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Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28462-01
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61 Mail IMAPサービス

「Mail IMAPサービス」は、基礎となるメール・システムによって提供されるIMAP機能の可用性、パフォーマンスおよび使用状況を監視します。

61.1 送信済バイト数(Bytes Transferred)

「送信済バイト数(Bytes Transferred)」カテゴリは、IMAPサーバーとIMAPクライアントの間で送信されたデータに関する情報を提供します。


注意:

ターゲットがリリース1.0の場合、各メトリックの収集頻度は15分ごとです。

次の表では、メトリックとその説明を示します。

表61-1 「送信済バイト数(Bytes Transferred)」メトリック

メトリック 説明

サーバーが受信したバイト数(Bytes Received By Server)

IMAPサーバーがIMAPクライアントから受信したデータの量を測定します。これには、通常のIMAPコマンドに関連するデータ、およびサーバー(通常は送信済フォルダや送信済アイテム・フォルダ)に戻されて追加されたメッセージのデータも含まれます。この値は、IMAP冗長性グループによって受信されたすべてのデータの合計です。

サーバーから送信されたバイト数(Bytes Sent By Server)

IMAPサーバーによってIMAPクライアントに送信されたデータの量を測定します。このデータには、メール・レスポンスおよびIMAPレスポンスが含まれます。この値は、IMAP冗長性グループによって送信されたすべてのデータの合計です。


61.2 クライアント接続(Client Connections)

「クライアント接続(Client Connections)」カテゴリは、IMAPサーバーでのクライアント接続に関する情報を提供します。

61.2.1 合計クライアント接続(Total Client Connections)

このメトリックは、IMAPサーバーでオープンになっているクライアント接続の合計数を示します。この値は、IMAP冗長性グループに対してオープンになっているすべての接続の合計数です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
リリース1.0 15分ごと

61.3 フェッチの詳細(Fetch Details)

「フェッチの詳細(Fetch Details)」カテゴリは、このターゲットのIMAPサーバー・インスタンスの全クライアントによって、収集期間内にリクエストされたFETCHコマンドの割合をグラフに示します。IMAPクライアントは、FETCHコマンドを使用してOracle Collaboration Suiteデータベースから、メッセージ識別子、ヘッダー情報、メッセージおよびメッセージ本文などの大部分のタイプのメッセージ・データを取得します。

61.3.1 フェッチ数(Fetch Count)

この情報メトリックは、長期間のFETCHコマンドの発生率を表します。この値は、同時接続されているメール・クライアントの数と種類によって、比例的に変化します。この値の変化は、ローグ・クライアント、またはメール・クライアントの種類を変更中のユーザーが原因の可能性があります。FETCHコマンド率は、メール・システムの使用パターンおよびリソース要件を示します。この発生率は、全IMAP冗長性グループの全フェッチ数の値の合計です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
リリース1.0 15分ごと

61.4 IMAPレスポンス(IMAP Response)

「IMAPレスポンス(IMAP Response)」カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見たOracle Mail IMAPサービスのレスポンス特性を取得します。


注意:

ターゲットがリリース1.0の場合、各メトリックの収集頻度は15分ごとです。

次の表では、メトリックとその説明を示します。

表61-2 「IMAPレスポンス(IMAP Response)」メトリック

メトリック 説明

接続時間(ミリ秒)(Connect Time (ms))

IMAPサーバーがクライアントからのネットワーク接続を許可するのにかかる時間。また、Oracle Net Servicesリスナーのパフォーマンスも示します。接続時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計接続時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

IMAP時間(ミリ秒)(IMAP Timing (ms))

シミュレートされた1つのIMAPセッションにかかる合計時間。このメトリックは、IMAPサーバー・ターゲットのパフォーマンス特性に直接依存します。時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

ログイン時間(ミリ秒)(Login Time (ms))

接続済クライアントがIMAPサーバーにログインするのにかかる時間。また、Oracle Internet Directoryのレスポンス時間も示します。これは、クライアントがOracleディレクトリ・サーバーに対して認証されるためです。ログイン時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計ログイン時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

ステータス(Status)

クライアントがIMAPサービスを介してメールにアクセスできるかどうかを示します。可用性は、このサービスを監視するビーコンによって決まります。

Mail IMAPサービスのステータスが「停止中」の場合は、Mail IMAPサービスのホームページで根本原因分析によって取得された結果を確認します。

ステータス・メッセージ(Status Message)

ステータスについて説明します。Mail IMAPサービスが停止している場合、このメトリックはサービスの停止理由を示します。可用性は、このサービスを監視するビーコンによって決まります。

フォルダのリスト時間(ミリ秒)(Time to List Folders (ms))

IMAPサーバーを介してOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)からユーザーのフォルダ・リストを取得するのにかかる時間。フォルダ・リストには、ユーザーがアクセス可能な共有フォルダおよびパブリック・フォルダが含まれます。このメトリックはデータベースおよびディレクトリのパフォーマンスも示します。時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計接続時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

電子メールの読取り時間(ミリ秒)(Time to Read Email (ms))

IMAPサーバーを介してOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)からメッセージを取得するのにかかる時間。このメトリックはデータベース・パフォーマンスも示します。時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。


61.5 レスポンス(Response)

IMAPサービスの「レスポンス(Response)」カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見たOracle Mail IMAPサービスのレスポンス特性を取得します。

61.5.1 ステータス(Status)

このメトリックは、クライアントがIMAPサービスを介してメールにアクセスできるかどうかを示します。IMAPサービスの可用性は、このサービスを監視するビーコンが判断したステータスによって決まります。

ユーザーの処理

Mail IMAPサービスのステータスが「停止中」の場合は、Mail IMAPサービスのホームページで根本原因分析によって取得された結果を確認します。

61.6 レスポンス時間(Response Time)

「レスポンス時間(Response Time)」カテゴリは、IMAPサーバーへのログインおよびIMAPサーバーからのメッセージの読取りにかかる平均時間の情報を提供します。

61.6.1 平均ログイン時間(Average Login Time)

このメトリックは、IMAPサーバーにログインするのにかかる平均時間を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
リリース1.0 15分ごと

61.6.2 電子メールの平均読取り時間(Average Read Email Time)

このメトリックは、IMAPサーバーを介してOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)からメッセージを取得するのにかかる平均時間を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
リリース1.0 15分ごと

61.7 セキュリティ(Security)

「セキュリティ(Security)」カテゴリでは、セキュリティ関連アクティビティの情報を示します。

61.7.1 拒否されたフラッド接続(Refused Flood Connections)

このメトリックは、IMAPサーバーによって拒否された接続を示します。この値は、IMAP冗長性グループによって拒否されたすべての接続の合計です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
リリース1.0 15分ごと