WebLogic Server 9.0 から、WebLogic ドメイン ディレクトリ構造は次のように強化されました。
コンフィグレーション管理を効率化し、XML ファイルの検証を促進するため、WebLogic Server では、新たな domain_name/config ディレクトリが追加され、config.xml を含む複数のファイル内のドメイン コンフィグレーション データをサポートできるようになった (domain_name はドメイン ディレクトリ)。従来のリリースでは、config.xml ファイルは、すべてのコンフィグレーション情報が格納されるリポジトリだった。今回のリリースでは、config ディレクトリの新しいサブディレクトリに診断、JDBC、JMS、ノード マネージャの各サブシステムのコンフィグレーション モジュールが格納されるようになった。各コンフィグレーション ファイルは XML スキーマ定義に準拠している。
起動スクリプトと停止スクリプトが domain_name/bin ディレクトリに格納されるようになった。従来のリリースでは、これらのスクリプトはドメインのルート ディレクトリに格納されていた。
WebLogic Server では、ドメイン ディレクトリ構造が強化されただけではなく、サーバ コンフィグレーションの変更を管理するためのユーティリティがサポートされるようになりました。このツールにより、コンフィグレーションの変更をドメイン全体にわたってセキュアで確実に適用することができます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ドメインのコンフィグレーションについて』の「コンフィグレーションの変更の管理」を参照してください。
WebLogic Server のドメイン ディレクトリ構造の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメイン コンフィグレーション ファイル」を参照してください。
図 C-1 は、WebLogic Server 10.3.1 と WebLogic Server 8.1 のドメイン ディレクトリ構造の違いを示しています。
図 C-1 WebLogic Server 10.3.1 と WebLogic Server 8.1 のディレクトリ構造
以下の節では、WebLogic Server 8.1 と 7.0 のドメイン ディレクトリ構造について説明します。
WebLogic Server 8.1 の環境におけるコンフィグレーション ウィザードで作成されたドメイン ディレクトリ構造の内容は以下のとおりです。
mydomain
、petstore
などのドメインと同じ名前のドメイン ルート ディレクトリ。このディレクトリには以下のソフトウェアが格納される。
ドメインの config.xml ファイル
サーバ インスタンスの起動および環境の確立に使用するスクリプト
ドメインのアプリケーションを格納するサブディレクトリ (通常は applications)
ドメイン内のサーバ インスタンスを初めて起動すると、ドメイン ディレクトリに以下のサブディレクトリが作成されます。
セキュリティ情報が格納されたファイル
ドメインレベルのログを格納する logs ディレクトリ
ドメイン内で動作するサーバごとのサーバ ログおよび HTTP アクセス ログを格納するディレクトリ
WebLogic Server 8.1 のドメイン ディレクトリ構造の詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server ドメインの概要」(http://e-docs.bea.com/wls/docs81/adminguide/overview_domain.html
) を参照してください。デフォルトのコンフィグレーション テンプレートのディレクトリ構造の概要については、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』の「テンプレート リファレンス」(http://e-docs.bea.com/platform/docs81/confgwiz/tempref.html
) を参照してください。
WebLogic Server 7.0 の環境では、ドメイン ディレクトリ構造のルート ディレクトリは、mydomain や petstore など、ドメインと同じ名前を持つディレクトリです。ルート ディレクトリには以下を格納します。
ドメインの config.xml ファイル
サーバ インスタンスの起動および環境の確立に使用するスクリプト
ドメインのアプリケーションを格納するディレクトリ (通常は applications)
ドメイン内のサーバ インスタンスを初めて起動すると、ドメイン ディレクトリに以下のサブディレクトリが作成されます。
セキュリティ情報を格納する data ディレクトリ
ドメインレベルのログを格納する logs ディレクトリ
ドメイン内で動作するサーバごとのサーバレベルのログを格納する server_name
ディレクトリ
一時ファイルを格納する temp ディレクトリ
次のサンプル ツリーは、mydomain というドメイン ディレクトリに作成されているディレクトリを示しています。
WebLogic Server 7.0 のドメイン ディレクトリ構造の詳細については、『WebLogic Server ドメイン管理』の「WebLogic Server ドメインの概要」(http://e-docs.bea.com/wls/docs70/admin_domain/overview.html
) を参照してください。