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Oracle Application Server Adapters for IMS/TMユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61396-01
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1 概要

Oracle Application Server Adapter for IMS/TM(OracleAS Adapter for IMS/TM)を使用すると、Oracle Application ServerをInformation Management System-Transaction Management(IMS/TM)に接続できます。 この章では、OracleAS Adapter for IMS/TMの機能とアーキテクチャの概要について説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

OracleAS Adapter for IMS/TMの概要

IMS/TMは、IBM社のIMS製品ファミリの一部である高性能なトランザクション管理システムです。

IMS/TMのアプリケーション・コンポーネントは、トランザクションと呼ばれる実行可能プログラムです。 これらのプログラムは、通常、COBOLで記述されますが、PL/I、C、Javaなどの他の言語で記述されることもあります。 IMS/TMには、MPP(メッセージ処理プログラム)やBMP(バッチ・メッセージ処理プログラム)などの様々な種類のプログラムがあります。

IMS/TMトランザクションは、OTMA(Open Transaction Manager Access)と呼ばれるAPIを使用して起動されます。3270端末を介して起動される場合もあります。 IMS/TMトランザクションは、ユーザー・インタフェースに使用する画面のメッセージを翻訳して戻す特別なレイヤーを持つ入出力メッセージ概念(MFS)を中心として作成されます。

OTMAに加え、IMS/TMトランザクション・ゲートウェイも用意されています。これにより、TCP/IPでIMS/TMトランザクションにアクセスできるようになります。

OracleAS Adapter for IMS/TMには、次の機能が含まれています。

OracleAS Adapter for IMS/TMのアーキテクチャ

OracleAS Adapterには、次のコンポーネントが含まれています。

次の図は、OracleAS Adapter for IMS/TMのコンポーネントを示しています。

図1-1 アダプタのアーキテクチャ

Oracle Application Server Adapter for IMS/TMのアーキテクチャ
「図1-1 「アダプタのアーキテクチャ」」の説明


注意:

統合アダプタ・アーキテクチャの全体的な説明については、次のマニュアルを参照してください。

『Oracle Application Server Adapter概要』


Oracle Application Serverからレガシー・アプリケーションへの統合の流れ

J2CA 1.5 IMS/TMアダプタは、アプリケーション・クライアントから受け取ったJ2CA相互作用の起動をXMLフォーマットに変換し、XMLフォーマットをレガシー・サーバー上のOracle Connectに渡します。 デーモンは、J2CA 1.5 IMS/TMアダプタ・クライアントから着信するリクエストをリスニングし、リクエストを処理するためにサーバー・プロセスに割り当てます。 接続プーリングの要件など、サーバー・プロセスのプロパティは、デーモン内のワークスペース定義によって設定されます。 サーバー・プロセスにはアプリケーション・エンジンのインスタンスが含まれています。このインスタンスがXMLフォーマットをIMS/TMで理解できる固有の構造に変換し、バックエンド・アダプタに渡します。 バックエンド・アダプタは、リポジトリに格納されているバックエンド・アダプタのメタデータとXMLから変換された着信データに基づいて相互作用を作成し、その相互作用を実行するレガシー・アプリケーションに渡します。 実行の結果は、バックエンド・アダプタを使用してアプリケーション・エンジンに戻されます。結果は、XMLに変換され、クライアントに渡されます。