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Oracle Application Server CDC Adapters for IMS/DBユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61403-01
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2 OracleAS CDC Adapter for IMS/DBの構成

この章では、Oracle Studioを使用したOracle Connectの構成方法について説明します。

Oracle Connectのすべてのモデリングは、Oracle Studioを使用して実行されます。 Oracle Studioを使用するには、最初に、IMS/DBデータが存在するz/OSプラットフォームへのアクセスを有効にするようにOracle Studioを構成します。


注意:

次のタスクは、IBM z/OSプラットフォームへのアクセス権が付与されていること、およびOracle Connectデーモンがこのコンピュータで実行されていることを想定しています。

これらの要件が満たされているかどうかをシステム管理者に確認します。


この章の内容は、次のとおりです。

Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定

Oracle Studioを使用してIBM z/OSプラットフォームを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。 Oracle Studioが開き、「Design」パースペクティブが表示されます。

  2. Configuration Explorerで「Machines」を右クリックし、「Add Machine」を選択します。 「Add Machine」画面が表示されます。

    図2-1 「Add Machine」画面

    「Add Machine」画面、新しいマシンの定義に使用
    「図2-1 「Add Machine」画面」の説明

  3. 接続先のコンピュータの名前を入力するか、「Browse」をクリックして表示される、デフォルトのポート(2551)を使用するコンピュータのリストからコンピュータを選択します。

  4. Oracle Connectのインストール時に管理者として指定されたユーザーのユーザー名およびパスワードを指定します。


    注意:

    「Anonymous connection」を選択すると、この設定がコンピュータに対して定義されている場合は、コンピュータにアクセスできるあらゆるユーザーが管理者になることができます。

  5. 「Finish」をクリックします。

    Configuration Explorerにコンピュータが表示されます。

Oracle Connectへのアクセスの保護

Oracle Studioには、モデリング中とランタイム時の両方でOracle Connectへのアクセスを保護するメカニズムが備えられています。

モデリング中には、次のセキュリティ・メカニズムを適用できます。

ランタイム時には、ユーザー・プロファイルによってOracle Connectへのクライアント・アクセスが提供されます。

Oracle Studioへのパスワード・アクセスの設定

Oracle Studioを使用して実行するどの操作でも、最初はパスワードは要求されません。 Oracle Studioからサーバーへのアクセスを伴う最初の操作でパスワードの入力が要求されるように、パスワードを設定できます。

Oracle Studioへのパスワード・アクセスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。Oracle Studioが開きます。

  2. メニュー・バーから「Window」を選択し、次に「Preferences」を選択します。 「Preferences」画面が表示されます。

  3. 次の図に示すように、左側のペインで「Studio」をクリックします。

    図2-2 「Preferences」画面

    Studioの「Preferences」画面、プリファレンスの設定に使用
    「図2-2 「Preferences」画面」の説明

  4. 「Change Studio Master Password」をクリックします。 次の図に示すように、「Change Master Password」画面が表示されます。

    図2-3 「Change Master Password」画面

    Edit the master password
    「図2-3 「Change Master Password」画面」の説明

  5. 「Enter current master password」フィールドを空白のままにし、「Enter new master password」フィールドに新しいマスター・パスワードを入力します。

  6. 新しいパスワードを「Confirm new master password」フィールドに再度入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

管理権限を持つユーザーの指定

デフォルトでは、Oracle Studioからそのコンピュータの設定を変更する権限があるのは、インストール時に管理者として指定されたユーザーのみです。 このユーザーは、選択したコンピュータの定義を変更または表示する権限を他のユーザーに付与できます。 Oracle Studioへのコンピュータの追加については、「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」を参照してください。


注意:

インストール時のデフォルトでは、すべてのユーザーを管理者にすることができます。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。Oracle Studioが開きます。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、コンピュータを右クリックして「Administration Authorization」を選択します。

    次の図に示すように、「Administration Authorization」画面が表示されます。

    図2-4 「Administration Authorization」画面

    「Administration authorization」画面
    「図2-4 「Administration Authorization」画面」の説明

    画面には、次のセクションがあります。

    Administrators: 管理者は、選択されたコンピュータについて、Oracle Studioですべての定義を表示および変更できます。 Oracle Studioの初期エントリでは、すべてのユーザーがシステム管理者として定義されています。

    Designers: 設計者は、選択されたコンピュータについて、Oracle Studioでコンピュータのすべての定義を表示でき、「Bindings」ノードおよび「Users」ノードの任意の定義を変更できます。 たとえば、Oracle Studioデータベース管理者は、新しいデータソースおよびアダプタを追加でき、データソース内の表のメタデータ定義を変更できます。

    Users: ユーザーは、選択されたコンピュータについて、Oracle Studioでコンピュータのすべての定義を表示できます。 通常のユーザーは定義を変更できません。

  3. 該当するセクションの「Add User」または「Add Group」をクリックして、ユーザーまたはユーザーのグループを追加します。

    追加するユーザーまたはグループは、そのコンピュータで有効なユーザーまたはグループとして認識されている必要があります。 セクションに名前が追加されると、そのユーザー名でログオンするユーザーまたはグループのみに関連する権限が付与されます。

IBM z/OSプラットフォームへのランタイム・ユーザー・アクセスの設定

ランタイム時には、ユーザー・プロファイルによってOracle Connectへのクライアント・アクセスが提供されます。 ユーザー・プロファイルには、匿名アクセスが許可されていない場合に、ランタイム時にコンピュータ、データソースまたはアプリケーションへのアクセスに使用される名前とパスワードのペアが含まれています。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。Oracle Studioが開きます。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、「Machines」フォルダを開き、ユーザー名およびパスワードを設定するマシンを開きます。

  3. 「Users」を開きます。

  4. 「NAV」ユーザー・プロファイルを右クリックし、「Open」を選択します。 NAVユーザー・プロファイル・エディタが表示されます。

    図2-5 ユーザー・エディタ

    ユーザー・エディタ・ペイン
    「図2-5 ユーザー・エディタ」の説明

  5. ユーザー・エディタで、「Add」をクリックします。 「Add Authenticator」画面が表示されます。

    図2-6 「Add Authenticator」画面

    「Add Authenticator」画面
    「図2-6 「Add Authenticator」画面」の説明

  6. 「Resource Type」リストから「Remote Machine」を選択します。

  7. Oracle Studioで定義されているz/OSコンピュータの名前を入力します。

  8. コンピュータへのアクセスに使用する名前およびパスワードを入力し、パスワードを確認します。

  9. 「OK」をクリックします。

OracleAS IMS/DBデータソースのメタデータの設定

OracleAS CDC Adapter for IMS/DBでのチェンジ・データ・キャプチャの設定は、Oracle Studioを使用して行います。 最初の手順は、IMS/DBデータソースの定義およびメタデータのインポートです。 定義は、z/OSコンピュータ上に作成されます。

メタデータを設定するには、次の手順を実行します。

IMS/DBデータソースの設定

Oracle Connectでは、アダプタの設定の最初の手順として、IMS/DBデータソースを指定する必要があります。

IMS/DBデータソースを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、マシンのフォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータを開きます。

  4. 「Bindings」を開きます。 このコンピュータ上で使用可能なバインディング構成が表示されます。

  5. 「NAV」バインディングを開きます。 NAVバインディング構成には、コンピュータ上にあるデータソースおよびアダプタ用のフォルダが含まれます。

  6. 「Data sources」を右クリックし、「New data source」を選択して、New data sourceウィザードを開きます。

    図2-7 New Data Sourceウィザード

    IMS/DBデータソースの追加
    「図2-7 New Data Sourceウィザード」の説明

  7. New data sourceウィザードの「Create new data source」ページで、IMS/DBデータソースの名前を入力します。 名前には、文字と数値およびアンダースコア文字のみを使用できます。

  8. 「Type」リストから「IMS-DLI」を選択します。

  9. 「Next」をクリックします。 IMS-DLIの接続文字列を入力する必要はありません。

  10. 「Finish」をクリックします。 新規データソースが「Configuration」ビューに表示されます。

データソース・ドライバの構成

データソースの設定後、次に示すように、特定の要件に従ってそのドライバのプロパティを設定できます。

  1. 「Configuration」ビューで、作成したIMS/DBデータソースを右クリックし、「Open」を選択します。

  2. 「Configuration」タブをクリックします。

    直接アクセスのIMS/DBでは、次の構成プロパティを使用できます。

    • disableExplicitSelect=true | false: ExplicitSelect ADD属性を無効にするには、trueに設定します。SELECT文によってすべてのフィールドが返されます。

  3. 「Save」をクリックし、構成プロパティに対して行った変更を保存します。

データソース・ドライバの詳細プロパティの構成

データソースの詳細プロパティは、データソース・エディタの「Advanced」タブで構成します。 詳細設定は、すべてのデータソースで同じになります。 詳細設定では、次の処理を行うことができます。

  • トランザクション・タイプの定義

  • 構文名の編集

  • 表の所有者の指定

  • データソースが更新可能または読取り可能であるかの決定

  • リポジトリ情報の指定

  • 仮想ビュー・ポリシーの設定

データソースの詳細機能を構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Studioを開きます。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、「Machine」フォルダを開き、データソースを構成するマシンを開きます。

  3. 「Data sources」フォルダを開いて構成するデータソースを右クリックし、「Open」を選択します。

  4. 「Advanced」タブをクリックし、変更を行います。 次の表に、使用可能なフィールドを示します。

表2-1 データソースの詳細構成

フィールド 説明

Properties


Transaction type

データソースがサポートしているレベルに関係なく、このデータソースに適用されるトランザクション・レベル(0PC、1PCまたは2PC)。 デフォルトは、データソースのデフォルト・レベルです。

Syntax name

SQL構文のバリエーションを示す、NAV.SYNファイル内のセクション名。 デフォルトの構文ファイルには、次の事前定義済セクションが含まれます。

  • OLESQLドライバおよびSQL Server 7 OLE DBプロバイダ(SQLOLEDB):

    syntaxName="OLESQL_SQLOLEDB"

  • OLESQLドライバおよびJOLT:

    syntaxName="OLESQL_JOLT"

  • RdbドライバおよびRdbバージョン:

    syntaxName="RDBS_SYNTAX"

  • ODBCドライバおよびEXCELデータ:

    syntaxName="excel_data"

  • ODBCドライバおよびSQL/MXデータ:

    syntaxName="SQLMX_SYNTAX"

  • ODBCドライバおよびSYBASE SQL AnyWhereデータ:

    syntaxName="SQLANYS_SYNTAX"

  • OracleドライバおよびOracleの大/小小文字が区別されるデータ:

    syntaxName="ORACLE8_SYNTAX"

    syntaxName="ORACLE_SYNTAX"

    Oracleの大/小文字が区別される表名および列名の場合は、二重引用符(")を使用して名前を区切ります。 大/小文字区別は正確に指定してください。

Default table owner

SQLで所有者が指示されていない場合に使用される表所有者の名前。

Read/Write information

次のいずれかを選択します。

  • Updatable data: データソースのデータを更新する場合に選択します。

  • Read only data: ユーザーに対してデータソースのデータの表示のみを許可する場合に選択します。

Repository Directory


Repository directory

データソース・リポジトリの場所を入力します。

Repository name

データソースのリポジトリの名前を入力します。 名前は、バインディング構成のデータソースとして定義されています。 デフォルトのSYSデータのかわりに必要となる場合は、タイプVirtualとして定義され、Oracle Connectビューおよびデータソースのストアド・プロシージャの格納に使用されます。

Virtual View Policy


Generate sequential view

非リレーショナル・ファイルを単一表にマッピングする場合に選択します。 このパラメータは、仮想配列ビューを使用している場合にのみ有効です。 仮想配列ビューは、バインディング環境を構成するときに「Modeling」セクションで構成します。

Generate virtual views

非リレーショナル・ファイル内で配列ごとに個別の表を作成する場合に選択します。 このパラメータは、仮想配列ビューを使用している場合にのみ有効です。仮想配列ビューは、バインディング環境を構成するときに「Modeling」セクションで構成します。

Include row number column

仮想ビューまたは連続ビューに行番号を指定する列を含める場合に選択します。 このパラメータは、仮想配列ビューを使用している場合にのみ有効です。仮想配列ビューは、バインディング環境を構成するときに「Modeling」セクションで構成します。

All parent columns

仮想ビューに親レコード内のすべての列を含める場合に選択します。 このパラメータは、仮想配列ビューを使用している場合にのみ有効です。仮想配列ビューは、バインディング環境を構成するときに「Modeling」セクションで構成します。


IMS/DBデータソースのメタデータのインポート

Oracle Connectには、IMS/DBデータソース・レコードおよびこれらのレコード内のフィールドを説明するメタデータが必要です。 Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Import Metadata」手順を使用して、IMS/DBデータソースのメタデータを、データを説明するDBDファイル、COBOLコピーブックおよびPSBファイルからインポートします。

インポート手順では次の情報が必要です。

  • DBDファイル: これらのファイルは、インポート手順の一部として、Oracle Studioが実行されているコンピュータにコピーされます。

  • COBOLコピーブック: これらのコピーブックは、インポート手順の一部として、Oracle Studioが実行されているコンピュータにコピーされます。

  • PSBファイル: このファイルは、インポート手順の一部として、Oracle Studioが実行されているコンピュータにコピーされます。

メタデータのインポート手順では、次の手順を実行します。

入力ファイルの選択

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Configuration」ビューで、「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータを開きます。

  3. 「Bindings」を開きます。 このコンピュータ上で使用可能なバインディング構成が表示されます。

  4. 「NAV」バインディングを開きます。

  5. 「Data sources」を開きます。

  6. 「IMS/DBデータソースの設定」で定義したIMS/DBデータソースを右クリックします。

  7. 「Show Metadata View」を選択して「Metadata」タブを開きます。IMS/DBデータソースがデータソース・リストに表示されています。

  8. IMS/DBデータソースを右クリックし、「New Import」を選択します。

    「New Import」画面が表示されます。

  9. インポートの名前を入力します。 名前には、文字と数値およびアンダースコア文字のみを使用できます。

  10. 「Import Type」リストから「IMS-DLI Import Manager」を選択します。 リストにあるのはこの選択肢のみです。 次の図に、New Importウィザードを示します。

    図2-8 「Metadata Import」ダイアログ・ボックス

    選択されたIMS/DB
    「図2-8 「Metadata Import」ダイアログ・ボックス」の説明

  11. 「Finish」をクリックします。 Metadata Importウィザードが開きます。

  12. Importウィザードで「Add」をクリックして、DBDファイルを追加します。 「Add Resource」画面が表示されます。この画面には、ローカル・コンピュータのタイムスタンプからファイルを選択するか、または別のコンピュータからファイルをコピーするオプションが含まれます。

    図2-9 「Select Resources」画面

    追加されたマシン
    「図2-9 「Select Resources」画面」の説明

  13. 「Add」をクリックします。

    「Select Resources」画面が表示されます。この画面には、ローカル・コンピュータからファイルを選択するか、または別のコンピュータからファイルをコピーするオプションが含まれます。

  14. ファイルが別のコンピュータにある場合は、「My FTP Sites」を右クリックして「Add」を選択します。 オプションで、「Add FTP site」をダブルクリックします。 「Add FTP Site」画面が表示されます。

  15. DBDファイルが存在するサーバー名を入力して、FTPデータ接続を設定します。匿名アクセスを使用しない場合は、コンピュータにアクセスするための有効なユーザー名とパスワードも入力します。

  16. メタデータの生成に必要なファイルを参照して転送するには、ユーザー名を高位修飾子として使用してコンピュータにアクセスします。

    コンピュータにアクセスした後、コンピュータを右クリックし、「Change Root Directory」を選択して、高位修飾子を変更できます。

  17. インポートするファイルを選択し、「Finish」をクリックして転送を開始します。

  18. COBOLコピーブックについて、この手順を繰り返します。

    COBOLコピーブックの形式は同じである必要があります。 たとえば、最初の6列を使用するCOBOLコピーブックと、最初の6列を無視するCOBOLコピーブックを一緒にインポートすることはできません。 このような場合は、インポート・プロセスを繰り返します。

    1つのCOBOLコピーブックからメタデータをインポートし、後で別のCOBOLコピーブックを使用してインポートを繰り返して、このメタデータに追加できます。

  19. 必要に応じて、Importウィザードで「Add」をクリックしてPSBファイルを追加します。

    選択したファイルは、「Get Input Files」画面に表示されます。 次の図に、「Get Input Files」画面を示します。

    図2-10 Get Input Files

    Get Input Files
    「図2-10 Get Input Files」の説明

  20. 「Next」をクリックして、「フィルタの適用」手順に進みます。

フィルタの適用

この項では、メタデータの生成に使用されるCOBOLコピーブック・ファイルでのフィルタの適用に必要な手順について説明します。 この項は、「入力ファイルの選択」手順の続きです。

フィルタを適用するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、コピーブックにフィルタを適用します。

    次に示すのは、Apply Filtersエディタです。

    図2-11 「Apply Filters」画面

    Apply Filtersウィザード
    「図2-11 「Apply Filters」画面」の説明

    使用可能なCOBOLフィルタは、次のとおりです。

    • COMP_6 switch: MicroFocus COMP-6コンパイラ・ディレクティブ。 COMP-6をCOMPデータ型として処理する場合は「COMP-6'1'」を、COMP-6をCOMP-3データ型として処理する場合は「COMP-6'2'」を指定します。

    • Compiler source: コンパイラのベンダー。

    • Storage mode: MicroFocus Integer Storage Mode。 バイト・ストレージ・モードの場合は「NOIBMCOMP」を、ワード・ストレージ・モードの場合は「IBMCOMP」を指定します。

    • Ignore after column 72: COBOLコピーブックの列73から80を無視します。

    • Ignore first 6 columns: COBOLコピーブック内の最初の6列を無視します。

    • Prefix nested column: ネストされたすべての列の前に、以前のレベルのヘッダーを付けます。

    • Replace hyphens (-) in record and field names with underscores (_): ハイフン(Oracleメタデータでは無効な文字)をアンダースコアで置き換えます。

    • Case sensitive: 大/小文字区別を考慮するかどうかを指定します。

    • Find: 指定した値を検索します。

    • Replace with: 「Find」フィールドで指定した値を、ここで指定した値で置き換えます。

    使用可能なDBDフィルタは、次のとおりです。

    • Ignore after column 72: COBOLコピーブックの列73から80を無視します。

    • Ignore first 6 columns: COBOLコピーブック内の最初の6列を無視します。

    • Ignore labels: DBDファイル内のラベルを無視します。

    使用可能なPSBフィルタは、次のとおりです。

    • Ignore after column 72: COBOLコピーブックの列73から80を無視します。

    • Ignore first 6 columns: COBOLコピーブック内の最初の6列を無視します。

  2. 「Next」をクリックして、「表の選択」手順に進みます。

表の選択

この項では、COBOLコピーブックからの表の選択に必要な手順について説明します。

次の手順は、「フィルタの適用」手順の続きです。 表を選択するには、次の手順を実行します。

  1. 「Select Tables」画面で、アクセスする表を選択します。 すべての表を選択するには、「Select All」をクリックします。 選択したすべての表の選択を解除するには、「Unselect All」をクリックします。

    次の図に、「Select Tables」画面を示します。

    図2-12 「Select Tables」画面

    「Select Tables」画面
    「図2-12 「Select Tables」画面」の説明

    インポート・マネージャによって、表としてインポートされるDBDファイル内のセグメントの名前が特定されます。

  2. 「Next」をクリックし(「Import Manipulation」画面が開きます)、「DBDとCOBOLとの一致」手順に進みます。

DBDとCOBOLとの一致

この手順では、DBDファイルをCOBOLコピーブックと一致させることができます。 この手順は、「表の選択」手順の続きです。 次の図に、エディタに表示されるDBDからCOBOLへの手順を示します。

図2-13 「Match DBD to COBOL」画面

DBDファイルとCOBOLコピーブックとの一致
「図2-13 「Match DBD to COBOL」画面」の説明

  1. DBDファイルから選択した各表を、関連する表構造が含まれるCOBOLコピーブックと一致させます。 各DBDエントリのドロップダウン・リストからファイルおよび表を選択します。

  2. 「Next」をクリックし(「Import Manipulation」画面が開きます)、「インポートの操作」手順に進みます。

インポートの操作

この項では、インポートされたレコード(表)の操作に使用できる処理について説明します。 この項は、「DBDとCOBOLとの一致」手順の続きです。

インポート・マネージャによって、表としてインポートされるDDM宣言ファイル内のレコードの名前が特定されます。 「Import Manipulation」画面で、一般的な表のデータを操作できます。

表のメタデータを操作するには、次の手順を実行します。

  1. 「Import Manipulation」画面(「Import Manipulation」画面の図を参照)から、検証エラーとマークされた表レコードを右クリックし、該当する操作を選択します。 使用可能な処理については、「表操作オプション」の表を参照してください。

  2. 検証エラーとマークされた表レコードすべてについて、手順1を繰り返します。 「Import Manipulation」画面で問題を解決します。

    検証エラーの問題がすべて解決された後、エラー・インジケータのない「Import Manipulation」画面が表示されます。

  3. 「Next」をクリックして、「メタデータ・モデルの選択」手順に進みます。

「Import Manipulation」画面

次の図に、「Import Manipulation」画面を示します。

図2-14 「Import Manipulation」画面

「Import Manipulation」画面
「図2-14 「Import Manipulation」画面」の説明

画面の上部には、DDM宣言ファイルおよびそれらの検証ステータスが表示されます。 メタデータのソースおよび場所も示されます。

画面の下部にある「Validation」タブに、COBOLから生成された表とフィールドを検証するために解決する必要のある項目の情報が表示されます。 「Log」タブに、実行内容(表名の変更、データのロケーションの指定など)のログが表示されます。

「Import Manipulation」画面で使用可能な処理は、次のとおりです。

  • インポート中に異なるファイルから同じ名前で表が生成されている場合に、表名を解決します。

  • データの物理位置を選択します。

  • 表の属性を選択します。

  • 次のように、COBOLから生成されたフィールドを操作します。

    • 連続フィールドを1つのフィールドにマージします(単純なフィールドの場合)。

    • セレクタ・フィールドをマークするか、またはバリアントの1つのケースのみが使用されることを指定することによって、バリアントを解決します。

    • フィールドの追加、削除、非表示設定または名前変更を行います。

    • データ型を変更します。

    • フィールドのサイズおよびスケールを設定します。

    • フィールドの順序を変更します。

    • フィールドをNULL値可能として設定します。

    • ディメンション(配列)を持つフィールドに対して、配列のカウンタ・フィールドを選択します。 配列のカウンタ・フィールドは、使用可能フィールドのリストから選択できます。

    • ディメンション(配列)を持つフィールドに対して、列ごとの正規化を設定します。 生成されるフィールド数が配列ディメンションによって決定される配列フィールドのかわりに、新しいフィールドを作成できます。

    • 配列を作成し、配列ディメンションを設定します。

次の表に、表のエントリを右クリックしたときに使用可能な処理を示します。

表2-2 表操作オプション

オプション 説明

Fields Manipulation

フィールド操作画面を使用して、フィールド定義をカスタマイズします。 この画面には、必要な表レコードをダブルクリックしてアクセスすることもできます。

Rename

表の名前を変更します。 このオプションは、特に、複数の表がCOBOLから同じ名前で生成される場合に使用します。

Set data location

表のデータファイルの物理位置を設定します。

Set table attributes

表の属性を設定します。

XSL manipulation

表定義の変換に使用されるXSL変換またはJDOMドキュメントを指定します。

Remove

表レコードを削除します。


フィールド操作画面で、表フィールドのデータを操作できます。 「Import Manipulation」画面で1つの行をダブルクリックし、フィールド操作画面を開きます。

フィールド操作画面

フィールド操作画面を使用すると、選択した表のフィールドに変更を加えることができます。 フィールド操作画面は「Import Manipulation」画面から表示します。 次の図に、フィールド操作画面を示します。

図2-15 フィールド操作画面

インポート・フィールド操作画面
「図2-15 フィールド操作画面」の説明

この画面では、メニューまたはツールバーを使用して、使用可能なすべてのタスクを実行できます。 また、画面内の任意の場所を右クリックし、ショートカット・メニューのメイン・メニューで使用可能なオプションを選択することもできます。 次の表に、この画面で行われるタスクを示します。 ツールバー・ボタンが使用可能なタスクの場合は、そのボタンが表に示されています。

表2-3 フィールド操作画面のコマンド

コマンド 説明

「General」メニュー


Undo フィールド操作の「Undo」ボタン

フィールド操作画面で最後に行った変更を元に戻すには、「Undo」をクリックします。

Select fixed offset フィールド操作の「Select fixed offset」ボタン

フィールドのオフセットは、通常、前の列のオフセットとサイズに基づいて、ランタイム時にサーバーで動的に計算されます。 デザインタイムでこの計算を上書きして、固定オフセットを指定するには、このオプションを選択します。 この指定は、一部のバッファをスキップする場合に行います。

固定オフセットを選択すると、その列のオフセットが設定されます。 ランタイム時、その列には、計算された値ではなく、指定した値が使用されます。 固定オフセットを持たない後続の列のオフセットは、この固定位置から計算されることに注意してください。

Test import tables フィールド操作の「Test import tables」ボタン

インポート表をテストするSQL文を作成するには、この表を選択します。 「Full table」または「Selected columns」に基づいて文を作成できます。 このオプションを選択すると、画面の下部に表または列に基づいたSQL文が入力された状態で、次の画面が開きます。

「Test Import Table」画面

この画面で、次の情報を入力します。

  • Data file name: クエリー対象のデータが含まれるファイルの名前を入力します。

  • Limit query results: 結果を指定の行数に制限する場合に選択します。 次のフィールドに、返される行数を入力します。 デフォルト値は100です。

  • Define Where Clause: WHERE句で使用する列を選択するには、「Add」をクリックします。 画面中央の表で、演算子、値およびその他の情報を追加できます。 「Column」列をクリックし、選択を行います。 WHERE句を削除するには、WHERE句が含まれる削除対象の行を選択し、「Remove」をクリックします。

この結果、追加したWHERE句が含まれるSQL文が画面の下部に表示されます。

クエリーを送信し、表をテストするには、「OK」をクリックします。

「Attribute」メニュー


Change data type

「Attribute」メニューの「Change data type」を選択すると、「Type」列をアクティブ化したり、「Type」列をクリックして、リストから新しいデータ型を選択したりできます。

Create array

このコマンドを使用すると、フィールドに配列ディメンションを追加できます。 このコマンドを選択し、「Create Array」画面を開きます。

「Create Array」画面

「Array Dimension」フィールドに数値を入力し、「OK」をクリックして列の配列を作成します。

Hide/Reveal field

フィールド操作画面で行を選択し、「Hide」フィールドを選択してその行の選択したフィールドを非表示にします。 フィールドが非表示になっている場合は、「Reveal field」を選択できます。

Set dimension

配列が含まれるフィールドのディメンションを変更または設定する場合に選択します。 「Set dimension」を選択し、「Set Dimension」画面を開きます。

「Array Dimension」フィールドのエントリを編集し、「OK」をクリックして選択した配列のディメンションを設定します。

Set field attribute フィールド操作の「Set field attribute」ボタン

行を選択し、その行のフィールドの属性を設定または編集します。 「Set field attribute」を選択し、「Field Attribute」画面を開きます。

「Field Attributes」画面

リストされているいずれかのプロパティの「Value」列をクリックし、新しい値を入力するか、またはリストから値を選択します。

Nullable/Not nullable

フィールド操作画面の「Nullable」列をアクティブ化するには、「Nullable」を選択します。 列内をクリックすることもできます。

フィールドをNULL値可能にするには、チェック・ボックスを選択します。 フィールドをNULL値不可にするには、チェック・ボックスの選択を解除します。

Set scale

これを選択して「Scale」列をアクティブ化するか、または列内をクリックして、データ型の小数点の後に表示する桁数を入力します。

Set size

これを選択して「Size」列をアクティブ化するか、または列内をクリックして、データ型の文字数の合計を入力します。

「Field」メニュー


Add フィールド操作の「Add」ボタン

このコマンドを選択するかボタンを使用して、表にフィールドを追加します。 フィールド(フィールドの子ではない)を持つ行を選択した場合、そのフィールドに子を追加できます。 「Add Field」または「Add Child」を選択すると、次の画面が開きます。

「Set Field Name」画面

フィールドまたは子の名前を入力し、「OK」をクリックしてフィールドまたは子を表に追加します。

Delete field フィールド操作の「Delete field」ボタン

行を選択し、「Delete Field」を選択するか「Delete Field」ボタンをクリックして、選択した行のフィールドを削除します。

Move upまたはMove down フィールド操作の「Move up」または「Move down」ボタン

行を選択し、矢印を使用してリスト内を上下に移動させます。

Rename field

「Rename field」を選択して、「Name」フィールドをアクティブにします。 名前を変更してフィールドの外側をクリックします。

「Sturctures」メニュー


Columnwise Normalization

「Columnwise Normalization」を選択すると、生成されるフィールド数が配列ディメンションによって決定される配列フィールドのかわりに、新しいフィールドを作成できます。

Combining sequential fields

「Combining sequential fields」を選択して、複数の連続フィールドを1つの単純フィールドに結合します。 次のダイアログ・ボックスが開きます。

フィールド操作の「Combining sequential fields」ダイアログ・ボックス

「Combining sequential fields」画面で、次の情報を入力します。

  • First field name: 結合フィールドに含める表内の最初のフィールドを選択します。

  • End field name: 結合フィールドに含める最後のフィールドを選択します。 フィールドは連続するようにしてください。

  • Enter field name: 新しい結合フィールドの名前を入力します。

Flatten group

「Flatten Group」を選択して、配列であるフィールドをフラット化します。 このフィールドのデータ型は、Groupとして定義される必要があります。 配列フィールドをフラット化すると、配列内のエントリは新しい表内に展開され、各エントリは独自のフィールドに配置されます。 次の画面は、フラット化のオプションを示しています。

「Flatten Group」画面

この画面で、次の操作を実行します。

  • 「Recursive operation」を選択して、フラット化プロセスをすべてのレベルで繰り返します。 たとえば、このグループ内に複数の子フィールドがある場合、このオプションを選択すると各フィールドの値を新しい表に配置できます。

  • 「Use parent name as prefix」を選択して、新しいフィールドを作成するときに親フィールドの名前を接頭辞として使用します。 たとえば、親フィールドの名前がCar Detailsであり、配列内にColorという名前の子がある場合、フラット化操作で新しいフィールドが作成されると、その名前はCar Details_Colorとなります。

Mark selector

「Mark selector」を選択して、バリアントのセレクタ・フィールドを選択します。 これは、バリアント・データ型にのみ使用できます。 次の画面から「Selector」フィールドを選択します。

「mark selector」画面

Replace variant

「Replace variant」を選択して、バリアントのセレクタ・フィールドを置き換えます。

Select counter field

「Select Counter Field」を選択すると、配列ディメンションのカウンタであるフィールドを選択する画面が開きます。

「Select Counter」画面

メタデータ・モデルの選択

この項では、配列を含むインポートされた表の仮想ビューおよび連続ビューを生成できます。 さらに、生成したビューのプロパティを構成することもできます。 この項は、「インポートの操作」手順の続きです。 この手順では、配列を含む表をフラット化できます。

「メタデータ・モデルの選択」手順では、インポートですべての表に適用される値を構成するか、または各表に固有の設定を設定できます。 「Metadata Model Selection」エディタで使用可能な構成方法は、次のとおりです。

  • 次のいずれかを選択します。

    • Default values for all tables: インポートですべての表に対して同じ値を構成する場合は、これを選択します。 このオプションを使用する場合は、次の選択を行います。

      • Generate sequential view: 非リレーショナル・ファイルを単一表にマッピングする場合に選択します。

      • Generate virtual views: 非リレーショナル・ファイル内で配列ごとに個別の表を作成する場合に選択します。

      • Include row number column: 次のいずれかを選択します。

        true: 仮想ビューまたは連続ビューに行番号を指定する列を含める場合は、「true」を選択します。 これはこの表にのみ適用されます。データソースが行番号列を含めるように構成されていない場合にも適用されます。

        false: データソースが行番号列を含めるように構成されている場合でも、この表の仮想ビューまたは連続ビューに行番号を指定する列を含めない場合は、「false」を選択します。

        default: このパラメータにデフォルトのデータソース動作を使用する場合は、「default」を選択します。

        データソースに対するこれらのパラメータの構成方法の詳細は、「データソース・ドライバの詳細プロパティの構成」を参照してください。

      • Inherit all parent columns: 次のいずれかを選択します。

        true: 仮想ビューに親レコード内のすべての列を含める場合は、「true」を選択します。 これはこの表にのみ適用されます。データソースがすべての親レコード列を含めるように構成されていない場合にも適用されます。

        false: データソースがすべての親レコード列を含めるように構成されている場合でも、仮想ビューにこの表の親レコード内の列を含めない場合は、「false」を選択します。

        default: このパラメータにデフォルトのデータソース動作を使用する場合は、「default」を選択します。

        データソースに対するこれらのパラメータの構成方法の詳細は、「データソース・ドライバの詳細プロパティの構成」を参照してください。

    • Specific virtual array view settings per table: インポートで各表に異なる値を設定する場合は、これを選択します。 その表のデータソースのデフォルトは上書きされます。 この選択肢の下にある表で選択を行います。

終了したら、「Next」をクリックして「メタデータのインポート」手順に進みます。

次の図に、「Metadata Model Selection」エディタを示します。

図2-16 「Metadata Model Selection」エディタ

このイメージは、「Metadata Model Selection」画面を示しています。
「図2-16 「Metadata Model Selection」エディタ」の説明

メタデータのインポート

この項では、ターゲット・コンピュータへのメタデータのインポートに必要な手順について説明します。 この項は、「メタデータ・モデルの選択」手順の続きです。

データソースが配置されるコンピュータにメタデータをすぐにインポートするか、(ターゲット・コンピュータが使用できない場合は)後でインポートできます。

メタデータを転送するには、次の手順を実行します。

  1. Windowsコンピュータからz/OSプラットフォームにメタデータをすぐに転送する場合は、「Yes」を選択します。メタデータを後で転送する場合は、「No」を選択します。

    メタデータは、前の手順で選択したオプションに基づいてインポートされ、IBM z/OSプラットフォーム・コンピュータに格納されます。 メタデータのXML表現が生成されます。 このXMLファイルは、「Output」ノードを開いて表示できます。

  2. 「Finish」をクリックします。

インポートの実行後、Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Metadata」タブでメタデータを表示できます。 必要に応じて、メタデータを微調整して保持することもできます。


関連項目:

データソース・メタデータの詳細は、「IMS/DBデータソースのメタデータ」を参照してください。

次の図に、「Import Metadata」画面を示します。

図2-17 「Import Metadata」画面

最後のインポート画面
「図2-17 「Import Metadata」画面」の説明

インポートの実行後、Oracle Studioの「Metadata」タブでメタデータを表示できます。 必要に応じて、メタデータを微調整して保持することもできます。

メタデータ定義の検証

「IMS/DBデータソースのメタデータのインポート」の終了後、メタデータが正しいことを検証する必要があります。 メタデータが正しくインポートされたことを検証するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで、「Machines」フォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したマシンを開きます。

  4. 「Bindings」フォルダを開きます。 このコンピュータ上で使用可能なバインディング構成が表示されます。

  5. 「NAV」バインディングを開きます。 「NAV」バインディング構成には、コンピュータ上にあるデータソースおよびアダプタのブランチが含まれます。

  6. 「Data Sources」フォルダを開きます。

  7. 「IMS/DBデータソースの設定」で設定したデータソースを右クリックして、「Show Metadata View」を選択します。 「Metadata」ビューが開き、選択したデータソースが開かれます。

  8. 「Tables」フォルダを開きます。

  9. メタデータのインポートを実行した表(複数可)を右クリックし、「Test」を選択します。 Testウィザードが開きます。

  10. 「Next」をクリックして、メタデータを表示します。 メタデータから表が表示されます。 正しい情報が表示されていることを確認します。

OracleAS CDC Adapter for IMS/DBでのチェンジ・データ・キャプチャの設定

IMS/DBデータへの変更の取得を処理するには、z/OSプラットフォームでOracle Connect IMS/DB CDCアダプタを設定する必要があります。 IMS/DB CDCアダプタを使用するには、z/OSコンピュータでDFSFLGX0イグジットを構成し、セキュリティ・パラメータを設定してから、Oracle Studioの「CDC Solution」パースペクティブを使用してチェンジ・データ・キャプチャを構成する必要があります。 WindowsまたはUNIXコンピュータにOracle Studioがインストールされている必要があります。

チェンジ・データ・キャプチャを設定し、CDCアダプタを構成するには、次の手順を実行します。

DFSFLGX0イグジットの構成

DFSFLGX0イグジットを使用するには、次の手順を実行します。

また、この項ではCDC$PARMのプロパティも示します。

MVSログ・ストリームの作成

Oracle.IMS.DCAPDATAという名前のDASD MVSログ・ストリームの作成のサンプル・ジョブが、<HLQ>.USERLIB(LOGCRIMS)メンバーで提供されています。 詳細は、IBMのマニュアル『MVS Setting Up a Sysplex』を参照してください。

MVSログ・ストリームの管理

提供されているATYLOGRプログラムは、MVSログ・ストリームを管理するために使用します。 次のオプションがあります。

  • すべてのイベントの削除

  • 特定のタイムスタンプまでのイベントの削除

  • 2つのタイムスタンプ間のイベントの出力

  • 最も古いタイムスタンプから選択したタイムスタンプまでのすべてのイベントの出力

  • 最も新しいタイムスタンプから選択したタイムスタンプまでのすべてのイベントの出力

  • すべてのイベントの出力

CDC$PARMデータセットの作成および構成

CDC$PARMは、DFSFLGX0イグジットの構成に使用されるDDカード名です。 LRECL=80定義を持つ任意のQSAMデータセットまたはメンバーを使用できます。 たとえば、<HLQ>.USERLIBライブラリのメンバーとして作成できます。

データセットには、次の構文に従って、パラメータ(1行に1パラメータ)が含まれます。

<parameter name>=<parameter value>

パラメータおよびその有効な値の詳細は、「CDC$PARMのプロパティ」を参照してください。

IMS環境の更新

IMS環境を更新するには、次の処理を実行する必要があります。

  • 提供されているDFSFLGX0イグジット・モジュールを、提供されている<HLQ>. LOADCDIMライブラリからIMS RESライブラリにコピーします。

  • 必要に応じて、CDC$PARM DDカードをIMS制御リージョンおよびバッチ・ジョブに追加します。

  • IMS制御リージョンを再起動します。

関連するデータベースに合わせたDBDの調整

関連するデータベースに合わせてDBDを調整するには、次の処理を実行する必要があります。

  • CDCソリューションに含まれている各IMS/DBデータベースに合わせてDBDを調整します。次のパラメータをDBDマクロに追加して、DFSFLGX0イグジットの使用方法を定義します。

    EXIT= (*, KEY, NOPATH, DATA, LOG, (CASCADE, KEY, NODATA, NOPATH))
    
  • DBDおよび対応するPSBおよびACBオブジェクトを再コンパイルし、IMS制御リージョンを再起動します。

CDC$PARMのプロパティ

CDC$PARMは、DFSFLGX0ユーザー・イグジットのパラメータを含むQSAMデータセットまたはPDSメンバーを定義するDDカードの名前です。 その作成方法および構文については、「CDC$PARMデータセットの作成および構成」を参照してください。 次に、CDC$PARMのプロパティの説明を示します。

  • BUFFER_NUM: ログ・ストリームのバッファ番号。 有効な値はDefaultから30です。

  • BUFFER_SIZE: ログ・ストリームのバッファ・サイズ。 有効な値はDefaultから22550バイトです。

  • DEBUG: ONの場合、デバッグ情報はWTOを使用して出力されます。 デフォルト値はOFFです。

  • LOGSTREAM: ログ・ストリーム名。 デフォルト値はOracle.IMS.DCAPDATAです。

OracleAS CDCアダプタのためのセキュリティの設定

IMS/DB CDCアダプタは、認可レベルREADでMVSログ・ストリームに接続します。 DFSFLGX0ユーザー・イグジットは、認可レベルWRITEでログ・ストリームに接続します。 正しいセキュリティ認可を判別するには、IBMのマニュアル『MVS Auth Assm Services Reference ENF-IXG』を参照してください。


注意:

READ認可レベルでアプリケーションのログ・ストリームにアクセスするには、SAFクラスCLASS(LOGSTRM)内でRESOURCE(<logstream name>)READアクセスを設定します。

WRITE認可レベルでプログラムのログ・ストリームを更新するには、SAFクラスCLASS(LOGSTRM)内でRESOURCE(<logstream name>)ALTERアクセスを設定します。


Oracle Studioでのチェンジ・データ・キャプチャの設定

Oracle Studioでチェンジ・データ・キャプチャを設定します。 Oracle Studioは、Windows XPまたはVistaオペレーティング・システム、あるいはUNIXにインストールできます。

チェンジ・データ・キャプチャは、「CDC Solution」パースペクティブで定義されています。ここには、CDC設定プロセスを支援する一連のリンクが含まれています。 「CDC Solution」パースペクティブのガイドでは、リンクの前に次の記号が表示されており、実行する必要があるタスクおよび完了したタスクが示されています。

  • 三角形: このタスクに関連付けられたサブタスクがあることを示します。 リンクをクリックすると、リストが開いてサブタスクが表示されます。

  • アスタリスク(*): そのリンクをクリックして、表示されるタスクおよびサブタスクを実行する必要があることを示します。 複数のリンクにアスタリスクがある場合、それらのタスクは任意の順序で実行できます。

  • チェック・マーク(✓): このリンクのタスクおよびサブタスクは完了していることを示します。 リンクをダブルクリックして、いつでも構成を編集できます。

  • 感嘆符(!): 検証エラーの可能性があることを示します。

チェンジ・データ・キャプチャを設定するには、次の手順を実行します。

CDCプロジェクトの作成

CDCプロジェクトを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「CDC Solution」パースペクティブを開きます。パースペクティブ・ツールバーの「Perspective」ボタンをクリックし、リストから「CDC Solution」を選択します。

    「CDC Solution」パースペクティブが開き、ワークベンチの左側のペインに「Getting Started」ガイドが表示されます。

  3. 「Create new project」をクリックします。

    「Create new project」画面が開きます。

  4. 「Project name」フィールドに、プロジェクトの名前を入力します。

    使用可能なプロジェクトのタイプが、左側のペインに表示されます。

  5. 「Change Data Capture」を選択します。

    右側のペインから、「IMS-DB」を選択します。

    図2-18 Create New Project

    CDCソリューションのための「Create new project」画面
    「図2-18 Create New Project」の説明

  6. 「Finish」をクリックします。 左側のペインに「Project Overview」ガイドが表示されます。

  7. 「Design」をクリックします。 Designウィザードが開きます。 このウィザードを使用して、プロジェクトの基本設定を入力します。


    注意:

    ウィザード画面は複数のセクションに分かれています。 情報のみが表示されるセクションと、プロジェクトに関する情報を入力できるセクションがあります。 情報または情報を入力するフィールドが表示されない場合は、セクション名の横にある三角形をクリックしてセクションを開きます。

    図2-19 Designウィザード(「Design Options」)

    この図は、Designウィザードの「Design Options」を示しています。
    「図2-19 Designウィザード(「Design Options」)」の説明

  8. 「Client Type」では、「Oracle SOA/ODI」のみを選択できます。 「Use staging area」は選択されており、変更できません。OracleAS CDC Adapter for IMS/DBでは、ステージング領域を使用する必要があります。

  9. 「Next」をクリックします。

    Designウィザードの2番目の画面が表示されます。 この手順では、ソリューションで使用されるコンピュータを構成します。 次の情報を入力します。

    • Server Machine Details: Oracle Connectがインストールされているコンピュータに関する情報。 ここでの選択は、常に「Server Machine」および「Mainframe」です。

    • Staging Area Details: ステージング領域が配置されているコンピュータ・プラットフォームに関する情報。

      サーバー・マシンの「Name」には、次のいずれかを選択します。

      • CDC Stream Service: ステージング領域がステージング領域コンピュータ上にある場合に選択します。 これはデフォルトの選択です。

      • Server Machine: ステージング領域が、Oracle Connectがインストールされているコンピュータと同じコンピュータ上にある場合に選択します。

      • Client Machine: ステージング領域がローカル・コンピュータ上にある場合に選択します。

      「Platform」リストで、ステージング領域のオペレーティング・システムを選択します。 オペレーティング・システムには、Windows、LinuxまたはUNIXを選択できます。 使用可能なオプションは、次のとおりです。

      • Microsoft Windows

      • HP-UX

      • IBM AIX

      • Sun Solaris

      • Linux(Red Hat)

      • Suse(Linux)

    図2-20 Designウィザード(ソリューション・マシンの構成)Designウィザード(ソリューションの構成)

    Designウィザード。 ソリューション・マシンの構成
    「図2-20 Designウィザード(ソリューション・マシンの構成)Designウィザード(ソリューションの構成)」の説明

  10. 「Finish」をクリックします。 ウィザードが終了します。

CDCサーバーの設定

「Getting Started」ガイドの「Implement」をクリックし、「Implementation」ガイドを開きます。

CDCサーバーを設定するには、「Implementation」ガイドで次の手順を実行します。

マシンの設定

CDCサーバー・コンピュータのIPアドレス/ホスト名およびポートを定義するには、次の手順を実行します。

  1. 「Machine」をクリックします。

    マシン定義画面が表示されます。

    図2-21 マシン定義

    マシン定義画面
    「図2-21 マシン定義」の説明

  2. 「IP address/host name」フィールドで、次のいずれかを実行します。

    • サーバー・マシンのIPアドレスを数値で入力します。

    • 「Browse」ボタンをクリックし、表示されるホスト・マシンから選択して、「Finish」をクリックします。

      図2-22 Select Machine

      クリックしてマシンを選択します。
      「図2-22 Select Machine」の説明


      注意:

      入力するマシンは、画面で指定されたプラットフォームと互換性がある必要があります。

  3. ポート番号を入力します。

    デフォルトのポート番号は、2551です。

  4. ユーザー認証を使用して接続する場合は、「Authentication Information」領域で、ユーザー名およびパスワード、確認のパスワードを入力します。

  5. Network Access Translationを使用しており、このマシンに対して常に固定IPアドレスを使用する場合は、「Connect via NAT with a fixed IP address」チェック・ボックスを選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

z/OSコンピュータでのCDCサーバーの設定に進みます。

メタデータのコピー

この手順では、「IMS/DBデータソースのメタデータのインポート」でインポートしたメタデータをコピーします。 メタデータをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. 「Metadata」をクリックします。

    「Create metadata definitions」ビューが表示されます。


    注意:

    最初に実行する必要がある操作であることを示すために、「Select Metadata Source」リンクの横にはアスタリスク(*)が表示されています。

  2. 「Select Metadata Source」リンクをクリックします。

  3. 「Copy from existing metadata」を選択します。

  4. 「Finish」をクリックします。 画面が閉じます。

  5. 「Copy from existing metadata source」をクリックします。

    「Copy Existing Metadata Source」画面が表示され、ローカル・コンピュータおよび選択したデータソースと互換性があるメタデータが表示されます。

    図2-23 Copy Existing Metadata Source

    「Copy Existing Metadata Source」画面
    「図2-23 Copy Existing Metadata Source」の説明

  6. 左側のペインのソースから、「IMS/DBデータソースのメタデータのインポート」で構成したデータソースの表が表示されるまでリストを開きます。

  7. 矢印ボタンを使用して、必要な表を選択して右側のペインに移動します。

  8. 必要な表をすべて選択した後、「Finish」をクリックします。

  9. 「Customize Metadata」をクリックします。

    「customize metadata」画面が表示されます。


    注意:

    メタデータをカスタマイズしない場合は、「Finish」をクリックしてこの画面を閉じます。 「Customize Metadata」の横にチェック・マーク(✓)が表示され、この手順が完了したことが示されます。

    Designウィザードの別の手順に進みます。


    図2-24 Customize Metadata

    Customize Metadata
    「図2-24 Customize Metadata」の説明

  10. 表名を変更するには、「Customize Metadata」の任意のフィールドを右クリックし、「Add」を選択します。

  11. 表示されるフィールドに表名を入力し、「OK」をクリックします。


    注意:

    作成された表に検証エラーがある場合がありますが、手順が終了するまでに修正できます。

  12. 表内のフィールドを変更するには、作成された表を右クリックして「Fields Manipulation」を選択します。

    フィールド操作画面が表示されます。

    図2-25 フィールド操作

    フィールド操作
    「図2-25 フィールド操作」の説明

  13. 上部のペインを右クリックし、「Field」→「Add」→「Field」を選択します。

  14. 表示される画面にフィールド名を入力し、「OK」をクリックします。

  15. 表にはデフォルト値が入力されています。 表の情報または表内のフィールドを操作するには、表を右クリックしてオプションを選択します。 使用可能なオプションは、次のとおりです。

    • Add table: 表を追加します。

    • Field manipulation: フィールド操作ウィンドウにアクセスして、フィールド定義をカスタマイズします。

    • Rename: 表の名前を変更します。 このオプションは、特に、複数の表がCOBOLから同じ名前で生成される場合に使用します。

    • Set data location: 表のデータファイルの物理位置を設定します。

    • Set table attributes: 表の属性を設定します。

    • XSL manipulation: 表定義の変換に使用されるXSL変換またはJDOMドキュメントを指定します。

    ウィンドウの下部にある「Validation」タブに、COBOLから生成された表とフィールドを検証するために実行する必要のある項目の情報が表示されます。 「Log」タブに、実行内容(表名の変更、データのロケーションの指定など)のログが表示されます。

  16. 残っている検証エラーを修正します。

  17. 「Finish」をクリックして、メタデータを生成します。

z/OSコンピュータでのCDCサーバーの設定に進みます。

CDCサービスの設定

この手順では、変更キャプチャの開始点またはイベントを定義し、変更ログ出力の名前を指定します。 CDCサービスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「Solution」パースペクティブで、「Implement」をクリックします。

  2. 「Server Configuration」セクションで、「CDC Service」をクリックします。 CDC Serviceウィザードが表示されます。

  3. 最初の画面で、次のいずれかを選択して変更キャプチャの開始点を決定します。

    • All changes recorded to the journal

    • On first access to the CDC (immediately when a staging area is usedotherwise, when a client first requests changes

    • Changes recorded in the journal after a specific date and time

      このオプションを選択する場合は、「Set time」をクリックし、表示されるダイアログ・ボックスから日時を選択します。

  4. 「Next」をクリックして、ログ出力を定義します。 次のダイアログ・ボックスが表示されます。

    図2-26 「CDC Logger Definition」ウィンドウ

    「CDC Logger Definition」ウィンドウ
    「図2-26 「CDC Logger Definition」ウィンドウ」の説明

  5. 「Logger Name」フィールドに、IMS system fix 80ファイルに入力されているログ出力の名前を入力します。 これは、「DFSFLGX0イグジットの構成」で構成されています。ログ出力のデフォルトの名前は、ORACLE.IMS.DCAPDATAです。 IMSの構成時に名前を変更した場合は、新しい名前をこのフィールドに入力します。

  6. 「Next」をクリックして、CDCサービス・ロギングを設定する次の手順に進みます。 使用するログ・レベルを「Logging level」リストから選択します。

    図2-27 ロギング・レベル

    ロギング・レベル
    「図2-27 ロギング・レベル」の説明

    リストから次のいずれかを選択します。

    • None

    • API

    • Debug

    • Info

    • Internal Calls

  7. 「Finish」をクリックします。

z/OSコンピュータでのCDCサーバーの設定に進みます。

ステージング領域サーバーの設定

「Getting Started」ガイドの「Implement」をクリックし、「Implementation」ガイドを開きます。

ステージング領域サーバーを設定するには、「Implementation」ガイドの「Stream Service Configuration」セクションで次の手順を実行します。

ステージング領域マシンの設定

ステージング領域用のマシンを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「Stream Service Configuration」セクションで、「Machine」をクリックします。

  2. CDCサーバーの「マシンの設定」に使用した構成と同じ構成を使用します。

ステージング領域サーバーの設定に進みます。

ストリーム・サービスの設定

この手順では、ストリーム・サービスを設定します。 ストリーム・サービスによって、次の項目が構成されます。

  • ステージング領域

  • 変更列のフィルタリング

  • 監査


注意:

nullフィルタリングは現在サポートされていません。 空の値のフィルタリングはサポートされています。 空白の値は切り捨てられ、空の値として処理されます。

  1. 「Stream Service」をクリックします。 Stream Serviceウィザードが開きます。


    注意:

    この画面は、ステージング領域をソリューションに含めることを選択した場合にのみ表示されます。

  2. この画面では、次のパラメータを構成できます。

    • 「Eliminate uncommitted changes」を選択して、コミットされていない変更をCDCプロジェクトから消去します。

    • 「Use secured connection」チェック・ボックスを選択して、サーバーへの接続が保護されるようにステージング領域を構成します。 これは、ユーザー名およびパスワードの認証を使用してサーバーにログインした場合にのみ使用できます。

    • イベント有効期限を時間単位で設定します。

    • 「File Locations」で、「Browse」ボタンをクリックして、変更されたファイルおよび必要に応じて一時ステージング・ファイルの場所を選択します。

  3. 「Next」をクリックして、フィルタリング・プロセスに含める表を選択します。

  4. 左側のペインで必要な表をクリックし、矢印キーを使用して右側のペインに移動します。

    注意: 右側のペインに表を追加した後でも、その表を削除して、取得対象の新しい表を追加できます。詳細は、「表の追加および削除」を参照してください。

  5. 「Next」をクリックします。 前述の手順で選択した表から、変更を受信する列を選択します。 表のすべての列を使用するには、表の横にあるチェック・ボックスを選択します。


    注意:

    表のヘッダーは、別の表にグループ化されて、リストの先頭に表示されます。 ヘッダーの列での変更の受信をリクエストすることもできます。

    選択した列でのデータ変更が記録されます。

  6. 「Next」をクリックします。 「Filter selection」画面が表示されます。表に受信する変更のタイプおよび表示する列を選択します。

    図2-31 Filter Selection

    Filter Selection
    「図2-31 Filter Selection」の説明

  7. この画面では、次の操作を実行できます。

    次の処理を選択します。選択した処理から変更情報を受信します。

      • Update

      • Insert

      • Delete


      注意:

      デフォルトでは、これらの項目すべてが選択されています。

    • 「Changed Columns Filter」列で、変更の通知を受信する列を選択します。


      注意:

      • 列を選択しない場合は、すべての変更の通知を受信します。

      • 1つのみ選択した場合は、選択したフィールドで変更があった場合にのみ変更情報を受信します。

      • 複数(すべてではない)選択した場合は、選択したフィールドのいずれかまたはすべてで変更があった場合にのみ変更情報を受信します。


  8. 「Filter」画面の「Content Filter」列で、表の列をダブルクリックし、「Browse」ボタンをクリックして、選択した列からコンテンツをフィルタします。

    「Content Filter」画面が表示されます。

    図2-32 Content Filter

    Content Filter
    「図2-32 Content Filter」の説明

  9. フィルタ・タイプを選択します。

    • 該当する列値が指定した値と等しい場合に返されるイベントについて、「In」を選択します(列がNULLの場合は取得されません)。

    • 列値が指定した値ではない場合に返されるイベントについて、「Not In」を選択します(列がNULLの場合は取得されます)。

    • 列値が指定した2つの値の間にある場合は、「Between」を選択します(列がNULLの場合は取得されません)。

  10. 「Content Filter」画面の左下にある「Add」をクリックします。


    注意:

    複数の条件を選択した場合は、いずれかの条件に該当する場合に変更情報を受信します。

  11. 選択に応じて、次のいずれかを実行します。

    • 「In」および「Not In」を選択した場合は、手順12に進みます。

    • 「Between」を選択した場合は、手順14に進みます。

  12. 「Add items to the list」画面で「Add」をクリックします。 列値が値に該当する(または該当しない)場合に返されるイベントについて、対象となる値を入力します。 「Not In」フィルタ・タイプで空の値('')をフィルタするには、表示されたダイアログ・ボックスのこのフィールドを空白のままにします。

    図2-33 項目の追加(「In」または「Not In」)

    項目の追加(「In」または「Not In」)
    「図2-33 項目の追加(「In」または「Not In」)」の説明

  13. 手順12を必要な回数繰り返し、手順16に進みます。

  14. 「Add items to list」画面で「Add」をクリックします。

    「Add between values」画面が表示されます。

    図2-34 項目の追加(「Between」)

    項目の追加(「Between」)
    「図2-34 項目の追加(「Between」)」の説明

  15. 列値が指定した2つの値の間にある場合に返されるイベントについて、対象となる値を入力します。

  16. 「Content Filter」画面で、「Next」をクリックします。

    図2-35 Auditing Configuration

    Auditing Configuration
    「図2-35 Auditing Configuration」の説明

  17. 変更を受信するときに必要な監査レベルを選択します。 オプションは次のとおりです。

    • None: 変更がない場合。

    • Summary: 配信されたレコードの総数、システム・メッセージおよびエラー・メッセージを含む監査の場合。

    • Headers: 配信されたレコードの総数、システム・メッセージおよびエラー・メッセージ、取得された各レコードのレコード・ヘッダーを含む監査の場合。

    • Detailed: 配信されたレコードの総数、システム・メッセージおよびエラー・メッセージ、取得された各レコードのレコード・ヘッダー、レコードのコンテンツを含む監査の場合。

  18. 「Finish」をクリックします。

ステージング領域サーバーの設定に進みます。

アクセス・サービス・マネージャの構成

この手順では、CDCアダプタのデーモン・ワークスペースを設定します。 アクセス・サービス・マネージャを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Access Service Manager」をクリックします。

    Setup Workspaceウィザードが開きます。

    図2-36 Select Scenario

    Select Scenario
    「図2-36 Select Scenario」の説明

  2. サイト要件に最も適した事例を選択します。

    • Application Server using connection pooling

    • Stand-alone applications that connect and disconnect frequently

    • Applications that require long connections, such as reporting programs and bulk extractors

  3. 「Next」をクリックします。

    「Application Server with connection pooling」画面は、ワークスペース・サーバー・プールを作成する場合に使用します。 使用可能なパラメータは、最初の画面での選択によって異なります。 使用可能なパラメータは、次のとおりです。

    • 「Application Server using connection pooling」を選択した場合の使用可能なパラメータは、次のとおりです。

      • What is the average number of expected concurrent connections? : 予期される接続数を入力します。これは、実際に使用可能な接続数を超えることはできません。

      • What is the maximum number of connections you want to open? : オープンする接続数を入力します。

    • 「Stand-alone applications that connect and disconnect frequently」を選択した場合は、前述の項目に表示されている選択肢に加えて、次の選択肢も設定できます。

      • What is the minimum number of server instances you want available at any time? : インスタンス数を入力します。これは、実際に使用可能なインスタンス数を超えることはできません。

      • What is themaximum number of server instances you want available at any time? : 使用可能にするインスタンス数を入力します。

    • 「Stand-alone applications that connect and disconnect frequently」を選択した場合の使用可能なパラメータは、次のとおりです。

      • How many connections do you want to run concurrently? : 実行する同時接続数を入力します。

  4. 「Next」をクリックします。 次の画面では、タイムアウト・パラメータを設定します。 システムが遅い、または過負荷の場合は、これらのパラメータを変更する必要があります。 パラメータは、次のとおりです。

    • How long do you want to wait for a new connection to be established? : 新しい接続の確立を待機する時間を入力します(秒単位)。

    • How long do you want to wait for a response that is usually quick? : 高速接続の場合は、このパラメータを変更します。 レスポンスを待機する時間を入力します(秒単位)。

  5. 「Next」をクリックします。 次の画面では、セキュリティ・パラメータを設定します。 これらのパラメータを変更する前に、サイトのセキュリティ管理者に連絡する必要があります。

    この画面では、次のパラメータを編集します。

    • サーバー・インスタンスを開始するために使用するオペレーティング・システム・アカウント(ユーザー名)を入力します。

    • 「Allow anonymous users to connect via this workspace」を使用する場合は、このオプションを選択します。

    • ワークスペースのアクセス権を入力します。 「All users」にワークスペースへのアクセスを許可するか、または「Selected users only」を選択して、選択したユーザーおよびグループのみに排他アクセスを許可できます。

    • 「Do you want to access server instances via specific ports」を使用する場合は、このオプションを選択します。 このオプションの選択を解除すると、デフォルトが使用されます。

      このオプションを選択した場合は、「From port」および「To port」を指定し、これらのポートをTCP/IPシステム設定で予約します。

    図2-37 サイトのセキュリティ

    サイトのセキュリティ
    「図2-37 サイトのセキュリティ」の説明

  6. 「Next」をクリックします。

    サマリー画面が開きます。

    図2-38 ワークスペース設定のサマリー

    ワークスペース設定のサマリー
    「図2-38 ワークスペース設定のサマリー」の説明

  7. 「Save」をクリックし、「Finish」をクリックします。

「Implementation」の操作をすべて完了すると、すべてのリンクの横にチェック・マーク(✓)が表示されます。 「Done」をクリックして戻ると、「チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ」に進むことができます。

ステージング領域サーバーの設定に進みます。

チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ

次の手順は、設計および実装のガイドを完了した後に実行可能になります。

  • Deployment Procedure: このセクションは、プロジェクトをデプロイするために使用します。

  • Control: このセクションは、プロジェクトをデプロイして変更を使用する準備ができた後で、ワークスペースをアクティブ化または非アクティブ化するために使用します。 ステージング領域からの変更の使用を一時停止するときはいつでも、このセクションでワークスペースを非アクティブ化できます。

CDCソリューションをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「Deploy」をクリックします。 「Deployment Procedure」および「Control」セクションが「Deployment」ビューに表示されます。

  2. 「Deployment Procedure」セクションで「Deploy」をクリックします。

    Oracle Studioによってネーミング情報が処理されます。 この処理には数分かかる場合があります。 ネーミングの競合がある場合は、Oracle Studioで解決するかどうかを確認するメッセージが表示されます。

    図2-39 ネーミングの競合の解決

    ネーミングの競合の解決
    「図2-39 ネーミングの競合の解決」の説明

  3. ネーミングの競合を解決するには、「Yes」をクリックします。

    「Deployment Guide」画面が表示されます。

    図2-40 Deployment Guide

    Deployment Guide
    「図2-40 Deployment Guide」の説明

  4. デプロイの準備が整った場合は、「Finish」をクリックします。

    それ以外の場合は、「Cancel」をクリックすると、「CDCプロジェクトの作成」「CDCサーバーの設定」または「ステージング領域サーバーの設定」に戻って変更できます。

    このプロジェクトが以前にデプロイされている場合は、再デプロイメントによって以前のインスタンスが上書きされることが通知されます。


    注意:

    • メタデータが変更されているプロジェクトを再デプロイする場合は、間違った情報がレポートされないように、ステージング領域(SA)表を削除する必要があります。

    • ソリューションを再デプロイする場合は、そのソリューションに対して新しいバインディングが作成されます。 新しいバインディングは、デフォルトのパラメータのみで作成されます。 追加されていた一時的な機能は失われます。


  5. 該当する場合は「OK」をクリックして再デプロイします。

  6. 「Deployment Summary」リンクをクリックします。

    「Deployment Summary」が表示されます。 ODBC接続文字列、JDBC接続文字列、およびCDC取得を有効にする特定のログ出力スクリプトが表示されます。

    図2-41 Deployment Summary

    Deployment Summary
    「図2-41 Deployment Summary」の説明

  7. 必要に応じて、「Deployment Summary」画面から必要な情報を切り取り、使用する環境に貼り付けます。

  8. デプロイメント結果に間違いがない場合は、「Finish」をクリックします。

    問題があった場合は、「Cancel」をクリックして、「CDCプロジェクトの作成」「CDCサーバーの設定」または「ステージング領域サーバーの設定」に戻り、ソリューションを変更します。


注意:

ソリューションを再デプロイする場合は、次の手順に従って、SERVICE_CONTEXT表のcontextおよびagent_contextフィールドが保存されるようにする必要があります。 次の手順に従って、フィールドを保存します。
  1. ステージング領域データソースで、select context, agent_context from SERVICE_CONTEXTを実行し、戻り値を保存します。

  2. SERVICE_CONTEXT表の物理ファイルを削除します。

  3. ソリューションを再デプロイします。

  4. ルーターをアクティブ化してSERVICE_CONTEXT表を作成します。

  5. ルーターを無効にします。

  6. ステージング領域データソースで、insert into SERVICE_CONTEXT (context, agent_context) values('XXX', 'YYY')を実行します。 保存した値がSERVICE_CONTEXT表に挿入されます。

  7. ソリューションをアクティブ化します。


ソリューション・ワークスペースのアクティブ化および非アクティブ化

OracleAS CDCアダプタ・ソリューションの「Project」ガイドで、「Deploy」をクリックし、次のいずれかを実行してソリューションのワークスペースをアクティブ化または非アクティブ化します。

  • ワークスペースをアクティブ化するには、「Control」セクションで「Activate Workspaces」リンクをクリックします。

  • ワークスペースを非アクティブ化するには、「Deactivate Workspaces」リンクをクリックします。

アクティブ化または非アクティブ化プロセス中に、ソリューションに含まれる1台以上のマシンのデーモン設定が変更されているというメッセージが表示される場合があります。 「Yes」をクリックして続行します。