Oracle® TimesTen In-Memory Database TimesTen to TimesTen開発者および管理者ガイド リリース11.2.1 B56053-02 |
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Oracle Clusterwareで管理されるTimesTenアクティブ・スタンバイ・ペアを設定するには、この章で説明する属性を使用します。これらの属性は、cluster.oracle.ini
ファイルに指定します。ttCWAdmin
ユーティリティは、cluster.oracle.ini
ファイルの情報に基づいて、アクティブ・スタンバイ・ペアを作成および管理します。
この項では、次の各表にOracle ClusterwareのTimesTen構成属性を示します。
名前 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
|
Oracle Clusterwareで管理されるアプリケーションのステータスを確認するためのコマンドライン |
なし |
|
Oracle Clusterwareで管理されるアプリケーションの名前 |
なし |
|
Oracle Clusterwareで管理されるアプリケーションを起動するためのコマンドライン |
なし |
|
Oracle Clusterwareで管理されるアプリケーションを停止するためのコマンドライン |
なし |
|
アプリケーションのリンク先となるデータベース。 |
なし |
|
アクティブ・スタンバイ・ペアがキャッシュ・グループをレプリケートするかどうかを指定します。 |
N |
|
キャッシュ・グリッドのメンバーになっているアクティブ・スタンバイ・ペアのアクティブ・データベース用およびスタンバイ・データベース用に、キャッシュ・グリッド・エージェントが使用するポート番号のリストを指定します。 |
なし |
|
マスター・データベースに関連付けることができる2つの仮想IPアドレスのリスト。 |
なし |
|
クラスタに含まれないサブスクライバ・ホストのリスト。 |
なし |
|
アクティブ・データベースのバックアップ先となるディレクトリ。 |
なし |
|
サブスクライバ・データベースを配置できるホスト名のリスト。 |
なし |
サブスクライバ・データベースに関連付けることができる仮想IPアドレスのリスト。 |
なし |
|
|
各ホストで仮想IPアドレスに対して使用されるパブリック・ネットワーク・アダプタの名前。 |
なし |
|
仮想IPアドレスのネットマスク。 |
なし |
名前 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
|
障害が検出された後で、アプリケーションを監視するOracle Clusterwareリソースがフェイルオーバーを実行する前に待機する時間(秒)。 |
0 |
|
Oracle Clusterwareリソースで許容される同時障害の数。この値を超えると、アクティブ・スタンバイ・ペアで障害が発生したとみなされ、バックアップのリカバリが実行されます。構成で仮想IPアドレスが使用されない場合、または |
2 |
|
TimesTenアプリケーション・コンテナが特定のアプリケーションに対するアクション・スクリプトの完了を待機する時間(秒)。 |
60 |
|
両方のマスター・データベースで障害が発生した場合にアクティブ・データベースをバックアップから自動的にリカバリするかどうかを指定します。 |
No |
|
障害の発生後、データベースを新しいホストに移行する前にOracle Clusterwareが待機する時間(秒)。 |
60 |
|
Oracle Clusterwareで許容できるリソース障害の数。 |
2 |
|
レプリケーション・スキームのマスター・データベースに関するすべての |
なし |
|
アクティブ・スタンバイ・ペアを監視するプロセスの監視間隔を表す整数(秒)。 |
5 |
|
アクティブ・データベースのバックアップ間隔(秒)。 |
0(無効) |
|
アクティブ・スタンバイ・ペアのスキームを表すSQL文。 |
なし |
|
次の全体バックアップまでに実行される増分バックアップの回数。 |
5 |
|
アクティブ・スタンバイ・ペアのスキームのRETURNサービス属性。 |
なし |
|
レプリケーション・スキームのサブスクライバ・データベースに関するすべての |
なし |
|
障害が発生したとみなされてモニター・プロセスが起動される前にOracle Clusterwareが待機する時間(秒)。 |
21600(秒単位。6時間) |
この属性は、cluster.oracle.ini
ファイルで各DSNに対して指定する必要があります。デフォルト値はありません。
必要な属性のリストは、表8-1「必要な属性」を参照してください。属性の詳細は、この項を参照してください。
この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアのマスター・データベースを配置できるホスト名のリストを指定します。クラスタの初期起動時およびクラスタの再起動後のアクティブ・データベースは、リストに最初に指定されているホストに配置されます。この指定順序には次の例外があります。
クラスタが停止したときにアクティブ・データベースおよびスタンバイ・データベースが特定のノードにすでに存在していた場合、クラスタを再起動すると、アクティブ・データベースおよびスタンバイ・データベースはそのままそのノードに配置されます。
クラスタを起動したとき、既存の唯一のデータベースがMasterHosts
に最初に指定されていないノード上に存在していた場合、アクティブ・データベースはそのノード上に構成されます。MasterHosts
に最初に指定されているホストには、スタンバイ・データベースが配置されます。
スキームに仮想IPアドレスが含まれていない場合、2つのマスター・ホストのみが許可されます。
設定
MasterHosts
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
MasterHosts |
ホスト名のカンマ区切りのリスト。指定する最初のホストは、アクティブ・スタンバイ・ペアの初期アクティブ・データベースになります。 |
この属性は、Oracle Clusterwareの構成に応じて必要となる場合があります。デフォルト値はありません。場合によって必要な属性のリストは、表8-2「場合によって必要な属性」を参照してください。属性の詳細は、この項を参照してください。
この属性は、AppName
で指定されたアプリケーションのステータスを確認するユーザー指定のスクリプトまたはプログラムを実行するためのコマンドライン全体を示します。この属性には、実行可能ファイルのフルパス名を含める必要があります。パス名に空白が含まれている場合、パス名を二重引用符で囲みます。コマンドは、アプリケーションが実行されている場合は0
(ゼロ)、アプリケーションが実行されていない場合はゼロ以外の数値を返すように記述する必要があります。0(ゼロ)以外の値が検出されると、Oracle Clusterwareは、障害が発生したアプリケーションをリカバリするためのアクションを実行します。
設定
AppCheckCmd
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppCheckCmd |
AppName で指定されたアプリケーションのステータスを確認するアプリケーションを実行するためのコマンドラインを表す文字列。 |
この属性は、Oracle Clusterwareで管理されるアプリケーションの名前を示します。Oracle Clusterwareでは、このアプリケーション名を使用して、対応するリソースを指定します。cluster.oracle.ini
ファイルでアプリケーションについて記述する場合、この属性から始める必要があります。
設定
AppName
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppName |
アプリケーションの名前を表す文字列(testApp など)。 |
この属性は、AppName
で指定されたアプリケーションを起動するコマンドラインを示します。この属性には、実行可能ファイルのフルパス名を含める必要があります。パス名に空白が含まれている場合、パス名を二重引用符で囲みます。
設定
AppStartCmd
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppStartCmd |
AppName で指定されたアプリケーションを起動するためのコマンドラインを表す文字列。 |
この属性は、AppName
で指定されたアプリケーションを停止するコマンドラインを示します。この属性には、実行可能ファイルのフルパス名を含める必要があります。パス名に空白が含まれている場合、パス名を二重引用符で囲みます。
設定
AppStopCmd
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppStopCmd |
AppName で指定されたアプリケーションを停止するためのコマンドラインを表す文字列。 |
この属性は、アプリケーションのリンク先となるデータベースを指定します。
設定
AppType
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppType |
Active : アプリケーションは、アクティブ・スタンバイ・ペアのアクティブ・データベースにリンクします。
|
アクティブ・スタンバイ・ペアがキャッシュ・グループをレプリケートする場合、この属性をY
に設定します。Y
を指定すると、Oracle ClusterwareではTimesTenがOracle Databaseに接続しているとみなされ、Oracleパスワードを入力するよう求められます。
設定
CacheConnect
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
CacheConnect |
値はY (はい)またはN (いいえ)です。デフォルトはN です。 |
この属性は、キャッシュ・グリッドのメンバーになっているアクティブ・スタンバイ・ペアのアクティブ・データベース用およびスタンバイ・データベース用に、キャッシュ・グリッド・エージェントが使用するポート番号のリストを指定します。ポート番号はカンマで区切ります。グローバル・キャッシュ・グループが存在する場合、この属性は必須パラメータです。
設定
GridPort
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
GridPort |
2つのポート番号をカンマで区切ります。次に例を示します。
|
この属性は、2つのマスター・データベースに関連付けられる2つの仮想IP(VIP)アドレスのリストです。高度な可用性のために使用されます。仮想IPアドレスを使用する場合、この属性が必要です。
設定
MasterVIP
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
MasterVIP |
マスター・データベースの2つの仮想IPアドレスを指定するカンマ区切りのリスト。 |
この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに含まれていながらOracle Clusterwareでは管理されないサブスクライバ・ホストのリストを指定します。
設定
RemoteSubscriberHosts
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
RemoteSubscriberHosts |
Oracle Clusterwareで管理されないサブスクライバ・ホストを指定するカンマ区切りのリスト。 |
この属性は、アクティブ・データベースのバックアップが保存されるディレクトリを示します。クラスタのすべてのノードがアクセスできる、共有ファイル・システム内のディレクトリを指定する必要があります。この属性は、RepBackupPeriod
が0(ゼロ)以外の値に設定されている場合のみ必要です。
LinuxおよびUNIXの場合、このディレクトリは、クラスタのすべてのホストが共有する共有パーティションである必要があります。LinuxおよびUNIXプラットフォームでは、このパーティションはNFSまたはOracle Cluster File System(OCFS)である必要があります。Windowsでは、このパーティションはOCFSである必要があります。
バックアップを有効にする場合、Oracle Clusterwareのインストール・プロセスで共有記憶域にOCFSをインストールします。この共有記憶域をアクティブ・スタンバイ・ペアのバックアップに使用できます。
設定
RepBackupDir
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
RepbackupDir |
レプリケーション・バックアップ・ディレクトリのフルパス名。 |
サブスクライバ・データベースを配置できるホスト名のリストを指定します。仮想IPアドレスを使用する場合、このリストは、MasterHosts
属性で指定するマスター・ホストのリストと重複する可能性があります。
サブスクライバを持つアクティブ・スタンバイ・ペアが構成されている場合、この属性が必要です。デフォルト値はありません。
設定
SubscriberHosts
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
SubscriberHosts |
ホスト名のカンマ区切りのリスト。仮想IPアドレスを使用する場合は、サブスクライバの仮想IPアドレスにホストを割り当てる順序。
仮想IPアドレスを使用しない場合、この順序を使用して、 |
この属性は、サブスクライバ・データベースに関連付けられる仮想IPアドレスのリストです。高度な可用性のために使用されます。仮想IPアドレスを使用する場合、この属性が必要です。
設定
SubscriberVIP
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
SubscriberVIP |
1つ以上の仮想IPアドレス。このアドレスは、SubscriberHosts にマッピングされます。サブスクライバの仮想IPアドレスの数により、アクティブ・スタンバイ・ペアの一部として起動されるサブスクライバの数が決定します。サブスクライバの仮想IPアドレスの順序を使用して、AppType がSubscriber[ index ] のアプリケーションのうちで、どのアプリケーションが特定のサブスクライバのデータベースに接続するかが決定されます。 |
この属性は、各ホストで仮想IPアドレスに対して使用されるパブリック・ネットワーク・アダプタの名前です。仮想IPアドレスを使用する場合、この属性が必要です。
設定
VIPInterface
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
VIPInterface |
ネットワーク・アダプタを表す文字列。 |
この属性は、仮想IPアドレスのネットマスクです。仮想IPアドレスを使用する場合、この属性が必要です。
設定
VIPNetMask
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
VIPNetMask |
IPのネットマスク。 |
この属性はオプションで指定します。デフォルト値はありません。オプションの属性のリストは、表8-3「オプションの属性」を参照してください。属性の詳細は、この項を参照してください。
この属性は、障害が検出された後で、アプリケーションを監視しているプロセスがフェイルオーバーを実行する前に待機する時間(秒)を示します。デフォルトは0(ゼロ)です。
設定
AppFailoverDelay
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppFailoverDelay |
障害が検出された後で、アプリケーションを監視しているプロセスがフェイルオーバーを実行する前に待機する時間を表す整数(秒)。デフォルトは0(ゼロ)です。 |
この属性は、Oracle Clusterwareで許容される、アプリケーションのアクション・スクリプトで10×AppScriptTimeout
の時間内に発生した同時障害の数を示します。デフォルトは2です。
設定
AppFailureThreshold
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppFailureThreshold |
Oracle Clusterwareで許容される、アプリケーションのアクション・スクリプトで発生した同時障害の数を示す整数。デフォルトは2です。 |
この属性は、TimesTenアプリケーション・モニター・プロセスが特定のアプリケーションに対する起動アクション・スクリプトおよび停止アクション・スクリプトの完了を待機する時間(秒)を示します。チェック・アクション・スクリプトには構成不可の5秒間のタイムアウト値が適用されるため、この属性の影響を受けません。
設定
AppScriptTimeout
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AppScriptTimeout |
TimesTenアプリケーション・コンテナが特定のアプリケーションに対する起動アクション・スクリプトおよび停止アクション・スクリプトの完了を待機する時間を表す整数(秒)。デフォルトは60です。 |
両方のマスター・データベースで障害が発生した場合にOracle Clusterwareによってアクティブ・データベースがバックアップから自動的にリカバリされるかどうかを指定します。
リカバリを自動化しない場合(AutoRecover
=N
)、ttCWAdmin
-restore
コマンドを使用してデータベースをリカバリできます。
構成でキャッシュ・グループを使用している場合、AutoRecover
は使用できません。
設定
AutoRecover
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
AutoRecover |
Y : 両方のマスター・データベースで障害が発生した場合、アクティブ・データベースは、Oracle Clusterwareによってバックアップから自動的にリカバリされます。
|
この属性は、障害の発生後、データベースを新しいホストに移行する前にOracle Clusterwareが待機する時間(秒)を指定します。待機時間中にデータベースが起動した場合、データベースは再配置されません。この属性は、高度な可用性が構成されている場合に使用されます。デフォルトは60秒です。
設定
DatabaseFailoverDelay
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
DatabaseFailoverDelay |
障害の発生後、データベースを新しいホストに移行する前にOracle Clusterwareが待機する時間を表す整数(秒)。デフォルトは60です。 |
この属性は、Oracle Clusterwareで管理されるリソースで最大10秒間許容される同時障害の数を示します。この値を超えると、アクティブ・スタンバイ・ペアで障害が発生したとみなされ、自動バックアップを使用してスペア・ホストで新しいアクティブ・スタンバイ・ペアが作成されます。基本的な可用性の場合(仮想IPアドレスが構成されていない場合)、または(仮想IPアドレスが使用されている)高度な可用性の構成時にRepBackupPeriod
が0(ゼロ)に設定されている場合、この値は無視されます。
注意: この属性の設定に関係なく、TimesTenで許容されるバックアップ・リソースの障害は1つのみです。 |
設定
FailureThreshold
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
FailureThreshold |
Oracle Clusterwareで管理されるリソースで許容される同時障害の数を表す整数。この値を超えると、アクティブ・スタンバイ・ペアで障害が発生したとみなされ、自動バックアップを使用してスペア・ホストで新しいアクティブ・スタンバイ・ペアが作成されます。デフォルトは2です。 |
この属性は、レプリケーション・スキームのマスター・データベースに関するSTORE
属性を示します。STORE
属性は、アクティブとスタンバイの両方のデータベースに適用されます。レプリケーション・スキームのSTORE
句の定義については、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』を参照してください。
RepDDL
が構成されている場合、この属性は必要ありません。
この属性が設定されていない場合、STORE
属性はデフォルト値になります。「STORE属性の設定」を参照してください。
設定
MasterStoreAttribute
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
MasterStoreAttribute |
レプリケーション・スキームのマスター・データベースに関するSTORE 属性。PORT 20000 TIMEOUT 60 など。 |
この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアを監視するOracle Clusterwareの監視間隔(秒)を示します。
設定
MonInterval
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
MonInterval |
アクティブ・スタンバイ・ペアを監視するOracle Clusterwareの監視間隔を表す整数(秒)。デフォルトは5です。 |
この属性は、アクティブ・データベースのバックアップ間隔(秒)を示します。この属性を0(ゼロ)より大きい値に設定する場合、RepBackupDir
でバックアップ・ディレクトリも指定する必要があります。
設定
RepBackupPeriod
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
RepBackupPeriod |
アクティブ・データベースのバックアップ間隔を表す整数(秒)。値が0(ゼロ)の場合は、バックアップ・プロセスが無効になります。デフォルトは0(ゼロ)です。 |
この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアを作成するSQL文を表します。この属性は、特殊な状況でのみ使用します。たとえば、アクティブ・スタンバイ・ペアから表および順序を除外する必要がある場合、RepDDL
を指定する必要があります。
RepDDL
を設定する場合、次の属性は設定しません。
このSQL文では、データベース・ファイル名の接頭辞は、<DSN>
マクロに置き換えます。また、ホスト名のかわりに、<MASTERHOST[1]>
、<MASTERHOST[2]>
および<SUBSCRIBERHOST[
n
]>
マクロを使用します。
RepDDL
のデフォルト値はありません。
この例では、RepDDL
で2つのマスター・データベースが設定されます。
RepDDL=CREATE ACTIVE STANDBY PAIR <DSN> ON <MASTERHOST[1]>, <DSN> ON <MASTERHOST[2]>
他の例は、「RepDDL属性の使用」を参照してください。
レプリケーション・エージェントのトランスミッタはOracle Clusterwareによって使用されるプライベート・ネットワーク・インタフェースおよびパブリック・ネットワーク・インタフェースを自動的に取得するため、通常はRepDDL
にROUTE
句を設定する必要はありません。ただし、Oracle Clusterwareで管理されていないレプリケーション・スキームのネットワーク接続がホストに存在する場合は、RepDDL
にROUTE
句を含める必要があります。
この属性が使用されている場合、各STORE
句の後に、次のような疑似ホスト名を続ける必要があります。
ActiveHost
ActiveVIP
StandbyHost
StandbyVIP
SubscriberHost
SubscriberVIP
設定
RepDDL
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
RepDDL |
CREATE ACTIVE STANDBY PAIR 文を発行して、アクティブ・スタンバイ・ペアを作成します。デフォルト値はありません。 |
この属性は、次の全体バックアップまでに実行される増分バックアップの回数を指定します。増分バックアップの数は、共有記憶域の容量によって異なります。
この属性を設定すると、パフォーマンスが低下することがあります。記憶域の容量とバックアップの所要時間の間にはトレードオフがあります。増分バックアップは、全体バックアップよりもはるかに高速に実行できます。ただし、全体バックアップが実行されるまで記憶域の消費量は増え続けます。
設定
RepfullbackupCycle
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
RepfullbackupCycle |
次の全体バックアップまでに実行される増分バックアップの回数を表す整数値。デフォルトは5です。 |
この属性は、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームにRETURNサービスを指定します。「RETURNサービスの使用」を参照してください。
この属性に値が指定されていない場合、アクティブ・スタンバイ・ペアはRETURNサービスなしで構成されます。
設定
ReturnServiceAttribute
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
ReturnServiceAttribute |
RETURNサービスのタイプ。RETURN RECEIPT など。デフォルト値はありません。 |
この属性は、レプリケーション・スキームのサブスクライバ・データベースに関するSTORE
属性を示します。STORE
属性は、すべてのサブスクライバに適用されます。レプリケーション・スキームのSTORE
句の定義については、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』を参照してください。
RepDDL
が存在する場合、この属性は必要ありません。
この属性が設定されていない場合、STORE
属性はデフォルト値になります。「STORE属性の設定」を参照してください。
設定
SubscriberStoreAttribute
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
SubscriberStoreAttribute |
サブスクライバ・データベースのSTORE 属性とその値のリスト。
|
この属性は、障害が発生したとみなされてモニター・プロセスが起動される前にOracle Clusterwareが待機する時間を示します(秒)。
アクション・スクリプトによってアクティブ・データベースが複製されるまでに長時間かかる場合があるため、値を数時間に設定することをお薦めします。デフォルトは21600秒(6時間)です。
設定
TimesTenScriptTimeout
は次のように設定します。
属性の表記方法 | 設定 |
---|---|
TimesTenScriptTimeout |
障害が発生したとみなされてモニター・プロセスが起動される前にOracle Clusterwareが待機する時間を表す整数(秒)。デフォルトは21600秒(6時間)です。 |