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Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28462-01
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44 Collaboration Suiteデータベース

Oracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)ターゲットには、メッセージ・キューおよびメール・キューの管理情報が含まれます。Oracle Collaboration Suiteデータベースには、受信者数および別のフォルダにコピーされた回数に応じて、電子メール・メッセージの単一のコピーおよびそのメッセージの複数のインスタンス・レコードが含まれます。

44.1 メッセージ・キュー(Message Queue)

「メッセージ・キュー(Message Queue)」カテゴリには、メール・サーバーによる処理のためにメール・ストアで待機中のメール・メッセージに関するメトリックが含まれます。待機中のメッセージを処理するメール・サーバーは、SMTPアウトバウンド、リストおよびNNTPアウトバウンドの各サーバーです。

キューのステータスをより詳細に把握するために、次の診断スクリプトを使用できます。

  1. esd_mail_queue.sql: 1つまたはすべてのキューの内容を調べるには、このスクリプトを使用します。キュー内の各メッセージの送信者、送信日および件名などの重要な情報が表示されます。

  2. esd_queue_examine.sql: 送信キュー内のメッセージの中で最も多い5つの件名、送信者および受信者を表示するには、このスクリプトを使用します。

  3. これらのスクリプトの詳細は、『Oracle Mail管理者ガイド』の付録D「Oracle Mailコマンドライン・リファレンス」を参照してください。

44.1.1 アーカイブ・キューの長さ(Length of Archive Queue)

このメトリックは、Oracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)用のすべてのSMTPサーバー・プロセスおよびリスト・サーバー・プロセスによって取得された、アーカイブ・メッセージのコピーを作成して送信する必要があるメッセージの数を測定するゲージです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

アーカイブ・キューの長さは<value>です


ユーザーの処理

このメトリックの数値は、比較的低く一定していることが理想です。数値が上昇傾向にある場合は、十分なSMTPアウトバウンド処理リソースが「キューのアーカイブ処理」に適用されていない可能性があります。キューが急激に増加している場合は、アーカイブ通信量が例外的に増加していることを示しますが、増加したまま元に戻らない場合は、ターゲット・アーカイブ・リポジトリのいずれかが使用不可になっている可能性があります。

SMTPアウトバウンド・プロセスが実行されているにもかかわらずキューが増加を続けている場合は、次のことをチェックします。

  1. アーカイブ・キューの処理専用のSMTPアウトバウンド・インスタンスを別個に作成することを検討します。

  2. Oracle Collaboration Suiteデータベースのホストに使用できるリソースをチェックし、十分なメモリーおよびCPUがあることを確認します。

  3. SMTPアウトバウンド・プロセスを実行するOracle Collaboration Suiteデータベースのホストに使用できるリソースをチェックし、十分なメモリーおよびCPUがあることを確認します。

  4. アーカイブ・キューを処理するSMTPアウトバウンド・プロセスの同時実行性を強化することを検討します。

  5. アーカイブ・ポリシーの電子メール・アドレスまたはリレー・ホストおよびポート番号をチェックし、接続が拒否されていないか、また、メッセージを受信できる状態かを確認します。

44.1.2 収集キューの長さ(Length of Collection Queue)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

収集キューの長さは<value>です


44.1.3 リスト・キューの長さ(Length of List Queue)

このメトリックは、リスト・サーバー・キュー内のメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージは、メーリング・リストに送信され、リスト・サーバーによって処理される必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

リスト・キューの長さは<value>です


44.1.4 ローカル・キューの長さ(Length of Local Queue)

このメトリックは、ローカル配信キュー内のメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージは、SMTPアウトバウンド・サーバーまたはリスト・サーバーによって処理される必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

ローカル・キューの長さは<value>です


44.1.5 NNTPキューの長さ(Length of NNTP Queue)

このメトリックは、NNTPアウトバウンド・キュー内のメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージは、他のニュース・サーバーに組み込まれ、NNTPアウトバウンド・サーバーによって処理される必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-5 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

NNTPキューの長さは<value>です


44.1.6 削除キューの長さ(Length of Prune Queue)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-6 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

削除キューの長さは<value>です


44.1.7 リレー・キューの長さ(Length of Relay Queue)

このメトリックは、リレー・キュー内のメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージは、SMTPアウトバウンド・サーバーまたはリスト・サーバーによって処理される必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-7 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

リレー・キューの長さは<value>です


44.1.8 送信キューの長さ(Length of Submit Queue)

このメトリックは、送信キュー内のメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージは、SMTPアウトバウンド・サーバーによって処理される必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-8 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>

750

1000

1

送信キューの長さは<value>です


44.1.9 処理中のメッセージ(Messages Being Processed)

このメトリックは、SMTPアウトバウンド、リスト・サーバー、NNTPアウトバウンドなどの様々なOracle Mailサーバーで現在処理されているメッセージの数を測定するゲージです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

44.1.10 ローカル配信を再試行するためにキューされたメッセージ(Messages Queued for Reattempting Local Delivery)

このメトリックは、ローカル配信キューにありながらメールボックスがいっぱいになっているなどの理由で配信されなかったメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージについては、SMTPアウトバウンド・サーバーによって配信が再試行されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

44.1.11 リレー配信を再試行するためにキューされたメッセージ(Messages Queued for Reattempting Relay Delivery)

このメトリックは、リレー・キューにありながらリレーSMTPサーバーが使用不可であるなどの理由で配信されなかったメッセージの数を測定するゲージです。このキューにあるメッセージについては、SMTPアウトバウンド・サーバーによって配信が再試行されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

44.2 レスポンス(Response)

メール・ストアの「レスポンス(Response)」カテゴリには、Oracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)のインスタンスのステータス(稼働中または停止中)に関する情報を提供するメトリックが含まれます。

44.2.1 ステータス(Status)

「レスポンス・ステータス(Response Status)」メトリックは、Oracle Collaboration Suiteデータベースがメール・ストアとして使用可能かどうかを示します。値1は、Oracle Collaboration Suiteデータベースおよびデータベース・リスナー(Oracleリスナー)が起動済で実行されていることを示します。値0は、データベースが使用不可であることを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表44-9 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

データベースへの接続に失敗しました