サービスまたはフィルタの初期化パラメータは、Coherenceのオペレーション・コンフィギュレーション・デプロイメント・ディスクリプタの<init-param>
要素によって定義されます。init-param
の下に表示されるパラメータは、作業対象のサービスまたはフィルタによって異なります。
次の各項では、これらのサービスおよびフィルタに構成可能なパラメータについて説明します。
各項の表では、様々な要素で構成可能な具体的な<param-name>
と<param-value>
のペアについて説明します。「パラメータ名」列にはparam-name
要素の値が、「値の説明」列には対応するparam-value
要素に指定できる値が示されています。
たとえば、表I-1のエントリのサンプルは、init-params
要素が例I-1または例I-2の構成のようになることを示しています。
表I-1 表のエントリのサンプル
パラメータ値 | 値の説明 |
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例I-1 init-param構成のサンプル
... <init-params> <init-param> <param-name>local-storage</param-name> <param-value>false</param-value> </init-param> </init-params> ...
または、次のようになります。
例I-2 init-param構成の別サンプル
... <init-params> <init-param> <param-name>local-storage</param-name> <param-value>true</param-value> </init-param> </init-params> ...
DistributedCache <services
>の要素では、表I-2に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、「キャッシュ・コンフィギュレーションの要素」で記述されているディスクリプタcoherence-cache-config.xml
内の<distributed-scheme
>要素の一部として指定することもできます。
表I-2 DistributedCacheサービスのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
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DistributedCacheサービスのうち、各保存単位のバックアップ・データをキャッシュに保持するメンバーの数を指定します。この値が0になっていると、異常終了した場合にキャッシュ内のデータの一部が失われます。この値がNになっていると、即座に終了したクラスタ・ノードの数がN以内の場合、キャッシュ・データが保持されます。サイズMの分散キャッシュを維持する場合、クラスタ内の合計メモリー使用量はクラスタ・ノードの数に依存するのではなく、M*(N+1)となります。 推奨値は、0、1または2です。 デフォルト値は1です。 |
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customタイプにのみ適用されます。カスタム記憶域実装のクラス名を指定します。クラスに |
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file-mappedタイプにのみ適用されます。ディスク永続性マネージャ( デフォルト値は、Javaランタイムによって指定されるデフォルトの一時ディレクトリです。 |
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off-heapおよびfile-mappedタイプにのみ適用されます。バッファの初期サイズをバイト単位で指定します。この要素の値は、
値に係数が含まれていない場合は、 有効な値は、 デフォルト値は |
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off-heapおよびfile-mappedタイプにのみ適用されます。バッファの最大サイズをバイト単位で指定します。この要素の値は、
値に係数が含まれていない場合は、 有効な値は、 デフォルト値は |
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schemタイプにのみ適用されます。 |
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バックアップ・データの保持に使用する記憶域のタイプを指定します。有効な値は次のとおりです。
デフォルト値は 事前構成されている値は |
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リース所有権の精度を指定します。リリース2.3以降で使用できます。有効な値は次のとおりです。
値が デフォルト値は |
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この 通常、コンフィギュレーション・ファイル内ではこの値を未指定にしておき、システム・プロパティ 有効な値は、 事前構成されている値は |
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パーティションの数は素数とし、いずれのパーティションのサイズも50MBを超えることのないように十分なパーティション数を指定する必要があります。 サンプルのサービス記憶域サイズの適切なデフォルト設定を次に示します。 service storage parition-count _______________ ______________ 100M 257 1G 509 10G 2039 50G 4093 100G 8191 最初の1,000個の素数のリストについては、次のサイトを参照してください。
有効値は正の整数です。 デフォルト値は、 |
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レスポンスが来るまでクライアントが待機する最大時間を指定します。この時間を超過すると、元のリクエストが破棄されます。リクエスト時間はクライアント側で測定されるもので、対応するサーバー・ノードに対して実行のためのリクエストが送信されてからの経過時間に次の時間を加えたものです。
有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
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標準的なリースの継続時間をミリ秒単位で指定します。リースがこのミリ秒数を超過すると、ロックは自動的に解放されます。期限切れが発生しないリースを指定するには、この値をゼロに設定します。この設定の目的は、スタック・スレッドを原因とするデッドロックまたはブロックが発生しないようにすることです。最長の予想ロック継続時間より高い(たとえば、トランザクション・タイムアウトより高い)値を設定する必要があります。また、 有効な値は、桁数の多い正の数値またはゼロです。デフォルト値は0です。 |
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タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。 注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングとみなされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( 有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
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タイムアウト可能なタスク(たとえば、 有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
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分散キャッシュ・サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。 有効な値は、正の整数またはゼロです。 デフォルト値は0です。事前構成されている値は |
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プライマリ・バケット分散のしきい値をキロバイト単位で指定します。分散キャッシュ・サービスに新しいノードが結合する場合、またはサービスのメンバーのいずれかの結合が解除される場合、残りのノードによって、バケット所有権の再分散タスクが実行されます。このプロセスでは、所有権情報とともに既存のデータの均衡化が再実行されます。このパラメータでは、データ転送通信で優先されるメッセージ・サイズを示します。この値を低く設定すると、分散プロセスの所要時間は長くなりますが、このアクティビティ実行中のネットワーク帯域幅の使用量は軽減されます。 有効な値は、ゼロより大きな整数です。 デフォルト値は512(0.5MB)です。事前構成されている値は |
ReplicatedCache services
の要素では、表I-3に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、「キャッシュ・コンフィギュレーションの要素」で記述されているディスクリプタcoherence-cache-config.xml
内のreplicated-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表I-3 ReplicatedCacheサービスのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
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リース所有権の精度を指定します。リリース2.3以降で使用できます。有効な値は次のとおりです。
値が デフォルト値は |
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リースの問題を最新のロック・ホルダーに転送するかどうかを指定します。 有効な値は、 デフォルト値は |
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標準的なリースの継続時間をミリ秒単位で指定します。リースがこのミリ秒数を超過すると、ロックは自動的に解放されます。期限切れが発生しないリースを指定するには、この値をゼロに設定します。この設定の目的は、スタック・スレッドを原因とするデッドロックまたはブロックが発生しないようにすることです。最長の予想ロック継続時間より高い(たとえば、トランザクション・タイムアウトより高い)値を設定する必要があります。また、packet-delivery/timeout-millisecondsの値より高い値を設定することをお薦めします。 有効な値は、桁数の多い正の数値またはゼロです。 デフォルト値は0です。 |
InvocationService
services
の要素では、表I-4に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、「キャッシュ・コンフィギュレーションの要素」で記述されているディスクリプタcoherence-cache-config.xml
内のinvocation-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表I-4 InvocationServiceのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
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タイムアウト可能なリクエスト(たとえば、
有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
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タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングと見なされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( |
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タイムアウト可能なタスク(たとえば、 有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
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起動サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。 有効な値は、正の整数またはゼロです。事前構成されている値は デフォルト値は0です。 |
ProxyService services
の要素では、表I-5に記載されたパラメータがサポートされます。この設定は、「キャッシュ・コンフィギュレーションの要素」で記述されているディスクリプタcoherence-cache-config.xml
内のproxy-scheme
要素の一部として指定することもできます。
表I-5 ProxyServiceのパラメータ
パラメータ名 | 値の説明 |
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プロキシ・サービスで使用されるデーモン・スレッドの数を指定します。ゼロの場合、関連するタスクはすべて、サービス・スレッドで実行されます。 有効な値は、正の整数またはゼロです。 デフォルト値は0です。 |
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タスクが実行できる時間をミリ秒単位で指定します。この時間を超過すると、ハングしたと見なされます。 注意: ポストされたタスクがまだ開始されていない場合は、ハングとみなされません。この属性は、スレッド・プールが使用されている( 有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
|
タイムアウト可能なタスク(たとえば、 有効な値は、正の整数またはゼロです(ゼロの場合は、デフォルト・タイムアウトがないことを示します)。 |
圧縮filters
(com.tangosol.net.CompressionFilter
)では、表I-6に記載されたパラメータがサポートされます(詳細は、java.util.zip.Deflater
を参照)。