Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド > Oracle Business Intelligenceのクラスタ化、ロード・バランシングおよびフェイルオーバー >

クラスタ化されたOracle BI環境のトラブルシューティング


Oracle BIコンポーネントのログ・ファイルは、Oracle BIのクラスタ化、ロード・バランシング、フェイルオーバーの各機能を有効にした後、BIデプロイで問題が発生した場合のトラブルシューティングに役立ちます。問題を効果的に診断するには、通信回線を理解する必要があります。通信回線については、この章の「クラスタ化された環境でのOracle BIコンポーネント間の通信」で説明しています。

クラスタ内のあらゆるインスタンスについて、BIコンポーネントのログ・ファイルを確認します。次の表に、各BIコンポーネントのログ・ファイルおよびその場所を示します。ログ・ファイルは、間違った構成が原因で発生した可能性のある、クライアント側のすべての障害を記録します。一部のフェイルオーバー・イベントは記録されませんが、Cluster Controllerのログ・ファイルはBI SchedulerまたはBI Serverのすべてのインスタンスのクラッシュを記録します。Windowsではイベント・ビューア・ログ、LinuxシステムまたはUNIXシステムではsyslogを確認してください。

最初の起動後に、ログ・ファイルを確認します。BI ServerまたはBI Schedulerのインスタンスが、正しく、かつCluster Controllerで予想されるとおりに構成されていない場合、インスタンスは、停止はしませんがクラスタに追加されません。ログ・ファイルには、このような失敗が記録されます。

次の表に、BIコンポーネントのログ・ファイルを一覧表示します。

BIコンポーネント
ログ・ファイル
ログ・ファイルの場所

BI Server

NQServer.log

  • Windowsの場合: OracleBI_HOME\server\Log§
  • LinuxまたはUNIXの場合:
    OracleBI_HOME/server/Log

BI Cluster Controller

NQCluster.log

  • Windowsの場合:
    OracleBI_HOME\server\Log§
  • LinuxまたはUNIXの場合:
    OracleBI_HOME/server/Log

BI Scheduler

NQScheduler.log

  • Windowsの場合:
    OracleBI_HOME\server\Log§
  • LinuxまたはUNIXの場合:
    OracleBI_HOME/server/Log

BI Presentation Services

sawlog*.log

(たとえば、sawlog0.log)

  • Windowsの場合:
    OracleBIData_HOME\web\log§
  • LinuxまたはUNIXの場合:
    OracleBIData_HOME/web/log

BI Javahost

host*.log.*

(たとえば、jhost0.log.0)

  • Windowsの場合:
    OracleBIData_HOME\web\log\javahost
  • LinuxまたはUNIXの場合:
    OracleBIData_HOME/web/log/javahost
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド Copyright © 2006, Oracle. All rights reserved.