Enterprise Managerの強力なレポート・フレームワークである情報パブリッシャは、管理環境に関する情報を企業内の対象者が利用できるようにします。レポートは、戦略的には、ビジネス・インテリジェンス用の企業監視情報のビューを提供するために使用されますが、管理ターゲットのアクティビティ、リソース利用状況および構成を示すことで管理ロールにも役立ちます。ITマネージャは、レポートを使用して、管理しているシステムのセットの可用性を表示できます。経営者は、一定期間のアプリケーション(企業の電子メールなど)の可用性に関するレポートを参照できます。レポート・フレームワークを使用すると、カスタマイズしたレポートを作成して公開できます。選択した受信者に対して、Web、記憶域または電子メールを通して、直観的なHTMLベースのレポートを公開できます。情報パブリッシャに付属する広範な事前定義済レポート・ライブラリを使用すると、追加の設定や構成を行わずに、レポートを生成できます。
この章では、情報パブリッシャに関する次の内容について説明します。
レポート定義は、レポートの内容、ユーザー・アクセス、レポート生成のスケジュールなどのレポートのプロパティを定義することで、レポート・フレームワークに対して特定のレポートを生成する方法を指示します。
情報パブリッシャに付属する広範な事前定義済レポートのライブラリを使用すれば、追加の構成や設定を行わずに、運用やビジネスに関するクリティカルな情報を示す、完全なHTML形式のレポートを生成できます。
Enterprise Manager Grid Controlには100以上のレポートが用意されています。提供されているレポート定義は、重要な分野を対象にして機能カテゴリ別に編成されています。カテゴリは次のとおりです。
デプロイおよび構成
Enterprise Managerの設定
監視
セキュリティ
記憶域
Lindaは、管理しているシステムに関する様々なレポートを提供する必要があります。要件の多くについてはレポートをそのまま使用できますが、一部についてはカスタマイズが必要です。上位20のアラートとポリシー違反に関するレポートを作成します。新しいレポートを最初から作成しなくても、必要とするものに最も近いアラートおよびポリシー違反レポートを選択して、カスタマイズできます。
情報パブリッシャに付属する事前定義済のレポート定義は一般的なレポート・ニーズのほとんどに対応していますが、特別なレポートを作成することが必要な場合があります。事前定義済のレポートが情報要件をかなり満たしていても、完全ではない場合は、情報パブリッシャの類似作成機能を使用することで、既存のレポート定義に基づいて新しいレポート定義を作成できます。
提供済のレポートをカスタマイズする方法について説明します。
レポートをカスタマイズするには、次のようにします。
「レポート」をクリックして、レポートのホームページに移動します。
既存のレポートの一覧が表示されます。個々のレポートをクリックすると、その詳細を参照できます。
カスタマイズするレポートを選択して、「類似作成」をクリックします。
「一般」ページでは、レポートの名前を指定してレポートを分類し、ターゲットとレポートを関連付けるか、レポートの生成時にターゲットを選択できるようにして、表示オプションとその他のパラメータを指定します。
たとえば、メモリー消費レポートなどのレポートを表示する場合は、「ターゲット」の下にある最初のオプションを選択してからターゲットを指定して問題を診断します。2つの特定のデータベース・インスタンスのデータを定期的に表示する場合は、2番目のオプションを選択します。レポートの所有者は、他のユーザーとレポートの表示を共有するよう選択できます。
多数のホストを管理しているシステム管理者の場合、マシンを使用するDBAと使用可能情報を共有する必要がありますが、Grid Controlでのターゲットへのアクセス権を持たせたくありません。この場合には、ホスト情報を表示するレポートを作成して、DBAと(スケジューリングによる)スナップショットまたは(レポートへのアクセス権の付与による)リアルタイム・データを共有します。
「要素」ページでは、レポートに含める要素を指定します。
要素は事前に定義されているコンテンツのビルディング・ブロックで、様々な情報をレポートに追加できます。レポート要素の例としては、グラフ、表、イメージなどがあります。必要に応じて、各要素のパラメータ、およびレポート上での要素のレイアウトを変更することもできます。要素をカスタマイズするために、レポート・レベルのターゲットを継承または上書きする必要があるかどうかを指定できます。たとえば、データベース・インスタンスのパフォーマンス情報を表示するレポートを作成する場合は、各要素は同一のターゲットからデータを継承および表示する必要があります。ユーザーが指定したホストとベースライン・ホストを比較して、2つのホストのパフォーマンス・インジケータを同時に表示する場合は、要素の半分はユーザー選択を継承する必要があり、後の半分はターゲットとしてベースライン・ホストをハードコードする必要があります。
「プレビュー」をクリックして、生成されるレポートの状態を確認し、必要に応じてさらに変更します。
「OK」をクリックします。
「一般」ページで指定したカテゴリとサブカテゴリの下の「レポート定義」の一覧に、カスタマイズしたレポートが表示されます。
Enterprise Managerでは、対話形式でレポートを表示することも、レポートの生成を柔軟にスケジュールすることもできます。たとえば、環境内のすべてのサーバーについてのインベントリ・スナップショット・レポートを毎晩生成する、といったことができます。
レポート定義ウィザードの「スケジュール」ページでレポートの生成をスケジュールする方法について説明します。
レポートをスケジュールするには、次のようにします。
レポートのホームページで、変更するレポートを選択して、「編集」をクリックします。
レポート定義の編集ウィザードが表示されます。
「スケジュール」サブタブをクリックします。
「スケジュール・レポート」オプションを選択します。
スケジュールのタイプを指定します。
指定できるのは、1回(即時、または将来の指定したとき)または繰り返しです。頻度、週の指定日または月の指定日、およびレポート生成を続行する必要がある期日または周期など、繰り返すスケジュールに対して様々な追加オプションを指定します。
必要であれば、生成されるたびにレポートのコピーを保存するよう選択します。
必要であれば、生成時にレポートを送信する1つ以上の電子メール・アドレスを指定します。
パージ・ポリシーを指定します。
パージ・ポリシーを使用すると、毎回どのくらいレポートをコピーして保存するかを指定できます。たとえば、過去30日以内に作成されたレポートのみ保存する顧客もいれば、一度に最大10部コピーを保持する顧客もいます。
「OK」をクリックします。
スケジュールに従って、レポートが生成されるようになります。
情報パブリッシャを使用すれば、ユーザー・コミュニティ全体でレポートを簡単に共有できます。情報パブリッシャでは、Enterprise Managerのロールと特権に従って、Enterprise Manager管理者のみが参照可能な情報に関するレポートを作成できます。レポートを共有する場合、管理者はレポート・ビューアにビューア権限または所有者権限を持つレポートの表示を許可できます。
Lindaのマネージャは、このレポートを表示するためだけにGrid Controlを使用したくありません。レポートをセキュアなURLに公開します。マネージャとレポートを共有し、毎日午前8時に電子メールで送信します。マネージャおよび顧客にレポートにアクセスできるURLを提供します。この場合、Enterprise ManagerレポートのWebサイトを使用できます。
Enterprise Manager管理者は、他の管理者やロールとレポートを共有できます。顧客や経営者などのEnterprise Manager管理者ではない人とレポートを共有することが必要になる場合もあります。このようなユーザーとの情報共有を容易にするため、Enterprise Managerは、ユーザーの認証を必要としない独立したレポート用Webサイトを提供します。
レポートを共有する方法について説明します。
レポートを公開するには、次のようにします。
レポートのホームページで、共有するレポートを選択して、「編集」をクリックします。
レポート定義の編集ウィザードが表示されます。
「アクセス」サブタブをクリックします。
「追加」をクリックして、生成されたレポートを表示できるEnterprise Manager管理者またはロールを指定します。
Enterprise ManagerレポートのWebサイトでレポートを表示できるようにするには、「Enterprise Managerにログインせずに表示可能」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
「一般」ページで指定したカテゴリとサブカテゴリの下の「レポート定義」の一覧に、カスタマイズしたレポートが表示されます。