ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Microsoft Windows Connectorガイド
リリース9.0.4
E05501-02
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルでは、Oracle Identity ManagerとMicrosoft Windowsとの統合に使用されるコネクタをデプロイする手順について説明します。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。

このガイドの一部では、Microsoft Windowsをターゲット・システムと呼んでいます。


1.1 プロビジョニング・モジュール

プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。プロビジョニング操作は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用して実行します。


注意:

プロビジョニング操作に関して、ファイル・サーバー、Oracle Identity Managerおよびプロビジョニング操作を実行するためにOracle Identity Managerによって使用されるターゲット・システム・アカウントは、同じドメイン上に存在している必要があります。

プロビジョニングの概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。


このターゲット・システムでは、次のフィールドがプロビジョニングされます。

1.2 サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create Directory for User プロビジョニング ディレクトリを作成します。
Create Share プロビジョニング ディレクトリに共有を作成します。
Add User To Folder プロビジョニング 共有ディレクトリにユーザーを追加します。
Delete Share プロビジョニング プロビジョニングされたディレクトリの共有を削除します。
Write Updated プロビジョニング 書込み権限属性の変更に基づいてディレクトリのプロパティを更新します。
None Updated プロビジョニング 共有なし権限属性の変更に基づいてディレクトリのプロパティを更新します。
Full Control Updated プロビジョニング 完全制御権限属性の変更に基づいてディレクトリのプロパティを更新します。
Change Updated プロビジョニング 変更権限属性の変更に基づいてディレクトリのプロパティを更新します。
Read Updated プロビジョニング 読取り権限属性の変更に基づいてディレクトリのプロパティを更新します。
Remove User From Folder プロビジョニング 共有ディレクトリでユーザーに対して指定された権限を削除します。
Add New Share Path プロビジョニング 既存の共有フォルダに対して新しい共有名を割り当てます。

1.3 多言語サポート

コネクタでは、次の言語がサポートされています。


関連項目:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

1.4 インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ

インストール・メディアのファイルおよびディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
configuration/MS Windows-CI.xml
このXMLファイルには、コネクタのインストール時に使用される構成情報が含まれます。
config\debug.properties
このファイルには、コネクタをデバッグ・モードで実行する必要があるかどうかを指定するためのデバッグ・パラメータが含まれます。
lib\tcWindowsNT40.dll
このDLLファイルには、Microsoft Windows 2000/2003サーバーでディレクトリのプロビジョニングに必要なネイティブ・コードが含まれます。
lib\xliWindows2000.jar
このJARファイルには、プロビジョニングに必要なクラス・ファイルが含まれます。コネクタのデプロイ中に、このファイルは次のディレクトリにコピーされます。
OIM_HOME/xellerate/JavaTasks
resourcesディレクトリにあるファイル これらの各リソース・バンドルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。コネクタのデプロイ中に、これらのリソース・バンドルが次のディレクトリにコピーされます。
OIM_HOME/xellerate/connectorResources

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test\config\config.properties
このファイルには、Oracle Identity Managerがターゲット・システムに接続し、プロビジョニング操作を実行するための属性が含まれます。
test\scripts\runWindowsTest.bat
このファイルはテスト・ユーティリティを起動するために使用されます。
xml\Windows2000Object_DM.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびアダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

  • 事前移入ルール

  • リコンシリエーション・プロセス

  • 参照定義



注意:

testディレクトリのファイルは、コネクタでテストを実行するためにのみ使用します。

1.5 コネクタのリリース番号の確認

以前のリリースのコネクタがすでにデプロイされていることがあります。最新のリリースをデプロイする一方で、以前のリリースのリリース番号を確認しておくことができます。デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. 一時ディレクトリに、次のJARファイルの内容を抽出します。

    OIM_HOME/xellerate/JavaTasks/xliWindows2000.jar
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xliWindows2000.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号が「バージョン」プロパティの値として表示されます。