この項では、Oracle PortalでURLを作成する際の注意点について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
URLでは、ページ名、オブジェクト名、/portal/page/およびGUIDの大文字と小文字が区別されます。URLの他の部分では、大文字と小文字は区別されません。
ユーザーが翻訳のない言語をリクエストすると、エラー・メッセージが表示されます。
The language specified in the URL is not currently supported by this Portal. (WWC-57383)
URLで言語コードを使用すると、コードはパスに残りません。言語はセッションcookieで設定され、言語コードを含まない新しいURLにリダイレクトされます。
自分が権限を持っていないアイテムのURLをユーザーがリクエストした場合、アイテムを表示する権限がないことを伝えるメッセージが表示されます。
Oracle Portalには、URLのリライト規則を提供する機能があります。たとえば、長いURLを短縮したり、特定のパス情報を非表示にすることができます。この機能は、ページ・グループ・プロパティの「構成」タブで構成できます。このタブから、この機能をさらに詳しく説明するヘルプ・トピックにアクセスできます。4.5.7項「ページ・グループのURLリライト規則の定義」も参照してください。
アイテムをサポートするファイルをアップロードすると、これらすべてのファイルに、そのアイテムの全バージョンおよび翻訳にわたって同じファイル名が使用されます。他のバージョンから異なるファイル名を持つ新しいドキュメント・ファイルをアップロードすると(たとえば、アイテムの新しいバージョンとして)、その同じ属性(「ファイル名」属性など)を持つバージョンと翻訳のファイル一式はすべて新しいファイル名と一致するように変更されます。これは、ドキュメントのみでなく、イメージ、Zipファイルなど、アイテムのためにアップロードされるあらゆるファイル・タイプにも当てはまります。
パスベースのURLでは、アイテムの名前、表示名、ファイル名、またはグローバル一意識別子(GUID)を使用してアイテムにアクセスできます。使用する値は、これらの属性が存在するかどうかおよび有効かどうかによって異なります。
ここでは、いくつかのシナリオを想定し、名前、表示名およびファイル名の存在と有効性がパスベースのURLの作成にどのように影響を与えるかを説明します。この項の内容は、次のとおりです。
注意: Oracle Portalオブジェクトの命名規則の詳細は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。様々な状態のアイテムへのアクセス条件については、17.9.3項「アイテムURLのセキュリティ」を参照してください。 |
次のシナリオでは、作成ウィザードおよびアイテムの編集ウィザードから「名前」属性が公開されているファイルベースのアイテム・タイプについて考えます。
ユーザーが有効な名前を指定しているが、表示名を指定していない。
「ファイル名」属性の値がPortalに表示されます。パスベースのURLの作成には「名前」属性の値が使用されます。この場合、「名前」属性の値はファイル名と同じです。
ユーザーが有効な名前と有効な表示名を指定している。
「表示名」属性の値がPortalに表示されます。パスベースのURLの作成には「名前」属性の値が使用されます。
「ファイル名」に無効な文字が含まれている。
「表示名」属性の値がPortalに表示されます。「表示名」属性に値が指定されていない場合、「ファイル名」属性の無効な値がPortalに表示されます。
「名前」属性には、自動的に無効なファイル名が移入されます。ユーザーがこの値を変更せずに「終了」をクリックすると、エラーが生成され、アイテムは追加されません。ユーザーがアイテムを編集し、「名前」フィールドの値の消去のみを行うと、パスベースのURLの作成には「名前」属性の元の値が使用されます。元の値とは、アイテムの編集前に存在していた値です。
ユーザーがアイテムを追加し、「名前」フィールドからデフォルト値の消去のみを行うと、パスベースのURLの作成にはアイテムのGUIDが使用されます。
次のシナリオでは、アイテムの作成ウィザードで「名前」属性が公開され、アイテムの編集ウィザードでは「名前」属性が非表示になっているファイルベースのアイテム・タイプについて考えます。ユーザー指定の値がない場合、ファイル名と拡張子が「名前」属性のデフォルト値になることに注意してください。たとえば、「ファイル名」フィールドの値がC:\foldername\filename.txt
の場合、「名前」フィールドのデフォルト値はfilename.txt
となります。「名前」属性が公開されている場合は常に、デフォルト値を変更できます。
ユーザーが無効な文字を含むファイル名を使用してファイルベースのアイテムを追加した。ユーザーが名前を変更し、無効な文字を削除した。ユーザーが「名前」属性が公開されていないアイテムを編集し、ファイル名に無効な文字を含む新しいファイルを追加した。
「名前」属性の元の値が保持されます。「名前」属性の元の値を使用して、パスベースのURLが作成されます。
ユーザーが有効な文字を含むファイル名を使用してファイルベースのアイテムを追加した。ユーザーがアイテムを編集し、新しいファイルをアップロードした。
「名前」属性の値は、デフォルトで「ファイル名」属性に指定されている新しい値になります。「名前」属性の新しい値を使用して、パスベースのURLが作成されます。
ユーザーが有効な名前を指定しているが、表示名を指定していない。
「名前」属性が存在し、値がある場合(アイテムの追加ウィザードから)、パスベースURLの作成には常にこの値が使用されます。
「名前」属性に値が指定されていない場合、「ファイル名」属性からファイル名が取り出され、Portalの表示およびパスベースのURLの作成に使用されます。
ユーザーが有効な名前と有効な表示名を指定している。
「名前」属性に値がある場合(アイテムの追加ウィザードから)、「表示名」属性の値がPortalに表示され、「名前」属性の値がパスベースのURLの作成に使用されます。
「ファイル名」に無効な文字が含まれている。
「表示名」属性の値がPortalに表示されます。「表示名」属性に値が指定されていない場合、無効なファイル名がPortalに表示されます。パスベースのURLの作成には「名前」属性の値が使用されます。
次のシナリオでは、「名前」属性が関連付けられていないファイルベースのアイテム・タイプについて考えます。デフォルトの「ファイル」アイテム・タイプに「名前」属性が関連付けられず、「ファイル名」および「表示名」属性のみが存在します。
ユーザーが「表示名」属性に有効な値を指定している。
「表示名」属性の値がPortalに表示されます。「ファイル名」属性の値からファイル名が取り出され、パスベースのURLの作成に使用されます。
ユーザーが表示名を指定していない。
「ファイル名」属性の値からファイル名が取り出され、Portalの表示およびパスベースのURLの作成に使用されます。
ファイル名に無効な文字が含まれている。
「表示名」属性の値がある場合は、その値がPortalに表示されます。ない場合は、無効なファイル名がPortalに表示されます。ファイル名から無効な文字が取り除かれて内部名が作成され、パスベースのURLの作成に使用されます。
次に、パスベースのURLと永続URLのlang
パラメータに使用できる値を示します。
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