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Oracle Identity Manager JD Edwards EnterpriseOne User Management Connectorガイド
リリース9.0.4
B52698-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

2.1 デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1以上。
ターゲット・システム JD Edwards EnterpriseOne Toolsリリース8.96。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント SYSADMINおよびPKGBLD権限を割り当てられたJD Edwards EnterpriseOneユーザー・アカウント。

ITリソースを構成する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。この手順はこのガイドで後述します。

このユーザー・アカウントに必要な権限が割り当てられていない場合は、Oracle Identity Managerがターゲット・システムとの通信を試行したときに接続エラーがスローされます。


2.2 外部コード・ファイルの使用


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

コピーするターゲット・システムのファイルと、コピー先のディレクトリを次の表に示します。

ターゲット・システム・サーバーのファイル コピー先ディレクトリ
JD Edwards EnterpriseOneサーバーのJDE_installation_dir/E812/DDP/system/classesディレクトリの次のJARファイル。
  • ApplicationAPIs_JAR.jar

  • Base_JAR.jar

  • BizLogicContainer_JAR.jar

  • BizLogicContainerClient_JAR.jar

  • BusinessLogicServices_JAR.jar

  • castor.jar

  • Connector.jar

  • Generator_JAR.jar

  • JdbjBase_JAR.jar

  • JdbjInterfaces_JAR.jar

  • JdeNet_JAR.jar

  • log4j.jar

  • Metadata.jar

  • MetadataInterface.jar

  • PMApi_JAR.jar

  • Spec_JAR.jar

  • System_JAR.jar

  • xalan.jar

  • xerces.jar。

  • xml-apis.jar

OIM_HOME/Xellerate/ThirdParty
次のテンプレート・ファイルを、JDE_installation_dir/E812/DDP/system/classes/ConnectorSamples.zipファイルから抽出します。
  • jdbj.ini.templ

  • jdeinterop.ini.templ

  • jdelog.properties

jdbj.ini.templの名前をjdbj.iniに変更し、jdeinterop.ini.templの名前をjdeinterop.iniに変更します。

次に、3つのすべてのファイルを指定したコピー先ディレクトリにコピーします。

OIM_HOME/Xellerate/JDE/Properties
JD Edwards EnterpriseOneサーバーが、Oracle Databaseで稼働中の場合、tnsnames.oraファイルを指定したコピー先ディレクトリにコピーします。
OIM_HOME/Xellerate/JDE/Properties

2.2.1 プロパティ・ファイルの変更

次のプロパティ・ファイルを変更して、使用するデプロイ要件に適応させる必要があります。


注意:

次の項の構成プロパティのリストは包括的なものではなく、コネクタが機能するために基本的なプロパティのみが含まれます。ファイルでは、オプションの別のプロパティを使用してコネクタ機能をさらにカスタマイズできます。その他の構成プロパティの明示的な説明および使用方法は、構成ファイルにあります。

2.2.1.1 jdbj.ini

要件に基づいて、jdbj.iniファイルを変更する必要があります。このファイルには、JD Edwards EnterpriseOneのデータベース・アクセスの一般的な機能を提供するJDBjに関する情報が含まれます。


注意:

このファイルのすべてのプロパティ値は、大/小文字を区別します。

このファイルの[JDBj-BOOTSTRAP SESSION]セクションで、次の表に示すパラメータ値を指定します。

プロパティ サンプル値 説明
user user=JDE ターゲット・システムに接続するためのユーザーID

これはオプションのパラメータです。

password password=Password ユーザーのパスワード

これはオプションのパラメータです。

environment environment=PY812 ユーザーがターゲット・システムに接続する環境

これは必須パラメータで、jdbj.iniファイルで指定する必要があります。

ターゲット・システムでは、ユーザーがシステムにアクセスできる次の環境が提供されます。

  • 開発環境(DV812)

  • 本番環境(PD812)

  • プロトタイプ環境(PY812)

  • 新品環境(PD812)

特定の環境のシステムにアクセスするには、ユーザーは該当する環境に対する権限を持つ必要があります。

role role=*ALL 接続ユーザーのロール

これはオプションのパラメータです。


このファイルの[JDBj-BOOTSTRAP DATA SOURCE]セクションで、次の表に示すプロパティ値を指定します。

プロパティ 説明
name データソースの名前

これはブートストラップ接続に重要なプロパティではありません。ただし、エラー・メッセージおよびログが表示されます。

サンプル値: name=System - 812

dataBaseType ターゲット・システムで使用するデータベースのタイプ

この値はシステムで使用するデータベースにより異なります。値は次のいずれかです。

  • I = AS/400

  • O = Oracle

  • S = SQL Server

  • W = UDB

  • M = MSDE

デフォルト値: databaseType=O

server EnterpriseOneホストのサーバー名。

IBM AS/400およびSQL Serverに適用されます。

サンプル値: server=ibm1

serverPort EnterpriseOneホストのサーバー・ポート番号。

Microsoft SQL Serverにのみ適用されます。

database データベース・インスタンス名

Oracle DatabaseおよびIBM DB2 UDBにのみ適用されます。

デフォルト値: database=ora10g

physicalDatabase 物理データベース(IBM AS/400のライブラリ修飾子として使用されます)。

Microsoft SQL ServerおよびIBM AS/400に適用されます。

owner データソースの所有者

Oracle Database、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2 UDBに適用されます。

サンプル値: owner=SY812

lob LOBのサポートを示すブール値。

Oracle DatabaseおよびIBM AS/400に適用されます。

サンプル値: lob=Y

unicode Unicode変換のサポートを示すブール値。

Microsoft SQL Serverに適用されます。

サンプル値: unicode=N



注意:

ファット・クライアントとして知られるJD Edwards EnterpriseOneのクライアントには、jdbj.iniファイルの[JDBj-BOOTSTRAP DATA SOURCE]セクション内の設定に対応する設定があります。このファイル内の値とファット・クライアントで指定する値が一致する必要があります。ファット・クライアントでは、これら設定はjde.iniファイルの[DB SYSTEM SETTINGS]セクションにあります。

このファイルの[JDBj-JDBC DRIVERS]セクションで、JDBCドライバを指定してEnterpriseOneに接続します。これを実行するには、使用するデータベースのドライバを指定する行を非コメント化します。たとえば、Oracle Databaseを使用している場合、Oracle Databaseのドライバを指定する行を非コメント化します。

ORACLE=oracle.jdbc.driver.OracleDriver

このファイルの[JDBj-ORACLE]セクションで、EnterpriseOneからコピーするtnsnames.oraの場所を指定します。次の設定は、Oracle Databaseを使用する場合のみ必要です。

tns=OIM_HOME/Xellerate/JDE/Properties/tnsnames.ora

2.2.1.2 jdeinterop.ini

jdeinterop.iniファイルは、Oracle Identity ManagerとJD Edwardsシステムとの間の相互運用を有効にするコネクタで使用される構成ファイルです。

jdeinterop.iniファイルを変更し、次の表に示すプロパティ値を指定します。

ファイルのセクション プロパティ/サンプル値 説明
[OCM] OCMEnabled=false コネクタでObject Configuration Mapping(OCM)を使用して、EnterpriseOneサーバーを検索するかどうか指定するブール値
[JDENET] serviceNameConnect=6014 Oracle Identity ManagerからEnterpriseOneServerに接続するためのポート番号
[SERVER] glossaryTextServer=ibm1:6014 glossary Textサーバーに接続するための名前およびポート番号

codePage=1252 特定の言語のコード・ページ番号
[SECURITY] SecurityServer=ibm1 セキュリティ・サーバーの名前

セキュリティ・サーバーはEnterpriseOneサーバーと同じです。

[INTEROP] enterpriseServer=ibm1 EnterpriseOneサーバーの名前

port=6014 EnterpriseOneサーバーに接続するためのポート番号

2.2.1.3 jdelog.properties

このファイルをカスタマイズして、異なるレベルのロギングを有効化できます。ロギングを有効化するには、次の表に示すプロパティ値を指定します。

プロパティ 説明 サンプル値
FILE ログ・ファイルの場所 FILE=//jderoot.log
LEVEL ロギング・レベル

次に示すいずれかの値を指定できます。

  • SEVERE

  • WARN

  • APPS

  • DEBUG

これらの値の優先度は降順です。

LEVEL=WARN
FORMAT ロギング書式

このプロパティは次の値に設定できます。

  • APPS

  • TOOLS

  • TOOLS_THREAD

本番環境では、これはAPPSに設定します。

FORMAT=APPS
MAXFILESIZE MB単位のログ・ファイルの最大サイズ MAXFILESIZE=10MB
MAXBACKUPINDEX 保持できるログ・ファイルのバックアップの最大数 MAXBACKUPINDEX=20
COMPONENTS イベントがロギングされるログ・ファイル内のコンポーネント

その他のコンポーネントも指定できます。すべてのコンポーネントのリストは、このファイルのテンプレートで指定されます。

COMPONENT=RUNTIME|JAS|JDBJ
APPEND ログ・エントリをファイルの最後に追加することを指定するブール値

値はTRUEまたはFALSEです。

APPEND=TRUE

プロパティ・ファイルの構成後に、プロパティ・ファイルがあるディレクトリをクラスパス環境変数に追加する必要があります。この変数は、Oracle Identity Managerがインストールされているアプリケーション・サーバーにあります。クラスパスの設定手順は、Oracle Identity Managerがインストールされているアプリケーション・サーバーによって異なります。

2.2.1.3.1 Microsoft Windowsで稼働するBEA WebLogic Serverでのクラスパスの設定

Windows上のWebLogic Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. WebLogic Serverのインストール・ディレクトリで、ドメイン名のディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでstartWebLogic.cmdを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    set CLASSPATH=%WEBLOGIC_CLASSPATH%;%POINTBASE_CLASSPATH%;
    %JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;%WL_HOME%\server\lib\webservices.jar;%CLASSPATH%
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    set CLASSPATH= JDE_CONFIG;%WEBLOGIC_CLASSPATH%;%POINTBASE_CLASSPATH%;
    %JAVA_HOME%\jre\lib\rt.jar;%WL_HOME%\server\lib\webservices.jar;%CLASSPATH%
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JDE_CONFIGディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、プロパティ・ファイルjdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesが含まれます。

2.2.1.3.2 Linuxで稼働するBEA WebLogic Serverでのクラスパスの設定

Linux上のWebLogic Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. WebLogic Serverのインストール・ディレクトリで、ドメイン名のディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでstartWebLogic.shを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    CLASSPATH="${WEBLOGIC_CLASSPATH}:${POINTBASE_CLASSPATH}:
    ${JAVA_HOME}/jre/lib/rt.jar:${WL_HOME}/server/lib/webservices.jar:${CLASSPATH}"
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    CLASSPATH=JDE_CONFIG:${WEBLOGIC_CLASSPATH}:${POINTBASE_CLASSPATH}:
    ${JAVA_HOME}/jre/lib/rt.jar:${WL_HOME}/server/lib/webservices.jar:${CLASSPATH}"
    )
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JDE_CONFIGディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、プロパティ・ファイルjdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesが含まれます。

2.2.1.3.3 Microsoft Windowsで稼働するIBM WebSphere Application Serverでのクラスパスの設定

Windows上のWebSphere Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. WebSphere Serverのインストール・ディレクトリで、binディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでstartServer.batを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    set CLASSPATH=%WAS_CLASSPATH%
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    set CLASSPATH=JDE_CONFIG;%WAS_CLASSPATH%
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JDE_CONFIGディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、プロパティ・ファイルjdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesが含まれます。

2.2.1.3.4 Microsoft Windowsで稼働するJBoss Application Serverでのクラスパスの設定

Windows上のJBoss Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. JBossのインストール・ディレクトリで、binディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでrun.batを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    if "%JBOSS_CLASSPATH%" == "" (
    set JBOSS_CLASSPATH=%JAVAC_JAR%;%RUNJAR%
    ) ELSE (
    set JBOSS_CLASSPATH=%JBOSS_CLASSPATH%;%JAVAC_JAR%;%RUNJAR%
    )
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    if "%JBOSS_CLASSPATH%" == "" (
    set JBOSS_CLASSPATH=JDE_CONFIG;%JAVAC_JAR%;%RUNJAR%
    ) ELSE (
    set
    JBOSS_CLASSPATH=JDE_CONFIG;%JBOSS_CLASSPATH%;%JAVAC_JAR%;%RUNJAR%
    )
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JDE_CONFIGディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、プロパティ・ファイルjdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesが含まれます。

2.2.1.3.5 Linuxで稼働するJBoss Application Serverでのクラスパスの設定

Linux上のJBoss Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. JBossのインストール・ディレクトリで、binディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでrun.shを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    if [ "x$JBOSS_CLASSPATH" = "x" ]; then
    JBOSS_CLASSPATH="$JBOSS_BOOT_CLASSPATH:$JAVAC_JAR"
    ELSE
    JBOSS_CLASSPATH="$JBOSS_CLASSPATH:$JBOSS_BOOT_CLASSPATH:$JAVAC_JAR"
    fi
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    if [ "x$JBOSS_CLASSPATH" = "x" ]; then
    JBOSS_CLASSPATH="$JBOSS_BOOT_CLASSPATH:$JAVAC_JAR"
    ELSE
    JBOSS_CLASSPATH="$JBOSS_CLASSPATH:$JBOSS_BOOT_CLASSPATH:$JAVAC_JAR"
    fi
     JBOSS_CLASSPATH=JDE_CONFIG:$JBOSS_CLASSPATH
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JD Edwards構成ディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、jdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesファイルが含まれます。

2.2.1.3.6 Oracle Application Serverでのクラスパスの設定

Oracle Application Serverのクラスパスにディレクトリを追加するには、次のようにします。

  1. Oracle Application Serverのインストール・ディレクトリで、opmnディレクトリにナビゲートします。

  2. テキスト・エディタでopmn.xmlファイルを開きます。

  3. 次のコマンドを編集します。

    -Xbootclasspath^/p:D:\product\10.1.3.1\OracleAS_3\bpel\lib\orabpel-boot.jar
    

    次のように、プロパティ・ファイルが含まれているクラスパスにJDE_CONFIGディレクトリを追加します。

    -Xbootclasspath^/p:D:\product\10.1.3.1\OracleAS_3\bpel\lib\orabpel-boot.jar; JDE_CONFIG
    

    このコマンドのJDE_CONFIGは、JDE_CONFIGディレクトリのフルパスおよび名前に置換してください。このディレクトリには、プロパティ・ファイルjdbj.inijdeinterop.iniおよびjdelog.propertiesが含まれます。

2.3 Oracle Identity Managerリリース9.1.0以降へのコネクタのインストール


注意:

このガイドで使用されているコネクタ・インストーラという用語は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能を指します。

Oracle Identity Managerリリース9.1.0以降にコネクタをインストールするための手順は、次のとおりです。

2.3.1 コネクタ・インストーラの実行

コネクタ・インストーラを実行するには、次のようにします。

  1. コネクタ・インストール・メディアの内容を次のディレクトリにコピーします。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    
  2. 『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「コネクタのインストールのためのユーザー・アカウントの作成」の説明に従って、ユーザー・アカウントを使用して管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  3. 「デプロイメント管理」「コネクタのインストール」をクリックします。

  4. 「コネクタ・リスト」から「JDEdwards 9.0.4.2」を選択します。このリストには、インストール・ファイルがデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリにコピーされているコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。

    2. 「リフレッシュ」をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します。

    3. 「コネクタ・リスト」から「JDEdwards 9.0.4.2」を選択します。

  5. 「ロード」をクリックします。

  6. 「続行」をクリックして、インストール処理を開始します。

    次のタスクが順番に実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)

    3. アダプタのコンパイル

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて、必要な修正を行い次のいずれかの手順を実行します。

    • 「再試行」をクリックしてインストールを再試行します。

    • インストールを取り消して、ステップ1からやりなおします。

  7. コネクタのインストール処理の3つのタスクがすべて正常に行われると、インストールが正常に実行されたことを示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行する必要がある手順のリストが表示されます。これらの手順は次のとおりです。

    1. コネクタ使用の前提条件が満たされていることの確認


      注意:

      この段階で、コネクタ・リソース・バンドルからのコンテンツを含むサーバー・キャッシュをロードするためのPurgeCacheユーティリティを実行して、前提条件のリストを表示できます。PurgeCacheユーティリティの実行に関する情報は、「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。

      一部の事前定義済コネクタには、前提条件はありません。


    2. コネクタのITリソースの構成

      このページに表示されるITリソースの名前を記録します。ITリソースの構成手順は、このガイドで後述します。

    3. コネクタのインストール時に作成されたスケジュール済タスクの構成

      このページに表示されるスケジュール済タスクの名前を記録します。これらのスケジュール済タスクの構成手順は、このガイドで後述します。

Oracle Identity Managerクラスタへのコネクタのインストール

クラスタ環境でOracle Identity Managerをインストールする際には、すべてのJARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。コピー対象ファイルおよびOracle Identity Managerサーバー上のコピー先に関する情報は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

2.3.2 ITリソースの構成


注意:

この手順は、Oracle Identity Managerリリース9.1.0以降にコネクタをインストールする場合に実行してください。

次の手順に従って、JDE IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定する必要があります。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「リソース管理」を開きます。

  3. 「ITリソースの管理」をクリックします。

  4. 「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドにJDE IT Resourceと入力して、「検索」をクリックします。

  5. ITリソースの編集アイコンをクリックします。

  6. ページ最上部のリストから「詳細およびパラメータ」を選択します。

  7. JDE IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。次の表に、各パラメータの説明を示します。

    パラメータ 説明
    User ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのユーザーID
    Password ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのパスワード
    Environment ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントの環境

    サンプル値: DV812

    Role ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのロール

    サンプル値: *ALL

    ProxyUser ターゲット・システムのシステム・ユーザーのユーザーID
    ProxyUserPassword ターゲット・システムのシステム・ユーザーのパスワード
    TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行のタイムスタンプでは、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。

    サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

    Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30


  8. 「更新」をクリックして値を保存します。

2.4 Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3.1へのコネクタのインストール

Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3にコネクタをインストールするための手順は、次のとおりです。

2.4.1 コネクタ・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


関連項目:

これらのファイルの詳細は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/JDE/xml
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
lib/JDEConnectorProv.jar
OIM_HOME/xellerate/JDE/lib
OIM_HOME/xellerate/JavaTasks
lib/JDEConnectorRecon.jar
OIM_HOME/xellerate/JDE/lib
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
testディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/JDE/test


注意:

クラスタ環境では、JARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

2.4.2 コネクタのXMLファイルのインポート

「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」の項で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. JDEConnectorResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_HOME/xellerate/JDE/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。JDE IT Resource ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. JDE IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値に関する情報は、次の表を参照してください。

    パラメータ 説明
    User ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのユーザーID
    Password ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのパスワード
    Environment ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントの環境

    サンプル値: DV812

    Role ターゲット・システムに接続するためのユーザー・アカウントのロール

    サンプル値: *ALL

    ProxyUser ターゲット・システムのシステム・ユーザーのユーザーID
    ProxyUserPassword ターゲット・システムのシステム・ユーザーのパスワード
    TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行のタイムスタンプでは、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。

    サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

    Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30


  9. 「次へ」をクリックします。JDE ITリソース・タイプの新規インスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連項目:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

2.5 Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーを構成するには、次の手順を実行します。

2.5.1 必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

2.5.2 サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「コネクタ・ファイルのコピー」の項で説明されている手順を実行する際には、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_HOME/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_HOME/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml
    

2.5.3 ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示すメッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報がサーバー・コンソールに表示されます。

  • IBM WebSphere Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WEBSPHERE_HOME/AppServer/logs/SERVER_NAME/SystemOut.log
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで次の行を検索し、ファイル内に存在しない場合は追加します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      <category name="XL_INTG.JDECONNECTOR">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
    2. 各セットのXMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      <category name="XL_INTG.JDECONNECTOR">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
  • Oracle Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.JDECONNECTOR=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log