Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ログ ファイルのコンフィグレーションとログ メッセージのフィルタ処理 11g リリース 1 (10.3.1) B55548-01 |
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この章では、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ログ ファイルのコンフィグレーションとログ メッセージのフィルタ処理』の内容と構成について説明します。
このマニュアルでは、WebLogic Server ロギング サービスを使用して、サーバ、サブシステム、およびアプリケーション イベントをモニタする方法について説明します。メッセージをログ ファイルに書き込み、WebLogic Server がブロードキャストするログ メッセージをリスンするように WebLogic Server をコンフィグレーションする方法について説明します。また、WebLogic Server Administration Console を介してログ メッセージを表示する方法についても説明します。
このマニュアルは、WebLogic ロギング サービスをコンフィグレーションし、サーバおよびサブシステムのイベントをモニタするシステム管理者、および Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) アプリケーション ログを WebLogic Server ログに統合する Java EE アプリケーション開発者に情報を提供するものです。このマニュアルの内容は、開発からテストおよびプロダクションまで、ソフトウェア プロジェクトのすべての段階に関連しています。
このマニュアルでは、アプリケーションのロギングまたはログ メッセージ カタログのローカライズおよびインターナショナライズは扱いません。これらのトピックに関する情報へのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
Java EE 技術、Web 技術、オブジェクト指向プログラミング技術、および Java プログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
この章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの構成および関連ドキュメントについて説明します。
「WebLogic ロギング サービスについて」では、ロギング プロセス、ログ ファイル、およびログ メッセージについて説明します。
「WebLogic ロギング サービスのコンフィグレーション」では、基本的なコンフィグレーションのシナリオとタスクについて説明します。
「WebLogic Server ログ メッセージのフィルタ処理」では、WebLogic Server がログまたは標準出力に書き込むメッセージの種類を指定する方法について説明します。
「メッセージのサブスクライブ」では、ログ メッセージを受信して出力するメッセージ ハンドラが、WebLogic Server によってどのようにインスタンス化されサブスクライブされるのかについて説明します。
WebLogic Server のすべてのマニュアルは、Web サイトで公開されています。特に、WebLogic Server インスタンスにより生成されるログ ファイルの表示方法およびコンフィグレーション方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「ログの表示とコンフィグレーション」を参照してください。また、WebLogic Server のメッセージ カタログ、非カタログ ロギング、およびサーブレット ロギングを使用してアプリケーションまたはリモート Java クライアントからログ メッセージを生成する方法、およびログ メッセージのインターナショナライズとローカライズに対する WebLogic のサポートについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーション ロギングのロギング サービス ユーザーズ ガイド』を参照してください。
このドキュメントの他にも、ロギングのコンフィグレーションや API の使い方を示すさまざまなサンプル ロギング コードが用意されています。
MedRec は WebLogic Server に付属したエンドツーエンドのサンプル Java EE アプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRec アプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRec は WebLogic Server と Java EE の機能を例示し、推奨されるベスト プラクティスを重要点として示します。MedRec は WebLogic Server 配布キットに含まれており、Windows マシンの [スタート] メニューからアクセスできます。Linux などのプラットフォームでは、WL_HOME
\samples\domains\medrec
ディレクトリから MedRec を起動できます。ただし、WL_HOME
は、WebLogic Server の最上位のインストール ディレクトリです。
WebLogic Server とともにインストールされる MedRec ドメインは、Log4j ロギングを有効にするようにコンフィグレーションされています。一部のアクション クラスと MedRec ユーティリティ クラスでは、weblogic.logging.log4j.Log4jLoggingHelper
クラスを使用して、新しいロガーの作成、Log4j アペンダへのアクセス、ロガーへのアペンダの登録が可能です。これにより、基本クラスを拡張するクラスは、ロガーを使用して情報メッセージを WebLogic Server ログ ファイルに書き込めます。
WebLogic Server のこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の新機能』を参照してください。