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Oracle® TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース11.2.1
B56047-02
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用語集

.odbc.iniファイル(.odbc.ini file)

「ODBC初期化ファイル(ODBC initialization file: ODBC INI)」を参照。

ACIDトランザクション・セマンティクス(ACID transaction semantics)

トランザクションの4つの基本的特性(原子性=atomicity、一貫性=consistency、独立性=isolation、永続性=durability)を表す英語の頭文字。

原子性(atomicity)

トランザクションの特性。この特性によって、データベースにトランザクションのすべての処理を適用するか、すべての処理を適用しないかが決定されます。

バックアップ・インスタンス(backup instance)

特定のバックアップ・パスに存在する、特定のデータベースのバックアップ情報が含まれている一連のファイル。「バックアップ・パス」「全体バックアップ」および「増分バックアップ」も参照。

バックアップ・パス(backup path)

データベースの位置。ディレクトリ名およびオプションのベース名で指定します。

バックアップ・ポイント(backup point)

バックアップを開始する時点。「バックアップ・パス」「全体バックアップ」および「増分バックアップ」も参照。

ビットマップ索引(bitmap index)

索引は表に対する問合せの高速化に使用される。ビットマップ索引は、カーディナリティの低い列のデータを検索および取得する場合に有効。つまり、これらの列は、使用可能な数個の一意の値のみを持つことができる。

キャッシュ・グループ(cache group)

外部キーで関連付けられている一連のキャッシュされた表。

キャッシュ・インスタンス(cache instance)

外部キーで関連付けられている一連の行。各キャッシュ・インスタンスには、キャッシュ・グループのルート表の行が1行のみ、またはキャッシュ・グループの他の表の行が0(ゼロ)行以上含まれる。

クライアント/サーバー(client/server)

アプリケーションの設計および開発に関する1つの方法。この方法では、エンド・ユーザーのマシン(クライアントなど)で実行されているコンポーネントとネットワーク・サーバーの間でアプリケーションの処理を分担する。通常、クライアント・コンポーネントではユーザー・インタフェース要素が実装され、サーバーではデータベース・アクセスが制御される。

クライアント・データソース名(client data source name)

「データソース名,クライアント」を参照。

同時実行性(concurrency)

複数のトランザクションでデータベースにアクセスし、そのデータベースを同時に処理する機能。

接続(connection)

アプリケーションと特定のODBCデータソース間のデータ・パス。

接続属性(connection attribute)

ODBCデータソースへの接続時に使用される接続パラメータを定義する文字列。接続属性は、name=valueの形式(nameはパラメータ名、valueはパラメータの値を表す)で指定する。「接続文字列」も参照。

接続リクエスト(connection request)

ODBCデータソースへの接続をリクエストするためにODBCドライバを使用してアプリケーションからODBCデータソースに送信されるメッセージ。

接続文字列(connection string)

ODBCデータソースへの接続時に使用される接続パラメータを定義する文字列。接続文字列は、1つ以上の接続属性をセミコロンで区切って指定する。

一貫性(consistency)

トランザクションの特性。この特性によって、各トランザクション間で一貫性を保持したままデータベースが変換される。

カーソル(cursor)

アプリケーションで、SQL問合せの結果を繰り返し実行するために使用される制御構造。

データソース定義(data source definition)

ODBCデータソースの接続時に使用される接続パラメータを定義する接続属性の名前付きコレクション。「データソース名」も参照。

データソース名(data source name)

エンド・ユーザーまたはアプリケーションがODBCデータソース定義を参照する場合に使用する論理名。「データソース定義」の意味に誤用される場合がある。「データソース定義」およびODBC.INIファイルも参照。

データソース名,クライアント(data source name, client)

TimesTen Clientマシンに定義されたデータソース名(サーバー・マシン上のサーバーDSNを指します)。

データソース名,サーバー(data source name, server)

サーバー・マシンに定義されたシステム・データソース名(システムDSN)。TimesTen Serverの稼働中は、ネットワーク上のすべてのTimesTen Clientでサーバー・データソース名を使用できる。

データソース名,システム(data source name, system)

特定マシンのすべてのユーザーがアクセスできるデータソース名。

データソース名,ユーザー(data source name, user)

データソース名を作成したユーザーのみがアクセスできるデータソース名。

ドライバ(driver)

「ODBCドライバ」を参照。

DSN

「データソース名」を参照。

DSN,クライアント(DSN, client)

「データソース名,クライアント」を参照。

DSN,サーバー(DSN, server)

「データソース名,サーバー」を参照。

DSN,システム(DSN, system)

「データソース名,システム」を参照。

DSN,ユーザー(DSN, user)

「データソース名,ユーザー」を参照。

永続性(durability)

トランザクションの特性。この特性によって、システムに障害が発生した場合でも、コミット済のトランザクションの結果が保持される。

環境変数(environment variable)

アプリケーションに構成パラメータを渡すために使用できる名前/ペア。オペレーティング・システムで保持される。

イベント(event)

アプリケーション、サービスまたはオペレーティング・システムでのロギング・メカニズムで追跡できるアクティビティまたは状態変化。「ロギング」「プロトコル・メッセージ・ロギング」および「イベント・ビューア」も参照。

イベント・ビューア(event viewer)

Windowsで、オペレーティング・システムのイベント・ログの内容を表示するために使用するユーティリティ・プログラム。

全体バックアップ(full backup)

データベースの完全なコピーを作成するデータベースのバックアップ・プロシージャ。通常、データベースの最初のバックアップは、全体バックアップである必要があります。「増分バックアップ」も参照。

ハッシュ索引(hash index)

索引は表に対する問合せの高速化に使用される。ハッシュ索引は、1つ以上の列で完全一致する行を検索する場合に有効。

ホスト(host)

コンピュータの一種。通常、ネットワーク上の他のコンピュータにサービスを提供するネットワーク上のコンピュータを指す。

ホスト名(host name)

ネットワーク上の特定のコンピュータを一意に識別する文字列名。たとえば、athenathames.mycompany.comなど。「ホスト」も参照。

インライン列(in-line column)

値が、行のその他の列値とともに物理的に格納されている列。

増分バックアップ(incremental backup)

最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降に作成されたすべてのトランザクション・ログ・レコードが既存のバックアップに追加されるデータベース・バックアップ・プロシージャ。「バックアップ・インスタンス」および「全体バックアップ」も参照。

初期化ファイル(initialization file)

「ODBC.INIファイル」を参照。

IPアドレス(IP address)

ネットワーク上のコンピュータを一意に識別する数値アドレス。4つの数字をドットで区切って指定する。インターネット・プロトコル・アドレスの略称。たとえば、123.61.129.91など。

IPC

プロセス間通信。

独立性(isolation)

トランザクションの特性。この特性によって、システムにトランザクションが1つのみ存在する場合と同様に各トランザクションが実行される。

リスナー・スレッド(listener thread)

TimesTenサーバーで稼働しているスレッド。TimesTen Clientからの接続リクエストを受信および処理する。

ロギング(logging)

アプリケーション、サービスまたはオペレーティング・システムで、処理中に発生した特定のイベントを記録するプロセス。

マルチスレッド(multithreading)

1つのプロセスで複数のスレッドを制御するプログラミング・パラダイム。

ネットワーク・アドレス(network address)

ネットワーク上の特定のコンピュータを一意に識別するホスト名およびIPアドレス。たとえば、123.61.129.91athenathams.mycompany.comなど。

ODBC

「Open Database Connectivity(ODBC)」を参照。

ODBC管理者(ODBC Administrator)

Windowsでデータソース定義を作成、設定および削除するためのユーティリティ・プログラム。

ODBCデータソース(ODBC data source)

「データソース名」(DSN)を参照。

ODBCデータソース名(ODBC data source name)

「データソース名」(DSN)を参照。

ODBCドライバ(ODBC driver)

ODBC APIで定義されたファンクション・コールを実装し、アプリケーションによるODBCデータソースとの対話を可能にするライブラリ。

ODBCドライバ・マネージャ(ODBC Driver Manager)

ODBCアプリケーションと1つ以上のODBCドライバ間の媒介として動作するライブラリ。

ODBC初期化ファイル(ODBC initialization file: ODBC INI)

ODBC INIファイルには、データソースと各データソースのプロパティのリストが含まれる。各データソース名に対してドライバのプロパティが定義されている必要がある。これにより、接続コールが実行されたときにドライバがロードできます。

Open Database Connectivity(ODBC)

データベースに依存しないアプリケーション・プログラミング・インタフェース。これによって、アプリケーションで、異機種間のリレーショナル・データベースおよび非リレーショナル・データベースに保存したデータにアクセス可能になる。X/OpenのSQL Access Groupが開発したCall-Level Interface(CLI)仕様に基づいている。Microsoft社のWindowsプラットフォームによって初めて一般化された。

Open Database Connectivity(ODBC)はデータベース・アクセス・プロトコルであり、これにより、データベースに接続し、そのデータベースに対してSQL文を準備して実行できる。ODBCドライバと組み合せて使用することで、Excelなどのスプレッドシートに保存されたデータなど、任意のデータソースにアプリケーションからアクセスできる。ODBCは広く使用されている標準APIであるため、ODBC標準に準拠するようにアプリケーションを記述できる。ODBCドライバは、ODBC標準とアプリケーションがアクセスする特定のデータベースとの間のマッピングをすべて実行する。データソース固有のドライバを使用することで、ODBCに準拠したプログラムは追加の開発作業なしで任意のデータソースにアクセスできる。

TimesTenには、ODBC準拠の任意のタイプのアプリケーションが、TimesTenに付属のODBCドライバを使用してTimesTenにアクセスできるように、ODBCインタフェースが備えられている。

アウトライン列(out-of-line column)

値が、行のその他の列値とは別に物理的に格納されている列。

ファントム行(phantom)

同じトランザクション内で、特定の読取りでは存在し、別の読取りでは存在しない行のこと。これは、同時に実行されている他のトランザクションの処理が原因で発生する。

ping

一方のコンピュータからメッセージを送信し、他方のコンピュータでメッセージが受信されたことが確認されるまでの時間を測定して、ネットワーク上の2台のコンピュータ間の接続をテストするユーティリティ。通常、ネットワーク・ソフトウェアに付属されている。

ポート番号(port number)

「TCP/IPポート番号」を参照。

プロシージャ(procedure)

「ストアド・プロシージャ」を参照。

プロセス(process)

実行中のプログラムのインスタンス。

伝播(propagate)

IMDB Cacheを使用して、IMDB CacheからOracle Databaseに表または行の変更を送信すること。「レプリケート」と対比。

プロトコル・メッセージ・ロギング(protocol message logging)

TimesTen Serverが、TimesTenネットワーク・プロトコルで受信した各メッセージを記録するために使用するプロセス。

範囲索引(range index)

索引は表に対する問合せの高速化に使用される。範囲索引はB+ツリー索引と同様の機能を提供し、特定の範囲内の列値を持つ行を取得する場合に最適。

レプリケート(replicate)

表または行の変更をデータベース間で送信すること。「伝播」と対比。

結果セット(result set)

SQL問合せの結果を表す0(ゼロ)行以上のデータのコレクション。

ロールバック(rollback)

トランザクションの処理を取り消すこと。これによって、トランザクションで変更されたすべての項目が元の状態に戻される。

行バッファリング(row buffering)

TimesTen Clientで使用されるパフォーマンス強化機能。これによって、クライアントは、TimesTen Serverからの各メッセージでSQL問合せの複数の結果行を受信して、ネットワーク通信を軽減できる。

RPC

リモート・プロシージャ・コール。

スケーラビリティ(scalability)

パフォーマンスを大幅に低下させずに、システム・リソースに対して増大している要求にシステムまたはアプリケーションで対応できる程度。

スキーマ(schema)

スキーマは、ユーザーの作成時にそのユーザーに対して自動的に作成される。スキーマは特定のユーザーのネームスペースであり、このユーザーが所有するすべてのオブジェクトはこのスキーマに属し、すべてのオブジェクトはスキーマ修飾名で識別される。たとえば、ユーザーPATはPATスキーマに属する。また、PATが所有するオブジェクトEMPLOYEESPAT.EMPLOYEESとして識別される。

ユーザーがスキーマ名なしでオブジェクトを参照すると、TimesTenはその名前をそのユーザーのスキーマで解決しようとする。オブジェクトが存在しない場合、TimesTenは名前をSYS.EMPLOYEESに解決しようとする。

ユーザーは、通常、自分のスキーマのすべてのオブジェクトに対するすべての権限を持つ。これらの権限を取り消すことはできない。

サーバー・データソース名(server data source name)

「データソース名、サーバー」を参照。

サーバーDSN(server DSN)

「データソース名、サーバー」を参照。

システムDSN(system DSN)

「データソース名、システム」を参照。

短縮名(shorthand name)

特定のTimesTen Serverを参照するために使用する論理名。エンド・ユーザーは、短縮名を使用すると、ホスト名およびポート番号を入力せずにTimesTen Serverに接続できる。

SMP

対称型マルチプロセッシング。2つ以上の類似したプロセッサが高帯域幅のリンクを介して相互に接続され、1つのオペレーティング・システムで制御されるハードウェア構成。各プロセッサは、I/Oデバイスに等しくアクセスできる。

SNMP

Simple Network Management Protocol。ネットワークでノードを管理するために使用される。

SQL

Structured Query Language。

スタックのオーバーフロー状態(stack overflow condition)

エラー状態の一種。スレッドまたはプロセスのスタック使用量が、スタックに割り当てられた領域の量を超えている。

ストアド・プロシージャ(stored procedure)

データベースに格納されている実行可能オブジェクトまたは名前付きエンティティ。入力パラメータおよび出力パラメータで起動したり、SQL問合せで返される結果と同様の結果を返すことができます。

システム・アカウント(system account)

Windows環境で、オペレーティング・システムおよび特定のオペレーティング・システム・サービスで使用される特別なアカウント。TimesTenサービスおよびTimesTen Serverは、このシステム・アカウントによって実行される。

システムDSN(system DSN)

「データソース名、システム」を参照。

TCP/IP

インターネット上のコンピュータで使用される通信プロトコル。Transport Control Protocol/Internet Protocolの略称。

TCP/IPポート番号(TCP/IP port number)

複数の同時接続がサポートされているホストへの接続のエンド・ポイントを識別するためにTCP/IPで使用される番号。

telnet

ユーティリティ・プログラムおよびプロトコルの一種。これを使用すると、特定のコンピュータのユーザーが仮想端末をオープンし、リモート・ホストにログインして、このホストの端末ユーザーとして通信できるようになる。

スレッド(thread)

プロセス内でプログラム・コードを実行する独立した順序。「プロセス」も参照。

スレッドセーフODBCドライバ(thread-safe ODBC driver)

マルチスレッド・サーバーおよびクライアントをサポートするODBCドライバ。TimesTen Data ManagerドライバおよびTimesTen Clientドライバはスレッドセーフ。

タイムアウト・エラー(timeout error)

エラー状態の一種。リクエストされた処理が、指定時間内に完了しなかったことを示す。「タイムアウト時間」も参照。

タイムアウト時間(timeout interval)

処理の完了にかかる最大時間を指定する構成パラメータ。「タイムアウト・エラー」も参照。

TimesTen Client

(1)エンド・ユーザーがTimesTen Serverを使用してデータソースにアクセスできるようにするODBCドライバ。(2)TimesTen Clientソフトウェアをインストールしたコンピュータ。エンド・ユーザーまたはアプリケーションは、TimesTen Clientドライバを使用すると、使用可能なTimesTenサーバーで管理されているデータソースにアクセスできる。

TimesTen Client/Serverネットワーク・プロトコル(TimesTen Client/Server network protocol)

ネットワーク上でのデータの交換のためにTimesTen ClientおよびTimesTen Serverで使用されるプロトコル。

TimesTen Data Server

(1)ネットワーク上のTimesTen ClientでTimesTenデータソースを使用できるようにするアプリケーション・プログラム。(2)TimesTen Data Serverソフトウェアが実行されているコンピュータ。

TimesTen Serverアドレス(TimesTen Server address)

TimesTen Serverのインストール時に、ソフトウェアをインストールするコンピュータを識別するために使用するホスト名またはIPアドレス。

トランザクション(transaction)

データベースのデータに対して実行する1つの処理または一連の処理。トランザクションに定義された処理は、処理全体を完了する必要があり、トランザクションの一部が失敗すると、トランザクション全体が失敗する。「ACIDトランザクション・セマンティクス」も参照。

UCS-4

固定幅で32ビットのUnicodeキャラクタ・セット。文字ごとに32ビットの記憶域が使用される。この規格では、最初の65,536コード・ポイントはUCS-2文字となるため、各文字をUCS-2の32ビット拡張として表示できる。

UTF-16

ISO/IEC 10646規格で定義されているエンコーディング方法。各Unicode文字は、2バイトの整数または2バイトの整数のペアのいずれかで表される。ヨーロッパ言語のスクリプトおよびほとんどのアジア言語のスクリプトの文字は、2バイトで表される。サロゲート・ペアは、4バイトで表される。サロゲート・ペアは、2バイト文字の元の範囲には含まれていなかった使用頻度の低いアジア言語の文字などを表す。

ユーザー・アカウント(user account)

ユーザー名、パスワードおよびアクセス権の組合せ。これによって、個々のユーザーにオペレーティング・システムへのアクセス権を付与する。

ユーザー・データソース名(user data source name)

「データソース名,ユーザー」を参照。

ユーザーDSN(user DSN)

「データソース名、ユーザー」を参照。

ユーザー・マネージャ(User Manager)

ユーザー・アカウントの作成およびアクセス権やグループ・メンバーシップの割当てに使用するWindowsのユーティリティ・プログラム。

Windowsソケット(Winsock)(Windows sockets: Winsock)

Windowsプラットフォームで、TCP/IP転送用の標準的なバイナリ・インタフェースを定義したAPI。このAPIでは、最初にBerkeley UNIXで定義されたBerkeleyソケット・インタフェースにWindows固有の拡張機能が追加されている。