82 PBXアプリケーション・クラスタ

このターゲットは、PBXアプリケーション・クラスタを表します。Oracle Voicemail & Faxでは、1つのボイスメール・システム内で複数の場所をサポートします。同じシステム内に異なるタイプのPBXが存在する可能性があるため、PBXアプリケーション・クラスタの概念によって統合を定義する方法が用意されています。PBXアプリケーション・クラスタは、1つのPBXとそのPBXをサポートする1つ以上のVoicemail & Faxアプリケーション間の関係を定義します。この関係は、アプリケーション・クラスタと呼ばれます。たとえば、サンフランシスコとデンバーの2つのサイトがあり、2つのPBXで管理するとします。サンフランシスコを管理するPBXは、アナログおよびSMDIを使用してVoicemail & Faxアプリケーションと統合されます。デンバーを管理するPBXは、Voice Over IP（VOIP）およびHost Media Processing（HMP）を使用して統合されます。各サイトは、別個のPBXアプリケーション・クラスタによってサポートされます。サンフランシスコはSF_Nortelによって、デンバーはDenver_VOIPによってサポートされます。特定のPBXを処理する特定のVoicemail & Faxアプリケーションに対するPBXアプリケーション・クラスタにパラメータを設定します。パラメータにより、アプリケーションとPBXの統合方法が定義されます。これらのパラメータには、PBX統合タイプ、PBXダイアル・ルール、電話番号変換ルール、メッセージ待機インジケータ（MWI）電話番号変換ルール、音声自動応答（IVR）マッピング、PBXに属する電話番号があります。この構成は、PBXアプリケーション・クラスタに関連付けられているすべてのVoicemail & Faxアプリケーションに適用されます。そのため、PBXアプリケーション・クラスタを構成すれば、PBXに関連付けられているアプリケーションは再構成しなくても変更できます。

82.1 PBXアプリケーション・クラスタのレスポンス（PBX-Application Cluster Response）

このカテゴリには、PBXアプリケーション・クラスタの稼働/停止ステータスに関する情報を提供するメトリックが含まれます。

82.1.1 ステータス（Status）

このメトリックは、PBXアプリケーション・クラスタの稼働/停止ステータスに関する情報を提供します。PBXアプリケーション・クラスタの停止時にはアラートを生成します。PBXアプリケーション・クラスタは、メンバー・ターゲットのいずれか、すなわちVoicemail & Faxアプリケーション・ターゲットのいずれかが停止していると、停止中とみなされます。このメトリックの評価は、メンバー・ターゲットのいずれかの稼働/停止ステータスが変化するたびにトリガーされます。PBXアプリケーション・クラスタのステータスに対するアラート・メッセージには、メンバーに続いてその状態が示されます。状態には、「稼働中」、「停止中」「使用不可」、「ブラックアウト」、「エージェント停止中」、「メトリック・エラー」および「ステータス保留」があります。

メトリック・サマリー

次の表に、このメトリックの評価方法と生成されるアラートを示します。

ターゲットのリリース	評価および収集頻度	アラート・テキスト	アラートの例
すべてのリリース	メンバー・ターゲットのレスポンス・ステータスが変化する都度	メンバー・ステータス--> <Non-zero count of members>稼働中; <Non-zero count of members>停止中; <Non-zero count of members>使用不可; <Non-zero count of members>ブラックアウト; <Non-zero count of members>エージェント停止中; <Non-zero count of members>メトリック・エラー; <Non-zero count of members>ステータス保留;	メンバー・ステータス--> 1稼働中; 3ステータス保留;

ユーザーの処理

PBXアプリケーション・クラスタのステータスは、そのメンバーのステータスによって変わります。PBXアプリケーション・クラスタ停止の原因を調べるには、メンバー・ターゲット（すなわちVoicemail & Faxアプリケーション）または対応するホストおよびエージェント・ターゲットによって生成されたアラートがないか確認します。