様々なソースに対する標準ベースのポートレットの構築
Oracle WebCenter Frameworkには、様々なデータ・ソースに対する標準ベースのポートレット作成に使用できる次の機能が備わっています。
- ポートレット作成ウィザード: JSR 168およびPDK-Java(Portlet Development Framework for Oracle Portal)のポートレットの素早く簡単な構築を支援します。
- JSR 168ポートレット: プラッガブル・ポータル・コンポーネントを標準化し、作成対象の実際のポータル・サーバーとは無関係になります。このため、コードを変更することなく、ポータル間でポートレットをシームレスに使用できます。
JSR 168ポートレットをOracleのポートレット・コンテナにデプロイすると、Web Services for Remote Portlets(WSRP)を介して公開されます。WSRPはWebサービスの標準で、ビジュアルなユーザー向けWebサービスを、ポータルまたはその他の中継Webアプリケーションでプラグ・アンド・プレイできるようにします。この標準により、Oracle WebLogic Portal、Oracle Portal、Oracle WebCenter Interactionなどの異なるOracleポータル製品、さらには非Oracle標準ベースのポータル間で、顧客がポートレットを共有できるように、WSRP 1.0および2.0準拠のアプリケーションを使用できます。この技術を使用すれば、社内のどこでも(Oracle WebCenterなど)、パートナ企業のOracle WebCenterアプリケーションまたはポータルのインスタンス内、あるいはOracle WebLogic Portalで、標準のJava Server Faces(JSF)およびOracle ADF Faces(リッチ・クライアント)コンポーネントの両方をポートレットとして表示できます。
- OmniPortlet: ビジネス・ユーザーが、コードを書かなくても、様々なレイアウトを使用して、各種データ・ソースのデータを簡単に公開できるようにします。ウィザードベースのアプローチを使用して、ビジネス・ユーザーは、開発者が作成したすべての標準フィードから新しいマッシュアップを素早く作成できます。開発者は、AJAXベースのユーザー・インタフェースを簡単に作成し、ビジネス・ユーザーが選択できるようにウィザードに追加できます。
OmniPortletは、Webサービス、SQLデータベース、CSV値を含むスプレッドシート、XML、さらには既存のWebページのアプリケーション・データなど、ほとんどあらゆる種類のデータ・ソースをベースにできます。すぐに使用可能なOmniPortletは、表、グラフ、HTML、パラメータ・フォーム、ニュース、箇条書きリスト、フォームなど、ポートレットの最も一般的なレイアウトを提供します。OmniPortletを使用すれば、ユーザーが、GoogleガジェットやRSSフィードを自分のページに組み込んで、どんな種類のインターネット・コンテンツでも自分のポータルまたはアプリケーションのコンテキスト内に組み入れられるようにすることもできます。
- Webクリッピング: Webページの一部またはすべてをクリッピングし、それをOracle WebCenterアプリケーション内で公開できるようにするマッシュアップ・ツールが含まれています。開発者は、Webクリッピング・スタジオを使用して、コンテンツをクリップし、Webクリッピング・ポートレット内で公開することも、フォームの送信によって取得した様々なWebコンテンツ(HTML 4.0.1で書かれたページ、JavaScript、アプレット、プラグイン対応コンテンツなど)を再利用することもできます。Oracle WebCenter EnsembleをOracle WebCenter Frameworkと一緒に使用すれば、ポートレットの追加、コンテンツの統合、軽量マッシュアップの作成が可能です。
- Oracle WebCenter Application Accelerator for .NET: 開発者と管理者は、Web Services for Remote Portlets(WSRP)標準により、新規および既存のASP.NET 2.0アプリケーションをサービス対応にできます。また、.NET開発者向けにポートレット開発を簡略化するための、Microsoft Visual Studio 2005テンプレート拡張機能に統合されたAPIツールキットも備わっています。