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Oracle Identity Manager Oracle E-Business Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.4
E05504-02
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

2.1 デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1以上。
ターゲット・システム Oracle E-Business Suite 11.5.10、12.0.1。
外部コード JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jarr/ojdbc14.jar)。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント 必要な権限を持つAPPSシステム・ユーザー。

ITリソースを構成する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。ITリソースを構成する手順は、このガイドで後述します。

APPSシステム・ユーザー・アカウントを作成する手順の詳細は、「ターゲット・システムの構成」を参照してください。このガイドでは、ユーザー・アカウントはコネクタ操作のターゲット・システム・アカウントとも呼ばれます。


2.2 外部コード・ファイルの使用

コネクタをOracle8i Databaseと使用する場合、必要な外部コード・ファイルはclasses12.jarです。

コネクタをOracle9i DatabaseまたはOracle Database 10gと使用する場合、ojdbc14.jarまたはclasses12.jarのいずれかを使用できます。

これらのJARファイルはOracle Databaseインストールに含まれています。たとえば、次のパスにあります。

ORACLE_HOME/jdbc/lib

このディレクトリ・パスで、ORACLE_HOMEはOracle Databaseがインストールされているディレクトリです。たとえば、C:\Oracle\ora92です。

必要なJARファイル(classes12.jarまたはojdbc14.jar)をOIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーする必要があります。

2.3 ターゲット・システムの構成

コネクタはターゲット・システム・アカウントを使用して、リコンシリエーションの際にターゲット・システムに接続します。インストール・メディアで提供されるスクリプトを使用して、このアカウントを作成できます。

コネクタ操作のためのターゲット・システム・ユーザー・アカウントを作成するには、次のようにします。

  1. scriptsディレクトリを、インストール・メディアから、ターゲット・システム・サーバーまたはOracle Databaseクライアントがインストールされているコンピュータの一時ディレクトリにコピーします。

  2. クリプト・ディレクトリをコピーするコンピュータで、ターゲット・システム・データベースに対するtnsnames.oraファイル内にTNSエントリがあることを確認します。

  3. ホスト・プラットフォームに応じて、OIM.shまたはOIM.batファイルのいずれかを実行します。

  4. スクリプトを実行すると、次の情報を求められます。

    • ORACLE_HOMEパス

      このプロンプトは、スクリプトを実行するコンピュータにORACLE_HOME環境変数が設定されていない場合にのみ表示されます。

    • システム・ユーザー名の入力

      権限を持つDBAアカウントのログイン(ユーザー名)を入力して新しいターゲット・システム・ユーザーを構成します。

    • データベース名の入力

      tnsnames.oraファイルで提供される接続文字またはサービス名を入力して、ターゲット・システム・データベースに接続します。

    • パスワードの入力

      以前に入力したログインのDBAアカウントのパスワードを入力します。

    • 作成するターゲット・システム・アカウントの詳細

      作成するターゲット・システム・アカウントのユーザー名およびパスワードを入力します。

    • APPSユーザーの接続

      作成するターゲット・システム・アカウントに必要な権限を付与するAPPSユーザーのパスワードを入力します。

    • 新しく作成されたデータベース・ユーザーの接続

      以前に指定した接続文字またはサービス名を入力します。

アカウント作成の手順の際、次の権限がアカウントに付与されます。


注意:

OimUserGrants.sqlファイルには、これらの権限を付与するコマンドが含まれます。

操作が終了すると、ログ・ファイル(OIM_APPS_USER.log)がscriptsディレクトリに作成されます。ログ・ファイルにエラー・メッセージが記録されていなければ、アカウントは正常に作成されています。

2.4 Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール


注意:

このガイドでは、コネクタ・インストーラという用語は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能を意味するために使用されています。

Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上にコネクタをインストールする手順は次のとおりです。

2.4.1 コネクタ・インストーラの実行

コネクタ・インストーラを実行するには、次のようにします。

  1. コネクタのインストール・メディアから次のディレクトリに、コネクタをコピーします。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    
  2. 『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール』の「コネクタのインストールに使用するユーザー・アカウントの作成」で説明されているユーザー・アカウントを使用して、管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  3. 「デプロイメント管理」「コネクタのインストール」を順にクリックします。

  4. 「コネクタ・リスト」リストで、Oracle EBS Employee Reconciliation 9.0.4.3を選択します。このリストには、コネクタのデフォルトのインストール・ディレクトリにインストール・ファイルをコピーしたコネクタの名前およびリリース番号が表示されます。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドで、ディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。

    2. 「リフレッシュ」をクリックして「コネクタ・リスト」リストのコネクタのリストを再移入します。

    3. 「コネクタ・リスト」リストで、Oracle EBS Employee Reconciliation 9.0.4.3を選択します。

  5. 「ロード」をクリックします。

  6. 「続行」をクリックしてインストール手順を開始します。

    次の順序でタスクが実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成。

    2. コネクタのターゲット・リソース・ユーザー構成XMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)。ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとしてインポートするには、「信頼できるソースのリコンシリエーションの構成」を参照してください。

    3. アダプタのコンパイル

    タスクが正常にコンパイルされると、タスクにチェック・マークが表示されます。タスクが正常に終了しない場合、Xマークおよび失敗の理由を説明するメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行い、次のいずれかの手順を実行します。

    • 「再試行」をクリックしてインストール手順を再試行します。

    • インストールを取り消して、ステップ1からやりなおします。

  7. コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行するステップのリストが表示されます。これらのステップは次のとおりです。

    1. コネクタを使用する前提条件が満たされていることの確認。


      注意:

      この時点で、PurgeCacheユーティリティを実行して、前提条件のリストを表示するためにコネクタ・リソース・バンドルからサーバー・キャッシュとコンテンツをロードします。PurgeCacheユーティリティの実行方法の詳細は、「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。

      事前定義されたコネクタには前提条件がない場合があります。


    2. コネクタのITリソースの構成。

      このページに表示されるITリソースの名前を記録します。ITリソースを構成する手順は、このガイドで後述します。

    3. コネクタのインストール時に作成されるスケジュール済タスクの構成。

      このページに表示されるスケジュール済タスクの名前を記録します。これらのスケジュール済タスクを構成する手順は、このガイドで後述します。

  8. コネクタのインストール・メディアのconfigディレクトリのファイルを、OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/OracleEmpRecon/configディレクトリへコピーします。

Oracle Identity Managerクラスタへのコネクタのインストール

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、すべてのJARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容をクラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。コピーするファイルおよびコピー先のOracle Identity Managerサーバー上の場所の詳細は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

2.4.2 ITリソースの構成


注意:

コネクタをOracle Identity Managerリリース9.1.0以上にインストールする場合、この手順を実行します。

次のようにして、Oracle HR ITリソースのパラメータの値を指定します。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「リソース管理」を開きます。

  3. 「ITリソースの管理」をクリックします。

  4. 「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドにOracle HRと入力し、「検索」をクリックします。

  5. ITリソースの「編集」アイコンをクリックします。

  6. ページ上部のリストで、「パラメータ」を選択します。

  7. ITリソースのパラメータの値を指定します。次の表に、各パラメータを示します。

    パラメータ 説明
    Admin ターゲット・システム・データベースに接続するためのユーザーID。

    このユーザー・アカウントを作成する詳細は、「ターゲット・システムの構成」を参照してください。

    デフォルト値はappsです。

    関連項目: このアカウントの作成および必要な権限への割当ての詳細は、「ターゲット・システムの構成」を参照してください。

    AdminCredentials 管理者のパスワード。
    Host ターゲット・システム・データベースのホスト名またはIPアドレス。
    Port Oracle E-Business Employee ReconciliationサーバーがリスニングしているTCP/IPポート。

    デフォルト値は1521です。

    isSecure このパラメータはコネクタの今後のリリースで使用するためのものです。デフォルト値はnoです。デフォルト値は変更しないでください。
    SID ターゲット・システム・データベースのSID。
    TrustedTimeStamp このパラメータは信頼できるソースのリコンシリエーションに使用されます。

    このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

    デフォルト値は0です。

    このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

    SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970',
    'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;
    

    この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。

    NonTrustedTimeStamp このパラメータはターゲット・リソースのリコンシリエーションに使用されます。

    このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

    デフォルト値は0です。

    このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

    SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970',
    'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;
    

    この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。


  8. 「保存」をクリックして、値を保存します。

2.5 Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3.1へのコネクタのインストール

Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3.1にコネクタをインストールする手順は次のとおりです。

2.5.1 コネクタ・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


関連項目:

これらのファイルの詳細は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
configディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/OracleEmpRecon/config
lib/xlReconOraHREmp.jar
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/OracleEmpRecon/xml


注意:

クラスタ環境では、JARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーします。

2.5.2 コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. oracleHRResAdp.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/OracleEmpRecon/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. Oracle HR ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、次の表を参照してください。

    パラメータ 説明
    Admin ターゲット・システム・データベースに接続するためのユーザーID。

    デフォルト値はappsです。

    関連項目: このアカウントの作成および必要な権限への割当ての詳細は、「ターゲット・システムの構成」を参照してください。

    AdminCredentials 管理者のパスワード。
    Host ターゲット・システム・データベースのホスト名またはIPアドレス。
    Port Oracle E-Business Employee ReconciliationサーバーがリスニングしているTCP/IPポート。

    デフォルト値は1521です。

    isSecure このパラメータはコネクタの今後のリリースで使用するためのものです。デフォルト値はnoです。デフォルト値は変更しないでください。
    SID ターゲット・システム・データベースのSID。
    TrustedTimeStamp このパラメータは信頼できるソースのリコンシリエーションに使用されます。

    このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

    デフォルト値は0です。

    このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

    SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970',
    'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;
    

    この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。

    NonTrustedTimeStamp このパラメータはターゲット・リソースのリコンシリエーションに使用されます。

    このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

    デフォルト値は0です。

    このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

    SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970',
    'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;
    

    この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。


  9. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連項目:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

2.6 Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。その後、各ノードを再起動します。

2.6.1 必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

2.6.2 サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「コネクタ・ファイルのコピー」の項で説明した手順を実行する際、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_HOME/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加するたび、または既存のリソース・バンドルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_HOME\xellerate\bin\batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml
    

2.6.3 ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を粗密に選択したメッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=log_level
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報がサーバー・コンソールに表示されます。

  • IBM WebSphere Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=log_level
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WEBSPHERE_HOME/AppServer/logs/SERVER_NAME/SystemOut.log
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルに次の行が存在していない場合は追加します。

      <category name="ADAPTER.ORACLEEMPRECON">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
    2. XMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="ADAPTER.ORACLEEMPRECON">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
  • Oracle Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=log_level
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.ADAPTER.ORACLEEMPRECON=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log