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Oracle Application Server Adapters for Tuxedoユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61400-01
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3 OracleAS Adapter for TuxedoとWebLogicの統合

この項の構成は、次のとおりです。

OracleAS Adapter for Tuxedoの統合の概要

Oracle Application Serverは、標準Java Development Kit(JDK)のJava仮想マシン(JVM)で動作する完全なJava 2 Enterprise Edition(J2EE)環境を提供します。 WebLogicは、J2EEに認定されており、J2EE固有のコンテナ、APIおよびサービスをすべて提供します。 WebLogicはJ2CA 1.5標準をサポートしています。

J2CAは、EISとのアプリケーションの統合を単純化する標準Javaインタフェースを定義します。 OracleASアダプタは、リソース・アダプタとしてWebLogicコンテナ内にデプロイされます。

WebLogicクライアント・アプリケーションとリソース・アダプタとの規約は、Common Client Interface(CCI)によって定義されます。 WebLogicコンテナとリソース・アダプタとの規約は、サービス・プロバイダ・インタフェース(SPI)によって定義されます。 SPI APIは、接続管理、トランザクション管理およびセキュリティ管理を取り扱います。

接続管理により、アプリケーション・コンポーネントは、EISに接続し、アプリケーション・サーバーが提供する接続プーリングを利用できるようになります。

トランザクション管理により、アプリケーション・サーバーは、トランザクション・マネージャを使用して複数のリソース・マネージャ全体のトランザクションを管理できるようになります。

ライフサイクル管理規約により、アプリケーション・サーバーは、アダプタのデプロイ中またはアプリケーション・サーバーの起動中にリソース・アダプタ・インスタンスを初期化できます。 また、アプリケーション・サーバーは、サーバーの停止中またはアダプタのアンデプロイ中にリソース・アダプタ・インスタンスに通知できます。

ライフサイクル規約により、アプリケーション・サーバーがリソース・アダプタ・インスタンスのライフサイクルを管理するメカニズムが提供されます。

作業管理規約により、リソース・アダプタが自らスレッドを作成するかわりに、アプリケーション・サーバーによってディスパッチされたスレッドを使用して、ロジックを実行できます。 Workインスタンスの発行によってハンドシェイクが実行されます。 これにより、アプリケーション・サーバーのスレッド管理が効率的になり、セキュリティやトランザクションなどの実行コンテキストをよりよく制御できるようになります。

EISからアプリケーション・サーバーへのインバウンド通信であるメッセージ・インフロー。 詳細は、「Tuxedo Queueインバウンド・アダプタの構成」を参照してください。


関連項目:

『Oracle Application Server Adapter概要』、『Oracle Application Server Containers for J2EEユーザーズ・ガイド』、『Oracle Application Server Containers for J2EEサービス・ガイド』および『Oracle Application Server Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』

アウトバウンド用Tuxedoアダプタの構成

Oracle Connect RARをWebLogicサーバーにデプロイします。

各Tuxedoアダプタに対して適切なコネクション・ファクトリを作成できます。

次の表では、Tuxedoアダプタに関係のあるコネクション・ファクトリのプロパティを説明します。 他のプロパティの値は変更しないでください。

表3-1 アウトバウンド相互作用のコネクション・ファクトリのプロパティ

プロパティ 説明

eisName

必須。使用するアダプタの名前を設定します。 アダプタは、「Tuxedo OracleASアダプタの設定」に説明されているように、Oracle Studioを使用してOracle Connectサーバーで定義されます。

serverName

必須。 Oracle Connectデーモンが動作しているサーバーの名前をTCP/IPアドレスまたはホスト名で入力します。 デーモンの詳細は、「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

workspace

オプション。使用するOracle Connectサーバー・ワークスペースの名前を指定します。デフォルトのワークスペースはNavigatorです。 ワークスペースの詳細は、「ワークスペース」を参照してください。

portNumber

オプション。サーバー上でOracle Connectデーモンが動作しているTCP/IPポートを指定します。デフォルトのポートは2551です。

userName

オプション。Oracle Connectサーバーにアクセスできるユーザーを指定します。Oracle Connectデーモンの構成で定義されたユーザーです。 Oracle Connectサーバーへのアクセスを許可するユーザーの詳細は、デーモンの「Security」およびワークスペースの「Security」を参照してください。

password

オプション。ユーザーの有効なパスワードを指定します。

firewallProtocol

オプション。使用するファイアウォール・プロトコルを指定します。noneまたはfixedNat(デーモンの固定アドレスを使用するNatプロトコル)を指定します。デフォルトはnoneに設定されます。

connectTimeout

オプション。接続のタイムアウト(秒単位)を指定します。デフォルトは0(ゼロ)です。これは、接続がタイムアウトしないことを示します。

encryptionProtocol

オプション。使用する暗号化プロトコルの名前を指定します。 デフォルトはRC4に設定されます。 プロパティの値が定義されていない場合は、RC4プロトコルが使用されます。

encryptionKeyName

オプション。使用する対称暗号鍵の名前を指定します。

encryptionKeyValue

オプション。使用する対称暗号鍵の値を指定します。

fakeXa

アウトバウンド相互作用専用です。 trueに設定すると、XA APIはローカル・トランザクションAPIに内部的に変換されます。 デフォルトはfalseに設定されます。

useNamespace

オプション。trueまたはfalseに設定します。trueに設定すると、メタデータのレコード・スキーマではネームスペースが使用されます。

exposeEventStreamMetadata

オプション。 trueに設定すると、Tuxedo/Qアダプタのインバウンド・イベントのメタデータには標準XSDスキーマが使用されます。 falseに設定すると、固有のスキーマが使用されます。


Tuxedo Queueインバウンド・アダプタの構成

Oracle Connect RARをWebLogicサーバーにデプロイします。

各Tuxedo Queueアダプタに対して適切なコネクション・ファクトリを作成できます。

次の表では、Tuxedo Queueアダプタに関係のあるコネクション・ファクトリのプロパティを説明します。 他のプロパティの値は変更しないでください。

表3-2 Queueインバウンド・プロセスのコネクション・ファクトリのプロパティ

プロパティ 説明

eisName

必須。使用するアダプタの名前を設定します。 アダプタは、「Tuxedo Queue OracleASアダプタの設定」に説明されているように、Oracle Studioを使用してOracle Connectサーバーで定義されます。

messagesInBatch

バッチでエンドポイントに移動できるメッセージの最大数を指定します。 デフォルトは50に設定されます。

support2PC

使用できる場合、グローバル・トランザクション・サポートを有効にします。 デフォルトはFalseに設定されます。 trueには設定しないでください。

waitTime

Oracle ConnectがTuxedoキュー・アダプタに応答を送信する場合の最大応答時間(秒単位)を定義します。デフォルトは30秒に設定されます。

retryInterval

問題が検出されてからインバウンド・アクティビティを再起動するまでのスリープ時間を定義します。 デフォルトは15秒に設定されます。

serverName

必須。Oracle Connectデーモンが動作しているTCP/IPアドレスまたはホスト名を設定します。 デーモンの詳細は、「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

workspace

オプション。使用するOracle Connectサーバー・ワークスペースの名前を指定します。デフォルトのワークスペースはNavigatorです。 ワークスペースの詳細は、「ワークスペース」を参照してください。

portNumber

オプション。サーバー上でOracle Connectデーモンが動作しているTCP/IPポートを指定します。デフォルトのポートは2551です。

userName

オプション。Oracle Connectサーバーにアクセスできるユーザーを指定します。Oracle Connectデーモンの構成で定義されたユーザーです。 Oracle Connectサーバーへのアクセスを許可するユーザーの詳細は、デーモンの「Security」およびワークスペースの「Security」を参照してください。

password

オプション。ユーザーの有効なパスワードを指定します。

firewallProtocol

オプション。使用するファイアウォール・プロトコルを指定します。noneまたはfixedNat(デーモンの固定アドレスを使用するNatプロトコル)を指定します。デフォルトはnoneに設定されます。

connectTimeout

オプション。接続のタイムアウト(秒単位)を指定します。デフォルトは0(ゼロ)です。これは、接続がタイムアウトしないことを示します。

encryptionProtocol

オプション。使用する暗号化プロトコルの名前を指定します。デフォルトはnullに設定されます。RC4プロトコルがサポートされます。

encryptionKeyName

オプション。使用する対称暗号鍵の名前を指定します。

encryptionKeyValue

オプション。使用する対称暗号鍵の値を指定します。

connectionFactory

このプロパティは、BPELまたはESB環境にのみ使用されます。 アダプタの接続プロパティを含むconnectionFactoryクラスを指定します。接続プロパティがactivationSpecおよびconnectionFactoryの両方で定義されている場合は、activationSpecの値が使用されます。


Tuxedo Gateway同期インバウンド・アダプタの構成

Oracle Connect RARをWebLogicサーバーにデプロイします。

各CICS Queueアダプタに対して適切なコネクション・ファクトリを作成できます。

次の表では、Tuxedo Gatewayアダプタに関係のあるコネクション・ファクトリのプロパティを説明します。 他のプロパティの値は変更しないでください。

表3-3 同期インバウンド・プロセスのコネクション・ファクトリのプロパティ

プロパティ 説明

eisName

必須。使用するアダプタの名前を設定します。 アダプタは、「Tuxedo Gateway OracleASアダプタの設定」に説明されているように、Oracle Studioを使用してOracle Connectサーバーで定義されます。

serviceName

必須。 Tuxedoサービスの名前を設定します。 このサービスは、Oracle Studioを使用してOracle Connectサーバーの相互作用として定義されます。

waitTime

Oracle ConnectがTuxedoゲートウェイ・アダプタに応答を送信する場合の最大応答時間(秒単位)を定義します。デフォルトは30秒に設定されます。

retryInterval

問題が検出されてからインバウンド・アクティビティを再起動するまでのスリープ時間を定義します。 デフォルトは15秒に設定されます。

endpointTimeout

エンドポイント・スレッド起動のタイムアウト(秒単位)を定義します。 デフォルトは600秒です。

serverName

必須。Oracle Connectデーモンが動作しているTCP/IPアドレスまたはホスト名を設定します。 デーモンの詳細は、「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

portNumber

オプション。サーバー上でOracle Connectデーモンが動作しているTCP/IPポートを指定します。デフォルトのポートは2551です。

userName

オプション。Oracle Connectサーバーにアクセスできるユーザーを指定します。Oracle Connectデーモンの構成で定義されたユーザーです。 Oracle Connectサーバーへのアクセスを許可するユーザーの詳細は、デーモンの「Security」およびワークスペースの「Security」を参照してください。

password

オプション。ユーザーの有効なパスワードを指定します。

firewallProtocol

オプション。使用するファイアウォール・プロトコルを指定します。noneまたはfixedNat(デーモンの固定アドレスを使用するNatプロトコル)を指定します。デフォルトはnoneに設定されます。

connectTimeout

オプション。接続のタイムアウト(秒単位)を指定します。デフォルトは0(ゼロ)です。これは、接続がタイムアウトしないことを示します。

encryptionProtocol

オプション。使用する暗号化プロトコルの名前を指定します。デフォルトはnullに設定されます。RC4プロトコルがサポートされます。

encryptionKeyName

オプション。使用する対称暗号鍵の名前を指定します。

encryptionKeyValue

オプション。使用する対称暗号鍵の値を指定します。

connectionFactory

このプロパティは、BPELまたはESB環境にのみ使用されます。 アダプタの接続プロパティを含むconnectionFactoryクラスを指定します。接続プロパティがactivationSpecおよびconnectionFactoryの両方で定義されている場合は、activationSpecの値が使用されます。


高可用性

OracleAS用のOracleレガシー・アダプタは、アクティブ-アクティブおよびアクティブ-パッシブのトポロジのOracle ASクラスタを使用して、高可用性をサポートします。

アクティブ-アクティブ・トポロジでは、Oracle Application ServerはOracleASクラスタのすべてのコンポーネントにアクティブ-アクティブの冗長モデルを提供します。 OracleAS

クラスタでは、2つ以上のOracle Application Serverインスタンスが同じアプリケーション・ワークロードを処理するように構成されます。 これらのインスタンスは、同じコンピュータまたは異なるコンピュータに存在できます。 アクティブ・インスタンスをフロントエンド処理するには、外部のロード・バランサによってリクエストを任意のアクティブ・インスタンスにリダイレクトするか、または他のアプリケーションレベルの構成(アドレス・リストなど)によってリクエストを分散させます。

アクティブ-パッシブ・トポロジでは、Oracle Application ServerはOracleAS Cold Failover Clusterを使用してアクティブ-パッシブ・モデルをサポートします。 この場合は、2つ以上のApplication Serverインスタンスが同じアプリケーション・ワークロードを処理するように構成されますが、アクティブになるのは一度に1つだけです。

注意: Tuxedo GatewayアダプタはOracleASクラスタと一緒に動作できないので、高可用性トポロジをサポートしません。