71 Mail SMTPサービス

「Mail SMTPサービス」は、基礎となるメール・システムによって提供されるSMTP機能の可用性、パフォーマンスおよび使用状況を監視します。

71.1 送信済バイト数（Bytes Transferred）

「送信済バイト数（Bytes Transferred）」カテゴリは、SMTPサーバーとSMTPクライアントの間で転送されたデータに関する情報を提供します。

71.1.1 転送済バイト数（Bytes Transmitted）

このメトリックは、SMTPサーバーによってクライアントに送信されたデータの量を測定します。このデータには、メール・レスポンスおよびSMTPレスポンスが含まれます。この値は、SMTP冗長性グループによって送信されたすべてのデータの合計です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.2 クライアント接続（Client Connections）

「クライアント接続（Client Connections）」カテゴリは、SMTPサーバーでのクライアント接続に関する情報を提供します。

71.2.1 同時クライアント接続（Current Client Connections）

このメトリックは、SMTPサーバーで現在オープンになっているクライアント接続の数を示します。この値は、SMTP冗長性グループに対して現在オープンになっているすべての接続の合計数です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.3 メッセージ（Messages）

「メッセージ（Messages）」カテゴリは、SMTPサーバーによって送信および受信されるメッセージに関する情報を提供します。

71.3.1 受信したメッセージの合計（Total number of messages received）

このメトリックは、SMTPサーバーがSMTPクライアントから受信したメッセージの数を測定します。これには、通常のSMTPコマンドに関連するデータ、およびサーバー（通常は送信済フォルダや送信済アイテム・フォルダ）に戻されて追加されたメッセージのデータも含まれます。この値は、SMTP冗長性グループによって受信されたすべてのメッセージの合計です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.3.2 転送されたメッセージの合計（Total number of messages transmitted）

このメトリックは、SMTPサーバーによってSMTPクライアントに送信されたメッセージの数を測定します。このデータには、メール・レスポンスおよびSMTPレスポンスが含まれます。この値は、SMTP冗長性グループによって送信されたすべてのデータの合計です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.4 レスポンス（Response）

「レスポンス（Response）」カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見たMail SMTPサービスのレスポンス特性を取得します。

71.4.1 ステータス（Status）

このメトリックは、クライアントがSMTPサービスを介して電子メールにアクセスできるかどうかを示します。SMTPサービスの可用性は、このサービスを監視するビーコンが判断したステータスによって決まります。

ユーザーの処理

Mail SMTPサービスのステータスが「停止中」の場合は、Mail SMTPサービスのホームページで根本原因分析によって取得された結果を確認します。

71.5 レスポンス時間（Response Time）

「レスポンス時間（Response Time）」カテゴリは、SMTPサーバーへの接続およびSMTPサーバーからの電子メールの送信にかかる平均時間の情報を提供します。

71.5.1 平均接続時間（ミリ秒）（Avg.Connect Time (ms)）

このメトリックは、SMTPサーバーがクライアントからのネットワーク接続を許可するのにかかる平均時間を示します。また、このメトリックは、Oracle Net Servicesリスナーのパフォーマンスも示します。平均接続時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして平均接続時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.5.2 電子メールの平均送信時間（ミリ秒）（Avg. Send Email Time (ms)）

このメトリックは、SMTPサーバーを介してOracle Collaboration Suiteデータベース（メール・ストア）から電子メールを送信するのにかかる平均時間を示します。また、データベースのパフォーマンスも示します。この平均時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして電子メールの平均送信時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度
リリース1.0	15分ごと

71.6 SMTPレスポンス（SMTP Response）

「SMTPレスポンス（SMTP Response）」カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見たOracle Mail SMTPサービスのレスポンス特性を取得します。

注意: ターゲットがリリース1.0の場合、各メトリックの収集頻度は15分ごとです。

次の表では、メトリックとその説明を示します。

表71-1 「SMTPレスポンス（SMTP Response）」メトリック

メトリック	説明
[SMTP]接続時間（ミリ秒）（[SMTP] Connect Time (ms)）	SMTPサーバーがクライアントからのネットワーク接続を許可するのにかかる時間を示します。Oracle Net Servicesリスナーのパフォーマンスも示します。接続時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計接続時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。
[SMTP]ステータス（[SMTP] Status）	クライアントがSMTPサービスを介して電子メールにアクセスできるかどうかを示します。可用性は、このサービスを監視するビーコンによって決まります。
[SMTP]ステータス・メッセージ（[SMTP] Status Message）	ステータスについて説明します。Mail SMTPサービスが停止している場合、このメトリックはサービスの停止理由を示します。ステータスは、このサービスを監視するビーコンが判断した値によって決まります。
[SMTP]電子メールの送信時間（ミリ秒）（[SMTP] Time to Send Email (ms)）	このデータが最後に収集されてから、配信またはリレーされるメッセージをSMTPサーバーが受け入れるのにかかる時間を示します。SMTPサーバーが「送信」モードで実行されていない場合は、メッセージが受信者に届くまでの時間も示されます。Oracleディレクトリ・サーバーでの受信者の検索に要する時間、およびOracle Collaboration Suiteデータベースにメッセージを格納するのに要する時間も、このメトリックで示される時間に含まれる要素です。この時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。
[SMTP]合計時間（ミリ秒）（[SMTP] Total Time (ms)）	このデータが最後に収集されてから、シミュレートされた1つのSMTPセッションが完了するのにかかる合計時間を示します。このメトリックは、SMTPサーバー・ターゲットのパフォーマンス特性に直接依存します。この合計時間は、このサービスを監視するビーコンによって判断される値です。ビーコンは、Perlスクリプトを実行し、ホストをpingして合計時間を判断します。複数のビーコンがこのサービスを監視している場合、表示される値はすべてのビーコンで判断されるすべての値の平均です。