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Oracle Application Server Adapters for Tuxedoユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61400-01
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4 OracleAS Adapter for Tuxedoの統合

相互作用OracleAS Adapter for Tuxedoを構成するには、次のタスクを指定された順序で実行する必要があります。

  1. Oracle StudioでのOracleAS Adapter for Tuxedoの構成

  2. OracleAS Adapter for TuxedoとWebLogicの統合

  3. OracleAS Adapter for Tuxedoの構成


関連項目:

JDeveloperを使用したBPELトランザクション・ゲートウェイ・プロセスの構成

リソース・アダプタのコネクション・ファクトリの構成


OracleAS Adapter for Tuxedoの構成

この章の構成は、次のとおりです。

JCA構成ファイルの作成

以下のセクションでは、Oracle Studioを使用して次のことを行う方法について説明します。

TuxedoアダプタまたはTuxedo Queueアダプタのバインディング・ファイルおよびWSDLファイルを作成するには、次の手順を実行します。

TuxedoアダプタおよびTuxedo QueueアダプタのJCA構成ファイルの作成

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで「Machine」フォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのOracleAS Adapter for Tuxedoの構成」で定義したマシンを開きます。

  4. 「Bindings」を開きます。このコンピュータで使用可能なバインディング構成がリストされます。

  5. 「NAV」バインディングを開きます。 NAVバインディング構成には、コンピュータに格納されているデータソースとアダプタのブランチが含まれています。

  6. 次のいずれかを行います。

    • Tuxedoアダプタの場合は、「Adapters」フォルダを開き、「Tuxedo OracleASアダプタの設定」で定義したTuxedoアダプタを右クリックして、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

    • Tuxedo Queueアダプタの場合は、「Events」フォルダを開き、「Tuxedo Queue OracleASアダプタの設定」で定義したTuxedo Queueを右クリックして、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

    「JCA Configuration Files」ダイアログ・ボックスが開きます。

  7. 「Save to」フィールドで、ファイルを保存する場所のパスを入力するか、または「Browse」を選択して場所を指定します。

  8. 「JNDI Location」フィールドで、必要に応じて、WebLogicコネクション・ファクトリJNDIロケーションのデフォルト値を変更します。

    コネクション・ファクトリがWebLogicサーバーに存在することを確認する必要があります。 コネクション・ファクトリは、アウトバウンド相互作用に対しては必須で、インバウンド相互作用に対してはオプションです。

    バインディング・ファイルの詳細は、「アウトバウンド相互作用のバインディングの構成」または「Tuxedo Queueインバウンド相互作用のバインディングの構成」を参照してください。

  9. 「OK」をクリックして、正しい場所にファイルを作成します。

    「View Genereated Content」ダイアログ・ボックスが表示されます。 このダイアログ・ボックスには、作成されたバインディング・ファイル(*.jca)およびWSDLファイルへのリンクが含まれます。 ファイルを表示または編集する場合は、このダイアログ・ボックスの適切なリンクをクリックします。

    BPEL Process Managerまたはメディエータを使用するときは、これらのファイルを使用します。

Tuxedo GatewayアダプタのJCA構成ファイルの作成

Tuxedo Gatewayアダプタのバインディング・ファイルおよびWSDLファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで「Machine」フォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのOracleAS Adapter for Tuxedoの構成」で定義したマシンを開きます。

  4. 「Bindings」を開きます。このコンピュータで使用可能なバインディング構成がリストされます。

  5. 「Tuxedo Gateway OracleASアダプタの設定」で作成したTGWバインディングを開きます。 TGWバインディング構成には、コンピュータに格納されているデータソースとアダプタのブランチが含まれています。

  6. 「Adapters」フォルダを開き、「Tuxedo Gateway OracleASアダプタの設定」で定義したTuxedo Gatewayアダプタを右クリックして、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

    「JCA Configuration Files」ダイアログ・ボックスが開きます。

  7. 「Save to」フィールドで、ファイルを保存する場所のパスを入力するか、または「Browse」を選択して場所を指定します。

  8. 「JNDI Location」フィールドで、必要に応じて、WebLogicコネクション・ファクトリJNDIロケーションのデフォルト値を変更します。

    コネクション・ファクトリがWebLogicサーバーに存在することを確認する必要があります。 インバウンド相互作用の場合はコネクション・ファクトリはオプションです。

    バインディング・ファイルの詳細は、「Tuxedo Queueインバウンド相互作用のバインディングの構成」を参照してください。

  9. 「OK」をクリックして、正しい場所にファイルを作成します。

    「View Genereated Content」ダイアログ・ボックスが表示されます。 このダイアログ・ボックスには、作成されたバインディング・ファイル(*.jca)およびWSDLファイルへのリンクが含まれます。 ファイルを表示または編集する場合は、このダイアログ・ボックスのリンクをクリックします。

    BPEL Process Managerまたはメディエータを使用するときは、これらのファイルを使用します。

アウトバウンド相互作用のバインディングの構成

Oracle Studioによって生成されたWSDLファイルを編集しないでください。 バインディング・ファイルを編集して、AttuInteractionSpecExecutionTimeoutプロパティを構成することは可能です。


注意:

FunctionNameプロパティの値は、対応するoperationと同じである必要があります。

次に、アウトバウンド・バインディング・ファイルの例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<adapter-config adapter="Legacy Adapter" name="calc" xmlns="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata">
    <connection-factory UIConnectionName="pcbpel" csfKey="pcbpel" location="eis/legacy/calc"/>
    
    <endpoint-interaction operation="add" portType="calcPortType">
        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">
            <property name="FunctionName" value="add"/>
            
            <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>
            </interaction-spec>
    </endpoint-interaction>
    <endpoint-interaction operation="display" portType="calcPortType">
        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">
            <property name="FunctionName" value="display"/>
            
            <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>
            </interaction-spec>
    </endpoint-interaction>
    <endpoint-interaction operation="div" portType="calcPortType">
        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">
            <property name="FunctionName" value="div"/>
            
            <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>
            </interaction-spec>
    </endpoint-interaction>
    <endpoint-interaction operation="mul" portType="calcPortType">
        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">
            <property name="FunctionName" value="mul"/>
            
            <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>
            </interaction-spec>
    </endpoint-interaction>
    <endpoint-interaction operation="sub" portType="calcPortType">
        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">
            <property name="FunctionName" value="sub"/>
            
            <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>
            </interaction-spec>
    </endpoint-interaction>
</adapter-config>

Tuxedo Queueインバウンド相互作用のバインディングの構成


注意:

Tuxedo Gatewayアダプタ・メタデータ(インバウンド同期)を使用する場合、サーバーは稼働中である必要があります。

Tuxedo Gatewayアダプタ・メタデータを使用する場合、Tuxedo Gatewayアダプタにサービスを提供できるインスタンスは1つのみです。


Oracle Studioによって生成されたWSDLファイルを編集しないでください。 バインディング・ファイルを編集して、AttuActivationSpecプロパティを構成することは可能です。 これらのプロパティのほとんどは、コネクション・ファクトリを使用して提供することもできます。

このようなプロパティのリストについては、以下を参照してください。

バインディングで定義する必要のあるプロパティの詳細は、「バインディングで定義されるActivationSpecプロパティ」を参照してください。

バインディング・ファイルで、アダプタのコネクション・ファクトリの名前を<service>セクションの<jca:address>要素のadapterInstanceJndi属性の値として指定します。 コネクション・ファクトリがアプリケーション・サーバー上に存在する場合、そのプロパティが取得されます。 存在しない場合は、AttuActivationSpecで指定されたプロパティが使用されます。 値がコネクション・ファクトリおよびAttuActivationSpecの両方で指定されている場合、AttuActivationSpecプロパティがコネクション・ファクトリ内の値を上書きします。 コネクション・ファクトリで指定された値を使用する場合は、バインディング・ファイルからプロパティを削除する必要があります。

次に、キュー・アダプタ用のインバウンド・バインディング・ファイルの例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<adapter-config adapter="Legacy Adapter" name="eventQ1" xmlns="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata">
    <resource-adapter className="com.attunity.adapter.oracle.AttuResourceAdapter"/>
    
    <endpoint-activation operation="eventStream" portType="eventQ1PortType">
<connection-factory UIConnectionName="pcbpel" csfKey="pcbpel" location="eis/legacy/OracleDisam_CDCQueue"/>
        <activation-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuActivationSpec">
            <property name="MessagesInBatch" value="50"/>
            
            <property name="WaitTime" value="30"/>
            
            <property name="EisName" value="eventQ1"/>
            
            <property name="ServerName" value="localhost"/>
            
            <property name="PortNumber" value="2551"/>
            
            <property name="UserName" value=""/>
            
            <property name="Password" value=""/>
            
            <property name="Workspace" value="eventQ1"/>
            
            <property name="RetryInterval" value="15"/>
            
            <property name="ConnectTimeout" value="0"/>
            
            <property name="Compression" value="true"/>
            
            <property name="FirewallProtocol" value=""/>
            
            <property name="EncryptionProtocol" value=""/>
            
            <property name="EncryptionKeyName" value=""/>
            
            <property name="EncryptionKeyValue" value=""/>
            </activation-spec>
    </endpoint-activation>
</adapter-config>

次の表では、バインディング・ファイルで構成する必要のあるプロパティについて説明します。

表4-1 バインディングで定義されるActivationSpecプロパティ

プロパティ 説明

messagesInBatch

オプション。 アダプタがSOAプロセスに送信できるイベントの最大数。 デフォルト値は50です。

support2PC

オプション。 trueに設定すると、2PCのサポートが有効になります。 Oracleアダプタを2フェーズ・コミット用に構成する場合にのみ、この値をtrueに設定する必要があります。 デフォルト値はfalseです。

waitTime

オプション。 Oracle ConnectがCICSキュー・アダプタに応答を送信する場合の最大応答時間(秒単位)を定義します。デフォルトは30秒に設定されます。

retryInterval

オプション。次のリクエストを発行する前にイベントがサーバーに見つからない場合にリソース・アダプタが待機する時間。 デフォルトは15秒に設定されます。


トランザクション・ゲートウェイ・プロセスの構成

Oracle Adapter Frameworkでは独自のリソース・マネージャがサポートされていないため、トランザクションのインバウンド・プロセスは、Adapter Frameworkでは直接サポートできません。 トランザクション・ゲートウェイ・プロセスを構成する手順は、次のとおりです。

JDeveloperを使用したBPELトランザクション・ゲートウェイ・プロセスの構成

「OracleAS Adapter for Tuxedoの構成」で説明されているように、特定のTuxedoサービスに対してOracle Gatewayインバウンド・プロセスを構成します。 トランザクションのTuxedo Gatewayアダプタを選択する必要があります。 詳細は、「Tuxedo Gateway OracleASアダプタの設定」を参照してください。 自動的に作成されたWSDLには、com.oracle.adapter.oracle.AttuGWTxnActivationSpecが含まれています。 このActivationSpecのプロパティは使用されていないため、変更しないでください。

次に、作成されたBPELプロセスをデプロイします。 このActivationSpecを含むプロセスをデプロイすると、Adapter Frameworkの下で動作するTuxedo Gatewayリソース・アダプタは、対応するワーク・スレッドの起動を無視します。 これにより、BPELドメインではBPELアプリケーションのみが起動されます。

リソース・アダプタのコネクション・ファクトリの構成

トランザクション・ゲートウェイ・アダプタとの接続性を提供するコネクション・ファクトリを構成する必要があります。 構成するプロパティのリストについては、「同期インバウンド・プロセスに関するコネクション・ファクトリのプロパティ」を参照してください。

また、リソース・アダプタのコネクション・ファクトリには、アプリケーション・サーバー環境からBPELドメインへの接続を可能にする2つのプロパティが含まれます。 これらのプロパティは、次のとおりです。

  • bpelDomain: BPELドメインの名前。 デフォルト値はdefaultです。

  • bpelDomainPassword: BPELドメインのパスワード。 デフォルト値はbpelです。

対応するプロパティにデフォルト値がある場合は、コネクション・ファクトリを構成しないでください。 これらのプロパティを編集するには、既存のコネクション・ファクトリを使用するか、または新規のコネクション・ファクトリを作成します。