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Oracle® WebLogic Communication Services 管理ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55505-01
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F Oracle WebLogic Communication Services のエクスポート/インポートの使用

以下の節では、Oracle WebLogic Communication Services のエクスポートおよびインポート機能の使用方法について説明します。


注意 :

このドキュメント内のすべての例では Linux コマンドを使用しています。他のオペレーティング システムの場合は、該当するコマンドを使用してください。

F.1 エクスポート

この節では、OWLCS データのエクスポートに必要な手順を示します。

F.1.1 現在の環境からのデータベース データのエクスポート


注意 :

この手順の最初の 4 つのステップは、RDBMS マシン上で実行します。

Oracle データベース エクスポート ユーティリティのうちのいずれかを使用して、データをエクスポートします。エクスポート コマンドを実行する前に、既存のデータベース マシン上で、エクスポートされたデータのダンプ ファイルとログ ファイルが格納されるディレクトリをファイル システムに作成します。

$ mkdir ~/owlcs_data_pump_dir
  1. データベース インストールの $ORACLE_HOME/bin ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。 以下のコマンドは、sys ユーザまたは system ユーザとして実行できます。

  2. 以下のコマンドを使用して、データベースに DATA_PUMP_DIR を作成します。

    • $ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba

    • プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。

    • SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。

      SQL> create or replace directory DATA_PUMP_DIR as '<full_path_to_the_data_pump_dir_created_above>';
      SQL> commit;
      SQL> quit
      
  3. サブスクライバ データ サービス スキーマのデータをエクスポートします。

    • $ ./expdp "'sys@<db_service> as sysdba'" SCHEMAS=<current_prefix>_orasdpsds DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<current_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<current_prefix>_orasdpsds.log

    • プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。


      注意 :

      上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。コマンドが終了したら、DUMPFILE と LOGFILE にそれぞれ該当する 2 つのファイルが data pump ディレクトリに作成されていることを確認します。

  4. XDMS スキーマのデータをエクスポートします。

    • $ ./expdp "'sys@<db_service> as sysdba'" SCHEMAS=<current_prefix>_orasdpsds DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<current_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<current_prefix>_orasdpsds.log

    • プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。


      注意 :

      上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。コマンドが終了したら、DUMPFILE と LOGFILE にそれぞれ該当する 2 つのファイルが data pump ディレクトリに作成されていることを確認します。

      クライアントがサーバにサインインしたときにロケーション データが再作成されるため、Location Service スキーマのエクスポートは必要ありません。

  5. OWSM ポリシーの移行を完了します。 以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。

    $ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh.
    
  6. 以下のコマンドを実行して、ローカルの WLS インスタンスに接続します。

    wls:/offline> connect('weblogic','weblogic','127.0.0.1:7001')
    

    この例の 'weblogic'/'weblogic' はサンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。実行中の別の WLS インスタンスがある場合、ポートは変更される場合があります (これは WLS AdminServer ポートです)。

  7. 以下の WLST コマンドを実行して、ポリシーとアサーション テンプレートをエクスポートします。 "wlcs_server1" は OWLCS インスタンス名で置き換えます。

    wls:/base_domain/serverConfig> exportMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**',toLocation='/tmp/owsmexport/')
    wls:/base_domain/serverConfig> exportMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**',toLocation='/tmp/owsmexport/')
    
  8. 以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。

    wls:/base_domain/serverConfig> exit()
    
  9. (OWLCS インスタンスがインストールされた [ミドルウェア マシン] であるマシン上で実行します) 次に、「資格ストア」をエクスポートします。OWSM は、クライアント ポリシーのユーザ名およびパスワードの資格と、キーストアのパスワードを資格ストアに格納します。現在のマシンから新しいマシンに <domain>/config/fmwconfig/cwallet.sso をコピーします。 OPSS 移行の一部としてすでに実行している場合は、この手順を省略できます。

  10. UMS 関連の詳細を、新しい環境にエクスポートします (UMS を環境にインストールしている場合)。UMS 関連の詳細を、使用する新しい環境にエクスポートします (UMS を環境にインストールしている場合)。現在の環境と新しい環境で User Messaging Service を使用する場合は、以下の手順を実行します。

    • 以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。

      $ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
      

      注意 :

      これはミドルウェア インスタンスの ORACLE_HOME です。 デフォルトは <middleware_home>/as11gr1wlcs1 ディレクトリです。<middleware_home> は OWLCS がインストールされているディレクトリです。

  11. 以下の WLST コマンドを実行して、ユーザ メッセージング プリファレンス をバックエンド データベースから指定された xml ファイルにダウンロードします。

    wls:/offline> manageUserMessagingPrefs(operation='download', filename='/tmp/userprefs-dump.xml', url='t3://localhost:8001', username='weblogic', password='weblogic')
    

    注意 :

    上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードの組み合わせです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。8001 は UMS が実行している管理対象サーバ ポートです。 必要に応じて、適切な値で置き換えてください。

  12. 以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。

    wls:/offline> exit()
    

F.2 インポート

この節では、OWLCS データのインポートに必要な手順を示します。

  1. データベースのデータをプロダクション環境にインポートします。 Oracle データベース インポート ユーティリティのいずれかを使用して行います。 インポート コマンドを実行する前に、新しいデータベース マシン上で、データ ダンプ ファイルのインポート先およびログ ファイルの格納先となるディレクトリをファイル システムに作成します。

    $ mkdir ~/owlcs_data_pump_dir
    
  2. 古いデータベース マシンの data pump ディレクトリにあるすべての dmp ファイルを上のディレクトリにコピー (ftp またはリモート コピー) します。

  3. プロダクション データベース インストールの $ORACLE_HOME/bin ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。 以下のコマンドは、sys ユーザまたは system ユーザとして実行できます。

    1. 以下のコマンドを使用して、プロダクション データベースに DATA_PUMP_DIR を作成します。

      $ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba
      

      プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。

      SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。

      SQL> create or replace directory DATA_PUMP_DIR as '<full_path_to_the_data_pump_dir_created_above>'
      SQL> commit;
      SQL> quit
      
    2. 以下のコマンドを使用して、<production_prefix>_orasdpsds スキーマのすべてのシーケンスを削除します。

      # $ ./sqlplus sys@<db_service> as sysdba
      

      プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。

      SQL プロンプトで、以下のコマンドを実行します。

      SQL> alter session set current_schema=<production_prefix>_orasdpsds;
      SQL> drop sequence ACCOUNT_SEQ;
      SQL> drop sequence CREDENTIALS_SEQ;
      SQL> drop sequence PRIVATE_IDENTITY_SEQ;
      SQL> drop sequence PUBLIC_IDENTITY_SEQ;
      SQL> drop sequence REALM_SEQ;
      SQL> drop sequence ROLE_SEQ;
      SQL> commit;
      SQL> quit
      
    3. サブスクライバ データ サービス スキーマにデータをインポートします。

      $ ./impdp "'sys@<db_service> as sysdba'" REMAP_SCHEMA=<test_prefix>_orasdpsds:<production_prefix>_orasdpsds TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<test_prefix>_orasdpsds.dmp LOGFILE=<production_prefix>_orasdpsds.log
      

      プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。

      上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。ユーザがすでに存在することを示すエラーは無視します。

    4. XDMS スキーマにデータをエクスポートします。

      $ ./impdp "'sys@<db_service> as sysdba'" REMAP_SCHEMA=<test_prefix>_orasdpxdms:<production_prefix>_orasdpxdms TABLE_EXISTS_ACTION=REPLACE DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR DUMPFILE=<test_prefix>_orasdpxdms.dmp LOGFILE=<production_prefix>_orasdpxdms.log
      

      プロンプトで、sys ユーザのパスワードを入力します。

      上のコマンド ラインの DIRECTORY パラメータの値は、ファイル システム上の実際のディレクトリではなく、DATA_PUMP_DIR として指定する必要があります。ユーザがすでに存在することを示すエラーは無視します。

      クライアントがサーバにサインインしたときにロケーション データが再作成されるため、Location Service スキーマのインポートは必要ありません。

  4. /tmp/owsmexport ディレクトリを新しいマシンにコピーします。

  5. 以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。

    $ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
    
  6. 以下のコマンドを実行して、ローカルの WLS インスタンスに接続します。

    wls:/offline> connect('weblogic','weblogic','127.0.0.1:7001')
    

    注意 :

    上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。実行中の別の WLS インスタンスがある場合、ポートは変更される場合があります (これは WLS AdminServer ポートです)。

  7. 以下の WLST コマンドを実行して、ポリシーとアサーション テンプレートを置き換えます。 wlcs_server1 は OWLCS インスタンス名で置き換えます。

    wls:/base_domain/serverConfig> deleteMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**')
    wls:/base_domain/serverConfig> deleteMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**')
    wls:/base_domain/serverConfig> importMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/assertiontemplates/**',fromLocation='/tmp/owsmexport/')
    wls:/base_domain/serverConfig> importMetadata(application='wsm-pm',server='wlcs_server1',docs='/policies/**',fromLocation='/tmp/owsmexport/')
    
  8. 以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。

    wls:/base_domain/serverConfig> exit()
    

    注意 :

    OWSM キーストアのインポートに関して
    • 現在の環境と新しい環境ではプライベート キーが異なります。このため、これらを移行する必要はありません。

    • パブリック キー、中間証明書、およびルート証明書は、現在の環境から新しい環境に移行できます。これらを移動するには、java keytool の export および import コマンドを使用します。この操作が完了したら、新しい環境内でサービスを呼び出すクライアントに基づいて、これらの証明書が新しい環境に適用できることを確認してください。

    • 新しい環境内でサービスを呼び出すクライアントに基づいて、クライアント証明書、中間 CA 証明書、またはルート CA 証明書の新しいパブリック キーを新しいキーストアに追加する必要があるかどうかを確認してください。

    詳細については、『Oracle Fusion Middleware Security and Administrator's Guide for Web Services』を参照してください。


  9. 新しいマシンに移動します。

  10. 以下のコマンドを実行して、WLST を開始します。

    $ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh
    
  11. 以下の WLST コマンドを実行して、User Messaging Preferences をファイルからバックエンド データベースにアップロードします。

    wls:/offline> manageUserMessagingPrefs(operation='upload', filename='/tmp/userprefs-dump.xml', url='t3://localhost:8001', username='weblogic', password='weblogic')
    

    注意 :

    上の例の 'weblogic'/'weblogic' は、サンプルの WLS admin ユーザ名/パスワードです。 環境内で実際に使用する値でこれらを置き換えてください。8001 は UMS が実行している管理対象サーバ ポートです。 必要に応じて、適切な値で置き換えてください。

  12. アップロードが成功したことを示すメッセージを確認します。以下のコマンドを使用して、WLST コマンド ライン ツールを終了します。

    wls:/offline> exit()
    

    注意 :

    ダウンロードまたはアップロード実行時のさまざまなオプションについては、wls:/offline> プロンプトで help ('manageUserMessagingPrefs') を実行してください。LDAP ストアでプロビジョニングされたユーザ デバイスは動的です。現在の環境と新しい環境が両方とも同じ LDAP ストアをポイントするか、または同じ情報セットを使用するようにコンフィグレーションされることが想定されています。