| Oracle Application Server Adapters for VSAMユーザーズ・ガイド 11g リリース1（11.1.1） B61399-01 |
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この章の構成は、次のとおりです。
ここでは、サンプルを使用するために必要なコンポーネントとシステムの準備方法について説明します。 この項の内容は、次のとおりです。
この例を使用するために必要なインストールと構成の要件は次のとおりです。
Microsoft Windows XP、Windows Vista、Windows Server 2003またはWindows Server 2008が動作し、1GBのRAMを搭載したパーソナル・コンピュータであること。
使用するVSAMアダプタをOracle Application Serverにデプロイしてあること。
OracleAS CICSアダプタをアウトバウンド処理用に構成してあること。 「アウトバウンド相互作用のOracleAS Adapter for VSAMの構成」を参照してください。
Oracle JDeveloperをインストールしてあること。
レガシー・アダプタをデプロイしてあること。
必要なマシンがロードされたOracle Studioがあること。 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」を参照してください。
この章では、BPELを使用してOracle VSAMアダプタを使用する場合の構成手順の例を示します。 これらの例を使用する前に、次のことをよく理解していることが必要です。
J2CA接続の作成方法。 詳細は、「Oracle Connectアダプタの設定」を参照してください。
Oracle Studioを使用したOracleAS Adapters for VSAMの構成方法。 詳細は、「Oracle Connectアダプタの設定」を参照してください。
OracleAS Adapters for VSAMとBPELを統合するには、次のプロセスを実行します。
デザインタイム: 「Oracle Connectアダプタの設定」で説明されているように、OracleAS Adapters for CICSはOracle Studioで構成します。
ランタイム: BPELプロセスをJDeveloperでデプロイした後、構成をテストできます。 「ランタイムの構成」を参照してください。
アウトバウンド・プロセスを設計する前に、次のことを実行する必要があります。
「アウトバウンド相互作用のOracleAS Adapter for VSAMの構成」のタスクを実行して、CICSアダプタを作成し、メタデータをインポートし、相互作用を作成します。
J2CA CICSリソース・アダプタに対する接続を構成します。 この作業は、コネクション・ファクトリを作成して行います。
詳細は、「OracleAS Adapter for VSAMの相互作用のモデリング」を参照してください。
相互作用のためのWSDLファイルとバインディング・ファイルを作成します。 この作業は、JDeveloperでエンドポイントの作成を始める前に、Oracle Studioで行います。 Oracle Studioは、作成する相互作用に基づいて、WSDLファイルとバインディング（jca）ファイルを自動的に作成します。 これらのファイルの作成の詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。
この項では、OracleAS Adapter for VSAMに接続するBPELアウトバウンド・プロセスの作成方法について説明します。 アウトバウンド用のVSAMアダプタの構成方法の詳細は、「OracleAS Adapter for VSAMの相互作用のモデリング」を参照してください。
BPEL Process Managerでプロセスを構成するには、JDeveloperを使用します。 この項では、JDeveloperを使用してVSAMリソース・アダプタ用のBPELアウトバウンド・プロセスを作成する方法について説明します。 次のセクションでは、BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイする方法について説明します。 次のセクションでは、このアウトバウンド・サンプルを実行するために必要な手順について説明します。
アウトバウンド・プロセスを設計する前に、OracleAS Adapter for VSAMとBPEL Process Managerを統合して接続します。
この項では、2つのBPELアウトバウンド・プロセスをデプロイするために必要なデザインタイムの手順について説明します。 これらのプロセスでは、FINDDOCTORというWebサービスが使用されています。 このサービスでは、医師のリストがVSAMデータから検索されます。 アウトバウンド・プロセスを作成するために必要な手順は、次のとおりです。
アウトバウンド用のBPELプロジェクトを作成するには、次の手順を実行します。
JDeveloperで新しいSOAプロジェクトを作成します。
SOAプロジェクトを右クリックして、「新規」を選択します。 図6-1に示すような「新規ギャラリ」が表示されます。
「カテゴリ」リストで「SOA層」を展開し、「サービス・コンポーネント」を選択します。
「項目」リストから「BPELプロセス」を選択し、「OK」をクリックします。 図6-2に示すような「BPELプロセス」画面が表示されます。
「BPELプロセス」画面で次のように入力します。
「名前」を入力します（例: BPELOUTBOUND1）。
プロジェクトを保存する「ディレクトリ」を入力します。
「テンプレート」で「同期BPELプロセス」を選択します。
「OK」をクリックします。 ビジュアル・エディタにBPELプロセスが表示されます。
次に、「サードパーティ・アダプタを使用した医師データの読み取り」を実行します。
サードパーティ・アダプタを使用してDOCTORデータの読み取る必要があります。 SOAは相互作用で定義されているSQLステートメントを実行し、それをリソース・アダプタに渡します。 リソース・アダプタは情報を処理してデータを返します。 サードパーティ・アダプタを作成するには、次の手順を実行します。
左側の「プロジェクト」領域で、composite.xmlをダブルクリックします。 ビジュアル・エディタの下部で、必要に応じて「設計」タブをクリックします。 図6-3は、ビジュアル・エディタのコンポジット・ビューです。
図6-4に示すように、ビジュアル・エディタの「外部参照」レーンにサードパーティ・アダプタをドラッグします。
サードパーティ・アダプタをJDeveloperにドラッグすると、図6-5に示すような「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」画面が表示されます。
「WSDL URL」フィールドの隣のボタンをクリックして、「JCA構成ファイルの作成」で作成したfindDoctor.wsdlファイルを探します。
「タイプ」リストで「参照」を選択します。
「JCAファイル」フィールドの隣のボタンをクリックして、「JCA構成ファイルの作成」で作成したfindDoctor.jcaファイルを探します。
「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。 図6-6に示すようなコンポジット設計が作成されます。
次に、「BPELアウトバウンド・プロセスの設計」の手順を実行します。
このステップでは、BPELプロセスを設計します。 BPELアウトバウンド・プロセスを設計するには、次の作業をします。
コンポジットで、図6-7に示すようにBPELプロセスをサードパーティ・アダプタに接続します。
BPELプロセスをダブルクリックします。
図6-8に示すように、コンポーネント・パレットのBPELプロセスのアクティビティ・セクションから、「Assign」、「Invoke」、もう1つの「Invoke」アクティビティを、処理のためにエディタにドラッグします。
次に、「Invoke_1アクティビティの編集」に進みます。
Invokeアクティビティを編集し、findDoctor相互作用を起動するようにする必要があります。
ビジュアル・エディタで、Invoke_1アクティビティをサードパーティ・アダプタに接続します。 図6-9に示すような「Invokeの編集」画面が表示されます。
Invokeダイアログ・ボックスで、「パートナ・ロールWebサービス・インタフェース」セクションに次の値が設定されていることを確認します。
操作: FINDDOCTOR
「入力」フィールドの隣のプラス記号をクリックし、Invoke_1_findDoctor_InputVariableを選択します。
「出力」フィールドの隣のプラス記号をクリックし、Invooke_1_findDoctor_OutputVariableを選択します。
「OK」をクリックして保存し、次に「プロジェクトのデプロイ」を実行します。
次の手順を実行し、プロジェクトをOracle Application Serverにデプロイします。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を探して、デプロイするプロジェクトを選択します。
「デプロイ」ウィザードで、「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択します。
「次へ」をクリックしてウィザードの最後まで進み、「終了」をクリックしてデプロイします。
この項では、プロジェクトをテストして、アウトバウンド・プロセスが正しく実行されることを確認するための方法について説明します。 アウトバウンド・プロセスをテストするには、次の作業をします。
次の例に示すように、ファイルを作成してFindDoctor.xmlという名前にします。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><CU:FindDoctorData xmlns:CU="http://xmlns.oracle.com/Esb/FindDoctorData" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> <Record1>VSAM</Record1></CU:FindDoctorData>
最初のアダプタ用に定義したC:\tempフォルダにファイルを保存します。 SOAサーバーがファイルを読み取って処理を完了すると、ファイルは削除されます。
2番目のアダプタで定義したC:\tempOutフォルダを開きます。 次の内容のファイルがこのフォルダにコピーされます。
<?xml version="1.0"?> <findDoctorData xmlns="http://xmlns.oracle.com/Esb/findDoctorData"> <Record1 xmlns>="">VSAM</Record1>
このセクションでは、OracleAS Adapter for CICSに接続するメディエータ・アウトバウンド・プロセスを作成する方法を説明します。
メディエータでプロセスを構成するにはJDeveloperを使用します。このセクションでは、JDeveloperを使用してCICSリソース・アダプタ用のメディエータ・アウトバウンド・プロセスを作成する方法を説明します。 次のセクションでは、BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイする方法について説明します。
このセクションでは、メディエータ・アウトバウンド・プロセスのデプロイに必要なデザインタイムの手順について説明します。 プロセスはFINDDOCTORという名前のWebサービスを使用します。 このサービスはデータから医師のリストを検索します。 アウトバウンド・プロセスを作成するために必要な手順は、次のとおりです。
アウトバウンド用のメディエータ・プロジェクトを作成するには、次の手順を実行します。
JDeveloperで新しいSOAプロジェクトを作成します。
SOAプロジェクトを右クリックして、「新規」を選択します。 図6-10に示すような「新規ギャラリ」が表示されます。
「カテゴリ」リストで「SOA層」を展開し、「サービス・コンポーネント」を選択します。
「項目」リストから「メディエータ」を選択し、「OK」をクリックします。 図6-11に示すような「メディエータの作成」画面が表示されます。
「メディエータの作成」画面で次のように入力します。
「名前」を入力します（例: MEDOUTBOUND1）。
「テンプレート」で同期メディエータを選択します。
「OK」をクリックします。 ビジュアル・エディタにメディエータが表示されます。
次に、「サードパーティ・アダプタを使用した医師データの読み取り」を実行します。
サードパーティ・アダプタを使用してDOCTORデータの読み取る必要があります。 相互作用に定義されているSQL文がSOAで実行されて、リソース・アダプタに渡されます。 リソース・アダプタは情報を処理してデータを返します。 サードパーティ・アダプタを作成するには、次の手順を実行します。
左側の「プロジェクト」領域で、composite.xmlをダブルクリックします。 ビジュアル・エディタの下部で、必要に応じて「設計」タブをクリックします。 図6-12は、ビジュアル・エディタのコンポジット・ビューです。
図6-13に示すように、ビジュアル・エディタの「外部参照」レーンにサードパーティ・アダプタをドラッグします。
サードパーティ・アダプタをJDeveloperにドラッグすると、図6-14に示すような「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」画面が表示されます。
「WSDL URL」フィールドの隣のボタンをクリックして、「JCA構成ファイルの作成」で作成したfindDoctor.wsdlファイルを探します。
「タイプ」リストで「参照」を選択します。
「JCAファイル」フィールドの隣のボタンをクリックして、「JCA構成ファイルの作成」で作成したfindDoctor.jcaファイルを探します。
「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。 図6-15に示すようなコンポジット設計が作成されます。
次に、「アウトバウンド・メディエータの設計」の手順を実行します。
この手順では、アウトバウンド・メディエータを設計します。 メディエータ・アウトバウンド・プロセスを設計するには、次の手順を実行します。
コンポジットで、図6-16に示すようにメディエータをサードパーティ・アダプタに接続します。
メディエータ・プロセスをダブルクリックします。
図6-17に示すように「フィルタ式」を開きます。
「マッピング・ルールの作成とファイルのマップ」に進みます。
マッピング・ファイルを作成してファイルをマップするには、次の手順を実行する必要があります。
図6-17に示すように、「フィルタ式」画面の上部のセクションで、「次を使用して変換」フィールドの隣にあるアイコンをクリックします。 図6-18に示すような「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」画面が表示されます。
「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」で「新規マッパー・ファイルの作成」を選択します。 デフォルト値のsingleString_To_Doctor.xslを使用します。
「OK」をクリックします。
ビジュアル・エディタで、クリックしてmediator.mplanタブに戻ります。
図6-17に示すように、「フィルタ式」画面の下部のセクションで、「次を使用して変換」フィールドの隣にあるアイコンをクリックします。 「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」画面が表示されます。
「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」で「新規マッパー・ファイルの作成」を選択します。 デフォルト値のDoctor_To_singleStringを使用します。
singleString_To_Doctorタブをクリックします。 図6-19に示すように、source:findDoctor.wsdlのDoctor要素をMediatorx.wsdlのinp1:input要素に接続します。
Doctor_To_singleStringタブをクリックします。 図6-20に示すように、source:Mediatorx.wsdlのinp1:input要素をfindDoctor.wsdlのDOCTOR属性に接続します。
保存してプロジェクトをデプロイします。
次の手順を実行し、プロジェクトをOracle Application Serverにデプロイします。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を探して、デプロイするプロジェクトを選択します。
「デプロイ」ウィザードで、「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択します。
「次へ」をクリックしてウィザードの最後まで進み、「終了」をクリックしてデプロイします。
