Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイド リリース10.1.3.4 B51050-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
この章では、BI PublisherサーバーをOC4Jインスタンスやその他のJ2EEアプリケーション・サーバーに正常にインストールした後で実行する、必須または任意の作業について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
インストール後のチェック・リスト
スケジューラ・データベースの構成
デモ用データソースの構成
Oracle BI Publisher Desktopのインストール
BI Publisherのインストールを完了するには、次の作業を実行します。
スケジューラ・データベースの構成
JDBCのデモ用データソースの構成
ファイルのデモ用データソースの構成
BI Publisher Desktopのインストール
レポートをスケジュールするには、データベースを構成してBI Publisherのスケジューラ・スキーマをインストールする必要があります。サポートされているデータベースの一覧については、「環境要件」を参照してください。
BI Publisherでは、Quartzが使用されています。これは、オープンソースのジョブスケジュール・システムです。BI Publisherのスケジューラを設定するには、データベースにスケジューラ・テーブルをインストールする必要があります。スケジューラ・データベース・テーブルを設定するには、BI Publisherの「スケジューラ構成」タブを使用してデータベースへのJDBCの接続を定義します。これにより、テーブルがデータベースにインストールされます。
BI Publisherには、HyperionブランドのDataDirect Connect for JDBCドライバが付属しています。このドライバを使用して、BI Publisherスケジューラ・データベースへの接続を設定できます。このドライバは、データベース・ベンダーが提供するネイティブJDBCドライバの代替ドライバとして使用できます。DataDirectドライバを使用できるデータベースを選択するとき、BI Publisherでは設定画面にそのデータベース・ドライバのクラス情報が自動的に入力されます。ドライバ・ファイルには、追加の設定は必要ありません。
オラクル以外のデータベース用ネイティブ・ドライバを使用する場合、またはBI Publisherで提供されないDataDirectドライバを使用する場合、そのドライバを手動でダウンロード、インストールおよび構成する必要があります。
重要: ご使用のBI Publisherスケジューラ・テーブルに含まれるデータベースを停止および起動、または再起動する場合には、BI Publisher Enterpriseサーバーを再起動する必要があります。
DataDirect Connect for JDBCドライバは、次のデータベース用に提供されています。
IBM DB2 v8.1、v9.1
Microsoft SQL Server 2000、2005
Sybase Adaptive Server Enterprise
Oracle 9i、Oracle 10g、Oracle 11g
次の表に、サポートされるスケジューラ・データベースに対して推奨されるドライバを示します。
データベース | ネイティブJDBCドライバ | DataDirect JDBCドライバ |
---|---|---|
Oracle 9i、Oracle 10g、Oracle 11g | 推奨 | サポート対象 |
IBM DB2 v8.1、v9.1 | サポート対象 | 推奨 |
Microsoft SQL Server 2000、2005 | サポート対象 | 推奨 |
Sybase Adaptive Server Enterprise | サポート対象 | 推奨 |
MySQL 4.1.10a-NT、5.0 | サポート対象 | 提供されていない |
スケジューラ・データベースへの接続を設定するには、選択したデータベース上にユーザーが作成されていることを確認する必要があります。BI Publisherでは、このユーザーを使用してデータベースに接続します。データベースのタイプに応じて、このユーザには特定の権限が必要になることがあります。詳細は、後述のデータベース固有の項を参照してください。
スケジューラのデータベースを設定する一般的な手順は、次のとおりです。データベース固有の手順については、後述の項も参照してください。
管理者資格証明を使用してBI Publisherにログインし、「管理」タブを選択します。
「システム・メンテナンス」で「スケジューラ構成」を選択します。
「データベース接続」の次のフィールドに入力します。
データベース・タイプ - リストからデータベースを選択します。選択すると、「データベース・ドライバ・クラス」フィールドが自動的に更新され、推奨ドライバ・クラスが表示されます。
接続文字列 - 選択したデータベースの接続文字列を入力します。データベース固有のサンプル文字列は、後述の項を参照してください。
ユーザー名およびパスワード - データベース用に設定したスケジューラのユーザーを入力します。ユーザーは、データベースに接続してテーブルを作成する権限を付与されている必要があります。データベース・タイプに応じて、その他の権限が必要になることもあります。後述の適切なデータベース固有の項を参照してください。
データベース・ドライバ・クラス - データベース・タイプを選択すると、このフィールドは自動的に更新され、推奨ドライバが表示されます。別のドライバを使用する場合には、このフィールドで指定します。
注意: Oracleデータベース・ドライバおよびDataDirectドライバは、BI Publisherとともにインストールされます。その際、追加の設定は必要ありません。他のデータベースに対しては、推奨のネイティブ・ドライバがこのフィールドに自動的に入力された場合でも、BI Publisherで使用するには追加の設定が必要です。
「接続のテスト」をクリックして、BI Publisherがデータベースに接続できることを確認します。接続に失敗した場合、指示のとおりにフィールドに入力し、適切にデータベースを設定したことを確認します。
「スキーマのインストール」をクリックし、BI Publisherスケジューラ・スキーマをデータベースにインストールします。
前提条件: 入力するデータベース・ユーザーに、データベースに接続しセッションやテーブルを作成できる権限が付与されていること、および割当て制限が割り当てられている(割り当てられていなければ、割当て制限は「0」)ことを確認してください。
たとえば、次のサンプルではユーザーbipubschedが作成されます。
SQL> CREATE USER bipubsched
2 IDENTIFIED BY welcome
3 DEFAULT TABLESPACE USERS
4 TEMPORARY TABLESPACE TEMP
5 QUOTA 20G ON USERS
6 QUOTA 1M ON TEMP;
User created.
SQL> GRANT CREATE SESSION TO bipuser; -- or "GRANT CONNECT TO bipuser;"
Grant succeeded.
SQL> grant create table to bipublisher;
Grant succeeded.
次の事項を入力し、Oracleネイティブ・ドライバを使用してOracleデータベースに接続します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | 「Oracle 11g」、「Oracle 10g」または「Oracle 9i」をリストから選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:oracle:thin:@<hostname>:<port>:<oracle SID> 次に例を示します。 jdbc:oracle:thin:@mydatabaseserver.com:1521:bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | oracle.jdbc.driver.OracleDriver |
前提条件: スケジューラを構成するために入力するユーザーが、32Kページのサイズの表領域で設定されていることを確認してください。設定されていない場合、テーブルを作成してユーザーに割り当てます。またユーザーは、データベースに接続しテーブルを作成できる権限が付与されている必要があります。
次の事項を入力し、DataDirectドライバを使用してIBM DB2 v8データベースまたはIBM DB2 v9データベースに接続します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | 「IBM DB2 v9」または「IBM DB2 v8」をリストから選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:hyperion:db2://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 次に例を示します。 jdbc:hyperion:db2:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.db2.DB2Driver |
前提条件: Microsoft SQL Serverが混合認証モードで設定されていることを確認してください。また、スケジューラを構成するために入力するユーザーにdb_ownerロールが付与されていることを確認してください。
次の事項を入力し、DataDirectドライバを使用してMicrosoft SQL Server 2000データベースまたはSQL Server 2005データベースに接続します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | 「Microsoft SQL Server 2000」または「Microsoft SQL Server 2005」をリストから選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:hyperion:sqlserver://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 次に例を示します。 jdbc:hyperion:sqlserver:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver |
前提条件: データベースでddl in tranモードがtrueに設定されていることを確認してください。このオプションを有効にする方法については、Sybaseのドキュメントを参照するか、データベースの管理者に問い合せてください。
次の事項を入力し、DataDirectドライバを使用してSybase Adaptive Server Enterpriseデータベースに接続します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | 「Sybase Adaptive Server Enterprise」をリストから選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:hyperion:sybase://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 次に例を示します。 jdbc:hyperion:sybase://mydatabaseserver.com:4100;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.sybase.SybaseDriver |
前提条件: MySQL JDBCドライバをダウンロードして、BI Publisherが動作するアプリケーション・サーバーとともに登録してください。
MySQL JDBCドライバは、次のURLからダウンロードできます。http://www.mysql.com/products/connector/j/
ドライバの登録についての詳細は、アプリケーション・サーバーのドキュメントを参照してください。
スケジューラ・データベースがMySQL 4.1またはMySQL 5.0の場合、次の事項を入力します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | 「MySQL 4.1」または「MySQL 5.0」をリストから選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:mysql://<hostname>:<port>/<DATABASENAME> 次に例を示します。 jdbc:mysql://mydatabaseserver.com:4100/bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | com.mysql.jdbc.driver |
BI Publisherには、サンプルとして表示および実行可能なデモ用のレポート・セットがあります。
サンプル・レポートでは、ファイルベース・データソースとJDBCデータソースが使用されています。データソースを構成するには、次の手順を実行します。
XMLPディレクトリには、DemoFilesデータソース・ディレクトリがあります。このフォルダをファイルベース・データソースとして設定する手順は次のとおりです。
インストール内のDemoFilesディレクトリを見つけます。
例: C:\OracleBI\xmlp\XMLP\DemoFiles
手動でのインストールを実行した場合、XMLPディレクトリは、「BI Publisherリポジトリの構成とフォントのコピー」の手順でコピーした場所に配置されます。
管理者資格証明でBI Publisherにログインします。
「管理」タブを選択します。
「データソース」セクションで「ファイル」を選択します。
demo filesという名前のデータソースを選択します。
DemoFilesフォルダへのパスを入力します。
例: C:\OracleBI\xmlp\XMLP\DemoFiles
「適用」をクリックして変更を保存します。
注意: デモ用データソースでは、サンプル・スキーマがインストールされたOracle Databaseに接続する必要があります。また、ユーザーHRとOEをロック解除しておく必要があります。
「管理」タブを選択します。
「データソース」セクションで「JDBC接続」リンクを選択します。
demoという名前のデータソースを選択します。
「データソースの更新」画面で、OEユーザーのロックが解除されているOracle 10gデータベースを指すように接続文字列を変更します。
「接続のテスト」ボタンをクリックして、BI Publisherがデータベースにアクセスできることを確認します。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Oracle BI Publisher Desktopツールは、レポート・レイアウト・テンプレートの設計ユーザーによる使用をお薦めします。
BI Publisher Desktopツールは、次の方法で入手可能です。
重要: Template Builder for WordまたはExcelアナライザの旧バージョンがインストールされている場合は、新しいバージョンをインストールする前にその旧バージョンを削除しておく必要があります。
重要: BI Publisher DesktopツールをMicrosoft Windows Vistaにインストールするには、ユーザー・アカウント制御(User Account Control)機能がオンに設定されていることを確認してください。また、これがデフォルト設定です。詳細は、Microsoft社のドキュメント「Turn User Account Control on or off」を参照してください。
アプリケーションからの入手方法
Oracle BI Publisher Template Builder for Microsoft WordアドインとExcelアナライザは、適切なロールが割り当てられたユーザー(BI Publisher管理者、BI PublisherデベロッパおよびBI Publisher Excelアナライザ)であれば、BI Publisherアプリケーションからインストールできます。ダウンロード・リンクは、「開発者ツール」領域に表示されます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」を参照してください。
Windows VistaでないWindowsクライアントを実行するユーザーの場合、Excelアナライザは、「表示」ページで「Analyzer for Excel」ボタンが最初に選択されたときに、必要に応じてダウンロードされます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「BI Publisher Analyzer for Excelの使用」を参照してください。
Oracle BI Publisher Template Builder for Microsoft WordアドインとExcelアナライザは、次に示すようにインストール・メディアからも入手できます。
\manual\XMLP\Tools\(インストール用実行可能ファイルのBIPublisherDesktop.exeとExcelAnalyzer.exeがある場所)にナビゲートします。ファイルをダブルクリックしてインストーラの指示に従ってください。
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