監視データを管理リポジトリにアップロードします。管理リポジトリはデータを体系化し、OMSによる取得およびGrid Controlコンソールでの表示を可能にします。データは管理リポジトリに格納されるため、Grid Controlにアクセスする任意の数の管理者で共有できます。

管理リポジトリはOracle Databaseに構成されます。このOracle Databaseには、環境内の既存のデータベースまたはGrid Controlの他のコア・コンポーネントとともにインストールされる新規データベースを使用できます。

Grid Controlコンソール

Grid Controlコンソールは、Grid Controlのインストール後に表示されるユーザー・インタフェースです。Grid Controlコンソールを使用して、コンピューティング環境全体をネットワーク上の1箇所から監視および管理できます。ホスト、データベース、リスナー、アプリケーション・サーバーなど、エンタープライズのすべてのサービスを、1箇所で簡単に集中管理できます。