OracleDecimal構造

OracleDecimal構造は、データベース内のOracle NUMBERまたは任意のOracleの数値を表します。

クラスの継承

System.Object

System.ValueType

Oracle.DataAccess.Types.OracleDecimal

宣言

// ADO.NET 2.0: C#
 public struct OracleDecimal : IComparable, INullable, IXmlSerializable

// ADO.NET 1.x: C#public struct OracleDecimal : IComparable, INullable

スレッド安全性

パブリック静的メソッドはスレッドセーフですが、インスタンス・メソッドではスレッド安全性は保証されません。

備考

.NETのDecimalデータ型では最大28までの精度しか保持できませんが、OracleDecimalでは最大38までの精度を格納できます。精度が28を超える値を持つOracleDecimalからOracleDecimal.Valueプロパティにアクセスすると、例外がスローされます。OracleDecimalの実際の値を取得するには、OracleDecimal.ToString()メソッドを使用します。または、BinDataプロパティにより、OracleDecimal値をバイト配列として内部Oracle NUMBER書式で取得する方法があります。

例

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class OracleDecimalSample
{
  static void Main(string[] args)
  {
    // Illustrates the range of OracleDecimal vs. .NET decimal
    OracleDecimal decimal1 = OracleDecimal.MinValue;
    OracleDecimal decimal2 = OracleDecimal.MaxValue;
    OracleDecimal decimal3 = new OracleDecimal(decimal.MinValue);
    OracleDecimal decimal4 = new OracleDecimal(decimal.MaxValue);
 
    // Print the ranges
    Console.WriteLine("OracleDecimal can range from\n{0}\nto\n{1}\n",
      decimal1, decimal2);
    Console.WriteLine(".NET decimal can range from\n{0}\nto\n{1}", 
      decimal3, decimal4);
  }
}

要件

ネームスペース: Oracle.DataAccess.Types

アセンブリ: Oracle.DataAccess.dll

Microsoft .NET Frameworkバージョン1.0以降

関連項目:

Oracle.DataAccess.Typesネームスペース
OracleDecimalメンバー
OracleDecimalコンストラクタ
OracleDecimal静的フィールド
OracleDecimal静的（比較）メソッド
OracleDecimal静的（操作）メソッド
OracleDecimal静的（対数）メソッド
OracleDecimal静的（三角法）メソッド
OracleDecimal静的（比較）演算子
OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）
OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）
OracleDecimalプロパティ
OracleDecimalインスタンス・メソッド

OracleDecimalメンバー

OracleDecimalメンバーは次の表にリストされています。

OracleDecimalコンストラクタ

OracleDecimalコンストラクタを、表12-27にリストします。

表12-27 OracleDecimalコンストラクタ

コンストラクタ	説明
OracleDecimalコンストラクタ	`OracleDecimal`構造の新しいインスタンスをインスタンス化します（オーバーロード）

OracleDecimal静的フィールド

OracleDecimal静的フィールドを、表12-28にリストします。

表12-28 OracleDecimal静的フィールド

フィールド	説明
MaxPrecision	最大精度を表す定数（38）
MaxScale	最大の位取りを表す定数（127）
MaxValue	この構造の最大値である、9.9…9 x 10¹²⁵を表す定数
MinScale	最小の位取りを表す定数（-84）
MinValue	この構造の最小値である、-1.0 x 10¹³⁰の定数
NegativeOne	ある負の値の定数
Null	`OracleDecimal`インスタンスに割り当てることができるNULL値を表します
One	ある正の値の定数
Pi	数のPI値の定数
Zero	ゼロ値の定数

OracleDecimal静的（比較）メソッド

OracleDecimal静的（比較）メソッドを、表12-29にリストします。

表12-29 OracleDecimal静的（比較）メソッド

メソッド	説明
Equals	2つの`OracleDecimal`値が同じかどうかを判別します（オーバーロード）
GreaterThan	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します
GreaterThanOrEqual	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します
LessThan	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します
LessThanOrEqual	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します
NotEquals	2つの`OracleDecimal`値が等しくないかどうかを判別します

OracleDecimal静的（操作）メソッド

OracleDecimal静的（操作）メソッドを、表12-30にリストします。

表12-30 OracleDecimal静的（操作）メソッド

メソッド	説明
Abs	`OracleDecimal`の絶対値を戻します
Add	2つの`OracleDecimal`構造を追加します
AdjustScale	指定された桁数を持つ新しい`OracleDecimal`を戻し、位取りが元より小さい場合に数値を四捨五入するか切り捨てるかを示します
Ceiling	`OracleDecimal`構造の上限に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
ConvertToPrecScale	新規の精度と位取りを持つ、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Divide	`OracleDecimal`値を別の値で除算します
Floor	`OracleDecimal`構造の下限に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Max	2つの指定した`OracleDecimal`構造の最大値を戻します
Min	2つの指定した`OracleDecimal`構造の最小値を戻します
Mod	2つの`OracleDecimal`構造のモジュールに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Multiply	2つの`OracleDecimal`構造を掛けた結果に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Negate	指定した`OracleDecimal`構造の否定に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Parse	`string`を`OracleDecimal`に変換します
Round	指定した`OracleDecimal`構造の値、および指定された位置で四捨五入された値に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
SetPrecision	新規に指定された精度を持つ、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Shift	指定した`OracleDecimal`構造の値に値が設定され、指定された数だけ右に小数点の位置がシフトされた、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Sign	`OracleDecimal`構造の符号を判別します
Sqrt	指定した`OracleDecimal`構造の平方根に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Subtract	ある`OracleDecimal`構造を別の構造から引いた結果に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Truncate	指定された位置で`OracleDecimal`を切り捨てます

OracleDecimal静的（対数）メソッド

OracleDecimal静的（対数）メソッドを、表12-31にリストします。

表12-31 OracleDecimal静的（対数）メソッド

メソッド	説明
Exp	指定した指数に累乗したeに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Log	指定した`OracleDecimal`構造の対数値に値が設定された、指定した`OracleDecimal`構造を戻します（オーバーロード）
Pow	指定した指数に呼び出された、指定した`OracleDecimal`構造に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します（オーバーロード）

OracleDecimal静的（三角法）メソッド

OracleDecimal静的（三角法）メソッドを、表12-32にリストします。

表12-32 OracleDecimal静的（三角法）メソッド

メソッド	説明
Acos	コサイン値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Asin	サイン値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Atan	タンジェント値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Atan2	タンジェントが2つの指定した`OracleDecimal`構造の比率である角度（ラジアン）を戻します
Cos	指定した角度（ラジアン）のコサイン値を戻します
Sin	指定した角度（ラジアン）のサイン値を戻します
Tan	指定した角度（ラジアン）のタンジェント値を戻します
Cosh	指定した角度（ラジアン）の双曲線コサインを戻します
Sinh	指定した角度（ラジアン）の双曲線サインを戻します
Tanh	指定した角度（ラジアン）の双曲線タンジェントを戻します

OracleDecimal静的（比較）演算子

OracleDecimal静的（比較）演算子を、表12-33にリストします。

表12-33 OracleDecimal静的（比較）演算子

演算子	説明
operator+	2つの`OracleDecimal`値を追加します
operator /	`OracleDecimal`値を別の値で除算します
operator ==	2つの`OracleDecimal`値が等しいかどうかを判別します
operator >	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します
operator >=	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します
operator !=	2つの`OracleDecimal`値が等しくないかどうかを判別します
operator <	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します
operator <=	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します
operator *	2つの`OracleDecimal`構造を乗算します
operator -	ある`OracleDecimal`構造を別の構造から減算します
operator -	`OracleDecimal`構造を否定します
operator%	2つの`OracleDecimal`構造のモジュールに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します

OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）

OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）を、表12-34にリストします。

表12-34 OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）

演算子	説明
implicit operator OracleDecimal	インスタンス値を`OracleDecimal`構造に変換します（オーバーロード）
explicit operator OracleDecimal	インスタンス値を`OracleDecimal`構造に変換します（オーバーロード）

OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）

OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）を、表12-35にリストします。

表12-35 OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）

演算子	説明
explicit operator byte	`OracleDecimal`値の`byte`表現を戻します
explicit operator decimal	`OracleDecimal`値の`decimal`表現を戻します
explicit operator double	`OracleDecimal`値の`double`表現を戻します
explicit operator short	`OracleDecimal`値の`short`表現を戻します
explicit operator int	`OracleDecimal`値の`int`表現を戻します
explicit operator long	`OracleDecimal`値の`long`表現を戻します
explicit operator float	`OracleDecimal`値の`float`表現を戻します

OracleDecimalプロパティ

OracleDecimalプロパティを、表12-36にリストします。

表12-36 OracleDecimalプロパティ

プロパティ	説明
BinData	Oracleの内部書式におけるOracle `NUMBER`を表すバイト配列を戻します
Format	`ToString()`の書式を指定します
IsInt	現行インスタンスが整数であるかどうかを示します
IsNull	現行インスタンスにNULL値があるかどうかを示します
IsPositive	現行インスタンスが`0`より大きいかどうかを示します
IsZero	現行インスタンスに`zero`値があるかどうかを示します
Value	`decimal`値を戻します

OracleDecimalインスタンス・メソッド

OracleDecimalインスタンス・メソッドを、表12-37にリストします。

表12-37 OracleDecimalインスタンス・メソッド

メソッド	説明
CompareTo	現行インスタンスを指定したオブジェクトと比較し、相対値を表す整数を戻します
Equals	オブジェクトが`OracleDecimal`のインスタンスであるかどうか、およびオブジェクトの値が現行インスタンスと等しいかどうかを判別します（オーバーロード）
GetHashCode	現行インスタンスのハッシュ・コードを戻します
GetType	`System.Object`からの継承
ToByte	現行インスタンスの`byte`表現を戻します
ToDouble	現行インスタンスの`double`表現を戻します
ToInt16	現行インスタンスの`Int16`表現を戻します
ToInt32	現行インスタンスの`Int32`表現を戻します
ToInt64	現行インスタンスの`Int64`表現を戻します
ToSingle	現行インスタンスの`Single`表現を戻します
ToString	`Object.ToString()`をオーバーロードします現行インスタンスの`string`表現を戻します

関連項目:

OracleDecimalコンストラクタ

OracleDecimalコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスをインスタンス化します。

オーバーロード・リスト:

OracleDecimal(byte [ ])

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したバイト配列にその値を設定します。このバイト配列は、Oracle NUMBER書式です。
OracleDecimal（decimal）

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したDecimal値にその値を設定します。
OracleDecimal(double)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したdouble値にその値を設定します。
OracleDecimal(int)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したInt32値にその値を設定します。
OracleDecimal(float)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したSingle値にその値を設定します。
OracleDecimal(long)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したInt64値にその値を設定します。
OracleDecimal(string)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したstring値にその値を設定します。
OracleDecimal(string, string)

このコンストラクタでは、指定したstring値および数値書式を使用して、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成します。

関連項目:

OracleDecimal(byte [ ])

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したバイト配列にその値を設定します。このバイト配列は、Oracle NUMBER書式です。

宣言

// C#
public OracleDecimal(byte [] bytes);

パラメータ

bytes

内部Oracle書式でOracle NUMBERを表すバイト配列

例外

ArgumentException: bytesパラメータは内部Oracle NUMBER書式ではないか、またはbytesには無効な値があります。

ArgumentNullException: bytesパラメータがNULLです。

関連項目:

OracleDecimal（decimal）

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したDecimal値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(decimal decX);

パラメータ

decX

指定されたDecimal値

関連項目:

OracleDecimal(double)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したdouble値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(double doubleX)

パラメータ

doubleX

指定されたdouble型の値

例外

OverFlowException: 指定したdoubleの値がOracleDecimalの最大値より大きいか、または最小値より小さいです。

備考

指定されたdouble型の値に従って、OracleDecimalには次の値が含まれます。

double.PositiveInfinity: 正の無限大値
double.NegativeInfinity: 負の無限大値。
double.NaN: NULL値

関連項目:

OracleDecimal(int)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したInt32値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(int intX);

パラメータ

intX

指定されたInt32値

関連項目:

OracleDecimal(float)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したSingle値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(float floatX);

パラメータ

floatX

指定されたfloat値

備考

指定されたfloat値に従って、OracleDecimalには次の値が含まれます。

float.PositiveInfinity: 正の無限大値

float.Negativeinfinity: 負の無限大値

float.NaN: NULL値

関連項目:

OracleDecimal(long)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したInt64値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(long longX);

パラメータ

longX

指定されたInt64値

関連項目:

OracleDecimal(string)

このコンストラクタでは、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成し、指定したstring値にその値を設定します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(string numStr);

パラメータ

numStr

指定されたstring値

例外

ArgumentException: numStrパラメータはOracleDecimalの無効な文字列表現です。

ArgumentNullException: numStrパラメータがNULLです。

OverFlowException: numStrの値はOracleDecimalの最大値より大きい、または最小値より小さい値です。

関連項目:

OracleDecimal(string, string)

このコンストラクタでは、指定したstring値および数値書式を使用して、OracleDecimal構造の新規インスタンスを作成します。

宣言

// C#
public OracleDecimal(string numStr, string format);

パラメータ

numStr

指定されたstring値
format

指定された数値format

例外

ArgumentException: numStrパラメータはOracleDecimalの無効な文字列表現であるか、またはnumStrはformatで指定された数値書式ではありません。

ArgumentNullException: numStrパラメータがNULLです。

OverFlowException: numStrパラメータの値はOracleDecimalの最大値より大きい、または最小値より小さい値です。

備考

数値書式に小数点およびグループ・セパレータが含まれる場合、指定された文字列では、スレッドのOracleGlobalization.NumericCharactersで定義された文字を使用する必要があります。

数値書式に通貨記号またはISO通貨記号が含まれる場合、指定された文字列では、OracleGlobalization.Currency、OracleGlobalization.ISOCurrencyおよびOracleGlobalization.DualCurrencyプロパティで個別に定義された記号を使用する必要があります。

例

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Client;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class OracleDecimalSample
{
  static void Main(string[] args)
  {
    // Set the nls parameters related to currency
    OracleGlobalization info = OracleGlobalization.GetClientInfo();
    info.Currency = "$";
    info.NumericCharacters = ".,";
    OracleGlobalization.SetThreadInfo(info);
    
    // Construct an OracleDecimal using a valid numeric format
    OracleDecimal dec = new OracleDecimal("$2,222.22","L9G999D99");
 
    // Print "$2,222.22"
    Console.WriteLine(dec.ToString()); 
  }
}

関連項目:

OracleDecimal静的フィールド

OracleDecimal静的フィールドを、表12-38にリストします。

表12-38 OracleDecimal静的フィールド

フィールド	説明
MaxPrecision	最大精度を表す定数（38）
MaxScale	最大の位取りを表す定数（127）
MaxValue	この構造の最大値である、9.9…9 x 10¹²⁵を表す定数
MinScale	最小の位取りを表す定数（-84）
MinValue	この構造の最小値である、-1.0 x 10¹³⁰の定数
NegativeOne	ある負の値の定数
Null	`OracleDecimal`インスタンスに割り当てることができるNULL値を表します
One	ある正の値の定数
Pi	数のPI値の定数
Zero	ゼロ値の定数

関連項目:

MaxPrecision

この静的フィールドは最大精度である、38を表します。

宣言

// C#
public static readonly byte MaxPrecision;

関連項目:

MaxScale

この静的フィールドは最大の位取りである、127の定数です。

宣言

// C#
public static readonly byte MaxScale;

関連項目:

MaxValue

この静的フィールドは、この構造の最大値である、9.9…9 x 10¹²⁵（38個の9の後に88個のゼロが続く）の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal MaxValue;

関連項目:

MinScale

この静的フィールドは、最大の位取りである-84の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly int MinScale;

関連項目:

MinValue

この静的フィールドは、この構造の最小値である、-1.0 x 10¹³⁰の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal MinValue;

関連項目:

NegativeOne

この静的フィールドはある負の値の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal NegativeOne;

関連項目:

Null

この静的フィールドは、OracleDecimalインスタンスに割り当てることができるNULL値を表します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal Null;

関連項目:

One

この静的フィールドはある正の値の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal One;

関連項目:

Pi

この静的フィールドは数のPI値の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal Pi;

関連項目:

Zero

この静的フィールドはゼロ値の定数を示します。

宣言

// C#
public static readonly OracleDecimal Zero;

関連項目:

OracleDecimal静的（比較）メソッド

OracleDecimal静的（比較）メソッドを、表12-39にリストします。

表12-39 OracleDecimal静的（比較）メソッド

メソッド	説明
Equals	2つの`OracleDecimal`値が同じかどうかを判別します（オーバーロード）
GreaterThan	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します
GreaterThanOrEqual	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します
LessThan	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します
LessThanOrEqual	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します
NotEquals	2つの`OracleDecimal`値が等しくないかどうかを判別します

関連項目:

Equals

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値が等しいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool Equals(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値が等しい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

GreaterThan

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool GreaterThan(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より大きい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

GreaterThanOrEqual

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以上であるかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool GreaterThanOrEqual(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以上である場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

LessThan

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool LessThan(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より小さい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

LessThanOrEqual

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以下であるかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool LessThanOrEqual(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以下である場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

NotEquals

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値が等しくないかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool NotEquals(OracleDecimal value1, OracleDecimal value2);

パラメータ

value1

最初のOracleDecimal
value2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値が等しくない場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

OracleDecimal静的（操作）メソッド

OracleDecimal静的（操作）メソッドを、表12-40にリストします。

表12-40 OracleDecimal静的（操作）メソッド

メソッド	説明
Abs	`OracleDecimal`の絶対値を戻します
Add	2つの`OracleDecimal`構造を追加します
AdjustScale	指定された桁数を持つ新しい`OracleDecimal`を戻し、位取りが元より小さい場合に数値を四捨五入するか切り捨てるかを示します
Ceiling	`OracleDecimal`構造の上限に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
ConvertToPrecScale	新規の精度と位取りを持つ、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Divide	`OracleDecimal`値を別の値で除算します
Floor	`OracleDecimal`構造の下限に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Max	2つの指定した`OracleDecimal`構造の最大値を戻します
Min	2つの指定した`OracleDecimal`構造の最小値を戻します
Mod	2つの`OracleDecimal`構造のモジュールに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Multiply	2つの`OracleDecimal`構造を掛けた結果に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Negate	指定した`OracleDecimal`構造の否定に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Parse	`string`を`OracleDecimal`に変換します
Round	指定した`OracleDecimal`構造の値、および指定された位置で四捨五入された値に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
SetPrecision	新規に指定された精度を持つ、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Shift	指定した`OracleDecimal`構造の値に値が設定され、指定された数だけ右に小数点の位置がシフトされた、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Sign	`OracleDecimal`構造の符号を判別します
Sqrt	指定した`OracleDecimal`構造の平方根に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Subtract	ある`OracleDecimal`構造を別の構造から引いた結果に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Truncate	指定された位置で`OracleDecimal`を切り捨てます

関連項目:

Abs

このメソッドでは、OracleDecimalの絶対値を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Abs(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal

戻り値

OracleDecimalの絶対値

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Add

このメソッドにより、2つのOracleDecimal構造を加えます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Add(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

OracleDecimal構造を戻します。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

AdjustScale

このメソッドにより、指定された桁数を持つ新しいOracleDecimalを戻し、位取りが元より小さい場合に数値を四捨五入するか切り捨てるかを示します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal AdjustScale(OracleDecimal val, int digits,
     bool fRound);

パラメータ

val

OracleDecimal
digits

桁数
fRound

数値を四捨五入するか切り捨てるかを示します。trueに設定すると数値を四捨五入し、falseに設定すると数値を切り捨てます。

戻り値

OracleDecimal

備考

指定したOracleDecimalにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

例

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class AdjustScaleSample
{
  static void Main(string[] args)
  {
    OracleDecimal dec1 = new OracleDecimal(5.555); 
 
    // Adjust Scale to 2 with rounding off
    OracleDecimal dec2 = OracleDecimal.AdjustScale(dec1, 2, true);
 
    // Prints 5.56
    Console.WriteLine(dec2.ToString()); 
 
    // Adjust Scale to 2 with truncation
    OracleDecimal dec3 = OracleDecimal.AdjustScale(dec1, 2, false);
 
    // Prints 5.55
    Console.WriteLine(dec3.ToString()); 
  }
}

関連項目:

Ceiling

このメソッドにより、指定したOracleDecimalの上限に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Ceiling(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

ConvertToPrecScale

このメソッドにより、新規の精度と位取りを持つ、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal ConvertToPrecScale(OracleDecimal val
    int precision, int scale);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
precision

精度。精度の範囲は1から38です。
scale

小数点の右の桁数。位取りの範囲は-84から127です。

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimalにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

例

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class ConvertToPrecScaleSample
{
  static void Main(string[] args)
  {
    OracleDecimal dec1 = new OracleDecimal(555.6666);
 
    // Set the precision of od to 5 and scale to 2
    OracleDecimal dec2 = OracleDecimal.ConvertToPrecScale(dec1,5,2);
 
    // Prints 555.67
    Console.WriteLine(dec2.ToString()); 
 
    // Set the precision of od to 3 and scale to 0
    OracleDecimal dec3 = OracleDecimal.ConvertToPrecScale(dec1,3,0);
    
    // Prints 556
    Console.WriteLine(dec3.ToString()); 
  }
}

関連項目:

Divide

このメソッドにより、あるOracleDecimal値を別の値で割ります。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Divide(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

OracleDecimal
val2

OracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Floor

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の下限に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Floor(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Max

このメソッドにより、2つの指定したOracleDecimal構造の最大値を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Max(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

OracleDecimal構造
val2

OracleDecimal構造

戻り値

より大きな値を持つOracleDecimal構造

関連項目:

Min

このメソッドにより、2つの指定したOracleDecimal構造の最小値を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Min(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

OracleDecimal構造
val2

OracleDecimal構造

戻り値

より小さな値を持つOracleDecimal構造

関連項目:

Mod

このメソッドにより、2つのOracleDecimal構造のモジュールに値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Mod(OracleDecimal val1, OracleDecimal divider);

パラメータ

val1

OracleDecimal構造
divider

OracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimal

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Multiply

このメソッドにより、2つのOracleDecimal構造を掛けた結果に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Multiply(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

OracleDecimal構造
val2

OracleDecimal構造

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Negate

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の否定に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Negate(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Parse

このメソッドにより、stringがOracleDecimalに変換されます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Parse (string str);

パラメータ

str

変換される文字列

戻り値

新しいOracleDecimal構造

例外

ArgumentException: numStrパラメータはOracleDecimalの無効な文字列表現です。

ArgumentNullException: numStrパラメータがNULLです。

OverFlowException: numStrの値はOracleDecimalの最大値より大きい、または最小値より小さい値です。

関連項目:

Round

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の値、および指定された位置で四捨五入された値に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Round(OracleDecimal val, int decplace);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
decplace

指定された小数点の位置。値が正である場合、この機能によりOracleDecimal構造の小数点第2位を四捨五入（切り捨て）します。値が負である場合、この機能により小数点第1位を四捨五入（切り捨て）します。

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

SetPrecision

このメソッドにより、新規の指定された精度を持つ、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal SetPrecision(OracleDecimal val, int precision);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
precision

指定された精度。精度の範囲は1から38です。

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定された精度がvalの精度より小さい場合、戻されたOracleDecimalは四捨五入されます。

valにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

例

// C#
 
using System;
using Oracle.DataAccess.Types;
 
class SetPrecisionSample
{
  static void Main(string[] args)
  {
    OracleDecimal dec1 = new OracleDecimal(555.6666);
 
    // Set the precision of dec1 to 3
    OracleDecimal dec2 = OracleDecimal.SetPrecision(dec1, 3);
 
    // Prints 556
    Console.WriteLine(dec2.ToString()); 
 
    // Set the precision of dec1 to 4
    OracleDecimal dec3 = OracleDecimal.SetPrecision(dec1, 4);
 
    // Prints 555.7
    Console.WriteLine(dec3.ToString()); 
  }
}

関連項目:

Shift

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の値に値が設定され、指定された数だけ右に小数点の位置がシフトされた、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Shift(OracleDecimal val, int decplaces);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
decplaces

位置をシフトする、指定された数

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

decplacesが負である場合、左にシフトされます。

関連項目:

Sign

このメソッドでは、OracleDecimal構造の符号を決定します。

宣言

// C#
public static int Sign(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

-1: 指定したOracleDecimalが<0の場合
0: 指定したOracleDecimalが==0の場合
1: 指定したOracleDecimalが>0の場合

例外

OracleNullValueException: 引数にNULL値があります。

関連項目:

Sqrt

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の2乗根に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Sqrt(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimal構造

例外

ArgumentOutOfRangeException: 指定されたOracleDecimal構造はゼロより小さいです。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Subtract

このメソッドにより、あるOracleDecimal構造を別の構造から引いた結果に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Subtract(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

OracleDecimal構造
val2

OracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Truncate

このメソッドにより、OracleDecimalを指定された位置で切り捨てます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Truncate(OracleDecimal val, int pos);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
pos

指定された位置。値が正である場合、この機能によりOracleDecimal構造の小数点第2位を四捨五入（切り捨て）します。値が負である場合、これによりOracleDecimal構造の小数点第1位を四捨五入（切り捨て）します。

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

OracleDecimal静的（対数）メソッド

OracleDecimal静的（対数）メソッドを、表12-41にリストします。

表12-41 OracleDecimal静的（対数）メソッド

メソッド	説明
Exp	指定した指数に累乗したeに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します
Log	指定した`OracleDecimal`構造の対数値に値が設定された、指定した`OracleDecimal`構造を戻します（オーバーロード）
Pow	指定した指数に呼び出された、指定した`OracleDecimal`構造に値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します（オーバーロード）

関連項目:

Exp

このメソッドにより、指定したOracleDecimalへ累乗したeに値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Exp(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Log

Logにより、指定したOracleDecimal構造の対数に値が設定された、指定したOracleDecimal構造を戻します。

オーバーロード・リスト:

Log(OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の自然対数（ベースe）に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。
Log(OracleDecimal, int)

このメソッドにより、指定したベース内の、指定したOracleDecimal構造の対数に値が設定された、指定したOracleDecimal構造を戻します。
Log(OracleDecimal, OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したベース内の、指定したOracleDecimal構造の対数に値が設定された、指定したOracleDecimal構造を戻します。

関連項目:

Log(OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造の自然対数（ベースe）に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Log(OracleDecimal val);

パラメータ

val

対数が計算されるOracleDecimal構造

戻り値

valの自然対数（ベースe）に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

例外

ArgumentOutOfRangeException: 指定したOracleDecimal値はゼロより小さいです。

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

指定したOracleDecimal構造にゼロ値がある場合、結果は定義されず、戻されたOracleDecimal構造にはNULL値があります。

関連項目:

Log(OracleDecimal, int)

このメソッドにより、指定したベース内の、指定したOracleDecimal構造の対数に値が設定された、指定したOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Log(OracleDecimal val, int logBase);

パラメータ

val

対数が計算されるOracleDecimal構造
logBase

対数のベースを指定するint

戻り値

指定したベース内のvalの対数に値が設定された、新しいOracleDecimal構造

例外

ArgumentOutOfRangeException: 引数がゼロより小さいです。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

両方の引数にゼロ値がある場合、結果は定義されず、戻されたOracleDecimal構造にはNULL値があります。

関連項目:

Log(OracleDecimal, OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したベース内の、指定したOracleDecimal構造の対数に値が設定された、指定したOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Log(OracleDecimal val, OracleDecimal logBase);

パラメータ

val

対数が計算されるOracleDecimal構造
logBase

対数のベースを指定するOracleDecimal構造

戻り値

指定したベースのvalの対数を戻します。

例外

ArgumentOutOfRangeException: valまたはlogBaseパラメータのいずれかがゼロより小さいです。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

両方の引数にゼロ値がある場合、結果は定義されず、戻されたOracleDecimal構造にはNULL値があります。

関連項目:

Pow

Powにより、指定した指数に呼び出された、指定したOracleDecimal構造に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

オーバーロード・リスト:

Pow(OracleDecimal, int)

このメソッドにより、指定したInt32指数に呼び出された、指定したOracleDecimal値に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。
Pow(OracleDecimal, OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したOracleDecimal指数に呼び出された、指定したOracleDecimal構造に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

関連項目:

Pow(OracleDecimal, int)

このメソッドにより、指定したInt32指数に呼び出された、指定したOracleDecimal値に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Pow(OracleDecimal val, int power);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
power

指数を指定する整数

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Pow(OracleDecimal, OracleDecimal)

このメソッドにより、指定したOracleDecimal指数に呼び出された、指定したOracleDecimal構造に値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Pow(OracleDecimal val, OracleDecimal power);

パラメータ

val

OracleDecimal構造
power

指数を指定するOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

OracleDecimal静的（三角法）メソッド

OracleDecimal静的（三角法）メソッドを、表12-42にリストします。

表12-42 OracleDecimal静的（三角法）メソッド

メソッド	説明
Acos	コサイン値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Asin	サイン値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Atan	タンジェント値が指定した`OracleDecimal`構造である角度（ラジアン）を戻します
Atan2	タンジェントが2つの指定した`OracleDecimal`構造の比率である角度（ラジアン）を戻します
Cos	指定した角度（ラジアン）のコサイン値を戻します
Sin	指定した角度（ラジアン）のサイン値を戻します
Tan	指定した角度（ラジアン）のタンジェント値を戻します
Cosh	指定した角度（ラジアン）の双曲線コサインを戻します
Sinh	指定した角度（ラジアン）の双曲線サインを戻します
Tanh	指定した角度（ラジアン）の双曲線タンジェントを戻します

関連項目:

Acos

このメソッドでは、コサインが指定したOracleDecimal構造である、ラジアンの角度を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Acos(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造範囲は（-1から1）です。

戻り値

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Asin

このメソッドにより、サインが指定したOracleDecimal構造である、ラジアンの角度を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Asin(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造範囲は（-1から1）です。

戻り値

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Atan

このメソッドにより、タンジェントが指定したOracleDecimal構造である、ラジアンの角度を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Atan(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal

戻り値

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

備考

引数にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Atan2

このメソッドにより、タンジェントが2つの指定したOracleDecimal構造の比率である、ラジアンの角度を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Atan2(OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

y座標を表すOracleDecimal構造
val2

x座標を表すOracleDecimal構造

戻り値

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Cos

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度のコサインを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Cos(OracleDecimal val);

パラメータ

val

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimalインスタンス

例外

ArgumentOutOfRangeException: valパラメータは正の無限大または負の無限大です。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Sin

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度のサインを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Sin(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

例外

ArgumentOutOfRangeException: valパラメータは正の無限大または負の無限大です。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Tan

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度のタンジェントを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Tan(OracleDecimal val);

パラメータ

val

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimalインスタンス

例外

ArgumentOutOfRangeException: valパラメータは正の無限大または負の無限大です。

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Cosh

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度の双曲線コサインを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Cosh(OracleDecimal val);

パラメータ

val

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimalインスタンス

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Sinh

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度の双曲線サインを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Sinh(OracleDecimal val);

パラメータ

val

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimalインスタンス

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

Tanh

このメソッドにより、ラジアンにおける、指定した角度の双曲線タンジェントを戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal Tanh(OracleDecimal val);

パラメータ

val

ラジアンの角度を表すOracleDecimal構造

戻り値

OracleDecimalインスタンス

備考

引数のいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

OracleDecimal静的（比較）演算子

OracleDecimal静的（比較）演算子を、表12-43にリストします。

表12-43 OracleDecimal静的（比較）演算子

演算子	説明
operator+	2つの`OracleDecimal`値を追加します
operator /	`OracleDecimal`値を別の値で除算します
operator ==	2つの`OracleDecimal`値が等しいかどうかを判別します
operator >	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判別します
operator >=	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以上かどうかを判別します
operator !=	2つの`OracleDecimal`値が等しくないかどうかを判別します
operator <	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判別します
operator <=	2つの`OracleDecimal`値のうち、最初の値が2番目の値以下かどうかを判別します
operator *	2つの`OracleDecimal`構造を乗算します
operator -	ある`OracleDecimal`構造を別の構造から減算します
operator -	`OracleDecimal`構造を否定します
operator%	2つの`OracleDecimal`構造のモジュールに値が設定された、新しい`OracleDecimal`構造を戻します

関連項目:

operator +

このメソッドにより、2つのOracleDecimal値を加えます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal operator + (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

OracleDecimal構造

備考

オペランドのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

operator /

このメソッドにより、あるOracleDecimal値を別の値で割ります。

宣言

/ C#
public static OracleDecimal operator / (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2)

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

OracleDecimal構造

備考

オペランドのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

operator ==

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値が等しいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator == (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

これらの値が等しい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator >

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より大きいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator > (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値が等しくない場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator >=

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以上であるかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator >= (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以上である場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator !=

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が等しくないかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator != (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値が等しくない場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator <

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より小さいかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator < (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値より小さい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator <=

このメソッドでは、2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以下であるかどうかを判断します。

宣言

// C#
public static bool operator <= (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

2つのOracleDecimal値のうち、最初の値が2番目の値以下である場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

operator *

このメソッドでは、2つのOracleDecimal構造を掛けます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal operator * (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

オペランドのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

operator -

このメソッドにより、あるOracleDecimal構造を別の構造から引きます。

宣言

// C#
public static OracleDecimal operator - (OracleDecimal val1, OracleDecimal val2);

パラメータ

val1

最初のOracleDecimal
val2

2番目のOracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

オペランドのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

operator -

このメソッドにより、指定したOracleDecimal構造を否定します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal operator - (OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

指定したOracleDecimal構造にNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

operator%

このメソッドにより、2つのOracleDecimal構造のモジュールに値が設定された、新しいOracleDecimal構造を戻します。

宣言

// C#
public static OracleDecimal operator % (OracleDecimal val, 
    OracleDecimal divider);

パラメータ

val

OracleDecimal
divider

OracleDecimal

戻り値

新しいOracleDecimal構造

備考

オペランドのいずれかにNULL値がある場合、戻されたOracleDecimalにはNULL値があります。

関連項目:

OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）

OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）を、表12-44にリストします。

表12-44 OracleDecimal静的演算子（.NETタイプからOracleDecimalへの変換）

演算子	説明
implicit operator OracleDecimal	インスタンス値を`OracleDecimal`構造に変換します（オーバーロード）
explicit operator OracleDecimal	インスタンス値を`OracleDecimal`構造に変換します（オーバーロード）

関連項目:

implicit operator OracleDecimal

implicit operator OracleDecimalにより、値のOracleDecimal表現を戻します。

オーバーロード・リスト:

implicit operator OracleDecimal(decimal)

このメソッドにより、decimal値のOracleDecimal表現を戻します。
implicit operator OracleDecimal(int)

このメソッドにより、整数のOracleDecimal表現を戻します。
implicit operator OracleDecimal(long)

このメソッドにより、long値のOracleDecimal表現を戻します。

関連項目:

implicit operator OracleDecimal(decimal)

このメソッドにより、decimal値のOracleDecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static implicit operator OracleDecimal(decimal val);

パラメータ

val

decimal値

戻り値

OracleDecimal

関連項目:

implicit operator OracleDecimal(int)

このメソッドにより、整数のOracleDecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static implicit operator OracleDecimal(int val);

パラメータ

val

整数

戻り値

OracleDecimal

関連項目:

implicit operator OracleDecimal(long)

このメソッドにより、long値のOracleDecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static implicit operator OracleDecimal(long val);

パラメータ

val

long値

戻り値

OracleDecimal

関連項目:

explicit operator OracleDecimal

OracleDecimalにより、値のOracleDecimal表現を戻します。

オーバーロード・リスト:

explicit operator OracleDecimal(double)

このメソッドにより、double型のOracleDecimal表現を戻します。
explicit operator OracleDecimal(string)

このメソッドにより、文字列のOracleDecimal表現を戻します。

関連項目:

explicit operator OracleDecimal(double)

このメソッドにより、double型のOracleDecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator OracleDecimal(double val);

パラメータ

val

double

戻り値

OracleDecimal

例外

OverFlowException: 指定したdoubleがOracleDecimalの最大値より大きいか、またはOracleDecimalの最小値より小さい値です。

備考

指定されたdouble型の値に従って、OracleDecimalには次の値が含まれます。

double.PositiveInfinity: 正の無限大値
double.NegativeInfinity: 負の無限大値。
double.NaN: NULL値

関連項目:

explicit operator OracleDecimal(string)

このメソッドにより、文字列のOracleDecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator OracleDecimal(string numStr);

パラメータ

numStr

数値を表すstring

戻り値

OracleDecimal

例外

ArgumentException: numStrパラメータはOracleDecimalの無効な文字列表現です。

関連項目:

OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）

OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）を、表12-45にリストします。

表12-45 OracleDecimal静的演算子（OracleDecimalから.NETへの変換）

演算子	説明
explicit operator byte	`OracleDecimal`値の`byte`表現を戻します
explicit operator decimal	`OracleDecimal`値の`decimal`表現を戻します
explicit operator double	`OracleDecimal`値の`double`表現を戻します
explicit operator short	`OracleDecimal`値の`short`表現を戻します
explicit operator int	`OracleDecimal`値の`int`表現を戻します
explicit operator long	`OracleDecimal`値の`long`表現を戻します
explicit operator float	`OracleDecimal`値の`float`表現を戻します

関連項目:

explicit operator byte

このメソッドにより、OracleDecimal値のbyte表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator byte(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

byte

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: byteでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator decimal

このメソッドにより、OracleDecimal値のdecimal表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator decimal(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

decimal

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: decimalでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator double

このメソッドにより、OracleDecimal値のdouble表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator double(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

double

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: doubleでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator short

このメソッドにより、OracleDecimal値のshort表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator short(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

short

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: shortでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator int

このメソッドにより、OracleDecimal値のint表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator int(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

int

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: intでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator long

このメソッドにより、OracleDecimal値のlong表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator long(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

long

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: longでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

explicit operator float

このメソッドにより、OracleDecimal値のfloat表現を戻します。

宣言

// C#
public static explicit operator float(OracleDecimal val);

パラメータ

val

OracleDecimal構造

戻り値

float

例外

OracleNullValueException: OracleDecimalにNULL値があります。

OverFlowException: floatでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

関連項目:

OracleDecimalプロパティ

OracleDecimalプロパティを、表12-46にリストします。

表12-46 OracleDecimalプロパティ

プロパティ	説明
BinData	Oracleの内部書式におけるOracle `NUMBER`を表すバイト配列を戻します
Format	`ToString()`の書式を指定します
IsInt	現行インスタンスが整数であるかどうかを示します
IsNull	現行インスタンスにNULL値があるかどうかを示します
IsPositive	現行インスタンスが`0`より大きいかどうかを示します
IsZero	現行インスタンスに`zero`値があるかどうかを示します
Value	`decimal`値を戻します

関連項目:

BinData

このプロパティにより、内部Oracle書式でOracle NUMBERを表すバイト配列を戻します。

宣言

// C#
public byte[] BinData {get;}

プロパティ値

内部Oracle書式でOracle NUMBERを表すバイト配列

例外

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

Format

このプロパティではToString()の書式を指定します。

宣言

// C#
public string Format {get; set;}

プロパティ値

書式を指定する文字列

備考

ToString()がOracleDecimalのインスタンス上で呼び出されるときにFormatが使用されます。特定の通貨記号、グループ、または文字列の一部としての小数点セパレータを、ToString()メソッドで必要とする場合にこれは役立ちます。

デフォルトでは、このプロパティは、特別な書式が使用されていないことを示すnullです。

小数点およびグループ・セパレータはスレッドのOracleGlobalization.NumericCharactersによって指定されます。

通貨記号は次のスレッドのプロパティによって指定されます。

OracleGlobalization.Currency
OracleGlobalization.ISOCurrency
OracleGlobalization.DualCurrency

関連項目:

IsInt

このプロパティは現行インスタンスが整数値であるかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsInt {get;}

プロパティ値

現行インスタンスが整数値である場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻すbool値

例外

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

IsNull

このプロパティは現行インスタンスにNULL値があるかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsNull {get;}

プロパティ値

現行インスタンスにNULL値がある場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻すbool値

関連項目:

IsPositive

このプロパティでは、現行インスタンスの値が0より大きいかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsPositive {get;}

プロパティ値

現行インスタンスが0より大きい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻すbool値

例外

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

IsZero

このプロパティは現行インスタンスにゼロの値があるかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsZero{get;}

プロパティ値

現行インスタンスにゼロの値がある場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻すbool値

例外

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

Value

このメソッドにより、decimal値を戻します。

宣言

// C#
public decimal Value {get;}

プロパティ値

decimal値

例外

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

OverFlowException: decimalでは指定したOracleDecimal構造を表すことができません。

備考

decimal値がOracleDecimalから取得されると精度が失われる可能性があります。詳細は、「OracleDecimal構造」の備考を参照してください。

関連項目:

OracleDecimalインスタンス・メソッド

OracleDecimalインスタンス・メソッドを、表12-47にリストします。

表12-47 OracleDecimalインスタンス・メソッド

メソッド	説明
CompareTo	現行インスタンスを指定したオブジェクトと比較し、相対値を表す整数を戻します
Equals	オブジェクトが`OracleDecimal`のインスタンスであるかどうか、およびオブジェクトの値が現行インスタンスと等しいかどうかを判別します（オーバーロード）
GetHashCode	現行インスタンスのハッシュ・コードを戻します
GetType	`System.Object`からの継承
ToByte	現行インスタンスの`byte`表現を戻します
ToDouble	現行インスタンスの`double`表現を戻します
ToInt16	現行インスタンスの`Int16`表現を戻します
ToInt32	現行インスタンスの`Int32`表現を戻します
ToInt64	現行インスタンスの`Int64`表現を戻します
ToSingle	現行インスタンスの`Single`表現を戻します
ToString	`Object.ToString()`をオーバーロードします現行インスタンスの`string`表現を戻します

関連項目:

CompareTo

このメソッドにより、現行インスタンスと指定したオブジェクトを比較し、その相対値を表す整数を戻します。

宣言

// C#
public int CompareTo(object obj);

パラメータ

obj

指定したインスタンス

戻り値

このメソッドでは次の数値が戻されます。

ゼロ未満: 現行インスタンスの値がobjより小さい場合
ゼロ: 現行インスタンスの値がobjと等しい場合
ゼロ超過: 現行インスタンスの値がobjより大きい場合

実装

IComparable

例外

ArgumentException: パラメータはタイプOracleDecimalではありません。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

比較はOracleDecimal間で行う必要があります。たとえば、OracleDecimalインスタンスとOracleBinaryインスタンスを比較することはできません。OracleDecimalを異なるタイプと比較すると、ArgumentExceptionが表示されます。
値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

Equals

Objectをオーバーライドします。

このメソッドは、オブジェクトがOracleDecimalのインスタンスであるかどうか、およびオブジェクトの値が現行インスタンスと等しいかどうかを判別します。

宣言

// C#
public override bool Equals(object obj);

パラメータ

obj

OracleDecimalインスタンス

戻り値

objがOracleDecimalのインスタンスである場合、およびobjの値が現行インスタンスと等しい場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

備考

次のルールが、このメソッドの動作に適用されます。

値を持つすべてのOracleDecimalは、NULL値を持つOracleDecimalより大きい値とみなされます。
NULL値を含む2つのOracleDecimalは等しくなります。

関連項目:

GetHashCode

Objectをオーバーライドします。

このメソッドにより、現行インスタンスのハッシュ・コードを戻します。

宣言

// C#
public override int GetHashCode();

戻り値

ハッシュ・コードを戻します。

関連項目:

ToByte

このメソッドにより、現行インスタンスのbyte表現を戻します。

宣言

// C#
public byte ToByte();

戻り値

byte

例外

OverFlowException: byteでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToDouble

このメソッドにより、現行インスタンスのdouble表現を戻します。

宣言

// C#
public double ToDouble();

戻り値

double

例外

OverFlowException: doubleでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToInt16

このメソッドにより、現行インスタンスのInt16表現を戻します。

宣言

// C#
public short ToInt16();

戻り値

short

例外

OverFlowException: shortでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToInt32

このメソッドにより、現行インスタンスのInt32表現を戻します。

宣言

// C#
public int ToInt32();

戻り値

int

例外

OverFlowException: intでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToInt64

このメソッドにより、現行インスタンスのInt64表現を戻します。

宣言

// C#
public long ToInt64();

戻り値

long

例外

OverFlowException: longでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToSingle

このメソッドにより、現行インスタンスのSingle表現を戻します。

宣言

// C#
public float ToSingle();

戻り値

float

例外

OverFlowException: floatでは現行インスタンスを表すことができません。

OracleNullValueException: 現行インスタンスにはNULL値があります。

関連項目:

ToString

Objectをオーバーライドします。

このメソッドにより、現行インスタンスのstring表現を戻します。

宣言

// C#
public override string ToString();

戻り値

数値を文字列で戻します。

備考

現行インスタンスにNULL値がある場合、戻される文字列は「null」です。

戻される値は、Formatプロパティによって指定された数値書式における、OracleDecimalの文字列表現です。

小数点およびグループ・セパレータはスレッドのOracleGlobalization.NumericCharactersによって指定されます。

通貨記号は次のスレッドのプロパティによって指定されます。

OracleGlobalization.Currency
OracleGlobalization.ISOCurrency
OracleGlobalization.DualCurrency

数値書式が指定されていない場合、Oracleのデフォルト値が使用されます。

関連項目: