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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
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20.1 ページに対する承認プロセスの設定

承認プロセスは、1つ以上の承認ルーティング手順を集約したものです。各ルーティング手順には、公開前にアイテムを承認する必要のある1人以上のユーザーまたはグループ(承認者)、あるいはその両方が含まれます。承認者へのルーティングは、順次(一度に1人ずつ)、または並行(一度に全員)のいずれかにすることができます。各手順で、レスポンスに1人の承認者を必要とするか、または全員の承認者を必要とするかを定義できます。

すぐに承認を受けられなくてもユーザーがアイテムの下書きバージョンを追加できるように指定できます。下書きアイテムはアイテムの所有者のみに表示されます。完成後、所有者はアイテムを承認のために送信できます。2.7.1.1.3項「承認用の下書きアイテムの送信」を参照してください。

承認プロセスを、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーのみでなく、ページにコンテンツを作成するユーザー全員に拡張できます。

ユーザーが承認の通知を受け取るためには、自分のページに「通知通知」ポートレットまたは「ワークリスト」ポートレットを配置する必要があります。詳細は、2.7.2項「コンテンツの承認または却下」を参照してください。

20.1.1 ページに対するOracle Portal承認プロセスの設定

ページに対してOracle Portal承認プロセスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 承認プロセスを定義するぺージに移動します。

    ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。

  2. 編集モードに切り替えます。

  3. ページ・ツールバーの「ページ」の横の「プロパティ」リンクをクリックします。

    ページ・グループではなくページのリンクをクリックしてください。

  4. 「承認」タブをクリックして、前面に表示します。

  5. 「ページの新しい承認プロセスの定義」を選択します。

    「承認ルーティング・リスト」セクションが表示されます。


    注意:

    このオプションを選択し、ページに対する承認プロセスを定義しない場合は、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーは承認を受けずにこのページにアイテムを追加できます。

    このオプションを選択しない場合は、ページはページ・グループに定義された承認プロセスを使用します。


  6. 「承認ルーティング・リスト」セクションの「承認者」フィールドで、承認ルーティング・リストの最初の手順の承認者(ユーザーまたはグループ)を1人以上選択します。

    「ユーザー」または「グループ」アイコンをクリックして、ユーザーまたはグループを追加します。手動でユーザー名やグループ名を入力する場合は、無効な入力とならないように指定した文字列を慎重にチェックしてください。


    注意:

    承認ルート・リストの各手順には、ユーザーとグループの両方を含めることができます。複数のユーザーおよびグループを指定する場合は、セミコロン(;)で区切ります。

    同じ承認者を複数の手順で使用することはできません。承認者が2回以上登録されると、2回目以降その承認者はスキップされます。

    Oracle Portalには、次の特別な承認者が用意されています。

    • #PAGE_GROUP_MANAGER#: ページ・グループに対して「すべて管理」権限を持つか、すべてのページ・グループに対して「すべて管理」グローバル権限を持つユーザーまたはグループ

    • #PAGE_MANAGER#: ページに対して「管理」権限を持つユーザーまたはグループ

    • #CONTENT_MANAGER#: ページに対して「コンテンツの管理」権限を持つか、上位レベルの「管理」権限を持つユーザーまたはグループ

    Oracle Portalでは、ID管理に、ユーザーおよびグループのリポジトリとして機能するOracle Internet Directoryを使用します。Oracle Internet Directoryでは、グループは識別名(DN)で一意に識別されます。各グループは一意のDNを持っていますが、まったく無関係の2人の名前が同じ(John SmithとJohn Doeなど)場合があるのと同様に、複数のグループ間で共通の名前を持つことができます。Portal内で作業する場合、そのPortal内で作成されたグループは共通の名前でのみ表示されます。ただし、Portalが、Oracle Internet Directory内の他の場所(同じID管理インフラストラクチャに関連付けられている他のPortalのグループなど)にあるグループを参照するときは、そのグループとPortalでローカルに定義されたグループを区別するためにグループのDNが表示されます。


  7. 「承認者のルーティング・メソッド」リストで、承認ルーティング・リストのルーティング・メソッドを次のいずれかから選択します。

    • 一度に1人ずつ、全員の承認が必要(順次、全員): 指定された順序で一度に1人ずつ、手順内の承認者に承認を送信します。すべての承認者が承認に応答する必要があります。

    • 一度に全員、全員の承認が必要(並行、全員): 手順内の承認者全員に承認を同時に送信します。すべての承認者が承認に応答する必要があります。

    • 一度に全員、1人のみの承認が必要(並行、1人): 手順内の承認者全員に承認を同時に送信します。1人の承認者が承認に応答する必要があります。

  8. 引き続き承認ルーティング・リストに手順を追加する場合は、「手順を追加」をクリックします。

    手順ごとに承認者とルーティング方法を選択します。追加した各手順は、「現在の承認プロセス」セクション内にリストされます。ユーザーおよびグループのリスト、または「編集」アイコンをクリックすると、既存の手順を編集できます。手順の編集時には、ルーティング方法のセクションに手順の詳細が表示され、「手順を追加」ボタンが「手順を更新」に変化します。

  9. 「アイテムの下書きを有効にする」を選択して、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーがアイテムを承認のために送信せずに、その下書きバージョンをこのページに追加できるようにします。

    下書きアイテムは、「保留中のアイテム: プレビュー」および「リスト」編集ビューで、そのアイテムの所有者のみに表示されます。下書きが完成したら、ユーザーは、「操作」ページからアイテムを承認のために送信できます。一度このオプションを有効にすると、このページのすべての下書きアイテムが承認のために送信されるまで無効にできません。

    コンテンツ作成者が承認なしで下書きアイテムをアップロードすることを許可しない場合は、このオプションを選択解除します。


    注意:

    ページ・グループに対して「削除アイテムの保持」が有効になっているかどうかに関係なく、ステータスが「下書き」のアイテムを削除すると、そのアイテムはPortalから完全に削除されます。アイテムをリストアするには、ページにもう一度アイテムを追加するしかありません。

  10. コンテンツ作成者全員が承認を必要とする場合は、「全ユーザーが承認を必要」を選択します。

    デフォルトでは、このオプションは選択されていません。したがって、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーのみが承認を必要とします。

  11. 承認ルーティング・リストが完成したら、「OK」をクリックします。

    これで、ページに対する承認ルート・リストが定義されました。

アイテムに対するアクティブな承認プロセスが保留中である場合は、そのアイテムの承認ルーティング手順の順序を変更することはできません。ページ・グループまたはページ・レベルで承認ルート・リストを変更しても、アイテムに対する保留中のプロセスには影響しません。ただし、管理者はルーティング手順を削除して、保留中のプロセスの個々の手順の受信者を編集することはできます(ただし手順の順序は変更できません)。

ページ・グループ管理者とコンテンツ・マネージャは任意の時点で保留中のアイテムを承認または拒否できます。Portal管理者が承認した場合、プロセスは現在の承認者をスキップし、次の承認者に移動します。却下されると、承認プロセスは終了します。この処理方法は、承認プロセスに参加できないユーザーを省略する場合に役立ちます。

20.1.2 ページに対するOracle BPEL承認プロセスの指定


注意:

ページに対してOracle BPEL承認プロセスを指定するには、まずOracle BPEL Designerを使用してプロセスを定義してデプロイしてから、Portal管理者がそのプロセスのプロセス定義を作成しておく必要があります。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。

ページに対してOracle BPEL承認プロセスを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 承認プロセスを指定するぺージに移動します。

    ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。

  2. 編集モードに切り替えます。

  3. ページ・ツールバーの「ページ」の横の「プロパティ」リンクをクリックします。

    ページ・グループではなくページのリンクをクリックしてください。

  4. 「承認」タブをクリックして、前面に表示します。

  5. 「ページの新しい承認プロセスの定義」を選択します。

  6. 「BPELプロセス・ユーザー」リストで、BPELプロセスに関連付けるポータル・ユーザーを選択します。このユーザーは、ページ・グループに対する「すべて管理」権限を持つ必要があります。通常はページ・グループの管理者を選択します。このユーザーは、Oracle BPEL承認プロセスに含まれるユーザーでなくてもかまいません。

  7. 「プロセス名」リストで、このページで使用するOracle BPELプロセス定義を選択します。説明がある場合は参照して、使用するプロセスかどうかを決定します。

    プロセス定義は、あらかじめPortal管理者によって作成されている必要があります。この方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware 管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。

  8. 「アクセス・ユーザー」リストでBPELワークフロー・プロセスの承認者として追加するユーザーを選択し、右矢印をクリックして「ワークフロー承認者」リストに移動します。

    ページに対する「管理」または「コンテンツの管理」権限を持つユーザーであれば承認者として選択できます。

    「ワークフロー承認者」リストに含まれるユーザーは、リスト内の順序でBPELプロセスに渡されます。

  9. 「アイテムの下書きを有効にする」を選択して、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーがアイテムを承認のために送信せずに、その下書きバージョンをこのページに追加できるようにします。

    下書きアイテムは、「保留中のアイテム: プレビュー」および「リスト」編集ビューで、そのアイテムの所有者のみに表示されます。下書きが完成したら、ユーザーは、「操作」ページからアイテムを承認のために送信できます。一度このオプションを有効にすると、このページのすべての下書きアイテムが承認のために送信されるまで無効にできません。

    コンテンツ作成者が承認なしで下書きアイテムをアップロードすることを許可しない場合は、このオプションを選択解除します。


    注意:

    ページ・グループに対して「削除アイテムの保持」が有効になっているかどうかに関係なく、ステータスが「下書き」のアイテムを削除すると、そのアイテムはPortalから完全に削除されます。アイテムをリストアするには、ページにもう一度アイテムを追加するしかありません。

  10. コンテンツ作成者全員が承認を必要とする場合は、「全ユーザーが承認を必要」を選択します。

    デフォルトでは、このオプションは選択されていません。したがって、「承認付きアイテムの管理」権限を持つユーザーのみが承認を必要とします。

  11. 「OK」をクリックします。