ページにポートレットが追加されると、ポートレット・インスタンスが作成され、ポートレットのそのインスタンスについての情報が格納されます。これには、ポートレットに対する変更についての情報が含まれます。まったく同じポートレット(すべての変更を含む)を別のページで使用できるように、ポートレット・インスタンスを共有できます。つまり、ユーザーがページ上のポートレット・インスタンスをパーソナライズすると、そのパーソナライズは、共有ポートレット・インスタンスが含まれるその他すべてのページにも反映されます。ユーザーは、同じポートレットの複数のインスタンスに同じパーソナライズを行う必要はありません。
たとえば、同じページに2つのバージョン、つまりデスクトップ・マシンで使用する標準ページとモバイル・デバイスで使用するモバイル・ページがあるとします。標準ページのポートレットを共有して、これらの共有ポートレットのインスタンスをモバイル・ページに追加できます。このようにすると、ユーザーは標準ページのポートレットをパーソナライズするのみで、そのパーソナライズがモバイル・ページのポートレットに自動的に適用されます。
共有できるのはポートレットのみで、アイテムまたはタブは共有できません。共有できないオブジェクトを共有しようとすると、エラーが発生します。
この項では、1つまたは複数のポートレットを同時に共有する方法と、共有ポートレット・インスタンスをページに追加する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
Oracle Portalにログインします。
共有するポートレットが含まれるページに移動します。
ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。
ページ上部の「編集」リンクをクリックして、編集モードに切り替えます。
共有するポートレットの横の「操作」アイコンをクリックします(図15-10)。
「インスタンスの共有」リンクをクリックします。
確認のページで、「はい」をクリックしてポートレット・インスタンスを共有し、ページに戻ります。
編集モードでは、「共有」というテキストがポートレットの横に表示されます。
共有するポートレットを含むページに移動します。
ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。
ページ上部の「編集」リンクをクリックして、編集モードに切り替えます。
ページ上部のツールバーの「ビューの編集」に移動し、「レイアウト」リンクをクリックします。
共有するすべてのポートレットの横のチェック・ボックスを選択します。
「共有」をクリックします。
選択したポートレットを共有するには確認のページで「はい」をクリックし、ページに戻ります。
共有ポートレット・インスタンスをぺージに追加するには、次の手順を実行します。
Oracle Portalにログインします。
共有ポートレット・インスタンスを追加するページに移動します。
ページの検索方法は、8.1項「Oracle Portalでのページの検索」を参照してください。
ページ上部の「編集」リンクをクリックして、編集モードに切り替えます。
共有ポートレット・インスタンスを追加するリージョンの「ポートレットの追加」アイコンをクリックします(図15-11)。
ポートレット・リポジトリ内の「共有ポートレット」リンクをクリックします。
ポートレット名をクリックして、「選択したポートレット」リストに追加します。
「OK」をクリックして、ページに戻ります。
モバイル・ページを作成するときに、既存のページを基にした場合、既存のページ上のポートレットは自動的にそのモバイル・ページと共有されます。ただし、新しいポートレットは、モバイル・ページとその基となったページとの間で暗黙的には共有されません。モバイル・ページの基として使用したページにポートレットを追加しても、そのポートレットはモバイル・ページには表示されません。そのポートレットをモバイル・ページにも表示する場合は、モバイル・ページに追加する必要があります。また、ポートレットに対して行ったパーソナライズを2つのページで共有する場合は、一方のページで明示的にポートレットを共有してから、その共有ポートレット・インスタンスをもう一方のページに追加する必要があります。
ユーザーが、共有ポートレット・インスタンスをポートレット自体にではなくページに追加するようにする場合は、ポートレット・リポジトリのアクセス権限が適切に設定されていることを確認します。