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Oracle Identity Manager Novell eDirectory Connectorガイド
リリース9.0.4
E05502-02
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3 コネクタの構成

コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。


注意:

これらの項では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。

3.1 リコンシリエーションの構成

このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。

3.1.1 部分リコンシリエーション

デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。これは、リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して行います。

このコネクタの場合、フィルタを作成するには、「ITリソースの構成」で説明されている手順を実行する際に、ITリソース・パラメータCustomizedReconQueryに値を指定します。

次の表に、問合せ条件の作成に使用できるNovell eDirectoryの属性、および対応するOracle Identity Managerの属性を示します。この問合せ条件は、CustomizedReconQueryパラメータの値として指定します。

Oracle Identity Managerの属性 Novell eDirectoryの属性
ユーザーID cn
givenname
sn
電子メール mail
ミドル・ネーム initials
役職 title
場所 l
電話 telephoneNumber
部門 departmentNumber
言語 preferredLanguage

次に、問合せ条件の例を示します。

  • givenname=John&sn=Doe

    この問合せ条件では、名前がJohnで姓がDoeであるユーザーのレコードがリコンサイルされます。

  • givenname=John|departmentNumber=23

    この問合せ条件では、次の条件のいずれかに合致するユーザーのレコードがリコンサイルされます。

    • ユーザーの名がJohnである。

    • ユーザーがdepartmentNumber 23に属している。

CustomizedReconQueryパラメータの値を指定しないと、リコンシリエーション中に、ターゲット・システムのすべてのレコードが既存のOracle Identity Managerレコードと比較されます。

CustomizedReconQueryパラメータの値を指定する際に従う必要のあるガイドラインを次に示します。

  • Novell eDirectoryの属性では、この項に示した表と同様に大文字または小文字を使用する必要があります。属性名は大/小文字が区別されるためです。

  • 問合せ条件の演算子と値の間に不要な空白を入れないでください。

    値と演算子が空白で区切られている問合せ条件と、値と演算子の間に空白が含まれていない問合せ条件を比較した場合、異なる結果が生じます。たとえば、次の問合せ条件による出力は異なります。

    givenname=John&sn=Doe

    givenname= John&sn= Doe

    2つ目の問合せ条件では、リコンシリエーション・エンジンは冒頭に空白が含まれた名および姓の値を検索します。

  • 問合せ条件には、等号記号(=)、アンパサンド(&)および縦線(|)以外の特殊文字を使用しないでください。


    注意:

    等号記号(=)、アンパサンド(&)および縦線(|)以外の特殊文字を使用すると、例外がスローされます。

「ITリソースの構成」で説明した手順の実行中に、CustomizedReconQueryパラメータの値を指定します。

3.1.2 バッチ・リコンシリエーション

リコンシリエーションの実行中には、ターゲット・システム・レコードのすべての変更内容がOracle Identity Managerにリコンサイルされます。リコンサイルされるレコード数によっては、このプロセスに長い時間がかかる場合があります。また、リコンシリエーション中に接続が中断すると、プロセスの完了にはさらに時間がかかります。

このような問題を避けるため、バッチ・リコンシリエーションを構成できます。

バッチ・リコンシリエーションを構成するには、次のユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性に値を指定する必要があります。

  • StartRecord: この属性を使用して、バッチ・リコンシリエーションを開始するレコード番号を指定します。

  • BatchSize: この属性を使用して、各バッチに含めるレコード数を指定します。

  • NumberOfBatches: この属性を使用して、リコンサイルするバッチの総数を指定します。バッチ・リコンシリエーションを使用しない場合は、この属性の値としてAll Availableを指定します。


    注意:

    この属性の値としてAll Availableを指定すると、StartRecord属性およびBatchSize属性の値は無視されます。

「ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク」で説明する手順に従ってこれらの属性の値を指定してください。

バッチ・リコンシリエーションの構成後、バッチ・リコンシリエーションの実行中にリコンシリエーションが失敗した場合は、ログ・ファイルでリコンシリエーションが失敗したバッチに関する情報を確認してください。ログ・ファイルには、バッチ・リコンシリエーションに関する次の情報があります。

  • 正常にリコンサイルされたバッチのシリアル番号

  • 正常にリコンサイルされた各バッチのレコードに関連付けられたユーザーID

  • (バッチ・リコンシリエーションが失敗した場合)失敗したバッチのシリアル番号

3.1.3 信頼できるソース・リコンシリエーションの構成

コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、リコンシリエーション実行中に次の内容が実行されます。

  • ターゲット・システムに新規に作成された各ユーザーに対して、OIMユーザーが作成されます。

  • ターゲット・システムの各ユーザーに行われた更新は、対応するOIMユーザーに伝播されます。

ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、リコンシリエーション実行中に次の内容が実行されます。

  • ターゲット・システムに作成された各アカウントの場合、対応するOIMユーザーにリソースが割り当てられます。

  • ーゲット・システムの各アカウントに行われた更新は、対応するリソースに伝播されます。


注意:

ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略します。

信頼できるソースのリコンシリエーションの構成には、次の手順が含まれます。

  1. デプロイメント・マネージャを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイル(eDirXLResourceObject.xml)をインポートします。この項では、XMLファイルのインポート手順を説明します。


    注意:

    信頼できるソースとして指定できるのは、1つのターゲット・システムのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でeDirXLResourceObject.xmlファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。

  2. スケジュール済タスクのTrustedSource属性をTrueに設定します。ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成中に、この属性の値を指定します。これについては、このガイドで後述します。

信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. eDirXLResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_HOME/xellerate/eDir/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。

信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイルをインポートしたら、リコンシリエーションのスケジュール済タスクのTrustedSource属性の値をTrueに設定する必要があります。この手順は、「リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成」の項で説明されています。

3.1.4 リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成

コネクタ・インストーラを実行すると、参照フィールドおよびユーザー・リコンシリエーションに対するスケジュール済タスクが、Oracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらのスケジュール済タスクを構成するには、次のようにします。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「リソース管理」を開きます。

  3. 「スケジュール済タスクの管理」をクリックします。

  4. 検索基準として最初のスケジュール済タスクの名前を入力し、「検索」をクリックします。

  5. 検索結果の表にスケジュール済タスクのリストが表示されたら、表の「編集」列の編集アイコンをクリックします。

  6. 「スケジュール済タスクの詳細」ページで、スケジュール済タスクの次の詳細を変更できます。

    • ステータス: タスクの作成後、タスクを有効な状態のままにするかどうかを指定します。有効な状態の場合、タスクを使用できます。タスクが無効な場合、使用する前に有効化する必要があります。

    • 最大再試行数: このフィールドに整数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。デフォルト値は1です。

    • 次回開始: 日付エディタを使用して、タスクを実行する日付を指定します。日付エディタで日付の値を選択してから、「次回開始」フィールドに自動的に表示される時間の値を変更できます。

    • 頻度: タスクを実行する頻度を指定します。

  7. 「続行」をクリックします。

  8. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。属性の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。

  9. 「変更の保存」をクリックして、すべての変更をデータベースにコミットします。

  10. ステップ39を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを作成します。

両方のスケジュール済タスクを作成したら、「プロビジョニングの構成」の項に進みます。

3.1.4.1 スケジュール済タスク属性の値の指定

この項では、次のスケジュール済タスクに指定する属性値について説明します。

3.1.4.1.1 参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスク

eDirectory Lookup Reconciliation Taskリコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

  • 属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

  • 参照リコンシリエーションのマスター・データ(グループ、ロールおよびプロファイル)ごとにスケジュール済タスクを作成する必要があります。

  • すべての属性に値(デフォルトまたはデフォルト以外)を割り当てる必要があります。属性値を1つでも空白のままにした場合、リコンシリエーションは実行されません。


属性 説明 サンプル/デフォルト値
AttrTask 属性タスクの名前。
  • 組織の場合:

    o

  • ドメイン・スコープおよび組織単位の場合:

    ou

  • グループ、ロールおよびプロファイルの場合:

    cn

LookupCodeName 値をリコンサイルする参照定義の名前。
  • 組織単位および組織の場合:

    Lookup.EDIR.Organization

  • ドメイン・スコープの場合:

    Lookup.EDIR.DomainScope

  • グループの場合:

    Lookup.EDIR.UserGroup

  • ロールの場合:

    Lookup.EDIR.AssignedRoles

  • プロファイルの場合:

    Lookup.EDIR.Profile

ITResourceName Novell eDirectoryとの接続を設定するためのITリソースの名前。 eDirectory IT Resource
SearchContext ユーザーの検索に使用される検索コンテキスト。 o=PXED-DEV
ObjectClass オブジェクト・クラスの名前。
  • 組織単位およびドメイン・スコープの場合:

    OrganizationalUnit

  • グループの場合:

    group

  • ロールの場合:

    rBSRole

  • プロファイルの場合:

    profile

  • 組織の場合:

    organization

CodeKeyLTrimStr この属性のデフォルト値は、[None]です。この値は変更しないでください。 [NONE]
CodeKeyRTrimStr 検索で取得した値の右側を切り捨てるための文字列の値。

切り捨てるものがなければ、[NONE]を指定してください。

,o=PXED-DEV
ReconMode 既存の参照を完全にリフレッシュするには、REFRESHを指定します。

新しい値で参照を更新するには、UPDATEを指定します。

REFRESHまたはUPDATE

スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。

3.1.4.1.2 ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク

eDirectory User Recon Taskスケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

  • 属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

  • すべての属性に値(デフォルトまたはデフォルト以外)を割り当てる必要があります。属性値を1つでも空白のままにした場合、リコンシリエーションは実行されません。


属性 説明 サンプル/デフォルト値
ITResourceName Novell eDirectoryとの接続を設定するためのITリソースの名前。 eDirectory IT Resource
ResourceObjectName ユーザーをリコンサイルする必要があるリソース・オブジェクトの名前。 eDirectory User
XLDeleteUsersAllowed この属性をtrueに設定すると、スケジュール済タスクの実行時に削除リコンシリエーション・イベントが開始します。ターゲット・システムから削除されたユーザーは、Oracle Identity Managerから削除されます。これには、ターゲット・システムのすべてのユーザーを、Oracle Identity Managerのすべてのユーザーと比較する必要があります。

注意: このプロセスは、パフォーマンスに影響します。

true
UserContainer ユーザーがOracle Identity ManagerにリコンサイルされるDN値。 o=PXED-DEV
Keystore Novell eDirectoryキーストアへのディレクトリ・パス。

これはセキュアなSSL接続を確立するために必要です。SSL接続が不要な場合は、[NONE]を指定してください。

E:\j2sdk1.4.2_05\jre\lib\security\cacerts

または

[NONE]

TrustedSource 信頼できるソース・リコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。

値はTrueまたはFalseです。

False
Xellerate Type Xellerateユーザー(OIMユーザー)に対するデフォルトのXellerateタイプ。 End-User Administrator
Organization Xellerateユーザー(OIMユーザー)に対するデフォルトの組織。 Xellerate Users
Role Xellerateユーザー(OIMユーザー)に対するデフォルトのロール。 Consultant
StartRecord バッチ・プロセスの開始レコードを指定します。

この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。

1
BatchSize バッチに含めるレコード数を指定します。

この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。

3
NumberOfBatches リコンサイルするバッチ数を指定します。

この属性については、「バッチ・リコンシリエーション」の項で説明します。

デフォルト値: All Available(すべてのユーザーのリコンサイル)

サンプル値: 50


スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。

リコンシリエーションの停止

コネクタのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクが実行中であり、ユーザー・レコードがリコンサイルされているとします。リコンシリエーション・プロセスを停止する場合は、次のようにします。

  1. ステップ1〜4を実行して、リコンシリエーションのスケジュール済タスクを構成します。

  2. タスク・スケジューラで「Stop Execution」チェック・ボックスを選択します。

  3. 「Save」をクリックします。

3.2 プロビジョニングの構成

このガイドで前述したように、プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。

この項では、プロビジョニングの構成に関する次の項目について説明します。

3.2.1 アダプタのコンパイル


注意:

このターゲット・システムに対してOracle Identity Managerのプロビジョニング機能を使用する場合は、この項の手順を実行する必要があります。

「Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール」で説明されている手順を実行済の場合、アダプタをコンパイルするためにこの手順を実行する必要はありません。


アダプタは、プロビジョニング機能を実装するために使用されます。コネクタのXMLファイルをインポートすると次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。


関連項目:

このコネクタで使用できるプロビジョニング機能のリストについては、「サポートされている機能」を参照してください。

  • EDIR Create User

  • EDIR Delete User

  • EDIR Modify User

  • EDIR Move User

  • EDIR Add User to Group

  • EDIR Remove User from Group

  • EDIR Add Trustee Right to User

  • EDIR Remove Trustee Right from User

  • EDIR Add Assigned Role to User

  • EDIR Remove Assigned Role from User

  • EDIR Add Network Restriction

  • EDIR Remove Network Restriction

  • EDIR PP String

  • Update eDirectory Role Details

  • Update eDirectory Group Details

  • EDIR Delete Group

  • EDIR Create Group

  • EDIR Remove User from Group

  • Chk Process Parent Org eDir

  • EDIR Create OU

  • EDIR Remove User from Role

  • EDIR Create Role

  • EDIR Delete Role

  • EDIR Move OU

  • EDIR Change Org Name

  • EDIR Delete OU

これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。

「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。

    (すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。


    注意:

    正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOKになっていません。

  3. 「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。

  4. Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_HOME/xellerate/Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。

一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。


関連項目:

「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。

  2. アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。

  3. 表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。

3.2.2 組織および組織単位でのユーザーのプロビジョニングの有効化


注意:

この項ではオプションの手順を説明します。組織のユーザーのプロビジョニングを有効化しない場合は、この手順を実行する必要はありません。

組織単位のユーザーのプロビジョニングを有効化するためのAttrName.Prov.Map.EDIR参照定義のデフォルト設定は次のとおりです。

  • ldapOrgDNPrefix=ou

  • ldapOrgUnitObjectClass=OrganizationalUnit

組織のユーザーのプロビジョニングを有効化する場合は、次のように設定を変更します。


関連項目:

参照定義の変更の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  • ldapOrgDNPrefix=o

  • ldapOrgUnitObjectClass=organization

3.2.3 組織単位、グループおよびロールのプロビジョニング

組織単位をプロビジョニングするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「組織」を開きます。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 作成する組織の名前およびタイプを指定して、「組織の作成」をクリックします。

  5. リストから「リソース・プロファイル」を選択します。

  6. 「新しいリソースのプロビジョニング」をクリックします。

  7. 組織単位のオプションを選択します。

  8. 「続行」をクリックし、再度「続行」をクリックします。

  9. ITサーバーの参照フィールドで、必要なITリソースに対応するリソース・オブジェクトを選択します。

  10. 「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。

グループまたはロールをプロビジョニングするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「組織」を開きます。

  3. 「管理」をクリックします。

  4. グループまたはロールをプロビジョニングする組織単位を検索します。

  5. リストから「リソース・プロファイル」を選択します。

  6. 「新しいリソースのプロビジョニング」をクリックします。

  7. このページで選択する必要のあるオプションは、作成するものによって異なります。

    • グループを作成する場合はグループのオプションを選択します。

    • グループを作成する場合はロールのオプションを選択します。

  8. 「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。

  9. グループまたはロールの名前を入力します。

  10. ITサーバーの参照フィールドで、ITリソースを選択します。

  11. 「続行」をクリックし、検証ページで再度「続行」をクリックします。

3.3 ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、Novell eDirectoryの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。

状況によっては、コネクタをNovell eDirectoryの複数のインストールに対して構成する必要が生じることもあるでしょう。次の例はそのような状況について説明したものです。

Example Multinational Inc.では、東京、ロンドンおよびニューヨークの事業所で、それぞれ独自にNovell eDirectoryがインストールされています。この会社は最近Oracle Identity Managerをインストールしたため、それを構成して、インストールされたすべてのNovell eDirectoryをリンクさせようとしています。

これを実現するには、コネクタをNovell eDirectoryの複数のインストールに対して構成する必要があります。

コネクタをターゲット・システムの複数のインストールに対して構成するには、次のようにします。


関連項目:

この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、eDirectory Userリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  2. リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、eDirectory IT Resource ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のプロセス・フォームが作成されます。

    • UD_EDIR_USR(メイン・フォーム、eDirectoryユーザー)

    • UD_EDIR_GRP(子フォーム、eDirectoryセキュリティ・グループ)

    • UD_EDIR_ROL(子フォーム、eDirectory割当て済ロール)

    • UD_EDIR_NET(子フォーム、eDirectoryネットワーク・アドレス制限)

    • UD_EDIR_RIG(子フォーム、eDirectoryトラスティ権限)

    • UD_EDIR_OU(メイン・フォーム、eDirectory組織単位)

    • UD_EDIR_RL(メイン・フォーム、eDirectoryロール)

    • UD_EDIR_GR(メイン・フォーム、eDirectoryグループ)

    これらのプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  4. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、eDirectory Userプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。

    ターゲット・システム・インストールごとにプロセス定義を作成するとき、実行する必要のある次の手順は、それぞれのプロセス定義の作成に関連しています。

    • 「Object Name」参照フィールドから、手順1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、手順3で作成したプロセス・フォームを選択します。

    • 「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、手順2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。

  5. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。

    • ITResourceName

    • ResourceObjectName

    • TrustedSource

    信頼できるソースとして指定するNovell eDirectoryインストールのTrustedSource属性をTrueに設定します。

  6. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。

管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する際には、特定のNovell eDirectoryインストールに対応するITリソースを指定することによって、ユーザーのプロビジョニング先を選択することもできます。

3.4 コネクタを使用する際に適用するガイドライン

コネクタを使用する際、次のガイドラインを適用します。