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Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド
リリース3.0
B54059-01
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8 Javaスマート・クライアントのJSPタグの使用

Webアプリケーションをデプロイ済インライン・サービスと統合する便利な方法として、JSPクライアント統合タグを使用する方法があります。JSPを使用すると、埋込みのJavaを使用する対話型Webページを作成できます。用意されているJSPタグは、前の章で説明したJavaスマート・クライアントがベースになっています。

JSPタグを使用するときのオーバーヘッドは無視できます。また、JSPタグには、スマート・クライアントを同一セッションで自動的に再利用する機能があるためパフォーマンスが向上します。JSPタグを使用してJavaスマート・クライアントが作成されると、同じ名前とプロパティを持つクライアントが存在してクローズされていないかどうかがチェックされます。存在する場合は、そのクライアントが自動的に再利用されます。存在しない場合は、新しいクライアントが作成されます。

スマート・クライアントのJSPタグの詳細は、Decision Studioのオンライン・ヘルプを参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 作業前の準備

JSPクライアント統合タグで作業を行う前に、次の作業を実行する必要があります。

  1. Java Development Kit(JDK)をインストールし、JAVA_HOME環境変数にそのインストール場所を設定します。JDKの入手方法の詳細は、Sun社のWebサイト(http://java.sun.com/products)を参照してください。

  2. Oracle RTDファイルをインストールし、Oracle RTDをアプリケーション・サーバーにデプロイします。詳細は、『Oracle Real-Time Decisionsインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

  3. Javaスマート・クライアントのサンプルは、サンプルのCrossSellインライン・サービスと連携して動作します。そのため、最初にOracle RTD DatabaseにCrossSellのサンプル・データを移入してから、Decision Studioを使用してCrossSellインライン・サービスをデプロイする必要があります。

    Oracle RTD DatabaseにCrossSellのサンプル・データを移入する方法の詳細は、『Oracle Real-Time Decisionsインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。インライン・サービスのデプロイ方法の詳細は、第III部「Decision Studioリファレンス」を参照してください。

  4. Real-Time Decision Serverを起動します。詳細は、『Oracle Real-Time Decisionsインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

8.2 Javaスマート・クライアントのJSPタグによるインライン・サービスとの統合

一般的に、Javaスマート・クライアントを使用した統合は、次の手順に従って実行します。

  1. プロパティ・ファイルを準備します。

  2. InvokeタグまたはAsyncInvokeタグを使用して、サーバーへのリクエストを作成します。

  3. レスポンス情報をアドバイザから収集して分析します。

  4. 接続を切断します。

スマート・クライアントのJSPタグを使用した統合サンプル・コードが、RTD_HOME\client\Client Examples\JSP Client Example\example.jspに用意されています。

8.3 JSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ


注意:

Real-Time Decision Serverのポートが8080ではない場合、JSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする前に、次に示すように、クライアント・プロパティ情報を編集する必要があります。
  1. WinZipまたはWinRARを使用して、RTD_HOME\client\Client Examples\JSP Client Example\sdclient-test.warを開きます。

  2. sdclient-test.warclient\sdclient.propertiesを開きます。

  3. 次のエントリを検索します。

    HTTP1.url = http://localhost:8080
    
  4. 使用しているReal-Time Decision Serverのホストとポートに一致するようにURLのlocalhost:8080を変更します。

  5. ファイルをsdclient-test.warに保存します。


この項では、簡単なコマンドライン・アプリケーションに統合されたCrossSellインライン・サービスを使用して、統合にスマート・クライアントを使用する方法について説明します。JSPスマート・クライアント・サンプルをアプリケーション・サーバーにデプロイするには、次の各項の手順に従う必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

8.3.1 OC4JへのJSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ

OC4JにJSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. Application Server Controlにoc4jadminユーザーとしてログインします。Application Server Controlには、http://oc4j_host:port/emでアクセスできます。スタンドアロン版のOC4Jでは通常、ポート番号は8888です。

  2. OC4Jのホーム・ページで、「アプリケーション」タブをクリックします。

    OC4JをOracle Application Serverの一部として使用している場合、最初に「グループ」の下の「ホーム」をクリックしてから、「アプリケーション」タブに進みます。

  3. デプロイ」をクリックします。「デプロイ: アーカイブの選択」ページの「アーカイブ」で、アーカイブのある場所を参照しRTD_HOME/client/Client Examples/JSP Client Example/sdclient-test.warを指定します。「次へ」をクリックします。

  4. 「デプロイ: アプリケーション属性」ページで、「アプリケーション名」に「JSPClientExample」と入力し、「サイトへのWebモジュールのバインド」に「rtd-web-site」を選択します。「次へ」をクリックします。

  5. 「デプロイ: デプロイ設定」ページで、「デプロイ」をクリックします。

  6. アプリケーションにアクセスするには、Webブラウザを起動して、次のURLに移動します。

    http://ocj4_host:port/sdclient-test/example.jsp

    図8-1に示すように、サービスのコールをシミュレートするWebページが表示されます。

    図8-1 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力

    図8-1の説明は次にあります。
    「図8-1 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力」の説明

  7. 顧客ID(たとえば、5)を入力し、「OK」をクリックします。図8-2に示すように、レスポンス・ページが表示され、コールを終了するオプションとオファーが表示されます。

    図8-2 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示

    図8-2の説明は次にあります。
    「図8-2 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示」の説明

  8. オファーのリンクをクリックするか、「End this call」をクリックします。

8.3.2 WebSphereへのJSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ

WebSphereにJSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleのURLで、Integrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Applications」を開き、「Enterprise Applications」を選択します。

  3. Install」をクリックします。

  4. 新しいアプリケーション・セクションの「Path」に「RTD_HOME/client/Client Examples/JSP Client Example/sdclient-test.war」と入力するか、入力パスを参照します。

  5. Context root」に、「sdclient-test」と入力します。

  6. Next」→「Next」→「Next」をクリックします。

  7. Finish」→「Save」をクリックします。

  8. 「Enterprise Applications」ページで、「sdclient-test」アプリケーションを選択し、「Start」をクリックします。

  9. アプリケーションにアクセスするには、Webブラウザを起動して、次のURLに移動します。

    http://websphere_host:port/sdclient-test/example.jsp

    図8-3に示すように、サービスのコールをシミュレートするWebページが表示されます。

    図8-3 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力

    図8-3の説明は次にあります。
    「図8-3 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力」の説明

  10. 顧客ID(たとえば、5)を入力し、「OK」をクリックします。図8-4に示すように、レスポンス・ページが表示され、コールを終了するオプションとオファーが表示されます。

    図8-4 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示

    図8-4の説明は次にあります。
    「図8-4 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示」の説明

  11. オファーのリンクをクリックするか、「End this call」をクリックします。

8.3.3 WebLogicへのJSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ

WebLogicにJSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. http://weblogic_host:port/consoleのURLから、Oracle RTDドメインのWebLogic Server Administration Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」→「BEA Products」→「User Projects」→「domain_name」→「Admin Server Console」からWebLogic Server Administration Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「デプロイ」をクリックします。

  3. インストール」をクリックします。「インストール」ボタンを有効にするには、最初に「ロックして編集」のクリックが必要になる場合があります。

  4. RTD_HOME/client/Client Examplesに移動して「JSPクライアント・サンプル」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. このデプロイをアプリケーションとしてインストールする」を選択して、「次へ」をクリックします。

  6. 「オプション設定」ページで、「名前」に「JSPClientExample」と入力します。「次へ」をクリックします。

  7. 設定を確認して「終了」をクリックします。

  8. 保存」→「変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. デプロイ」テーブルで「JSPClientExample」アプリケーションを選択し、「起動」→「すべての要求を処理」をクリックして、アプリケーションを起動します。メッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。アプリケーションが実行中になります。

  10. アプリケーションにアクセスするには、Webブラウザを起動して、次のURLに移動します。

    http://weblogic_host:port/sdclient-test/example.jsp

    図8-5に示すように、サービスのコールをシミュレートするWebページが表示されます。

    図8-5 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力

    図8-5の説明は次にあります。
    「図8-5 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力」の説明

  11. 顧客ID(たとえば、5)を入力し、「OK」をクリックします。図8-6に示すように、レスポンス・ページが表示され、コールを終了するオプションとオファーが表示されます。

    図8-6 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示

    図8-6の説明は次にあります。
    「図8-6 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示」の説明

  12. オファーのリンクをクリックするか、「End this call」をクリックします。