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Oracle Identity Manager Microsoft Exchange Connectorガイド
リリース9.1.1
B54370-03
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Microsoft ExchangeのためのOracle Identity Managerコネクタの更新情報

この章では、リリース9.1.1.1のMicrosoft Exchangeコネクタのソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。

この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。

ソフトウェアの更新

次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。

リリース9.1.0のソフトウェア更新

次の問題が、リリース9.1.0で解決されました。

Microsoft Exchange 2007のサポート

コネクタを使用して、Microsoft Exchange 2000、2003または2007をOracle Identity Managerと統合できます。また、コネクタでは、複数バージョンのターゲット・システムとOracle Identity Managerとの統合に、単一のコネクタが使用される複合モード操作もサポートされています。

Microsoft Exchange 2007に固有の情報は、このマニュアルの様々な箇所に記載されています。

コネクタ・インストーラの導入

コネクタは、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能を使用してインストールできるようになりました。

詳細は、「コネクタ・インストーラの実行」を参照してください。

プロビジョニング操作用のExchange Serverおよびメールストアを指定するためのサポート

プロビジョニング操作用のプロセス・フォームに、「メールストア名」フィールドが追加されました。このフィールドを使用して、プロビジョニング操作を実行する必要のあるExchange Serverおよびメールストアを指定できます。

特定のメールストアおよび配布グループからのメールボックス・データのリコンシリエーションのサポート

Exchangeリコンシリエーション・タスク・スケジュール済タスクのメールストア名属性および配布グループ名属性を使用することで、メールボックス・データのリコンサイルが必要なメールストアまたは配布グループを指定できます。詳細は、「コネクタで対応しているリコンシリエーションのタイプ」を参照してください。

リコンシリエーションの際のネイティブなLDAP問合せの適用のサポート

以前のリリースでは、ターゲット・システムに対してネイティブでない演算子を使用した場合、指定した問合せ条件の対象となるリコンシリエーションが限定されました。今回のリリースで、問合せ条件の指定に、ネイティブ演算子と非ネイティブ演算子のどちらでも使用できるようになりました。

詳細は、「制限付きリコンシリエーション対標準リコンシリエーション」を参照してください。

完全リコンシリエーションおよび増分リコンシリエーションのサポート

リコンシリエーションのスケジュール済タスクのMEXC Timestamp属性を使用して、完全リコンシリエーションと増分リコンシリエーションのいずれを構成するかを指定できます。

詳細は、「完全リコンシリエーション対増分リコンシリエーション」を参照してください。

削除されたメールボックスのリコンシリエーションに対するスケジュール済タスクの導入

コネクタを構成して、削除されたメールボックス・データをリコンサイルできます。このプロセスを自動化するために、Exchange削除リコンシリエーション・タスク・スケジュール済タスクが導入されました。

このスケジュール済タスクの詳細は、「Exchange削除リコンシリエーション・タスク」を参照してください。

リリース9.1.0.1のソフトウェア更新

リリース9.1.0.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

リリース9.1.1のソフトウェア更新

次の問題が、リリース9.1.1で解決されました。

動作保証されているターゲット・システム・ホスト・プラットフォームのリストへのMicrosoft Windows Server 2008の追加

このリリース以降では、Microsoft Windows Server 2008が、動作保証されているターゲット・システム・ホスト・プラットフォームのリストに追加されています。このことは、「動作保証されているデプロイ構成」で説明します。

Oracle Identity Managerの要件の変更

このリリース以降では、サポートされているOracle Identity Managerの最小のリリースはOracle Identity Managerリリース9.1.0.1です。このことは、「動作保証されているデプロイ構成」で説明します。

コネクタのコピーの作成に対するサポート

Parameters.Exchange参照定義は「Lookup.Exchange.Configuration」という名前に変更されました。また、ユーザー・レコードを比較するために使用されるプロセス・フォーム・フィールドの名前を保持する新しいエントリが、この参照定義の中に追加されています。プロセス・フォームのコピーを作成する場合は、Lookup.Exchange.Configuration参照定義のコピーの中で新しいプロセス・フォームの詳細を指定できます。この機能を使用すると、コードレベルの変更を加えずに、コネクタの複数のコピーを作成できます。

詳細は、次の項を参照してください。

Lookup.Exchange.Constants参照定義の導入

Lookup.Exchange.Constants参照定義では、コネクタを構成するJavaクラスの中で定義されている定数と変数を保存します。


注意:

Lookup.Exchange.Constants参照定義の中では、どのエントリも変更しないでください。いずれかのエントリを変更した場合は、コネクタは正しく機能しなくなります。

この参照定義の名前は、Lookup.Exchange.Configuration参照定義の中にあるExchange Constants Lookupコード・キーの値として指定されます。

ネイティブ問合せのサポート終了

ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクのQuery属性を使用して、リコンシリエーション時に適用する必要のある問合せ条件を指定できます。以前のリリースでは、Use Native Query属性を使用して、問合せ条件がネイティブLDAP形式かどうかを指定していました。このリリースからは、ネイティブLDAP問合せのみを使用できます。スケジュール済タスクからUse Native Query属性が削除されています。

リリース9.1.1で解決済の問題

次の問題が、リリース9.1.1で解決されました。

Oracle Bug# 問題 解決内容
7157839、7676069および7507908 ターゲット・システムがMicrosoft Exchange 2007の場合は、コネクタはLookup.Exchange.Configuration参照定義の中にあるRMTimeOutの設定に対して正しく応答していませんでした。 この問題は解決されました。Lookup.AD.Configuration参照定義のRMTimeOut属性は削除されています。この機能はコネクタによって内部で処理されるようになりました。
7157996 メールボックスを有効にした場合は、受信または送信のメッセージ・サイズを設定する必要がありませんでした。これは、ターゲット・システムと同じ動作ではありません。 この問題は解決されました。DefaultInComingMsgSizeおよびDefaultOutGoingMsgSizeの各パラメータがLookup.Exchange.Configuration参照定義に追加されています。

詳細は、「Lookup.Exchange.Configuration参照定義の構成」を参照してください。

8276367 以前のリリースでは、メールストアの名前はメールストアDNから抽出され、管理およびユーザー・コンソールの参照フィールドで表示されていました。 この問題は解決されました。このリリースからは、完全なメールストアDNが参照フィールドに表示されます。
7577059 属性の値が指定されていないときにスケジュール済タスクを実行すると例外が発生します。以前のリリースでは、表示されたメッセージには、例外の原因を特定するための十分な詳細が示されていませんでした。 この問題は解決されました。スタック・トレースがJavaコンソールに表示され、ログ・ファイルにも記録されます。
7145460 OIMユーザーに対してMicrosoft Active DirectoryリソースとMicrosoft Exchangeメールボックスがプロビジョニングされていたとします。次にターゲット・リソースのリコンシリエーションを実行するときに、ターゲット・システムでユーザーが削除されていたとすると、その後、削除されたユーザーのリコンシリエーションに関するスケジュール済タスクが実行されていました。この時点で、Microsoft Active Directoryリソースは無効になっていましたが、メールボックスは無効になりませんでした。 この問題は解決されました。Microsoft Active Directoryリソースとともにメールボックスも無効になります。

リリース9.1.1.1のソフトウェア更新

次の問題が、リリース9.1.1.1で解決されました。

動作保証されているコンポーネントの変更

このリリースでは、次のように動作保証が変更されています。

動作保証されているコンポーネントの詳細は、「動作保証されているデプロイ構成」を参照してください。

複数のドメインにわたるメールボックスのリコンシリエーションおよびプロビジョニングのサポート

このリリースからは、コネクタにより複数のMicrosoft Active Directoryドメインにわたるユーザーのメールボックスのリコンシリエーションおよびプロビジョニングがサポートされます。

詳細は、「複数のドメインにわたるメールボックスのリコンシリエーションおよびプロビジョニング」を参照してください。

メールストア名とともに表示されるITリソース情報

プロセス・フォームのメールストア参照定義(Lookup.ExchangeReconciliation.MailStore)では、ITリソース・キーとITリソース名がメールストアの名前とともに表示されます。この機能により、プロビジョニング操作時に、特定のMicrosoft Exchangeインストール環境からメールストアを選択できます。

この参照定義のエントリの書式に関する情報は、「参照フィールドの同期」を参照してください。また、Oracle Identity Managerインストール環境がMicrosoft SQL Server上で稼働している場合は、「Microsoft SQL Serverの参照フィールドの依存参照問合せプロパティの変更」に記載されている手順を実行してください。

リリース9.1.1.1で解決済の問題

次の問題が、リリース9.1.1.1で解決されました。

Oracle Bug# 問題 解決内容
8229697 エラー発生時に記録されるデータに十分な詳細情報が含まれていませんでした。 この問題は解決されました。ログ・メッセージの記述がより詳細になりました。また、一部のエラー状況については、スタック・トレースが取得されます。
8669819 コネクタが、Microsoft Active Directory User Management Connectorにコードレベルで依存していました。 このリリースからは、コードレベルの依存性は削除されています。コネクタをデプロイする際に、「Exchangeリソース・オブジェクトとAD Userリソース・オブジェクトのリンク」に記載されている手順を実行する必要があります。

ドキュメント固有の更新

次の項では、ドキュメント固有の更新について説明します。

リリース9.1.0のドキュメント固有の更新

このマニュアルの構成は大きく変更されました。これらの変更は、ドキュメントをコネクタに対する変更と同期化し、ドキュメントで提供する情報の可用性を改善するために行われました。

このマニュアルの内容構成の詳細は、「コネクタのデプロイおよび使用のロードマップ」を参照してください。

リリース9.1.0.1のドキュメント固有の更新

Microsoft Exchange 2007用のRemote Managerのインストールに関する固有の情報が、次の項に追加されています。

リリース9.1.1のドキュメント固有の更新

リリース9.1.1でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。

リリース9.1.1.1のドキュメント固有の更新

リリース9.1.1.1のドキュメント固有の更新は次のとおりです。