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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
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12.3 HTMLテンプレートに関する作業

独自のHTMLを使用すると、ポータル・ページ用テンプレートを作成したり、ポートレット・リージョンおよびアイテム・リージョンで使用される書式、スタイルおよび色を定義できます。ページ用テンプレートは、HTMLページ・スキンを使用して作成します。リージョン用テンプレートは、HTMLコンテンツ・レイアウトを使用して作成します。

この項では、Oracle PortalにおけるHTMLテンプレートに関する作業について説明します。内容は次のとおりです。

12.3.1 HTMLを使用したページの境界線の定義

簡単なウィザードを使用し、独自に開発したHTMLのコピーを入力するか貼り付けてポータル・ページのレイアウトおよびルック・アンド・フィールを定義します。Oracle Portalユーザー・インタフェースから使用できる標準要素のかわりをする代替タグを組み込むと、HTMLを強化できます。また、JavaScriptなどの他の標準Webマークアップを追加し、テンプレートの動的機能を向上させることもできます。HTMLページ・スキン(これらのタイプのテンプレート)は、ページ・コンテンツの周辺領域の外観に影響を及ぼします。


注意:

ページでHTMLページ・スキン・テンプレートを使用する場合、ページの背景色はテンプレートから取得され、定義されたスタイルに指定された背景色は無視されます。

例外は、ページ・スキンでOracle Portalスタイルによって生成されたクラスを使用する場合です。たとえば、Oracle Portalのスタイル要素クラスを<body> HTMLタグに配置して、<BODY style="margin:0px" class="Bodyid2siteid0">のようにできます。Oracle Portalユーザー・インタフェースを使用してスタイルを宣言して変更した場合、その変更はスタイル・クラスを参照するテンプレートにも反映されます。

これにより、宣言型のスタイルを介してページ・スキンを使用するすべてのページの背景色を変更できます。(Oracle Portalスタイル要素クラスの詳細は、第11章「HTMLテンプレートおよびCSSでのPortalスタイル要素クラスの使用」を参照してください。)


この項では、ページ・スキンを作成するHTMLに関する作業について説明します。内容は次のとおりです。

12.3.1.1 HTMLページ・スキンの作成

Oracle Portalには、ページ用HTMLテンプレートを作成するための簡単なウィザードが用意されています。HTMLおよびHTML内で有効な他のタグ(JavaScript、Oracleタグ、HTML代替タグなど)を入力します。

HTMLページ・スキンの代替タグの詳細は、付録E「HTMLおよび非構造化UIテンプレートの代替タグ」を参照してください。

HTMLページ・スキン・テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、HTMLページ・スキンを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。このテンプレートをページ・グループ間で使用する場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループを選択します。ただし、HTMLテンプレートを別のページ・グループ間で使用することを後で決めた場合は、HTMLテンプレートをいつでも「共有オブジェクト」ページ・グループに移動できます。

  4. 「レイアウトと外観」セクションで、「HTMLテンプレート」ヘッダーの横の「作成」リンクをクリックします。

  5. 表示されたページで、「テンプレート・タイプ」ドロップダウン・リストから「HTMLページ・スキン」を選択します。

  6. 「テンプレート名」フィールドに、HTMLページ・スキンの名前を入力します。

    テンプレート名は、ページ・グループ内で一意である必要があります。最大50文字を使用できます。マルチバイト・キャラクタを使用できます。任意の文字が使用できますが、次の文字を除きます。

    , & # % \ / : * ? < > | "

    テンプレート名は大/小文字を区別しません。ポータルでは大文字で格納します。


    注意:

    Oracle Portalにおけるオブジェクトの命名規則の詳細は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。

  7. 「テンプレート定義」フィールドに、テンプレートの外観を定義するHTMLを入力します。

    HTML、JavaScript、OracleタグおよびWebページで使用できる他のタイプのマークアップを組み合せて使用します。Oracle Portalのユーザー・インタフェース要素をテンプレート内にレンダリングするには、HTMLページ・スキンの代替タグを使用します。使用可能なタグのリストを表示するには、「HTMLテンプレートの作成」ページで代替変数としてのタグのリンクをクリックします。詳細は、付録E「HTMLおよび非構造化UIテンプレートの代替タグ」を参照してください。


    注意:

    APIへのコールをOracleタグに含める場合は、それらをパブリックに付与する必要があります。たとえば、HTMLテンプレート内ではwwctx_apiを使用してセッション・コンテキスト情報(現行ユーザーなど)を得ることができません。適切な代替タグを使用してください。

  8. 「作成」をクリックします。

    HTMLページ・スキンが作成されます。そのリンクはページ上部に表示されます。このリンクをクリックして、追加変更を行います。この画面を終了した後でテンプレートを変更する方法は、12.3.1.3項「HTMLページ・スキンの編集」を参照してください。

  9. 「OK」をクリックします。

12.3.1.2 HTMLページ・スキンの適用

HTMLページ・スキンは、ナビゲーション・ページ、標準ページ、標準ページ・タイプに基づいたカスタム・ページ、ページ用Portalテンプレートまたはアイテム用Portalテンプレートに適用できます。HTMLページ・スキンを使用して、ページ・コンテンツにHTML表をラップし、独自のマークアップをページの境界線を囲むように指定します。

HTMLページ・スキンを適用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、テンプレートを適用するページを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」ヘッダーで、テンプレートを適用するページへのリンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. ページ上部のツールバーにある「ページ: プロパティ」リンクをクリックします。

  6. 表示されたページで、「テンプレート」タブをクリックして前面に表示します。

  7. 「HTMLページ・スキンを使用」ラジオ・ボタンを選択します。

  8. 「HTMLページ・スキンを使用」ドロップダウン・リストからテンプレートを選択します。

    ページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループの両方に同じ名前のテンプレートがある場合、選択リストのテンプレート名にページ・グループ名が追加されます。たとえば、<template_name> (page_group_name)となります。これは、選択リストでテンプレートを識別するのに便利です。

  9. 「OK」をクリックして変更を保存し、ページ・プロパティを終了します。

    ページにHTMLページ・スキンがレンダリングされます。

    変更を保存して「テンプレート」タブにとどまるには、「OK」のかわりに「適用」をクリックします。「テンプレート」タブの「プレビュー」ボタンをクリックして、選択したHTMLページ・スキンがどのように表示されるかをプレビューします。

12.3.1.3 HTMLページ・スキンの編集

HTMLページ・スキンを細かく調整するために、Oracle Portalには、テンプレート・コンテンツにアクセスして編集するための簡単で便利な方法があります。

HTMLページ・スキン・テンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、編集するHTMLページ・スキンを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「HTMLテンプレート」ヘッダーで、編集するページ・スキンへのリンクをクリックします。

    テンプレート・ウィザードが開き、選択したテンプレートのコンテンツが表示されます。

  5. テンプレートを編集します。

  6. 「OK」をクリックして変更を保存し、ウィザードを終了します。

    「適用」をクリックして変更を保存し、ウィザードにとどまります。「プレビュー」ボタンをクリックして、テンプレートがどのように表示されるかをプレビューします。

12.3.1.4 ページからのHTMLページ・スキンの切離し

ページからHTMLページ・スキンを切り離すと、ページ・スキン・テンプレートによって提供されたオブジェクト、書式設定およびレイアウトが削除されます。スキンが切り離されると、ページ・コンテンツはページのデフォルト設定に従ってレンダリングされます。

ページからHTMLページ・スキンを切り離すには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、テンプレートの切離し元となるページを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」ヘッダーで、テンプレートの切離し元となるページへのリンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. ページ上部のツールバーにある「ページ: プロパティ」リンクをクリックします。

  6. 「テンプレート」タブをクリックして、前面に表示します。

  7. 「テンプレートを使用しない」ラジオ・ボタンを選択します。

  8. 「OK」をクリックして変更を保存し、ページに戻ります。

    テンプレートによって提供されたすべての書式設定およびコンテンツは削除されます。ページは、デフォルトの表示設定を使用してレンダリングされます。

12.3.2 HTMLを使用したリージョン・コンテンツのレイアウトと外観の定義

HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを使用して、アイテム、ポートレットの境界線およびその関連属性を特定のリージョン内に表示する方法を制御します。この項では、HTMLコンテンツ・レイアウトの作成、適用および切離しの方法について説明します。内容は次のとおりです。

12.3.2.1 HTMLコンテンツ・レイアウトの作成

HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを使用して、リージョン・コンテンツの構造、色およびフォントを定義します。HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートは、ポートレット・リージョンおよびアイテム・リージョンに適用します。Oracle Portalには、HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを作成するための簡単なウィザードが用意されています。このウィザードを使用して、HTML、Oracleタグ、HTMLコンテンツ・レイアウトの代替タグ、HTMLで有効な他のタグおよびスクリプトを組み合せて入力できます。


注意:

HTMLコンテンツ・レイアウトは、コンテンツ・アイテム・タイプのみに適用されます。ナビゲーション・アイテム・タイプには適用されません。たとえば、リージョンに対して選択したHTMLコンテンツ・レイアウトは、そのリージョン内のテキスト・アイテムには適用されますが、オブジェクト・アイテムのリストには適用されません。

HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。このテンプレートをページ・グループ間で共有できるようにする場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループを選択します。ただし、HTMLテンプレートを別のページ・グループ間で使用することを後で決めた場合は、HTMLテンプレートをいつでも「共有オブジェクト」ページ・グループに移動できます。

  4. 「レイアウトと外観」セクションで、「HTMLテンプレート」ヘッダーの横の「作成」ボタンをクリックします。

  5. 表示されたページで、「テンプレート・タイプ」ドロップダウン・リストから「HTMLコンテンツ・レイアウト」を選択します。

  6. 「テンプレート名」フィールドに、HTMLコンテンツ・レイアウトの名前を入力します。

    テンプレート名は、ページ・グループ内で一意である必要があります。最大50文字を使用できます。マルチバイト・キャラクタを使用できます。任意の文字が使用できますが、次の文字を除きます。

    , & # % \ / : * ? < > | "

    テンプレート名は大/小文字を区別せず、ポータルでは大文字で格納します。


    注意:

    Oracle Portalにおけるオブジェクトの命名規則の詳細は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。

  7. 「テンプレート定義」フィールドに、テンプレートの外観を定義するHTMLを入力します。

    HTML、Oracleタグ、HTMLコンテンツ・レイアウトの代替タグ、HTMLで有効な他のタグおよびスクリプトを組み合せて使用します。使用可能なHTMLコンテンツ・レイアウトの代替タグのリストを表示するには、「HTMLテンプレートの作成」ページで代替変数としてのタグのリンクをクリックします。詳細は、付録E「HTMLおよび非構造化UIテンプレートの代替タグ」を参照してください。


    注意:

    APIへのコールをOracleタグに含める場合は、それらをパブリックに付与する必要があります。たとえば、HTMLテンプレート内ではwwctx_apiを使用してセッション・コンテキスト情報(現行ユーザーなど)を得ることができません。適切な代替タグを使用してください。

  8. 「作成」をクリックします。

    HTMLコンテンツ・レイアウトが作成されます。そのリンクはページ上部に表示されます。このリンクをクリックして、追加変更を行います。この画面を終了した後でテンプレートを変更する方法は、12.3.2.3項「HTMLコンテンツ・レイアウトの編集」を参照してください。

  9. テンプレートを編集したら「OK」をクリックしてウィザードを終了するか、テンプレートを編集せずに「取消」をクリックしてウィザードを終了します。

12.3.2.2 HTMLコンテンツ・レイアウトの適用

HTMLコンテンツ・レイアウトは、編集可能なアイテム・リージョンまたはポートレット・リージョンに適用できます。コンテンツ・レイアウトを適用するには、リージョン・タイプを定義する必要があります。HTMLコンテンツ・レイアウトは未定義リージョンに適用できません。

テンプレートに基づいたページのリージョンには、編集できないものがあります。ただし、テンプレートにタブが含まれている場合、ページを編集するのに十分な権限を持っているユーザーは、編集可能なリージョンを保持する別のタブを追加できます。このような場合、ユーザーは、HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを新しいタブの編集可能なリージョンに適用できます。

HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを適用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを適用するページを所有するページ・グループを選択します。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」で、テンプレートを適用するページへのリンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. テンプレートを適用するリージョンの「リージョンの編集」アイコン(図12-8)をクリックします。

    図12-8 「リージョンの編集」アイコン

    「リージョンの編集」アイコン
  6. 表示されたページで、「属性」タブをクリックして前面に表示します。

  7. 「HTMLコンテンツ・レイアウトを使用」を選択します。

    コンテンツ・レイアウトを使用するためのオプションは、1つ以上のコンテンツ・レイアウトがページ・グループまたは「共有オブジェクト」ページ・グループに定義されている場合のみ、「属性」タブで選択できます。

  8. 「HTMLコンテンツ・レイアウト」ドロップダウン・リストからコンテンツ・レイアウトを選択します。

    ページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループの両方に同じ名前のテンプレートがある場合、選択リストのテンプレート名にページ・グループ名が追加されます。たとえば、<template_name> (page_group_name)となります。これは、選択リストでテンプレートを識別するのに便利です。

  9. 「OK」をクリックします。

    リージョン・コンテンツは、コンテンツ・レイアウト・テンプレートで指定されたように書式設定されます。

12.3.2.3 HTMLコンテンツ・レイアウトの編集

HTMLコンテンツ・レイアウトを細かく調整するために、Oracle Portalには、テンプレート・コンテンツにアクセスして編集するための簡単で便利な方法があります。

HTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、HTMLコンテンツ・レイアウトを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「HTMLテンプレート」ヘッダーで、編集するテンプレートへのリンクをクリックします。

  5. テンプレートを編集します。

  6. 「適用」をクリックして終了せずに変更を保存するか、または「OK」をクリックして変更を保存してウィザードを終了します。

12.3.2.4 リージョンからのHTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートの切離し

リージョンからHTMLコンテンツ・レイアウトを切り離すと、コンテンツ・レイアウト・テンプレートによって提供されたオブジェクト、書式設定、色、フォントおよびレイアウトが削除されます。アイテムまたはポートレットは、リージョンの属性設定に選択されたデフォルトの属性で影響を受けたリージョンに引き続き表示されます。

リージョンからHTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを切り離すには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、テンプレートの切離し元となるページを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションの「ページ」ヘッダーで、テンプレートの切離し元となるページへのリンクをクリックします。

    ページが編集モードで開きます。

  5. 切り離されるHTMLコンテンツ・レイアウト・テンプレートを使用しているリージョンの上の「リージョンの編集」アイコン(図12-9)をクリックします。

    図12-9 「リージョンの編集」アイコン

    「リージョンの編集」アイコン
  6. 表示されたページで、「属性」タブをクリックして前面に表示します。

  7. 選択を「HTMLコンテンツ・レイアウトを使用」から「属性の選択」に変更します。

  8. 「OK」をクリックします。

12.3.3 HTMLを使用したデータベース・ポートレット用テンプレートの作成

データベース・ポートレットに対して作成するHTMLテンプレートは、非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートまたはUIテンプレートとしても知られています。UIテンプレートは、ポートレットがフル・ページ・モードで表示されるときに、Oracle Portalデータベース・ポートレットがレンダリングされるWebページのルック・アンド・フィールを制御します。データベース・ポートレットは、Portalデータベース・プロバイダ(Webプロバイダではなく)の所有権の下で作成されるポートレットです。

非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートは、ユーザーが指定するHTMLコードに基づいています。コードをテンプレート・ウィザードに直接入力するか、またはサード・パーティのツールを使用してHTMLを作成した後、それを切り取ってウィザードに貼り付けることができます。さらに、代替タグを入力して、現行ユーザーの名前、Oracle Portalイメージ・ディレクトリ、ポータル・スキーマの所有者などの情報のかわりにすることができます。

また、<oracle></oracle>タグを使用して、SQL文またはPL/SQLブロックをUIテンプレートに組み込むことができます。さらに、カスタムJavaScript、カスケード・スタイル・シート参照、METAタグなどのHEAD要素を組み込むこともできます。

UIテンプレートをデータベース・ポートレットに適用すると、ポートレットのタイトル、タイトルの背景、ホームページおよびヘルプ・ページへのリンク、背景の色とイメージを自動的に指定できます。UIテンプレートは、プロバイダのデータベース・ポートレットのグループの標準化に適しています。たとえば、会社のロゴ(ヘッダーに)、会社名(タイトルに)および業界関連の背景イメージを組み込んだ、プロバイダ用のUIテンプレートを設計できます。プロバイダのすべてのデータベース・ポートレットで同じUIテンプレートを使用することから、このようなポートレットが標準の制御された方法ですべてのユーザーに必ず表示されるようにできます。

この項では、UIテンプレートの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

12.3.3.1 非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートの作成

非構成済UIテンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

  3. 「プロバイダ」タブをクリックして、前面に表示します。

  4. 「ローカルで構築されたプロバイダ」リンクをクリックします。

  5. 「共有コンポーネント」リンクをクリックします。

  6. 「ユーザー・インタフェース・テンプレート」リンクをクリックします。

  7. 「新規作成」の横の「ユーザー・インタフェース・テンプレート」リンクをクリックします。

  8. 「非構成済UIテンプレート」リンクをクリックします。

  9. 「テンプレート名」フィールドに、テンプレートの名前を入力します。

    名前は、「共有コンポーネント」プロバイダのオブジェクトで一意である必要があります。最大50バイトを使用できます。これは60 ASCIIバイトに相当しますが、マルチバイト・キャラクタではより少なくなります。任意の文字が使用できますが、次の文字を除きます。

    , & # % \ / : * ? < > | "

  10. 「テンプレート定義」フィールドに、テンプレートのHTMLまたは他のWeb標準コードを入力します。

    代替変数としてのタグのリンクをクリックして、テンプレートで使用できる代替タグのリストを表示します。これらのデータベース・ポートレットの代替タグのリストおよび説明は、付録E「HTMLおよび非構造化UIテンプレートの代替タグ」を参照してください。

    <oracle></oracle>タグをHTMLで使用すると、SQL文またはPL/SQLブロックをテンプレートに組み込むことができます。


    注意:

    APIへのコールをOracleタグに含める場合は、それらをパブリックに付与する必要があります。たとえば、HTMLテンプレート内ではwwctx_apiを使用してセッション・コンテキスト情報(現行ユーザーなど)を得ることができません。適切な代替タグを使用してください。

  11. 「プレビュー」をクリックして、テンプレート定義がどのように表示されるかを確認します。

  12. 終了したら「作成」をクリックして変更を保存し、ウィザードを終了します。

12.3.3.2 非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートの適用

データ・コンポーネントは、フル・ページ・モードで表示されるとき、常にUIテンプレートのコンテキスト内に表示されます。データ・コンポーネントは、ポータルによって提供されるデフォルト・テンプレートまたは選択したテンプレートのいずれかを使用します。データ・コンポーネントからUIテンプレートを切り離すことはできませんが、デフォルト以外のテンプレートを選択することはできます。また、フル・ページ・モードで表示されるときにデータ・コンポーネントを空白ページに表示する場合は、色、オブジェクトまたは書式設定を含まない単純なテンプレートを作成した後、移入されるUIテンプレートのかわりにそれを選択できます。

UIテンプレートは、データ・コンポーネントを作成または編集するときに適用できます。この項では、データ・コンポーネントを編集するときのUIテンプレートの適用方法について説明します。

UIテンプレートを適用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

  3. 「プロバイダ」タブをクリックして、前面に表示します。

  4. 「ローカルで構築されたプロバイダ」リンクをクリックします。

  5. 「名前」列で、テンプレートを適用するデータ・コンポーネントを含むデータベース・プロバイダへのリンクをクリックします。

  6. 表示されたページで、テンプレートを適用するデータ・コンポーネント(ポートレット)の横の「編集」リンクをクリックします。

  7. 一連のタブから最後の「データ・コンポーネントとパーソナライズ・フォームのテキスト」タブ(図12-10)をクリックします。

    図12-10 「データ・コンポーネントとパーソナライズ・フォームのテキスト」タブ・アイコン

    「データ・コンポーネントとパーソナライズ・フォームのテキスト」タブ・アイコン
  8. 「テンプレート」ドロップダウン・リストから、データ・コンポーネントに適用するUIテンプレートを選択します。

  9. 「OK」をクリックして変更を保存し、データ・コンポーネントの開発画面に移動します。

    この画面では、他の管理タスクをデータ・コンポーネントに対して実行できます。

  10. 「閉じる」をクリックして、Portalナビゲータに戻ります。

12.3.3.3 非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートの編集

非構成済UIテンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

  3. 「プロバイダ」タブをクリックして、前面に表示します。

  4. 「ローカルで構築されたプロバイダ」リンクをクリックします。

  5. 「共有コンポーネント」リンクをクリックします。

  6. 「ユーザー・インタフェース・テンプレート」リンクをクリックします。

  7. 編集するUIテンプレートの横の「編集」リンクをクリックします。

  8. テンプレートを変更します。

    UIテンプレートの名前を変更する場合は、「共有コンポーネント」プロバイダ内のオブジェクト名において名前を一意にする必要があります。最大50バイトを使用できます。これは60 ASCIIバイトに相当しますが、マルチバイト・キャラクタではより少なくなります。任意の文字が使用できますが、次の文字を除きます。

    , & # % \ / : * ? < > | "

  9. 「OK」をクリックして変更を保存します。

12.3.3.4 非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートの削除

非構成済UIテンプレートを削除すると、削除されたテンプレートを使用していたコンポーネントにはデフォルト・テンプレートが自動的に適用されます。デフォルトの非構成済UIテンプレートは、非構成済UIテンプレートの選択リストの一番上にあるテンプレートです。

非構成済UIテンプレートを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

  3. 「プロバイダ」タブをクリックして、前面に表示します。

  4. 「ローカルで構築されたプロバイダ」リンクをクリックします。

  5. 「共有コンポーネント」リンクをクリックします。

  6. 「ユーザー・インタフェース・テンプレート」リンクをクリックします。

  7. 削除するUIテンプレートの横の「削除」リンクをクリックします。

  8. 表示されたページで、「はい」をクリックして削除を確認します。

12.3.4 HTMLテンプレートのコピー

新しいHTMLテンプレートを短時間で作成するには、既存のHTMLテンプレートをコピーします。HTMLテンプレートをコピーする手順は、非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートと他のタイプのHTMLテンプレートでは異なります。この項では、両方の手順について説明します。内容は次のとおりです。

12.3.4.1 HTMLページ・スキンまたはコンテンツ・レイアウト・テンプレートのコピー

HTMLページ・スキンまたはコンテンツ・レイアウト・テンプレートをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストから、コピーするHTMLテンプレートを所有するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  4. 「レイアウトと外観」セクションで、「HTMLテンプレート」の横の「ブラウズ」リンクをクリックします。

  5. 表示された「Portalナビゲータ」ページで、コピーするHTMLテンプレートの横の「コピー」リンクをクリックします。

  6. 「新しいテンプレート名」フィールドに、テンプレートの新しい名前を入力します。

    新しいテンプレート名は、ページ・グループ内で一意である必要があります。最大50文字を使用できます。マルチバイト・キャラクタを使用できます。任意の文字が使用できますが、次の文字を除きます。

    , & # % \ / : * ? < > | "

    テンプレート名は大/小文字を区別せず、ポータルでは大文字で格納します。


    注意:

    Oracle Portalにおけるオブジェクトの命名規則の詳細は、付録D「Oracle Portalのオブジェクト命名規則」を参照してください。

  7. 「OK」をクリックして変更を保存し、「テンプレートのコピー」ページを終了します。

12.3.4.2 非構成済ユーザー・インタフェース・テンプレートのコピー

非構成済UIテンプレートをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

  3. 「プロバイダ」タブをクリックして、前面に表示します。

  4. 「ローカルで構築されたプロバイダ」リンクをクリックします。

  5. 「共有コンポーネント」リンクをクリックします。

  6. 「ユーザー・インタフェース・テンプレート」リンクをクリックします。

  7. コピーするUIテンプレートの横の「コピー」リンクをクリックします。

  8. 「新しいテンプレート名」フィールドの値を編集します。

  9. 「OK」をクリックして変更を保存します。

12.3.5 ページ・グループ間でのHTMLテンプレートの共有

すべてのポータル・ページ・グループで使用できるようにするために、「共有オブジェクト」ページ・グループにHTMLテンプレートを移動します。


注意:

オブジェクトは、すでに英語に翻訳されている場合にかぎり、英語以外のページ・グループから「共有オブジェクト」ページ・グループ(デフォルト言語は英語)に移動できます。これは、次の昇格可能なオブジェクトすべてに当てはまります。
  • アイテム・タイプ

  • ページ・タイプ

  • 属性

  • カテゴリ

  • パースペクティブ

  • スタイル

  • HTMLテンプレート


HTMLテンプレートを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Portalにログインします。

  2. 「構築」タブをクリックして、前面に表示します。

  3. ページ上部の「ナビゲータ」リンクをクリックします。

    Portalナビゲータが表示されます。

  4. Portalナビゲータで、「ページ・グループ」タブをクリックして前面に表示します。

  5. 移動するスタイルを含むページ・グループのリンクをクリックします。

  6. 表示されたページで、「HTMLテンプレート」ノードをクリックします。

    表示することを許可されたHTMLテンプレートと、実行することを許可された操作のみが表示されます。

  7. 「共有オブジェクト」ページ・グループに移動するHTMLテンプレートの横の「共有に移動」リンクをクリックします。

  8. 確認のページで、「はい」をクリックしてテンプレートを移動します。