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Oracle Business Intelligence新機能ガイド
リリース10.1.3.3.3
E06249-01
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13 Oracle BI PublisherのPowerPoint出力

Oracle BI Publisher 10.1.3.3では、PowerPoint出力のサポートが追加されています。これによって、レポート・データを重要なビジネス・プレゼンテーションに取り込むことができます。

この機能の最初のバージョンでは、生成されたPowerPointドキュメントは、フォーマット設定済のデータとチャートがPowerPointに単純にエクスポートされたものです。将来のリリースでは、直接埋込みとリフレッシュがPowerPoint内からできるほど洗練された統合になる予定です。

13.1 サポート対象となるPowerPoint

サポート対象となるPowerPointを次に示します。

13.2 BI Publisherサーバー用フォントの構成

PowerPoint出力のサポートでは、BI Publisherにおいて他のタイプの出力に使用されるフォント代替メカニズムは含まれていません。BI Publisherサーバーでは、PowerPoint出力を生成するためにRTFテンプレートで使用される各フォントを構成する必要があります。これらのフォントをBI Publisherサーバーにコピーして、RTFテンプレートのフォント・マッピングを定義する必要があります。システム全体か個々のレポートに対してこれを実行できます。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「フォント・マッピングの定義」を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/B40078_02/doc/bi.1013/b40017/T421739T421745.htm#453835

13.3 BI PublisherのTemplate Builder用フォントの構成

英語以外のフォントや標準でないフォントを使用しているPowerPoint出力でプレビューを適切に行うためには、BI Publisherの構成ファイルでフォントを定義する必要があります。この構成ファイルはxdo.cfgと呼ばれ、通常次に示す場所にあります。

C:\Oracle\BI Publisher\BI Publisher Desktop\Template Builder for Word\config\

このファイルを使用していない場合は、かわりにxdo example.cfgファイルで代用することができます。このファイルはUTF-8のエンコーディングで保存し、定義されたフォントごとに絶対フルパスを明記する必要があります。そうしないと、文字が重なったり折返しが正常に動作しないなどの問題が発生します。

まとめると、xdo.cfgで定義されていないフォントを使用すると、生成されたMicrosoft Office PowerPointファイルが正しく表示されない場合があります。この状況に対処するには、次の手順に従います。

  1. これらのフォント項目をxdo.cfgに追加し、このフォント・ファイルの場所を絶対パスで指定します。

  2. xdo.cfgをUTF-8フォーマットで保存します。

  3. テンプレート・ファイルで使用されるフォントがすべて、xdo.cfgに適切に定義されていることを確認します。

次の図は、xdo.cfgファイルの例を示します。

図の前後にその説明があります。

13.4 使用方法と制限事項

PowerPoint出力は、RTFテンプレートでサポートされています。RTFテンプレートの作成方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「RTFテンプレートの作成」を参照してください。

PowerPoint用テンプレートの活用に役立つ使用方法ガイドラインを次に示します。

RTFテンプレートをレポートにアップロードすると、PowerPointがテンプレートで適切な出力フォーマットであるかどうかを指定するオプションがあります。これは、「出力フォーマットの制限」ラジオ・ボタンを選択し、「Powerpoint」の横にあるチェック・ボックスを選択するか選択の解除を行うことで指定します。詳細は、次の図を参照してください。

このイメージは「レイアウト」ダイアログの例です。

これによって、ユーザーがレポートを表示する際、出力に「PowerPoint」を設定するオプションを選択できるようになります。

このイメージは「PowerPoint」オプションの例です。