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Oracle Application Server CDC Adapters for IMS/DBユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61403-01
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6 ランタイム・タスクとトラブルシューティング

ランタイム・タスクは、OracleAS CDC Adapter for IMS/DBのインストールおよび構成後に実行されます。 この章では、メンテナンス・タスクの実行方法およびCDCソリューションの変更方法について説明します。 次のようなタスクがあります。

表の追加および削除

OracleAS CDC Adapterソリューションをデプロイし、使用を開始した後に、監視対象の表を変更する場合があります。 この変更は、Oracle Studioの「CDC Solution」パースペクティブで行います。 ここでは、表を変更するための主な手順について説明します。 この操作では、デザインタイムのOracleAS CDC Adapterソリューションの設定で行った一部の構成に戻って変更する必要があります。 表を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Window」メニューから「Open Perspective」ボタンをクリックし、「CDC Solution」を選択します。

  3. 「Getting Started」ペインの「Recent projects」で、変更するOracleAS CDCソリューションをクリックします。

    「Recent projects」のリストに編集するCDCソリューションが表示されていない場合は、「Open an existing project」をクリックして、表示されたダイアログ・ボックスのリストからソリューションを選択します。

  4. 「Implement」をクリックします。

  5. 「Stream Service Configuration」セクションで、「Stream Service」をクリックします。

  6. 「Stream Service wizard」の最初の画面では、変更ファイルの場所を変更するか、または「Next」をクリックして取得対象の表を変更します。

  7. いずれかのペインから1つ以上の表を選択します。

    • 右側のペインから表を選択して左矢印をクリックすると、選択した表は左側のペインに移動し、取得対象の表のリストから削除されます。

    • 左側のペインから表を選択して右矢印をクリックすると、選択した表は右側のペインに移動し、取得対象の表のリストに追加されます。

  8. 「Next」をクリックし、表示される画面で、取得しない列のチェック・ボックスの選択を解除します。 チェンジ・データ・キャプチャに含まれていない列を含めるには、チェック・ボックスを選択します。

  9. 「Next」をクリックし、表示される画面で、チェック・ボックスを選択するか、または選択を解除して、チェンジ・データ・キャプチャで使用するフィルタを変更します。

  10. 「Next」をクリックし、表示される最終画面で、監査構成を変更します。

  11. 「Finish」をクリックしてウィザードを閉じ、変更を保存します。

  12. ソリューションを再デプロイして、ランタイムに変更が認識されるようにする必要があります。詳細は、「チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ」を参照してください。

ストリーム・サービスの構成については、「ストリーム・サービスの設定」を参照してください。


注意:

新しい表を追加する場合は、変更を取得するための対応するエンドポイントを作成してください。 詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。

メタデータの変更の処理

メタデータに変更を加える場合は、ソリューションで変更が認識され、使用されるようにする必要があります。 この項では、OracleAS CDC Adapter for IMS/DBソリューションを使用しており、ソリューションのデプロイ後にメタデータを変更した場合のメタデータの処理手順について説明します。 この手順は、システムにアクティビティがほとんどないか、またはまったくないときに一度に実行する必要があります。 新しい構造体を持つ新しいイベントを受信する場合は、更新対象の表に対する変更を処理した後に、このプロセスの手順を実行します。 メタデータの変更を処理するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Studioの「CDC Solution」パースペクティブを使用して、ソリューション・ワークスペースを非アクティブにします。

  2. 使用している表のバックエンド・データベースで、メタデータを更新します。

  3. 次のいずれかを実行して、ステージング領域のメタデータを更新します。

    • デプロイメント後にCDCソリューションを手動で変更している場合(つまり、ソリューションを再デプロイしたくない場合)は、ルーター(ステージング領域)のコンピュータで、次の手順を実行します。

      1. Oracle Studioを実行し、「Design」パースペクティブを開きます。

      2. ルーターのデータソースのメタデータを編集します。

      3. 表リストを開き、表のメタデータを編集します。

        新しい列を追加する場合は、必ずCOLUMNリストの最後に追加します。 この操作は、「Source」ビューで行うこともできます。 適切なデータ型を選択してください。

        データ型を変更する場合は、必ず、変更時に対応するデータ型を選択します。

      4. メタデータを保存します。

      詳細は、「メタデータのインポート」を参照してください。

    • ソリューションを再デプロイできる場合:

      1. Oracle Studioを実行し、「Solution」パースペクティブを開きます。

      2. CDCソリューション・プロジェクトを開きます。

      3. 「Implement」をクリックして、「Stream Service」をクリックします。

      4. ウィザードを実行します。

      5. ソリューションを再デプロイしますが、アクティブ化しないでください。

      詳細は、「チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ」を参照してください。

  4. 変更された表を表す物理ファイルをステージング領域から削除します。 SERVICE_CONTEXTファイルとCONTROL_TABLEファイルは、削除しないでください。

  5. Oracle Studioを使用して、ソリューションを再アクティブ化します。 詳細は、「ソリューション・ワークスペースのアクティブ化および非アクティブ化」を参照してください。

ステージング領域のメンテナンス

OracleAS CDC Adapterソリューションのステージング領域ファイルは、クライアント・アプリケーションで使用されるまで変更を格納しておくDISAMファイルです。 古い変更済レコードを削除しても、実際には削除済とマークされるのみです。 削除済レコードにも継続して新しい変更が書き込まれます。

ビジー状態の本番サイトでは、DISAMファイルが非常に大きくなり、システムのパフォーマンスに影響を与えることがあります。

システムのパフォーマンスが低下しないようにするには、ステージング領域ファイルに対してデフラグを実行し、ステージング領域リポジトリをより効率的にメンテナンスできるようにする必要があります。 ステージング領域のデフラグを実行する場合は、次の手順および指示に従います。

ステージング領域のデフラグおよびメンテナンスを行うには、DCHECKユーティリティおよびDPACK DISAMユーティリティを使用します。 DCHECKユーティリティは、DISAMファイルの破損を確認し、不正な索引を再作成するために使用します。DPACKユーティリティは、DISAMファイルをデフラグし、レコードを削除せずにDISAMファイルを再作成するために使用します。 これにより、ファイルのサイズが小さくなり、DISAMファイルファイルにアクティブな関連レコードのみが格納されるようになります。

メンテナンス・アクティビティを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 使用しているステージング領域でOracleAS CDCソリューションを非アクティブにします。 詳細は、「ソリューション・ワークスペースのアクティブ化および非アクティブ化」を参照してください。

  2. 各ファイルでDCHECKユーティリティを実行して、ファイルが破損していないことを確認します。 たとえば、コマンド・プロンプトで次のように入力して、表employeesを表すDIASMファイルをチェックします。

    dcheck employees
    

    ファイルが破損している場合は、-bスイッチを使用してすべての索引を再作成できます。

  3. DPACKユーティリティを使用して、各ファイルをデフラグします。 たとえば、コマンド・プロンプトで次のように入力して、表employeesおよびsalariesを表すDIASMファイルをデフラグします。

    dpack employees
    dpack salaries
    ...
    
  4. すべてのソリューションを再アクティブ化します。 詳細は、「ソリューション・ワークスペースのアクティブ化および非アクティブ化」を参照してください。

チェンジ・データ・キャプチャの監視

OracleASチェンジ・データ・キャプチャをデプロイした後、その進捗を監視できます。 監視によって、OracleAS CDC Adapterのステータス、トラブルシューティングおよびチューニングに関する情報を取得できます。 この項では、CDCについて説明します。

サービス・コンテキスト表

制御表は、現在の状態などの重要な統計をレポートするイベント・ルーターによって保持されています。 イベント・ルーターには、SQLアクセスをサポートする任意のツールを使用してアクセスできます。

制御表の名前はSERVICE_CONTEXTです。 この表は次の列を持つ単一行で構成されています。

表6-1 SERVICE_CONTEXT表の構造

列名 データ型 説明

context

string (32)

最後にコミットされたトランザクションの最後の変更レコードのコンテキスト値。 この値は、異なる表の間でトランザクションの回復を同期化する場合に使用します。

agent_context

string (64)

なんらかの理由で再起動されるときにステージング領域が戻るエージェント・コンテキスト。エージェント・コンテキスト値は、次のように計算されます。

  • ペンディング中のコミットされていないトランザクションがある場合、agent_context値は、コミットされていない最も古いトランザクションの最初のイベントのエージェント・コンテキストになります。

  • ペンディング中のコミットされていないトランザクションがない場合、この値は、最も新しいコミット済トランザクションの最後のイベントのエージェント・コンテキストになり、リカバリ時にこのイベントの次のイベントが処理対象となることを示す接頭辞nextが付けられます。

ステージング領域では、SERVICE_CONTEXT表に格納されているエージェント・コンテキストよりも詳細な内部agent_contextが保持されています。 ステージング領域では、変更処理の速度を上げるためにメモリーが使用されます。停止されると、ステージング領域は以前のエージェント・コンテキストに戻ることがあります。 この追加作業の量は、長時間実行トランザクションがあるかどうかによって異なります。

start_time

timestamp

ステージング領域が起動された時間。

status

string (16)

ステージング領域のステータス。詳細は、「ステータスの監視」を参照してください。

sub_status

string (64)

第2レベルのステータス。詳細は、「ステータスの監視」を参照してください。

status_message

string (512)

返されるメッセージ。ステージング領域のステータスを示しています。

status_time

timestamp

ステータスが更新された時間。

completed_transactions

uint4

処理されたトランザクションの数。

active_transactions

uint4

処理中のトランザクションの数(メモリー内でまだコミットまたはロールバックされていないトランザクション)。

timedout_transactions

uint4

タイムアウトしたトランザクションの数(メモリー内に長く留まりすぎ、タイムアウトを宣言されてファイルに書き込まれたトランザクション)。

rolledback_transactions

uint4

ロールバックされたトランザクションの数。

processed_change_events

uint4

書き出された変更イベントの数。

deleted_change_events

uint4

変更表から削除された変更イベントの数。

bytes_written

uint4

書き込まれた変更レコードの累積サイズ(バイト)。

opened_files

uint4

ステージ領域によって物理的に開いているファイルの現在の数。

opened_files_virtual

uint4

ステージ領域によって論理的に開いているファイルの現在の数。

memory_usage

uint4

ステージングに現在割り当てられているメモリーの量。

node_id

string (2)

マルチルーター・モードの場合、nodeID構成プロパティと同じ値の2桁の識別子。 通常モードの場合は、この列に値はありません。

last_transaction_timestamp

string (26)

最後のトランザクションの時間。

Version

uint4

ルーターのバージョン番号。

errors

uint4

レポートされたエラーの合計数。

Reduced_transactions

uint4

ディスクに還元されたトランザクションの数。

compensation_records

uint4

取得された補正レコードの数。


CONTROL表は、イベント・ルーターがリカバリのための状態を保持するためにも使用されます。 ユーザーは、この表を変更しないでください。

ステータスの監視

次の表に、CDCアダプタの実行時のステータスを示します。 ステータスはSERVICE_CONTEXT表の状態として定義されています。 この表では、CDCアダプタの様々な状態について説明しています。

表6-2 SERVICE_CONTEXTステータスの状態

状態 サブ状態 状態の説明 説明

Active

Processing

  • 変更イベントの読取り

  • 変更イベントの書込み

  • タイムアウトしたトランザクションのディスクへの還元

  • 期限切れ変更イベントの削除

ルーターがCDCアダプタに接続され、変更イベントを処理または待機しています。


Idle

新しい変更イベントの待機

ルーターのアダプタがジャーナルの終端に達し、新しい変更イベントがありません。

error

router.discWriteError

詳細なエラー・テキスト

ディスクへの書込みを行う変更ルーターの操作が失敗したことを示します。 最も一般的な原因は、ディスク領域不足です。 他の原因として、権限、不正なパス、ロックなどがあります。


component.error

このエラー・タイプは、アダプタおよびルーターで発生します。

このエラー・タイプに対して返されるエラーは、次のとおりです。

  • xmlError

  • requestError

  • noActiveConnection

  • resourceLimit

  • noSuchResource

  • authenticationError

  • noSuchInteraction

  • noSuchConnection

  • notImplemented

  • autogenRejected

  • resourceNotAvailable

  • authorizationError

  • configurationError

  • noSuchStream

  • temporarilyUnavailable

  • dataError

  • interventionRequired

詳細なエラー・テキスト

接頭辞component(アダプタ/ルーター)は、エラーが発生した場所を示します。 sub_state列のerrorによって、エラーが特定されます。


Disconnected

詳細なエラー・テキスト

CDCアダプタでの変更ルーター操作が失敗し、リストアできないことを示します。

Paused

なし


オペレータがsqlrtr_pause制御リセットを使用して手動で変更ルーターを一時停止しました。

Down

なし

停止メッセージ(正常停止または中断のメッセージ)

変更ルーターが実行されていないことを示します。


デーモンのライフサイクル・タスク

Oracle Application ServerとOracleAS CDC Adapter for IMS/DBの間でのデーモンのランタイム・タスクのほとんどは、Oracle Studioを使用して実行されます。Oracle Studioを使用して、デーモンおよびサーバー・アクティビティを監視し、デーモンおよびサーバー・プロセスに発生する事項を制御します。


関連項目:

構成設定の詳細は、付録B「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

この項の内容は、次のとおりです。

デーモンの起動

OracleAS Adapter for IMS/DBがインストールされると、デーモンが起動されます。「デーモンの停止」の説明に従ってデーモンを停止した場合は、次のタスクで再起動できます。


注意:

デーモンは、IBM z/OSプラットフォームで起動されます。 Oracle Studioを使用して、リモートでデーモンを起動することはできません。

タスク: デーモンの起動

デーモンを起動するための開始タスクとしてINSTROOT.USERLIB(ATTDAEMN)をアクティブ化します。 たとえば、SDSF画面で次のコマンドを入力します。

'/s ATTDAEMN'

INSTROOTは、Oracle Connectがインストールされている高位修飾子です。

デーモンの停止

Oracle Studioを使用してデーモンを停止するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Machines」フォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータを右クリックし、「Open Runtime Perspective」を選択します。

  4. Runtime Explorerで、停止するデーモンを右クリックし、「Shutdown Daemon」を選択します。

ランタイム時のデーモンの監視

ランタイム時のデーモンを監視するには、Oracle Studioの「Runtime Manager」パースペクティブを使用します。

次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータを右クリックし、「Open Runtime Perspective」を選択します。

デーモンを管理するには、次の項で説明するとおり、関連するノード、デーモン、ワークスペースまたはサーバー・プロセスを開きます。

デーモン(コンピュータ)のオプション

デーモンを右クリックして、デーモンのログを表示する機能など、使用可能なオプションを表示します。

次の表に、デーモンの使用可能なオプションを示します。

表6-3 デーモンのオプション

オプション 説明

Edit Daemon Configuration

デーモンを再構成できるデーモン・エディタを開きます。

構成設定の詳細は、付録B「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

Status

デーモンのステータスを確認します。 デーモンに関する情報には、使用されているデーモン構成の名前、アクティブなクライアント・セッションおよびログ情報があります。

Reload Configuration

変更後に構成をリロードします。 現在起動されているサーバーは、構成の変更による影響を受けません。

構成設定の詳細は、付録B「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

View Log

デーモンのログが表示されます。 詳細は、「デーモンのログ」を参照してください。

View Events

デーモンのイベント・ログが表示されます。

Daemon Properties

デーモンが実行されているコンピュータに関する情報が表示されます。この情報には、物理アドレス、このコンピュータへのアクセスに必要なユーザー名、パスワードなどがあります。

Recycle servers

使用していないすべてのサーバーを終了し、クライアントが切断したときにすべてのアクティブ・サーバーを終了するように準備します。新しい接続リクエストは、新しいサーバーに割り当てられます。

Kill servers

アクティブ・サーバーおよび使用していないサーバーすべてをすぐに終了します。

注意: データが損失する可能性があるため、このオプションは慎重に使用することをお薦めします。

Shutdown Daemon

コンピュータ上のデーモンを停止します。

Rename

Runtime Explorerに表示されているデーモンの名前を変更できます。

Remove

Runtime Explorerからデーモンを削除します。

Refresh

表示をリフレッシュします。


ワークスペースのオプション

ワークスペースを右クリックして、ワークスペースのログを表示する機能など、そのワークスペースで使用可能なオプションを表示します。

次の表に、使用可能なオプションを示します。

表6-4 ワークスペースのオプション

オプション 説明

Edit Workspace Configuration

ワークスペースを再構成できるデーモン・エディタを開きます。

構成設定の詳細は、付録B「デーモンの高度なチューニング」を参照してください。

Status

ワークスペースのステータスが使用可能かどうかを確認します。

Reload Configuration

変更後にワークスペースの構成をリロードします。 現在起動されているサーバーは、構成の変更による影響を受けません。

View Log

ワークスペースのすべてのサーバーのログが表示されます。 詳細は、「デーモンのログ」を参照してください。

View Events

ワークスペースのイベント・ログが表示されます。

Recycle Servers

使用していないすべてのサーバーを終了し、クライアントが切断したときにすべてのアクティブ・サーバーを終了するように準備します。新しい接続リクエストは、新しいサーバーに割り当てられます。

Kill Servers

アクティブ・サーバーおよび使用していないサーバーすべてをすぐに終了します。

注意: データが損失する可能性があるため、このオプションは慎重に使用してください。

Remove

Runtime Explorerから選択したワークスペースを削除します。

Disable

選択したワークスペースを無効にします。

Refresh

表示をリフレッシュします。


サーバーのオプション

サーバーを右クリックして、サーバー・ログを表示する機能など、そのサーバーで使用可能なオプションを表示します。

次の表に、サーバー・レベルで使用可能なオプションを示します。

表6-5 サーバーのオプション

オプション 説明

Status

サーバーのステータスを確認します。 サーバーに関する情報には、サーバーのサーバー・モード、アクティブなクライアント・セッション数などがあります。

View Log

サーバーのログが表示されます。 詳細は、「デーモンのログ」を参照してください。

View Events

サーバーのイベント・ログが表示されます。

Kill server

サーバーのアクティビティ・ステータスにかかわらず、サーバー・プロセスを終了します。

注意: データが損失する可能性があるため、このオプションは慎重に使用してください。

Refresh

表示をリフレッシュします。


デーモンのログ

Oracle Connectでは、問題のトラブルシューティングに使用できるログが数多く作成されます。 デーモンでは、次のログが管理されています。

  • デーモン

  • ワークスペース

  • サーバー・プロセス

Oracle Studioの「Runtime Manager」パースペクティブでは、次の図に示すようにこれらのログのモニターが提供されます。

「Runtime Manager」パースペクティブのログ。 ペインの最下部で選択します。
図daemon_log.gifの説明

必要なログを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Studioの「Runtime Manager」パースペクティブで右クリックし、「Daemons」フォルダを開きます。

    ワークスペースのログを表示する場合は、表示するワークスペースを持つデーモンを表示します。

    サーバーを表示する場合は、表示するサーバーを持つワークスペースを右クリックします。

  2. デーモン、ワークスペースまたはサーバーを右クリックし、「View Log」を選択します。

それぞれのログが別々のタブに表示されます。 各ログを参照するには、画面の最下部にあるタブをクリックします。

ログ・モニター

デーモン、ワークスペースまたはサーバーのイベントが発生すると、それらのイベントがログに表示されます。 モニターでは、次のタイプのログを確認できます。

デーモンのログ: クライアントのデーモンへのログインおよびログアウトなど、クライアントとデーモンの間のアクティビティが表示されます。

ワークスペースのログ: クライアントで使用されるワークスペースに関する情報が表示されます。

サーバーのログ: クライアントと、クライアント・リクエストを処理するためにクライアントで使用されるサーバー・プロセスの間のアクティビティが表示されます。

ロギング・レベルは変更できます。 ロギング・レベルを変更するには、「Properties」をクリックします。 ダイアログ・ボックスに次の使用可能なロギング・レベルが表示されます。

  • none: ログインおよびログアウトするユーザーがログに表示されます。

  • error: ログインおよびログアウトするユーザーと生成されたすべてのエラーがログに表示されます。

  • debug: ログイン/ログアウトするユーザー、生成されたすべてのエラーおよび構成されたすべてのトレースがログに表示されます。 トレース・オプションの構成については、デーモンの「ロギング」およびワークスペースの「一般」を参照してください。

ログの表示は開始および停止できます。

  • ログ情報の収集を停止するには、「Suspend」をクリックします。

  • ログ情報の収集を開始するには、「Resume」をクリックします。

ログに表示されている情報を削除できます。

情報を削除するには、「Clear」をクリックします。

ロギングが有効になっている場合、新しい情報が表示され続けます。 削除された情報を再度表示することはできません。

通信エラーの解決

Oracle StudioがIBM z/OSコンピュータから切断されると、Oracle Studioでは、このコンピュータが赤い丸で囲まれたXとともに表示されます。 このような状況の場合は、しばらくしてから、コンピュータにアクセスしてみてください。

次の表に、Oracle Application ServerがIBM z/OSコンピュータから切断されたときに発生する可能性がある様々な事例を示します。

表6-6 クライアント切断時の事例

シナリオ アイドル状態(クライアント・リクエストを処理していない状態) クライアント・リクエストの処理中

明示的な切断

(クライアントによる明示的な接続のクローズまたはクライアント・プログラムによる終了)

サーバーは即時に切断の通知を受け取り、別のクライアントによる使用を可能にするか、終了します(再利用できない場合)。

サーバーはクライアントが切断されたことを認識せずに、処理を続行します。 処理が完了し、サーバーがクライアントに応答すると、即時に接続が切断されているというエラーが表示されます。サーバーは別のクライアントによる使用を可能にするか、終了します(再利用できない場合)。

突然の切断

(クライアントによる適切な停止なしのクローズまたはクライアント・システムのハングによる通信切断)

サーバーはクライアントの切断を認識せずに、アイドル状態のままです。

クライアントのアイドル・タイムアウト・デーモン・ワークスペース・パラメータまたはTCP/IPのKEEPALIVEパラメータのいずれか早いほうのパラメータ値に基づいてタイムアウトした後、サーバーは切断の通知を受け取り、別のユーザーによる使用を可能にするか、終了します(再利用できない場合)。

サーバーはクライアントが切断されたことを認識せずに、処理を続行します。 処理が完了すると、サーバーはクライアントに応答をします。 TCP/IPサブシステムが、しばらくの間(TCP/IP構成によって異なるが、通常は数分間)クライアントへのメッセージの送信を再試行した後、サーバーではクライアントが終了しているとみなし、接続がクローズされていることをサーバーに通知します。サーバーは別のクライアントによる使用を可能にするか、終了します(再利用できない場合)。


クライアント/サーバー通信の問題のトラブルシューティングでは、次のことをよく理解していることが必要です。

特定のエラーの解決

次の各エラー・メッセージは、Oracle Connectから受け取るエラーに関連しています。

C007: Server initialization failed.
原因: デーモンがネットワーク・サービスの起動に失敗しました。
処置: システムで実行中のプロセスをチェックし、別のデーモンまたはプログラムが、oc4j-ra-xmlファイルに指定したアダプタ用のポートを使用しているかどうかを確認してください。
処置: 現在のコンピュータのTCP/IPサブシステムを確認してください。確認するには、そのサブシステムに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
処置: デーモンに、現在のコンピュータのTCP/IPサービスをoc4j-ra-xmlファイルに指定したアダプタ用のポートで使用する権限があるかどうかをチェックしてください。
C008: Setting server event handler failed.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C009: IRPCD process has been terminated by user request.
原因: このメッセージは情報を提供するものです。 デーモンは正常に停止しました。
処置: 処置は不要です。
C00A: Application %s not found.
原因: リクエストしたワークスペースが存在しません。
処置: oc4j-ra-xmlファイルに定義したワークスペースがIBM z/OSプラットフォーム上のデーモン構成にも定義されていることを確認してください。 「Runtime Manager」パースペクティブの「Status」オプションを使用します。
C00B: Invalid IRPCD client context.
原因: Oracle Connect以外のプログラムがデーモンに接続しようとしています。
処置: プロセスを確認し、システム・コマンドを使用して関連プロセスを停止してください。
C00C: Daemon request requires a server login.
原因: Oracle Connect以外のサーバーまたはプログラムが、Oracle Connectサーバー用に指定したデーモン・サービスを使用しようとしました。
処置: プロセスを確認し、システム・コマンドを使用して関連プロセスを停止してください。
C00D: Daemon request requires a client login.
原因: リクエストされたデーモンには有効なクライアント・ログインが必要ですが、指定されていません。
処置: コマンドを再発行して、ユーザー名とパスワードを指定してください。
処置: Oracle Studioでユーザー・プロファイルを編集し、IBM z/OSプラットフォーム用の有効なユーザー名とパスワードを指定してください。
C00E: Daemon request requires an administrator login.
原因: リクエストしたデーモン・サービスには管理ログインが必要です。
処置: Oracle Studioでデーモン・セキュリティを編集して、有効な管理者のユーザー名とパスワードを指定してください。

関連項目:

デーモンの「セキュリティ」

C00F: Anonymous client logins are not allowed.
原因: デーモンは有効なユーザー名とパスワードが必要な構成ですが、指定されていません。
処置: Oracle Studioのデーモン・セキュリティで匿名クライアント・アクセスを有効にしてください。

関連項目:

デーモンの「セキュリティ」

処置: Oracle Studioでユーザー・プロファイルを編集し、IBM z/OSプラットフォーム用の有効なユーザー名とパスワードを指定してください。
C010: Anonymous server logins are not allowed.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C011: Client has already timed out.
原因: クライアントに対するサーバー・プロセスが起動されましたが、サーバーの起動が完了する前にクライアントがタイムアウトになりました。
処置: ワークスペース構成の「General」タブで、サーバー・ワークスペースの接続タイムアウトの値を大きくしてください。

関連項目:

ワークスペースの「一般」

C012: Invalid username/password.
原因: デーモンへのログイン時に無効なユーザー名/パスワードが指定されました。
処置: デーモン・ログ・ファイルを確認してください。ユーザー名/パスワードが拒否されました。
処置: Oracle Studioでユーザー・プロファイルを編集し、IBM z/OSプラットフォーム用の有効なユーザー名とパスワードを指定してください。
処置: デーモンが、システム・ユーザー名とパスワードをチェックできるAPF認可アカウントから起動されていることを確認してください。
C014: Client connection limit reached - try later.
原因: ワークスペースに対するサーバー・プロセスの数が最大限に達したため、すべてのアクティブなサーバーでクライアント接続を受け入れることができません。
処置: ワークスペース構成の「Server Mode」セクションで「Number of sub-tasks」の値を大きくしてください。

関連項目:

ワークスペースの「サーバー・モード」

処置: しばらくしてから、コマンドを実行してください。
C015: Failed to start server process.
原因: Oracle Connectのデーモンがサーバー・プロセスの起動に失敗したか、起動したサーバーが起動時にエラーとなりました。
処置: デーモンとサーバーのログを確認して、サーバーが起動しなかった理由を調べてください。たとえば、ログ・ファイルに示された理由に次のメッセージに類似したメッセージが表示されることがあります。[C015] Failed to start NAVIGATOR server process: No server account name defined for anonymous client; code: -1601: SQL code: 0
処置: 偽装を使用している場合は、クライアント上のユーザー・プロファイルを確認してください。 「C069」も参照してください。

偽装を設定する手順は次のとおりです。

APFでz/OSコンピュータ上のサーバー・スクリプト内のsteplibすべてを認可します。 次に例を示します。
setprog... ada622-volume adavol
       CICS.CICS.SDFHEXCI - p390dx
       INSTROOT.load - 111111
       INSTROOT.loadaut - 111111

INSTROOTは、Oracle Connectがインストールされている高位修飾子です。

「Configuration」ビューのデーモン・ノード下の「Navigator」ワークスペースの「Security」タブで、「Use specific workspace account」を選択し、すべての値の「Workspace account」フィールドを消去します。


C016: Unexpected server state.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C017: Active daemon clients exist. Shutdown canceled.
原因: 1つ以上のクライアントがデーモンに接続されたままです。
処置: すべてのクライアントがデーモンからログオフするまで待機してから、停止操作を再試行してください。
C019: Request is not granted because someone else is locking it.
原因: デーモンによって管理されているリソースをロックするリクエストは、別のユーザーがそのリソースをロックしているため、拒否されました。
処置: 別のユーザーによるリソースの解放を待機してください。
C01A: Lock %s not found.
原因: リソースを解放するリクエストは、コール元がそのリソースをロックしていないため(たとえば、使用中のデーモンを別のユーザーが停止したため)拒否されました。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C01B: Unexpected error in %s.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C01C: Cannot update configuration without _APPLICATIONS lock.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C01D: Need to lock the application first.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C01F: Cannot set configuration of a deleted application.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C020: Failed in looking up host name (gethostname())
原因: リモート・コンピュータに接続できません。
処置: oc4j-ra-xmlファイルに指定したコンピュータの名前が正しいことを確認してください。
処置: ホスト名の参照に、ドメイン・ネーム・サーバー(DNSサーバー)が使用できることを確認してください。
処置: コンピュータのTCP/IPサブシステムを確認してください。確認するには、そのサブシステムに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
C021: Required variable %s not found
原因: Oracle Connectサーバーに必要な環境変数が、サーバーの起動時に定義されていません。
処置: Oracle Connectが使用する環境変数が、起動スクリプトで変更されているかどうかをチェックしてください。
処置: システム定義環境サイズがOracle Connectに対して十分なサイズであるかどうかをチェックしてください。
C022: Server failed to connect and register with the daemon.
原因: デーモンが起動したOracle Connectサーバーがそのデーモンに接続または登録できません。
処置: 再度接続してみてください。
処置: ワークスペース構成の「General」タブで、サーバー・ワークスペースの接続タイムアウトの値を大きくしてください。

関連項目:

ワークスペースの「一般」

処置: ワークスペースの起動スクリプトが正しいバージョンのOracle Connectを起動していることを確認してください。
処置: ワークスペース構成の「Server Mode」タブで「Clients per server limit」に対して、「Set maximum number of server processes」パラメータの値を増やしてください。

関連項目:

ワークスペースの「サーバー・モード」

C023: Call made to unregistered module %d.
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C024: Failed to create a socket.
原因: TCP/IPサブシステム内でエラーが発生しました。
処置: 十分なシステム権限があるかどうかをチェックしてください。
処置: コンピュータのTCP/IPサブシステムを確認してください。確認するには、そのサブシステムに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
C025: Failed to set socket option %s
原因: TCP/IPサブシステム内でエラーが発生しました。
処置: 十分なシステム権限があるかどうかをチェックしてください。
処置: コンピュータのTCP/IPサブシステムを確認してください。確認するには、そのサブシステムに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
C026: Failed to bind server to port %s
原因: Oracle Connectサーバーまたはデーモンを指定のポートにバインドできません。
処置: 別のプログラムが、oc4j-ra-xmlファイルに指定したアダプタ用のポートを保持しているかどうかをチェックしてください。
処置: 十分なシステム権限があるかどうかをチェックしてください。
C027: Cannot create TCP service for %s
原因: TCP/IPサブシステム内でエラーが発生しました。
処置: コンピュータのTCP/IPサブシステムを確認してください。確認するには、そのサブシステムに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
C028: Unable to register (%s, %d, tcp)
原因: このエラーは、ポート・マッパーの使用時(host:a)に発生する可能性がありますが、ポート・マッパーが使用不可になっています。
処置: ポート・マッパーを使用可能にしてください。
処置: ポート・マッパーを使用しないで(デーモンの起動時に:aを使用しないで)ください。
C029: Failed to create a server thread
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C02A: Server thread failed to start
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C02B: Stopping the %s server - no client
原因: Oracle Connectのデーモンによって起動されたクライアント用サーバーが、クライアント接続リクエストを1分以内に取得しませんでした。 サーバーは終了しています。
処置: 多くの場合、クライアントはユーザー・リクエストによって終了するため、特定の処置は不要です。
処置: すべてのクライアントがサーバーに接続できない場合は、サーバーに複数のネットワーク・カードが存在し、Oracle Connectデーモンはこのことを認識していない可能性があります。 この場合は、IPアドレスを使用してデーモンを起動してください。
C02C: Unexpected event - a termination signal intercepted
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C02D: Modified transport, context unknown/lost
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C02F: Corrupted arguments passed to procedure
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C030: Unable to free arguments for %s() of %s
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C031: Cannot register a non-module RPC %s
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C032: An IRPCD program is required
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C033: An IRPCD super-server is required for module events
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C034: An invalid super-server module ID was specified, %d
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C035: Out of memory
原因: クライアント・リクエストを処理するにはメモリーが足りません。
処置: プロセス・メモリーの割当てを増やすか、システムにメモリーを追加してください。
C036: Failed to register RPC procedure module %s
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C037: Failed to register an invalid RPC procedure number %x
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C038: Cannot reregister RPC procedure number %x
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C042: Remote call to %s failed; %s
原因: APIへのリモート・コールが失敗しました。
処置: デーモン・ログ・ファイルを確認してください。
処置: 必要に応じて、問題の解決に役立つように、ログ・ファイルに書き込む詳細レベルを変更してください。

関連項目:

デーモンの「ロギング」

C043: Failed to connect to host %s;%s
原因: Oracle Connectのリモート・ホストが正しく定義されていないか、または動作していません。
処置: oc4j-ra-xmlファイルのアダプタに対するリモート・コンピュータ定義を確認してください。
処置: デーモンが、IBM z/OSプラットフォームで起動していることを確認してください。 「Runtime Manager」パースペクティブの「Status」オプションを使用します。
処置: ネットワーク接続を確認してください。確認するには、ホスト・コンピュータに対してpingを試行するか、FTPまたはTelnetを実行します。
C047: %s out of memory
原因: Oracle Connectがリクエストされた操作を完了するにはメモリーが足りません。
処置: サーバー上で稼働中の不要なプロセスを終了してください。
処置: システムにメモリーを追加してください。
処置: プロセスが使用できるメモリーを増やしてください。
処置: デーモンが起動できるプロセスの数を制限してください。 サーバーに対する要求が使用可能なサーバー数を超えた場合、サーバーの最大数に達したことと、後で再試行するように指示するメッセージがクライアントに表示されます。
C066: Communication error with the server%s
原因: Oracle Connectのデーモンまたはサーバーへの接続に失敗したか、サーバーとの間で確立したセッションでエラーが発生しました。
処置: weblogic-ra-xmlファイルのリモート・コンピュータ定義を確認してください。
処置: デーモンが、IBM z/OSプラットフォームで起動していることを確認してください。 「Runtime Manager」パースペクティブの「Status」オプションを使用します。
処置: ネットワークの問題の場合は、ネットワーク接続を確認してください。確認するには、ホスト・コンピュータに対してpingを試行するか、ftpまたはtelnetを実行します。
C067: Unexpected error occurred in server function %s
原因: サーバー機能の1つに例外(異常終了または無効な指示など)が発生し、終了しました。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C068: Fail to login daemon
原因: デーモンがサーバー・コンピュータ上で動作していません。
処置: Oracle Studioの「Runtime Manager」パースペクティブの「Status」を使用して、デーモンがサーバー上で動作しているかどうかをチェックしてください。
処置: サーバーへのOracle Connectの再インストールをシステム管理者に依頼してください。
C069: Fail to get server
原因: サーバー・コンピュータ上のOracle Connectデーモンが、クライアントを処理するサーバー・プロセスを起動できません。 サーバー・プロセスを起動できなかった理由の詳細は、別のメッセージに表示されます。
処置: このエラーには多くの原因が考えられます。 関連するメッセージで原因が不明な場合は、サーバー上のOracle Connectデーモン・ログ・ファイルを確認してください。
処置: このエラーの解決方法は、特定の原因によって大きく異なります。 次に一般的な原因と解決方法を示します。
処置: プロセス作成の割当て制限を超えました。 しばらくしてから再試行するか、割当てまたは他の関連システム・リソースを増やしてください。
処置: サーバーの起動スクリプトが失敗しました。
処置: 指定したユーザー名ではリクエストされたサーバーを使用できません。 認可されたユーザー名を使用してください。
処置: 1つのサーバーに対する同時クライアントの上限に達しました。 しばらくしてから、再試行してください。
処置: 偽装を使用している場合は、クライアント上のユーザー・プロファイルを確認してください。 「C015」も参照してください。
C06A: Failed to connect to server
原因: クライアントに割り当てたサーバーがクライアント接続を受入れを拒否しました。 サーバー・プロセスで接続を受け入れなかった理由の詳細は、別のメッセージに表示されます。
処置: デーモンとサーバーのログ・ファイルを確認してください。サーバーが、割り当てられたクライアントを受け入れることができませんでした。
C06B: Disconnecting from server
原因: ネットワーク障害、サーバー・コンピュータ障害またはサーバー・プログラム障害のため、接続が終了しました。 現在アクティブなトランザクションも停止しています。
処置: サーバーに対するSQLコマンドの次回発行時に、Oracle Connectがサーバーとの接続を自動的に再確立しようとします。 ネットワーク障害またはコンピュータ障害が修正されると、デーモンへの接続は自動的に再確立されます。
C070: Server failed to send reply to the client
原因: サーバーが予期せずに終了しました。
処置: クライアントを意図的に(たとえば、[Ctrl]+[C]を使用して)停止した場合以外は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C071: Connection to server %s was disconnected. Cursors state was lost.
原因: ネットワーク障害、サーバー障害またはサーバー・プログラム障害のため、接続が終了しました。 現在アクティブなトランザクションも停止しています。
処置: 通常、Oracle Connectは、サーバーへの次回アクセス時に、そのサーバーとのセッションを自動的に作成しようとします。 ネットワークとサーバーがアクセス可能な場合、次回の操作は成功します。 アクセス不可の場合は、接続を再開する前にネットワークまたはサーバーを回復する必要があります。
処置: コール可能なユーザー・コードに関連のないサーバー障害の場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C072: Reconnect to server %s
原因: このメッセージは情報を提供するものです。 クライアントがサーバーとの接続を再確立しました。
処置: 処置は不要です。
C073: The parameters passed to the admin server are invalid: %s
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
C074: No authorization to perform the requested operation (%s)
原因: ユーザー/アカウントの権限が不十分です。
処置: デーモン構成およびワークスペース構成の「Security」タブにある「Administrator」パラメータを使用して、ユーザー/アカウントに管理権限を付与してください。

関連項目:

デーモンの「セキュリティ」またはワークスペースの「セキュリティ」

C075: Failed to register daemon in the TCP/IP service table
原因: TCP/IPサービス・ファイルへのデーモンの登録が失敗しました。
処置: デーモンを実行中のアカウントに、TCP/IPサービス・ファイルを更新する権限があることを確認してください。
E001: Failed in lock/release operation
原因: グローバル・リソースのロック操作または解放操作が失敗しました。 詳細は別のメッセージに表示されます。 別のメッセージにはこのエラーの原因が具体的に示されます。
処置: このエラーの原因は、不十分な権限やシステム・リソースの不足など様々です。
[J0006] すでにクローズした接続上の操作がリクエストされました
原因: クローズしている接続を使用してリクエストが行われました。
処置: 接続をもう一度オープンして、再試行してください。
[J0028] 内部エラー: 不明なXMLタグ"%s"です
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0030] 内部エラー: メソッド%sを上書きする必要があります
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0031] 内部エラー: 必須属性%sが%s動詞の中にありません
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0032] 内部エラー: %sが必要でしたが、%s ACPオブジェクトが返されました
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0033] 内部エラー: クローズしたソケットで作業しようとしました
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0034] 内部エラー: 破損したメッセージ; %sが必要でしたが、%sバイトが読み込まれました
原因: クライアントからサーバーに送信されたXMLが破損しています。
処置: クライアントからサーバーに転送されたXMLの圧縮設定を確認してください。 設定が正しい場合は、クライアントからサーバーにリクエストを再送信してみてください。
[J0035] 内部エラー: 無効なリダイレクション・アドレス%sがデーモンにより返されました
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
J0036: %s: %s
原因: 次のエラーのいずれかをサーバーから受信しました。0 - server.internalError、1 - client.xmlError、2 - client.requestError、3 - client.noActiveConnection、4 - server.resourceLimit、5 - server.redirect、6 - client.noSuchResource、7 - client.authenticationError、8 - client.noSuchInteraction、9 - client.noSuchConnection、10 - server.notImplemented、11 - server.xaProtocolError、12 - server.xaUnknownXID、13 - server.xaDuplicateXID、14 - server.xaInvalidArgument、15 - client.autogenRejected、16 - server.xaTransactionTooFresh、17 - server.resourceNotAvailable、18 - client.authorizationError、19 - server.configurationError
処置: サーバーのログ・ファイルを確認して、問題を判別してください。
[J0037] 内部エラー: %sが必要なときACPレスポンスがありませんでした
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0039] 内部エラー: "ACPルートがXMLに見つかりません"
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0040] 入力レコードは相互作用"%s"の実行には必須です
原因: 内部エラー。
処置: Oracleサポート・サービスに連絡してください。
[J0048] 無効なメタデータ・タイプ"%s"が"%s"関数に渡されました
原因: メタデータに対するリクエストが遂行されていません。
処置: リクエストの妥当性を確認してください。
[J0050] "put"メソッドのキーは"String"タイプである必要があります
原因: GET操作またはPUT操作でのキーは、文字列にする必要があります。
処置: 操作に使用するキーを有効なキーに変更してください。
[J0059] 値"%s"は属性"%s"には無効です
原因: メタデータに対するリクエストが遂行されていません。
処置: リクエストの妥当性を確認してください。
[J0068] 値のタイプは"String"にする必要があります
原因: PUT操作での値は、文字列にする必要があります。
処置: 操作に使用する値を有効な値に変更してください。
[J0069] 値のタイプは"MappedRecord"にする必要があります
原因: PUT操作での値は、マップされたレコードにする必要があります。
処置: 操作に使用する値を有効な値に変更してください。
[J0070] 値のタイプは"MappedRecord[]"にする必要があります
原因: PUT操作での値は、マップされたレコード配列にする必要があります。
処置: 操作に使用する値を有効な値に変更してください。
[J0071] マップされたレコードのキーが正しくありません。#elementまたは#element[]が必要です。
原因: PUT操作での値は、マップされたレコード配列にする必要があります。
処置: レコードに使用するキーを有効なキーに変更してください。
[J0072] 値のタイプは"Object[]"にする必要があります
原因: PUT操作での値は、マップされたレコード配列にする必要があります。
処置: 操作に使用する値を有効な値に変更してください。
[J0078] 非永続接続および非キープ・アライブでは、暗号化はサポートされず、無視されます。
原因: 非永続接続に対する暗号化はサポートされません。
処置: 必要な処置はありません。 この警告は無視できます。
[J0079] 無効な引数が%sに渡されました - 引数: %s、値: %s
原因: 値が渡されました。
処置: 使用されている引数を数値に変更してください。