Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このガイドでは、Oracle Identity ManagerをMicrosoft Exchangeと統合するためのコネクタをデプロイする手順について説明します。
注意: Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。 |
この章では、次の項目について説明します。
注意: このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。このガイドの一部では、Microsoft Exchangeをターゲット・システムと呼んでいます。 |
リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Managerで複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。
関連項目: リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。 |
次のターゲット・システム・フィールドがリコンサイルされます。
表示名
従業員タイプ
モバイル番号
ページャ番号
オブジェクトGUID
SAMアカウント名
メール
メール・ニックネーム
ガベージ・コレクション期間
削除されたアイテム・フラグ
配信内容の長さ
送信内容の長さ
データベースのハード割当て超過制限
データベースの割当て容量超過制限
データベース記憶域割当て
Exchange受信者制限
データベース・ユーザーのデフォルト
Exchangeのアドレス・リストに表示しない内容
従業員ID
現住所
電話番号
その他の電話番号
拡張属性1
拡張属性2
拡張属性3
拡張属性4
拡張属性6
拡張属性8
拡張属性12
拡張属性15
識別名
プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。プロビジョニング操作は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用して実行します。
関連項目: プロビジョニングの概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。 |
このターゲット・システムでは、次のフィールドがプロビジョニングされます。
電子メールの別名
表示名
ガベージ・コレクション期間
削除されたアイテム・マネージャ
最大受信メッセージ・サイズ
最大送信メッセージ・サイズ
メールボックス・サイズ受信割当て制限
メールボックス・サイズ送信割当て制限
メールボックス警告サイズ
1メッセージ当たりの最大受信者数
ストレージ・デフォルトの使用
アドレス・リストに表示しない
電子メールのルーティング
従業員タイプ
登録済代理
デスクの場所
PL続行
会社の住所
メールボックス・タイプ
モバイル番号
ページャ番号
ルーティング電子メール・アドレス
主要事業番号
その他の事業番号
オブジェクトGUID
次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。
プロセス・タスク | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Create Mailbox | プロビジョニング | Microsoft Exchangeにメールボックスを作成します。 |
Delete Mailbox | プロビジョニング | Microsoft Exchangeからプロビジョニング済のメールボックスを削除します。 |
Deleted Item Manager Updated | プロビジョニング | 「削除されたアイテム・マネージャ」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Disable Mailbox | プロビジョニング | Microsoft Exchangeのプロビジョニング済のメールボックスを無効化します。 |
Display Name Updated | プロビジョニング | 「表示名」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Email Alias Updated | プロビジョニング | 「電子メールの別名」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Enable Mailbox | プロビジョニング | Microsoft Exchangeの無効化されたメールボックスを有効化します。 |
Garbage Collection Period Updated | プロビジョニング | 「ガベージ・コレクション期間」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Hide From Address Lists Updated | プロビジョニング | 「アドレス・リストに表示しない」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Mailbox Size Receipt Quota Updated | プロビジョニング | 「メールボックス・サイズ受信割当て制限」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Mailbox Size Transmit Quota Updated | プロビジョニング | 「メールボックス・サイズ送信割当て制限」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Mailbox Warning Size Updated | プロビジョニング | 「メールボックス警告サイズ」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Max Incoming Message Size Updated | プロビジョニング | 「最大受信メッセージ・サイズ」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Max Outgoing Message Size Updated | プロビジョニング | 「最大送信メッセージ・サイズ」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Max Recipients Per Message Updated | プロビジョニング | 「1メッセージ当たりの最大受信者数」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Disable Mailbox Time Stamp Updated | プロビジョニング | メールボックス・タイム・スタンプの無効化属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Set Exchange Related Properties | プロビジョニング | Microsoft Exchangeのメールボックスの重要な構成を更新します。 |
Use Storage Defaults Updated | プロビジョニング | 「ストレージ・デフォルトの使用」属性の変更に基づいて、Microsoft Exchangeのメールボックスの構成を更新します。 |
Get ObjectGUID from Process | プロビジョニング | 既存のプロビジョニング済のMicrosoft Active DirectoryユーザーのobjectGUID(Microsoft Active Directoryの一意の識別子)を取得します。このユーザーは、Microsoft Exchangeメールボックスのプロビジョニングに必要です。 |
Create Mailbox | リコンシリエーション | Microsoft ExchangeからOracle Identity Managerにメールボックスをリコンサイルします。 |
このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。
アラビア語
簡体字中国語
繁体字中国語
デンマーク語
英語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
韓国語
ポルトガル語(ブラジル)
スペイン語
関連項目: サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。 |
インストール・メディアのファイルおよびディレクトリを次の表に示します。
「コネクタ・ファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。
以前のリリースのコネクタがすでにデプロイされていることがあります。最新のリリースをデプロイする一方で、以前のリリースのリリース番号を確認しておくことができます。デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。
一時ディレクトリに、次のJARファイルの内容を抽出します。
OIM_HOME
/xellerate/JavaTasks/xliExchange.jar
テキスト・エディタでmanifest.mf
ファイルを開きます。manifest.mf
ファイルは、xliExchange.jar
ファイルにバンドルされているファイルの1つです。
manifest.mf
ファイルで、コネクタのリリース番号が「バージョン」プロパティの値として表示されます。