- プレゼンテーション・カタログ
クラスタ内のBI Presentation Servicesインスタンスは、共通のプレゼンテーション・カタログを共有します。プレゼンテーション・カタログは、NASやSANなどの共有デバイスに配置してください。BI Presentation Servicesのすべてのインスタンスには、共有に対する読取り権限および書込み権限が付与されている必要があります。
プレゼンテーション・カタログは、アクセス頻度の高い、多数の小さなファイルで構成されているため、共有ファイル・システムに関する重要な考慮事項が2つあります。
- ファイル制限
プレゼンテーション・カタログは、数千あるいはそれ以上の数のファイルで構成される場合もあります。
これは多くの場合、共有ファイル・システムのファイル制限を超えます。ファイル制限の拡張方法については、ストレージ・ベンダーのドキュメントを参照してください。
- スナップショット
スナップショットなどのバックアップ・アクティビティが、小さな動的ファイルであるプレゼンテーション・カタログ・ファイルのパフォーマンスに悪影響を与える場合があります。スナップショット・アクティビティが、可用性に影響を与えないでパフォーマンスを最大化する、適切なレベルであることを確認してください。
- リポジトリ公開ディレクトリ
このディレクトリは、クラスタに参加しているすべてのOracle BI Serverによって共有されます。ここには、オンライン・モードで編集されたリポジトリのマスター・コピーが保持されます。クラスタ化されたOracle BI Serverは、起動時にこのディレクトリを調べ、リポジトリが変更されていないかどうかを確認します。
マスターBI Serverには、このディレクトリに対する読取り権限および書込み権限が付与されている必要があります。これ以外のBI Serverにはすべて、読取り権限が付与されている必要があります。
- クラスタ対応キャッシュ
クラスタ対応キャッシュは、クラスタに参加しているすべてのBI Serverによって共有されるクエリー・キャッシュです。詳細は、この章の「クラスタ対応キャッシュについて」を参照してください。
すべてのBI Serverには、グローバル・キャッシュ・ディレクトリに対する読取り権限および書込み権限が付与されている必要があります。
- Schedulerスクリプト
Schedulerスクリプト用のネットワーク共有を作成する必要があります。Schedulerサーバーには、この共有に対する読取り権限および書込み権限が付与されている必要があります。
LinuxまたはUNIXのプラットフォームでのBI Serverコンポーネントのデプロイには、次の情報を適用します。コンポーネントは、Network Appliance社のNASデバイスにある前述の共有ファイルおよび共有ディレクトリにアクセスします。LinuxまたはUNIX上に、NTFSセキュリティ・スタイルを使用するBI Serverコンポーネントがデプロイされた環境では、Network Appliance社のData ONTAPストレージのオペレーティング・システムはバージョン6.3.1以上をお薦めします。
LinuxマシンまたはUNIXマシンで、Data ONTAP（バージョン6.0.3から6.3）のNTFS qtreeに設計を保存しようとすると、権限エラーが発生する場合があります。設計ファイルの保存後に、NTFS qtreeでUNIX権限を設定しようとしたときに、この試行をサイレントに無視するには、次の設定を使用できます。
options cifs.ntfs_ignore_unix_security_ops on
