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Oracle Business Intelligenceのクラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバー


この章では、Oracle Business Intelligenceに用意されているクラスタ化、ロード・バランシング、フェイルオーバーの各機能について説明します。

Oracle BIコンポーネントは、多対多アーキテクチャでサポートされます。エンド・ユーザーのWebリクエストを、多数あるBI Presentation Servicesサーバーの1つに送ることができます。リクエストを受けた各BI Presentation Servicesには、複数のBI Serverを使用できるメリットがあります。BI Cluster Serverの機能により、複数のBI Serverをデプロイできます。BI Schedulerは、アクティブ/パッシブ構成のクラスタに参加します。Cluster Controllerが、クラスタ化されたサーバーへのエントリ・ポイントとして機能します。サーバーのメタデータは、各BI Serverのローカルであるリポジトリ・ファイル(.RPD)に含まれています。1つのBI Serverがマスターに指定されます。RPDファイルのオンライン変更はマスターBI Serverで行われ、これらの変更は同じクラスタ内の他のメンバーにレプリケートされます。クラスタ対応キャッシュ機能により、クラスタ内のすべてのBI Serverで表示可能な共通クエリー・キャッシュがサポートされます。

プレゼンテーション・レイヤーのクラスタ化機能により、複数サーバー環境がデプロイでき、多くのユーザーを適切に管理し、高可用性を実現できます。クラスタ内の複数のBI Presentation Servicesインスタンスは、ネットワーク・ストレージ・デバイス上の共通のプレゼンテーション・カタログを共有することも、各BI Presentation Servicesインスタンス間でカタログをレプリケートすることもできます。プレゼンテーション・レイヤーのコンポーネントには、固有のロード・バランシング機能およびフェイルオーバー機能が用意されています。

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