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Oracle BI Cluster Serverのコンポーネント


この項では、BI Cluster Server機能を構成するコンポーネントについて説明します。

Oracle Business Intelligence Cluster Controller

BI Cluster Controllerは、BI Presentation Servicesおよび他のクライアントからの新規リクエストの最初の接点として機能するプロセスです。Cluster Controllerは、BI Serverの可用性と負荷に基づいて、クラスタ内のどのBI Serverにリクエストを送るかを決定します。また、BI Schedulerインスタンスなど、クラスタ内のサーバーのオペレーションを監視します。Cluster Controllerは、アクティブ/パッシブ構成でデプロイされます。

  • Primary Cluster Controller

    このコントローラは、アクティブ・クラスタ・コントローラです。

  • Secondary Cluster Controller

    このコントローラは、セカンダリ・クラスタ・コントローラです。プライマリ・コントローラが使用できない場合に、プライマリ・クラスタ・コントローラの役割を果たします。

クラスタ化されたBI Server

BI Cluster Serverの機能は、ネットワーク・ドメイン内で最大16のBI Serverが単一のサーバーとして動作するようにサポートします。クラスタ内のBI Serverは、複数のOracle BIクライアントからのリクエストを共有します。

マスターBI Server

クラスタ化された1つのOracle Business Intelligence Serverが、マスターBI Serverに指定されます。Oracle Business Intelligence Administration ToolがマスターBI Serverに接続し、リポジトリのオンライン変更が可能になります。

BI Scheduler

BI Schedulerインスタンスは、アクティブ/パッシブ・モードのCluster Server機能に参加します。アクティブなBI Schedulerインスタンスはジョブを処理し、iBotリクエストを実行します。非アクティブなBI Schedulerは、アクティブなSchedulerの障害発生時にコールされるまで、アイドル状態のままでジョブを処理しません。

Cluster Manager

Cluster Managerは、リポジトリがオンライン・モードで開いているときにAdministration Toolで使用できます。Cluster ManagerはOracle BI Serverのクラスタ化されたインスタンスを有効化または静止します。また、Oracle BI Schedulerのクラスタ化されたインスタンスをアクティブにします。

Cluster Managerの詳細は、『Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』を参照してください。

注意:  BI Cluster Server機能のすべてのコンポーネントは、同一のLocal Area Network(LAN)に置いておく必要があります。クラスタ化されたデプロイでは、Multi-NICはサポートされません。

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