60 Mail IMAP冗長性グループ
「Mail IMAP冗長性グループ」ターゲットは、IMAPエージェントによって監視される、構成、特性および機能が同じターゲットの集まりです。単一のIMAPサーバー・インスタンスは、そのインスタンスのホストまたはシステムの失敗による影響を受けますが、冗長なIMAPサーバーのグループでは、IMAPサーバー・インスタンスの1つが損失しても、そのような失敗はクライアントに一切表示されず、グループ内の他のIMAPサーバー・インスタンスによるリクエスト処理が許可されて機能し続けます。
60.1 送信済バイト数(Bytes Transferred)
「送信済バイト数(Bytes Transferred)」カテゴリは、IMAPサーバーとIMAPクライアントの間で送信されたデータに関する情報を提供します。
60.1.1 サーバーが受信したバイト数(Bytes Received By Server)
このメトリックは、IMAPサーバーがIMAPクライアントから受信したデータの量を測定します。この値は、IMAPエージェントによって監視されるターゲットで受信されたすべてのデータの合計です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.1.2 サーバーから送信されたバイト数(Bytes Sent By Server)
このメトリックは、IMAPサーバーによってIMAPクライアントに送信されたデータの量を測定します。この値は、IMAPエージェントによって監視されるターゲットで送信されたすべてのデータの合計です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.2 クライアント接続(Client Connections)
「クライアント接続(Client Connections)」カテゴリは、IMAPサーバーでのクライアント接続に関する情報を提供します。
60.2.1 合計クライアント接続(Total Client Connections)
このメトリックは、IMAPサーバーでオープンになっているクライアント接続の合計数を示します。この値は、IMAPエージェントによって監視されるターゲットに対してオープンになっているすべての接続の合計数です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.3 フェッチの詳細(Fetch Details)
「フェッチの詳細(Fetch Details)」カテゴリは、このターゲットのIMAPサーバー・インスタンスの全クライアントによって、収集期間内にリクエストされたFETCHコマンドの割合をグラフに示します。IMAPクライアントは、FETCHコマンドを使用してOracle Collaboration Suiteデータベースから、メッセージ識別子、ヘッダー情報、メッセージおよびメッセージ本文などの大部分のタイプのメッセージ・データを取得します。
60.3.1 フェッチしたメッセージ数(Number of Messages Fetched)
この情報メトリックは、長期間のFETCHコマンドの発生率を表します。この値は、同時接続されているメール・クライアントの数と種類によって、比例的に変化します。この値の変化は、ローグ・クライアント、またはメール・クライアントの種類を変更中のユーザーが原因の可能性があります。FETCHコマンド率は、メール・システムの使用パターンおよびリソース要件を示します。この発生率は、IMAPエージェントによって監視される全ターゲットの全フェッチ数の値の合計を考慮して計算されます。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.4 ログインの詳細(Login Details)
「ログインの詳細(Login Details)」カテゴリは、IMAPクライアントがIMAPサーバーにログインするのにかかる時間に関する情報を提供します。
60.4.1 ログイン平均時間(Login Average Time)
このメトリックは、接続済クライアントがIMAPサーバーにログインするのにかかる平均時間を示します。また、Oracle Internet Directoryのレスポンス時間も示します。これは、クライアントがOracleディレクトリ・サーバーに対して認証されるためです。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.5 NOOPの詳細(NOOP Details)
「NOOPの詳細(NOOP Details)」カテゴリは、NOOPコマンドを使用して実行された操作に関する情報を提供します。
60.5.1 NOOP数(NOOP Count)
このメトリックは、NOOPコマンドを使用してIMAPクライアントが接続され、IMAPサーバーからフィードバックを受信した回数を示します。この値は、IMAPエージェントによって監視される全ターゲットの全NOOP数の合計です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
60.6 レスポンス(Response)
「レスポンス(Response)」カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見た、IMAPエージェントによって監視されるターゲットのレスポンス特性を取得します。
60.6.1 ステータス(Status)
このメトリックは、クライアントがIMAPサーバーを介してメールにアクセスできるかどうかを示します。可用性は、IMAPエージェントによって監視される全ターゲットのステータスによって決まります。IMAPエージェントによって監視されるターゲットが1つでも稼働していれば、ステータスは「稼働中」になります。
ユーザーの処理
Mail IMAP冗長性グループのステータスが「停止中」の場合は、IMAPエージェントによって監視される各ターゲットのステータスを確認して、停止中のターゲットを特定します。
60.7 セキュリティ(Security)
「セキュリティ(Security)」カテゴリでは、セキュリティ関連アクティビティの情報を示します。
60.7.1 拒否されたフラッド接続(Refused Flood Connections)
このメトリックは、IMAPサーバーによって拒否された接続を示します。この値は、IMAPエージェントによって監視されるターゲットで拒否されたすべての接続の合計です。
メトリック・サマリー
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